三遊亭圓生音源データ
近江八景−1
1.TS-02910B2
2.1976.5.11,CBS・ソニー,スタジオ,客なし,「圓生百席第六十七席」
3.22:27
4.CS.60AG-303
5.出囃子 チョボクレ 受囃子 桑名の殿様
昔からこの『当たるも八卦当たらぬも八卦』等と、良く悪口を申しまして易と言うものを大変、信じない方がある。「アーあんなもなァ当てにゃァなりませんよあんなものァ当てずっぽうだから」なんと言ってね。悪くおっしゃる方がありますが。えー易の歴史と言うものを伺って見たら二千六百年とか七百年だそうで、じゃその間ずうっと、馬鹿な人ばかりがそれだけ続いていたのかと言いたくなる。だから、えー決してそう馬鹿にするものではなく易と言うものは確かに、当たるんだそうで。勿論これは、本当に易をたてようと言うには、えー見る方見られる方、双方共に二十一日位は、精進潔斎を致しまして、心身共に清めて、易をたてる。さすれば天から必ず、その易が下ると言う事を言いますが。ところが大道で、このゥ見ようなんと言う先生方は身を清めるなんてぇ、そんな暇はありませんし、ウェー向こうから来た人の顔が、ァッ、しゃけの切身に見えたりなんかァしてね、えー何とかして早く、金をその取ろうと言うので、迷って来るのを亡者てぇましてね、客のことを亡者、えー田舎の方なんぞが物珍しそうにきょろきょろしながらこっちへ来る、こういうのはいいカモだからひとつ、幾らかにしようなぞというので、一段と声を張り上げまして、…… ……<師匠の十三回忌〜傘の読み上げ>…… ……ま大道占いだからなんと言って馬鹿に致しますが中にはなかなか上手い先生もありまして、「おゥおゥおウ、兄ィ、おう。ちょいと、済まねぇ付き合ってくれェ」「何だい、何か食いに行こうってぇのか」「そうじゃァねえんだよ。えー、ちょいとねぇ、エヘッあすこに、占い者がァ出てるだろうえー。滅法当たるんだそうだうーン。……
6.「圓生百席」の録音。
7.CS.60AG-303 DISC COPY
8.珍しい演目で、現在この一本しか録音がない。ホールでも殆ど演じておらず、放送の記録も見当たらない。
近江八景・解説
元来は上方の噺で、橘ノ圓都師の録音が残っているが、東京では三代目金馬師が演じていた。圓生師が演じると言うのは百席が出るまで知らなかったが、ホール落語会で演じた記録も残っている。別に得意としていた噺でもないので放送での記録は今の所発見されていない。従って、現在残る録音も1本のみである。
時代設定:明治時代。
舞台:江戸町内の街角。場所の限定なし。
登場人物:二十七歳の江戸っ子、連れの三十歳の江戸っ子、占いの先生。不思議な事に名前は一切出てこない。
ベストテイク:1テイクのみで設定不可。