クラウン 廓噺・艶噺集成 音源データ解析

廓噺と艶噺(バレねた)を集めて20枚のシリーズにしたもの。例によって怪しからん音源も含まれるが、露の五郎によるオリジナル録音も含まれており、放送では聴けない貴重なものもある。CRCY-10072とCRCY-10073が抜けているが、08桂文楽の「明烏」「干物箱」「つるつる」「よかちょろ」がラインナップされていたが、噂によるとクレームが付いて発売を見合わせたそうである。この2つの欠番は三月に別の内容で穴埋めされるらしい。

CRCY-10063

02三遊亭円歌:品川心中(通し)

以前、ぎょうせいからカセットで出た音源と同じであるが、今回のCDは余計な編集を入れていないので、全体で2分ばかり長い。ピッチの問題もあって一概に問題となる程のカットではなさそうだが、全編を比較したのではないのでなんとも言えないが冒頭のみでも数ヶ所の小さなカットを確認した。ぎょうせいのカセットは少々ピッチが速かった様だ。音質も良好で、当方は今回のCDを保存しぎょうせい版を削除した。なお、CDのデータには、1957/06/02収録場所不明とある。当日に円歌の「品川心中」の放送は無く疑わしいが、一応今までデータが無かったので未確認仮データとしてインプットした。

CRCY-10064

06三遊亭圓生:居残り佐平次

CDのデータに、1957/11/14、TBSとあるが、一聴してそんなに古い録音で無い事がわかる。出囃子無し、ホールの響きからして、国立小劇場であり、何を隠そう1970/04/27第26回落語研究会の録音である事がバレてしまった。1970/05/27に「お待ちかね名作寄席」でTBSテレビで放映されており、そのエアチェック音源を使用したものと思われる。以前ぎょうせいから出た「鑑賞古典落語」(CT)に入っていた音源と同じである。当方音源データ「居残り佐平次−8」として発表。

CRCY-10065

06三遊亭圓生:紺屋高尾

1961/12/06収録場所不明とあるが、当日にTBSラジオ「当代十八番集」で放送されている。1984/01/07に「早起き名人会」で放送されている音と同じ。当方の音源データ「紺屋高尾−4」。CDの音質はハムが大きく乗っており聞き辛い。ローカットのフィルターを入れれば少しは聞きやすくなるのに。

06三遊亭圓生:蔵前駕籠

初音源のライヴ録音。1962/03/07TBSとデータにあるが、当日「演芸お笑いセンター」と言う番組で放送されている。音質は悪いが、圓生の「蔵前駕籠」は今までNHKのスタジオ録音しか無かったので貴重である。音源データ「蔵前駕籠−2」として発表。

CRCY-10066

05古今亭志ん生:お直し

1959収録場所不明とあるが、1956/12/28、ニッポン放送「お笑い演芸会」の音で、「お直し−1」である。

CRCY-10067

05古今亭志ん生:白銅の女郎買い(五銭の遊び)

1963/03/26、東横落語会とある。TH.AX-0031,AX-0063,AX-9901-2,AP.KSZ2013(CT),BY25-2007(CD),NGC.JTN-1853(CT),TOM-1109(CT)と同じ音。

05古今亭志ん生:首ったけ

1962/09/05収録場所不明とあるが、1956/01/30にニッポン放送で放送されたもの。「首ったけ」はこれ1本しか残っていない。出ている音はすべて同じである。

CRCY-10068

05古今亭志ん生:三枚起請

1962/02/25収録場所不明とある。1957/02/25のニッポン放送「名人演芸会」の録音で、「ザ・ベリー・ベスト・オブ志ん生」で初めて登場した音と同じである。音質は悔しいかな今回の盤の方が良い。

05古今亭志ん生:幾代餅

1957/01/13ニッポン放送とある。キャニオン盤で出ている音と同じ。「幾代餅−1」である。

CRCY-10069

05古今亭志ん生:付き馬(早桶屋)

録音日時・場所不明とあるが、「付き馬−2」で、Ca.F-7094,PN.BB-5034(CT),TH.AX-0059,AX-0076,AX-9902-3,AP.KSZ-2017(CT),BY25-2019(CD),Cr.CRCY-10012(CD),CRTY-10012(CT),ライフ&アート.名演落語特選2(CT)に同じである。

05古今亭志ん生:坊主の遊び

1963/11/12、TBSとあるが、これは誤り、1961/08/06の文化放送音源。「坊主の遊び−1」である。V.JV-1381(Cut有り),SJV-6578,VCK-537(CT),筑摩.PRKK-1030(CT)として出ていたが、今回のは4分程長くなっている。と言うのは、以前の音源では「湯屋の番頭」のくだりがスパッとカットされていたのである。今回のは初音源では無いが、ノーカット版であり、貴重なものである。

CRCY-10070

05古今亭志ん生:五人廻し

1957/09/14、宮永会館とある。いわゆるテイチク盤と全く同じで、「五人廻し−1」である。正規の録音を使用していないため、ピッチが遅くなっているし、音質は余り良くない。

05古今亭志ん生:二階ぞめき

1964/04/26、収録場所不明とある。同日の日本テレビ「笑点」で放送されたものである。TH.AX-9901-3,BCD-4(CD),BCT-1104(CT),NGC.TOM-1106(CT)として発売されているものと同じ音源。

CRCY-10071

05古今亭志ん生:お茶汲み

収録日時・場所不明とあるが、1963/05/10、志ん生宅にて録音されたもの。三一書房の「これが志ん生だ」第1巻に収録されているものと同じ。ニッポン放送音源の出囃子を付けてごまかしているが、どちらも同じ監修者が制作しているのに不明と言うのはないであろう。

05古今亭志ん生:強飯の女郎買い(子別れ・上)

1956/07/28、NHKとある。K.KR-5233,CKS-243(CT),K18H-5226(CT),NGC.TOM-1108(CT)として発売されているものと同じである。

CTCY-10074

03三遊亭金馬:錦の袈裟

1958/09/25、TBSとある。当日「お好み寄席」で放送された音と思われる。初音源だが、ピッチが低く7%程上げないといけない。

01桂小文治:辰巳の辻占

1957/08/08、NHKとある。これは誤りで、1967/08/08、NHK「古典落語」の音である。初レコード化である。音は、妙なエフェクトを掛けていて聞き辛い。

CRCY-10075

06三遊亭圓生:木乃伊取り

1957/03/06、収録場所不明とある。しかし、当日に該当番組が見当たらない。初音源である。

06三遊亭圓生:文違い

1962/04/14、NHKとある。当日、NHKラジオ「演芸独演会」で放送されている音で、初音源である。

CRCY-10076

06三遊亭圓生:盃の殿様

1977/04/02、TBSTVとある。1977/02/23、国立小劇場での落語研究会第106回の音。1977/04/02に、「落語特選会」で放送された音。初レコード化。

CRCY-10077

10金原亭馬生:お見立て

1977/02/23、NHKとある。第212回の東京落語会の録音。初レコード化である。

08林家正蔵:廓の穴

1961/04/18、TBSとある。とかと、当日に該当番組は無い。初音源である。

CRCY-10078

08林家正蔵:煙草の火

1961/04/18、TBSとある。当日「お茶の間寄席」で放送されている。初音源。少しピッチが低いようだ。

08林家正蔵:羽織の幇間

1963/03/29、収録場所不明とある。当日、TBS「お好み寄席」で放送されている。初音源である。音質は妙なエフェクト処理をしてあって聞き辛い。

CRCY-10079

01金原亭馬の助:とんちき(果報の遊客)

1968/07/16、収録場所不明とある。当日、NETTVの「風流寄席」で放映されている。人形町末廣での録画、後で馬場雅夫アナウンサーと馬の助、吉原松葉屋の花魁道中の太夫と新造役の二人と対談を行っている。放送ではタイトルは「明治の廓」と称していた。初CD化である。

01金原亭馬の助:祇園祭

1971/06/22、NHKとあるが、日付は1971/08/22の誤り。当日、「放送演芸会」で放送された、第145回東京落語会の録音。初レコード化。しかし、何故「祇園祭」が艶噺・廓噺なのだろう。

05春風亭柳朝:突き落とし

1980/10/12、収録場所不明とある。初音源。

04三遊亭圓馬:けんげしゃ茶屋

1962/01/14、収録場所不明とあるが、当日NETTVの「日曜演芸会」に圓馬が出演しているのでその録音と思われる。初音源である。

CRCY-10080

05古今亭志ん生:鈴ふり

1961/05/30、東横落語会とある。過去にV.JV-1377,SJV-6579,VCK-3102(CT),VCK-6203(CT),VDR-21014(CD),VICG-15064(CD),VITG-15064(CT),Col.CHY-9069(CT),CBY-9172(CT),COCF-11769(CD),COTF-2869(CT),筑摩.PRKK-1027(CT)として出ている音と同じである。今回のCDは妙なエフェクト処理をしてあって、非常に聞き辛く改悪してある。

05古今亭志ん生:疝気の虫

1963/05/29、東横落語会とある。以前V.JV-1380,SJV-6579,VCK-536(CT),VCK-882(CT),VCK-6203(CT),TH.AX-0030(Cut有り),AX-0058(Cut有り),AX-9901-3(Cut有り),AP.KSZ-2015(CT)(Cut有り),BY25-2009(CD)(Cut有り),筑摩.PRKK-1022(CT),Col.CHY-9068(CT),NGC.JTN-1635(CT)(Cut有り),TOM-1107(CT)(Cut有り)として出ている音と同じである。

CRCY-10081

05古今亭志ん生:風呂敷

収録日・場所不明とある。「風呂敷−2」で、Ca.F-7058,C18G-0209,PN.BB-5008(CT),BD-5005(CT),20P-2109(CT),K.KR-5235,CKS-246(CT),K18H-5226(CT),KICH-3141(CD),V.JV-1354,JL-363,SJV-6570,VCK-537(CT),VICG-15071(CD),VITG-15043(CT),PC.20P-2481(CT),PCCG-00280(CD),PCVP-11573(VT),TH.AX-0051,Cr.BCD-5(CD),BCT-1105(CT)CSファミリークラブ.FDLA-4503(CD),FKLA-4510(CT),Po.00CN-6633(CT),POCN-1125(CD)ソニー・ファミリークラブ.FKCL-30348(CD),ビクター・ファミリークラブ.VFD-8254(CD),朝日新聞社.AC20-5(CT),筑摩書房.PRKK-1021(CT),NGC.TOM-1106(CT),ワールド・ファミリー.R-12504(CT),ライフ&アート.名演落語特選8(CT)と同じ音。

10金原亭馬生:町内の若い衆

収録日時・場所不明とある。拍手のある出囃子が付いているが客の無いスタジオ録音で、実はビクターのLPレコードJV-1068の海賊盤である。音は極悪。

蝶花樓馬樂:引っ越しの夢

1956/05/20、収録場所不明とある。放送記録も無く不明だが初音源。

CRCY-10082

06三遊亭圓生:代脈

1964/07/04、NHKとある。当日の放送演芸会にて放送されている。初音源。CDは少しピッチが遅く、回転を3%程上げる必要がある。

06三遊亭圓生:おかふい

1963/10/13、TBSとある。当日TBSラジオで(番組名不明)放送されている。初音源である。CDは少々ピッチが速く収録されている。

06三遊亭圓生:二階の間男

収録日・場所不明とある。1973/08/15、日本テレビ「11pm」で放送されたもの。CDはピッチが早く収録されている。

CRCY-10083

06三遊亭圓生:かさね菊(なめる)

1958/09/24、TBSとある。当日の「寄席風景」で放送されている。CDのピッチが相当低く、6%回転を上げないといけないが、初音源である。

06三遊亭圓生:かわらけ町〜入ります

収録日・場所不明とあるが、PN.CPB-5001(CT)の音である。『入ります』は『遍照金剛』の事。

06三遊亭圓生:鼻ほしい

1971/01/24、収録場所不明とある。同日東京12chで、「お笑いチャンネル」と言う番組で放送されている。初レコード化。

CRCY-10084

06三遊亭圓生:庖丁

1975、東横落語会とある。1975/10/31、第178回東横落語会の録音で、V.VCK-866(CT),VDR-21026(CD),VICG-15055(CD)として出ているものと同じである。

06三遊亭圓生:紙入れ

1956/09/15、TBSとある。当日TBSラジオ(番組名不明)で放送されている、新音源である。

CRCY-10085

08春風亭柳枝:宮戸川・上

1957/11/03、収録場所不明とある。当日NHKでの放送。Ca.F-1031と同一音源。

01金原亭馬の助:宮戸川・下

1969/07/15、NHKとある。当日の「古典落語」で放送されたもの。客無しのスタジオ録音。前半が柳枝のものと重複するのでカットされている様である。初音源。

08林家正蔵:天狗の鼻

収録日・場所不明とある。PN.CPB-5001(CT)として発売されていた物と同じ、客無しのスタジオ録音。

08林家正蔵:艶笑小咄5題

収録日・場所不明。客無しのスタジオ録音。「細かりし由良之助」「張方」「甚五郎作」「女形の小便」「とぎゃァいい」の5編。初レコード化である。

CRCY-10086

01金原亭馬の助:蛙茶番

1974/09/12、収録場所不明とあるが、実はPN.BC-5012(CT),PC.18P-60031(CT),PCCG-00076(CD)として出ているスタジオ録音。ポニー・キャニオンの音源であり、海賊盤である。

01金原亭馬の助:熊公の顔

1974/09/12、収録場所不明とある。この小咄集はポニー・キャニオンからは発売されておらず、初音源。

08三遊亭可樂:尻餅

1962/12/16、文化放送で放送されたもの。Col.DLS-4280,COCF-12943(CD),Ca.F-4008,C36G-0268,AP.KSZ-2054(CT)と同じであるが、音質は最悪であり、変なエフェクトがかけられていて誠に聞き辛い。

CRCY-10087

04古今亭志ん好:品川の馬〜音曲集

正しくは「品川の豆」。1967/08/09、宇都宮市栃木会館大ホールでの「演鑑寄席」の録音。一席演じた後、加藤八重の下座で余り上手でない音曲を幾つか唄っている。初音源である。

04三遊亭圓遊:大根くらべ〜そのまま〜あかとり棒

収録日・場所不明とあるが、PN.CPB-5003(CT)として出ていたものである。艶笑小咄「大根売り」「馬なみ」「垢取棒」である。

01桂小文治:長持ち

1956/03/28、NHKとあるが、該当番組は見当たらない。初音源。音質は妙なエフェクト処理をしてあって聞き辛い。

CRCY-10088

02露の五郎:宿屋かか

収録日時・場所不明とある。NGCから出ている「特選艶笑落語熱演集」第4巻JTN-1634と同じ音で、比較的新しい録音と思われる。

02露の五郎:忠臣蔵

1997/06/14、大阪ワッハ上方「第四回露の会」とある。初音源、オリジナル録音の様でステレオで収録されている。実際は小咄二題で、「細かりし由良之助」と「早打ちに致せ」が収めてある。

CRCY-10089

02露の五郎:赤貝猫

収録日時・場所不明とあるが、1983/04/23、TBSラジオ「ビアホール名人会」で放送されたものである。初レコード化。

02露の五郎:大師の馬

1997/08/05、東京上野鈴本演芸場とある。オリジナル録音の、初音源。

CRCY-10090

02露の五郎:名月

02露の五郎:揚子江

共に、1997/10/22、大阪宗右衛門町「エスカイヤ・クラブ」での録音。トラック別けがされているが続いて口演されている。オリジナルのステレオ録音であるが、バズ(ジリジリと言う連続音)が乗っている。初音源。

02露の五郎:医者間男

1997/10/20、京都宮川町「川久」での録音。オリジナルのステレオ録音。初音源。

CRCY-10091

02露の五郎:粉つぎや

02露の五郎:いいえ

いずれも、1997/10/22、大阪宗右衛門町「エスカイヤ・クラブ」での収録。初音源。オリジナルのステレオ録音である。

CRCY-10092

02露の五郎:鼠の耳

収録日時・場所不明とある。NGC「上方艶笑落語」第4巻(JTN-1654)と同じ音(こちらのタイトルは「ねずみ」となっている)である。珍品バレねたである。

02露の五郎:建礼門院

1997/10/20、京都宮川町「川久」での収録。オリジナル音源と思われるステレオ録音。初音源のバレねた。

戻る