桂文樂音源データ

按摩の炬燵−1

1.TS-02601A4

2.1962.,ビクター,ビクター・スタジオ,客なし

3.26:02

4.V.JV-79(初出),JV-1285,JL-261,SJV-6545,VCK-516(CT)

5.出囃子 野崎

えー、相変わらず、ァッ、お馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。昔と只今では全てが変わってまいりまして、当今では、ァーッ、どんなお店におきましても、第三日曜がお休みだとかあるいは二十日が定休日であると。各々慰安てぇものがございます。その昔は、年に二度の薮入りより楽しみが無かったと言う時分のお笑いでございまして。「どうしたい大勢顔を揃えて何だい」「えー、ェーッ店一同で番頭さんに折入ってお願いがございます」「はは、なんだな、寒(さぶ)いてんで帳場でもひけたら蕎麦の一杯っつでも御馳走しろてんだ」「いえそんなわけではございません何しろねぇ、この二三日寒さが特別でこざん。えー昨晩なぞは店一同、まんじりともいたしません、えーこんなことを申しちゃなんでござんすが、店の布団が少し薄すぎますので、いかがなもんでございましょうめいめいに一枚っつ増やさなくってよろしいんでございます。……

6.

7.V.JL-261 DISC COPY

8.

按摩の炬燵−2

1.TS-02595D1

2.1969.11.27,TBS,国立小劇場,落語研究会第21回

3.26:50

4.CS.SOGZ-36(初出),SKJZ-21(CT),YP.(CR18-27)

5.出囃子 無し 拍手のみ

えー、ェッ、毎回の、ォッお運びでございまして、有難く御礼申し上げます。風邪(かざごえ)でございまして、ェーッお聞き苦しいところは幾重にも、お詫びを願っておきます。昔と只今では全てが変わってまいりまして。当今ではアーッ、どんな、お店におきましても第三日曜がお休みだとか、あるいは、はっ二十日が定休日である、各々慰安てぇものがございますが。その昔は年に二度の薮入りより楽しみが無かったという時分のお笑いでございまして。「どうしたい大勢顔を揃えて何だい」「えーっ、ヘー店一同で番頭さんに、折入ってお願いがござン」「ははなんだな、寒(さぶ)いてんで帳場でもひ(し)けたら、蕎麦の一杯っつも御馳走しろてんだろ」「いえすんなこんなじゃござんせん。えー。何しろこの二三日ね、寒さが特別でござん。えー昨晩なぞは店一同まんじりともいたしません。こんなこと申しちゃなんでございますが店の布団が少し薄すぎますので、いかがなもんでございましょうめいめいに一枚っつ増やさなくってよろしいんでございます。……

6.風邪声は気にならない。

7.CS.SOGZ-36 DISC COPY

8.晩年の口演でところどころ口が回らないが悪い出来ではない。

按摩の炬燵−3

1.TS-12593C2

2.?,TBS

3.23:18

4.なし

5.出囃子 野崎

一杯のお運びでございまして、有難く、ゥッ御礼申し上げます。えー、間へ挟まりまして相変わらず、ェーッお馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。昔と只今では全てが変わってまいりまして。只今ではどんなお店におきましても第三日曜がお休みだとか、あるいは二十日が定休日である、各々慰安てぇものがございま−昔は、年に二度の薮入りより楽しみがなかったという時分のお笑いでございまして。「どうしたい大勢顔を揃えて何だい」「えー店一同で番頭さんに折入ってお願いがござんす」「ははァなんだな、寒(さぶ)いてんで、帳場でもひ(し)けたら蕎麦の一杯っつも御馳走しろての」「いえそんな訳じゃござんせん。えー何しろねぇこの二三日ね、寒さが特別でござん…。えー昨晩なぞは店一同、まんじりともいたしません。えーこんな事申しちゃなんでござんすが店の布団が少し薄すぎますので、いかがなもんでございますめいめいに一枚っつ増やさなくってよろしいんでござんす。……

6.1950年代後半の録音と思われる。喉手術の直後の様である。

7.TBS R 岩田氏ライブラリー

8.晩年のものとは異なり、テンポが快調である。

按摩の炬燵・解説

面白い噺であるのだが近年放送コードなるものの犠牲になり、放送では観ることは勿論聞くことすら不可能になってしまった。文樂師も気にしていた為、晩年放送では余り掛けなかった様である。仕草が大変面白い噺であり、炬燵の場面などは高座を観てこそその面白さが分る。按摩を炬燵にする必然性は無い訳で、その辺を直して演るのも手だと思うが…。

時代設定:年に二度の薮入りより楽しみがなかったという時分。

舞台:ある大店、番頭の部屋。

登場人物:大店の番頭、松どん、安どん、金どん、由どん、彦どん、長吉、鉄っつぁん、他奉公人一同、按摩の米市、かっぱ屋(活版屋)の小僧(特別出演)

ベストテイク:「按摩の炬燵…2」選ぶ余地が無いが悪くない。

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