クラウン・人情噺集成 音源データ解析
1998/05と1998/07に発売されたクラウンのCD。これまでと同様、雑多な音源(主にエアチェックもの)から収録されているが、貴重な初音源もあるものの、音質が今まで以上に極悪なものもある。圓生の「髪結新三・下」などはその中でも特に酷く、隠し録りの様な音で、常識から考えればとてもCD化して売り出せる様な代物では無い。初音源ではあるものの、購入するにはそれなりの覚悟で願いたい。
CRCY-10103
05古今亭志ん生:子別れ
1956/10、ニッポン放送とあるがこれは誤り。1961/02/15、ニッポン放送のもの。従って、Col.AL-4145,FW-7105,FB-7075,CF-3384(CD),Ca.F-7111,C18G-0229,PN.CPB-5063(CT),BD-5008(CT),20P-2129(CT),PC.20P-2501(CT),D25P-6299(CD),20P-2546(CT),PCCG-00292(CD),CSファミリークラブ.FDLA-4021(CD),FKLA-4528(CT),YP.CR18-38(CT)と同一音源である。
CRCY-10104
05古今亭志ん生:お初徳兵衛
1957/06/12、ニッポン放送のものである。Ca.F-7104,C18G-0208,PN.BB-5038(CT),20P-2108(CT),PC.20P-2480(CT),PCCG-00314(CD),CSファミリークラブ.FDLA-4005(CD),FKLA-4512(CT)として出ているものと同一音源。
05古今亭志ん生:火事息子
1957/01/11、NHKとあるが、1958/01/11が正しい。Ca.F-7104,C18G-0242,PN.BB-5038(CT),20P-2142(CT),PC.20P-2513(CT),PCCG-00314(CD),ソニー・ファミリークラブ.FOCL-937(CD),FOTL-937(CT)と同一音源である。
CRCY-10105
05古今亭志ん生:ぼんぼん唄
1957/07/13、NHKラジオの放送。V.JV-1351,SJV-6567,VCK-874(CT),VDR-21020(CD),VICG-15075(CD),VITG-15047(CT),ライフ&アート.名演落語特選6(CT)と同一音源だが、「ツンボ」がカットされている。
05古今亭志ん生:業平文治漂流奇談T〜U
収録日時・場所不明とあるが、1957/07/22〜26の五日間に亙ってNHKラジオで放送された「志ん生五夜」の録音である。今までこの五日間の録音を編集し、あたかも連続口演の様にして市販していた、K.KR-5232,CKS-245(CT),K18H-5230(CT),新潮社.CNT-3332(CT)があったが、今回初めて五夜連続放送のオリジナルの形で発表された。U以降のまくら部分は従前の音はカットされているので、準初音源であり、今回のシリーズ最大の収穫と言える。
CRCY-10106
05古今亭志ん生:業平文治漂流奇談V〜X
こちらは、1957/07/24〜26放送分である。準初音源。
CRCY-10107
05古今亭志ん生:おかめ団子
収録日時・場所不明とあるが、1961/01/31、東京落語会第19回の録音。VTRの残る貴重なもの。NHKエンタープライズ.JAM-0123(8mmVTR),文藝春秋.THM-0001(CT)と同一音源だが、これらに比べてこのCDの音質は極悪である。他に音が無いのならともかく、もっと良い音があるのだから、少しは気を使って欲しいと思う。
05古今亭志ん生:井戸の茶碗
収録日時・場所不明とあるが、1957/01/26、NHKの放送のもの。K.KR-5232,CKS-244(CT),K18H-5225(CT),KICH-3145(CD),Po.00CN-6631(CT),POCN-1127(CD),ソニー・ファミリークラブ.FKCL-30848(CD),朝日新聞社.AC20-2(CT),日本オーディオ.NRC-1006(CT),アイビック.ETT-248(CT)と同一音源である。
CRCY-10108
06春風亭柳橋:おせつ徳三郎(花見小僧)
05古今亭志ん生:おせつ徳三郎(刀屋)
1960/03/31、NHKとある。1960/03/21、東京落語会第9回のもので、Col.FS-7140と同一音源である。
CRCY-10109
06三遊亭圓生:紺屋高尾
収録日時・場所不明とある。客なしの録音。新音源である。
CTCY-10110
06三遊亭圓生:おさん茂兵衛
収録日時・場所不明とある。ピッチが低く、3%程速度をあげないと正しいピッチにならない。新音源。
06三遊亭圓生:阿武松
1962/02/16、TBSラジオ。「お笑い帆掛船」で放送されたものである。新音源であるが、ハムが酷い。CD化の時に軽減出来るはずなのにそのままCDにしているが、こう言った音質面に配慮が無いのはこのシリーズの特色?。
CRCY-10111
06三遊亭圓生:百年目
収録日時・場所不明とあるが、1973/04/16、落語研究会第62回の録音である。TBSTVのエアチェックによるもの。ただし、回転が遅く、正しく聞くにはピッチを上げる必要がある。パイオニア.EE-005(LD),SCHWAN.SRVT-3915(VT)として発売されているものと同一。
CRCY-10112
06三遊亭圓生:髪結新三・上
1963/05/29、第44回東横落語会の録音。新音源。ただし、ピッチがかなり高く入っており、4%程回転を落とさないと正しく聞けない。
06三遊亭圓生:髪結新三・下
1963/07/30、第45回東横落語会の録音。新音源。ピッチをやはり4%落とさなくてはならないのは同様だが、丸っきり隠し録りと同様の音質。マイクは遠く、辛うじて聴きとれると言った程度の物。いくら貴重とは言うものの、こんな音を金を取って売るのは実にどうも怪しからん代物である。
CRCY-10113
06三遊亭圓生:唐茄子屋政談
収録日時・場所不明とあるが、1977/08/14、NHKテレビ「圓生独演会」で放送されたもの。エアチェック音源によっているが、NHKVOOK.JAM-0128(8mmVTR)として正規音源によって既に市販されている。
CRCY-10114
06三遊亭圓生:水神
1981/04/18、TBS-TVとある。当日の「落語特選会」のエアチェック。落語研究会第127回の録音。初レコード化。
02三遊亭百生:景清
収録日・場所不明とある。新音源であり、音質も悪くないのだが、妙なエフェクト(フェイジング)が掛けてあるのが残念である。
CRCY-10115
08林家正蔵:鰍沢
1970/08/24、岩波ホールの録音。日大芸術学部映画学科協力による正蔵の芝居噺の16mm映画化が行なわれた岩波ホールでの口演。この音はその映画のサウンドトラックから取られている様子で、光学録音独特のノイズがある。この録音は、伊東清著「八代目林家正蔵正本芝居噺考」に付属するVTRとして既に市販されている。
08林家正蔵:名月若松城
1966/11/30、本牧亭での録音とある。新音源だが記録用のお粗末な録音。出囃子は別録音をつないでいる。
CRCY-10116
08林家正蔵:菊模様皿山奇談(親子地蔵の場)
収録日時・場所不明とあるが、1967/03/12、TBSラジオ「落語名人会」の音である。ただし、ピッチが低いので3%程回転を上げてやる必要がある。新音源。
08林家正蔵:菊模様皿山奇談(楼門の場)
1970/06/29、岩波ホールの録音。日大芸術学部映画学科協力による正蔵の芝居噺の16mm映画化が行なわれた岩波ホールでの口演。この音はその映画のサウンドトラックから取られている様子で、光学録音独特のノイズがある。この録音は、伊東清著「八代目林家正蔵正本芝居噺考」に付属するVTRとして既に市販されており、カラーで楽しむ事が出来る。音については、ノイズの質は異なるが、VTRの方が自然である。CDは回転も遅い。尚、解説等に何も記載が無いが、途中に07橘家圓太郎と02柳家三亀松(当時亀松)が出演している。
CRCY-10117
08林家正蔵:戸田の渡し(お紺殺し)
1970/02/23、岩波ホールの録音。日大芸術学部映画学科協力による正蔵の芝居噺の16mm映画化が行なわれた岩波ホールでの口演。この音はその映画のサウンドトラックから取られている様子で、光学録音独特のノイズがある。新音源。
08林家正蔵:累草紙(親不知の場)
1970/12/28、岩波ホールの録音。「戸田の渡し」と同様、映画のサウンドトラックから取られたと思われるもの。新音源。
CRCY-10118
08林家正蔵:五月雨坊主
1968/05/30、本牧亭。新音源だが、音質は酷く、出のしゃぎりなど歪みのかたまりの様な音である。
08林家正蔵:笠と赤い風車
収録日時・場所不明とある。1972/12/15、東京落語会第162回の録音で1973/01/10に「放送演芸会」で放送されたもののエアチェックからのもの。初レコード化。
CRCY-10119
08林家正蔵:めだか
1968/11/22、収録場所不明とある。当日にTBSラジオ「まわり舞台」で放送されたもの。初レコード化。
03春風亭柳好:たちきり
1956/02/26、収録場所不明とある。当日TBSラジオ「極楽演芸会」で放送されたもの。PN.BB-5039(CT),PC.18P-60033(CT),PCCG-00078(CD)として同じ音が既に市販されている。
CRCY-10120
03桂三木助:ねずみ
1957.1.11、NHKとある。当日に「演芸独演会」で放送されている。今まで1959年のものとされていたが、今回はっきりした。Ca.F-1012,C18G-0259,PN.BC-5004(CT),20P-2159(CT),Po.MF-4086(Cut有り),CN-6083(CT)(Cut有り)00CN-6388(CT)(Cut?),POCN-1100(CD),NHKサービスセンター.JK-3142(Cut有り),PC.20P-2571(CT),PCCG-00016(CD)として市販されているものと同じだが、冒頭の「華やかなお後でございまして」は今までの音源では無く、カットされていた。このCDが完全版となる。
03桂三木助:芝浜
1954、収録場所不明とあるが、1959/12/20のNHK放送。K.KICH-3124(CD)(Cut有り),KITH-3124(CT)(Cut有り),Po.POCN-1013(CD)(Cut有り),Col.FZ-7055,COCF-12946(CD),ぎょうせい.鑑賞古典落語第1巻(CT),V.VICG-15085(CD)(Cut有り),Cr.CRCY-10120(CD)(Cut有り),CRTY-10120(CT)(Cut有り)として出ているもの。まくらがカットされているもので、この形が一般に流通しているが、コロムビア盤が完全版である。
CRCY-10121
02三遊亭円歌:春の雪
1962/02/10、NHKとある。当日の「演芸独演会」で放送されたもの。初音源である。
02三遊亭円歌:紺田屋
収録日・場所不明とあるが、1958/01/19、ニッポン放送のもの。Ca.L-3007,F-7034,C18G-0332,PN.BC-5009(CT),20P-2223(CT),PC.18P-60027(CT),PCCG-00072(CD)として正規発売されている。
CRCY-10122
08三笑亭可樂:三方一両損
1956/03/30、収録場所不明とある。文化放送「寄席のひととき」の放送。K.SKM-3003,CKS-272(CT),KICH-3123(CD),KITH-3123(CT)として既に市販されているものと同じ。
08三笑亭可樂:甲府い
1963/01/02、収録場所不明とある。1962/01/02、文化放送の音であろう。K.SKM-3003,CKS-272(CT)として市販されているもの。
01桂小文治:蜆売り
1962/11/15、NHKとある。当日「放送演芸会」で放送されている。初音源である。
CRCY-10123
10金原亭馬生:柳田格之進
1972/12/06、NHKとある。1972/11/17、東京落語会第161回の録音で、正規盤がPo.00CN-6640(CT),POCN-1109(CD)として発売されている。ピッチが目茶苦茶速く、4%程落とさなくてはならない。
CRCY-10124
10金原亭馬生:大阪屋花鳥
1977/11/09、NHKとある。1977/10/21、東京落語会第220回の録音。市販は無い、初レコード化。
CRCY-10125
10金原亭馬生:花筏
1969/01/07、収録場所不明とある。当日NHK「古典落語」で放送されたもの。Po.20CN-6629(CT),POCN-1137(CD)として正規盤が発売されている。
07雷門助六:稲川千両幟
1966、収録日・場所不明とある。1966年に七代目助六は存命していないので、日付は再放送らしい。初音源。
CRCY-10126
02露の五郎:大丸屋騒動
1997/08、東京上野・鈴本演芸場とある。新音源。去年の録音にしては実にお粗末な音で入っている。
CRCY-10127
06神田伯龍:大岡政談・越後伝吉T
1985/04/19、本牧亭での録音。「民族芸能を守る会」での口演記録である。音質はまずまず。越後伝吉を通しで聴ける。T〜Yまで全て初音源である。
CRCY-10128
06神田伯龍:大岡政談・越後伝吉U
1985/06/19、本牧亭での録音。「民族芸能を守る会」での口演記録である。
CRCY-10129
06神田伯龍:大岡政談・越後伝吉V
1985/08/19、本牧亭での録音。「民族芸能を守る会」での口演記録である。
CRCY-10130
06神田伯龍:大岡政談・越後伝吉W
1985/11/19、本牧亭での録音。「民族芸能を守る会」での口演記録である。
CRCY-10131
06神田伯龍:大岡政談・越後伝吉X
1986/02/19、本牧亭での録音。「民族芸能を守る会」での口演記録である。
CRCY-10132
06神田伯龍:大岡政談・越後伝吉Y
1986/04/19、本牧亭での録音。「民族芸能を守る会」での口演記録である。