桂文樂音源データ

明烏−1

1.TS-02601A3

2.1962.10,ビクター,ビクター・スタジオ,客なし

3.23:06

4.V.JV-79(初出),JV-205,JV-1159,JV-1285,JL-261,SJV-6545,VFC-5206,VCK-3037(CT),VCK-516(CT),KVF-4706(CT),VCK-887(CT),VDR-5021(CD),VDR-21008(CD),YP.CR18-1(CT)

5.出囃子 野崎

えー、相変わらず、ァッ、お馴染みのお笑いを申し上げることにいたします。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない御婦人だってそうですな,男がなかった日にはあの位つまらないものはなかろうと思いますが。食わず嫌いなんて方がございますな。毎日のこの召し上がりもんでもそうで。あたくしどもの子供の時分にあのお年寄りが、まるっきりその、肉を食べない方がございました。「君牛嫌いだってね」「ヘッヘッヘッ…… ……<間鴨>…… ……女房は好きだ」なんて、そんな勝手なのはない、ァ、どうもこういうのが出るとな、お笑いが沢山にございます。「はいお帰(かい)ンなさいお前(まい)の帰りが遅いから心配してました。どうした、えー、藤兵衛ンとこのお稲荷様の、お盛り物を持ってったってあァそうかそりゃいいことをした。お膳が出てるから御飯をお食べ」……

6.

7.V.JL-261 DISC COPY

8.ユピテルのテープは、ニッポン放送の「演芸大行進」で放送されたエアチェックテー プを使用している為、出囃子の部分が差替えられており、拍手が入ってあたかもライブ録音の様だが中身は同一である。

明烏−2

1.TS-02591C1

2.1968.3.14,TBS,国立小劇場,落語研究会第1回

3.25:20

4.CS.SOGZ-26(初出),15AG-214,FCLL-2,FKLH-2(CT),30KG-144(CT),新潮社.PCVE-10529(VTR)

5.出囃子 無し 拍手のみ

間へ挟まりまして、ェッお馴染みの、ォッお笑いを申し上げることに致します。昔両国橋を渡りまして左っ側に百本杭てぇのがございまして、御年配のお客様は、御存知でございましょうけどもあすこでもって釣りをしてる方が随分ございました。「ちょっと伺いますがね、あのォ、今、ここへあの、十七、八ンなる、娘がね、来やしませんか、あの島田に結ってるんですがね」「アー来た来た来た、来たね、アー、来たアー来た」「来ましたか」「あァッ逃げた」…(拍手)…『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない御婦人だってそうですな。男がなかった日にはあの位つまらないものはなかろうと思い…。食わず嫌いなんてぇ方がございますな。(ポン)毎日のこの召し上がりもんでもそうで。あたくしどもの子供の時分にあのお年寄りで、まるっきり肉を食べない方が随分ございました。「君牛嫌いだってね」「ヘッヘッヘッ…… ……<間鴨(『女房は好きだ』の件なし)>…… ……お宅へ伺って見ると子供衆(こどもし)が五人もあったりなんかして…(パチッ)何が何だか少しもわからない方がございます。「はい、お帰ンなさい、え(ポン)お前(まい)の帰りが遅いから心配してましたどうした、え、藤兵衛ンとこのお荷稲様の、お盛り物を持ってったって、あァそうかそれァいいことをしたお膳がでてるから御飯をお食べ」……

6.落語研究会第1回の口演で、珍しい小噺を枕に入れている。VTRで市販され映像でも楽しむ事が出来る様になった。

7.CS.SOGZ-26 DISC COPY

8.全体に緊張した雰囲気が漂っている。

明烏−3

1.TS-02603A1

2.1964.1.31,東宝演芸場,東宝名人会

3.22:36

4.TH.AX-0088(初出),AP.KSZ-2021(CT)

5.出囃子 野崎

毎回のお運びでございまして、有難く御礼を申し上げます。間へ挟まりまして相変わらず馬鹿馬鹿しい事を申し上げてお暇を頂戴を致します。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない−御婦人だってそうですな。(ポン)グヘェッ、男がいなかった日にはあの位つまらないものはなかろうと思います(ポン)。食わず嫌いなんてぇ方がございますな。エヘーッ毎日のこの召し上がりもんでもそうで(ポン)あたくしどものあの子供の時分にお年寄りでございましたが、まるっきり肉を食べない方がございました(ポン)。「君牛嫌いだってね」「ヘハハエヘ…… ……<間鴨>…… ……女房は好きだ」なんてそんな勝手なのは…。ァ、どうもこういうのが出るとな、お笑いが沢山にございます。「はいお帰(かい)んなさいお前(まい)の帰(かい)りが遅いから心配してました。(ポン)どうした、えー、藤兵衛ンとこのお稲荷様の、お盛り物を持ってったってあァそうかそりゃいいことをしたお膳が出てるから御飯をお食べ」(ポン)……

6.

7.TH.AX-0088 DISC COPY

8.会場の大きさや雰囲気も良いのか、のりが良くて客受けも良く、明烏のベストテイクだと思う。

明烏−4

1.TS-02535C2

2.1971.1.27,TBS,国立小劇場,落語研究会第35回

3.26:43

4.V.VHG-58001(VHD)

5.出囃子 野崎

えー、毎回の、お運びでございまして、有難く、御礼を申し上げます間へ挟まりまして相変わらず、お馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない、御婦人だってそうですな。男がなかった日にはあの位つまらないものはなかろうと思…。食わずぎ嫌いてぇのがございますな。…あのォ…お年寄りにございまあたくしどもの若い時あの子供の時分にァお年寄りで、ま、まるっきり肉を食べない方がございました。「君牛嫌いだってね」「エッヘヘヘヘ…… ……<間鴨>…… ……女房は好きだ]なン、ンな勝手なのはない。こういうのが出るとな、お笑いが沢山にございます。「はい、お帰(かい)んなさい、お前(まい)の帰りが遅いから、心配してましたどうした、え、藤兵衛ンとこのお荷稲様の、お盛り物を持ってったってあァそうかそれァいいことをしたお膳が出てるから、御飯をお食べ」……

6.最晩年の口演で、口調も遅く、あちこちで言い違いや口ごもりがある。VHD化されている。

7.TBS TV 落語特選会 放送録音

8.最晩年のもので痛々しい。

明烏−5

1.TS-02510D2

2.1962.12.13,TBS,TBSスタジオ,客なし

3.23:55

4.なし

5.出囃子 野崎(曲中ドラ入り)

えー、相変わらず、お馴染みのお笑いを申し上げることに致します。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない御婦人だってそうですな。アァーッ、男がなかった日にはあの位つまらないものはなかろうと思いますが。(ポン)食わず嫌いなんてぇ方がございますな。毎日のこの召し上がりもんでもそうで、あたくしどもが子供の時分に、エッ、お年寄りで、まるっきり肉を食べない方がございまして−「君牛嫌いだってね」「エッヘヘ…… ……<間鴨>…… ……女房は好きだ」そんな勝手なのはないアどうもこういうのが出るとな、お笑いが沢山にございます。「はいお帰(かい)んなさい。お前(まい)の帰(かい)りが遅いから心配してました。どうした、えー、藤兵衛ンとこのお稲荷様の、お盛り物を持ってったってあァそうかそりゃいいことをしたお膳が出てるから御飯をお食べ」……

6.TBSのスタジオ収録のVTR用の音で、追悼番組で放映された。

7.TBS TV 文樂追悼番組 放送録音 1971.12.18

8.出来が良いのでVTRが欲しいところだ。

明烏−6

1.TS-02526A1

2.(1968.1.14),TBS,「落語名人会」

3.21:33

4.なし

5.出囃子 野崎

毎回の、お運びでございまして、有難く御礼を申し上げます。こんにちは、ハァ特にお客様に、お詫びを申し上げますことは風邪をひきまして、エヘーッまるっきり声が出ませんので、お聞き苦しい所は幾重にもハァお詫びを願っておきます。明烏と言うお馴染みのお笑いでございまして。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない御婦人だってそうですな。……(ポン)男がなかった日にはあの位つまらないものはなかろうと……。(ポン)(カット)中には、俺は女は大嫌いだなんて方がある。…見るのも嫌だどォもそばへ寄るとけがらわしいなんてんで、(ポン)…お宅へ伺って見ると子供衆(こどもし)が五人もあったりなん……。何が何だか少しもわからない方がございます。「はい、お帰(かい)んなさい、(ポン)お前(まい)の帰りが遅いから心配してました。どうした、え、藤兵衛ンとこのお荷稲様の、お盛り物を持ってったってあァそうかそれァいいことをした。ォ、アーッお膳がでてるから御飯をお食べ」……

6.「落語名人会」で放送された時には、(カット)に間鴨の部分が入っていた。オリジナルの放送録音が残っているが録音状態が悪く再放送のものを保存している。

7.TBS R 桂文樂その世界 放送録音 1974.2.3

8.風邪ひき口演だが悪くはない。

明烏−7

1.TS-02715B3

2.1962.12.14,NHK,東京落語会第42回

3.23:50

4.Po.MF-4078(初出),CN-6075(CT),CN-6503(CT),NHKサービスセンター.JK-3134

5.出囃子 本調子かっこ

毎回の、お運びでございまして、有難く御礼を申し上げます。間に挟まりまして相変わらず、お馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない御婦人だってそうですな。男がなかった日にはあの位つまらないものはなかろうと思ますが。食わず嫌いなんてぇ方がございますナ。毎日のこの召し上がりもんでもそうで。あたくしどもの子供の時分にあの、お年寄りでございましたがまるっきり肉を食べない方がございました(ポン)。「君牛嫌いだってね」「エッヘヘ、エッヘヘ…… ……<間鴨>…… ……女房は好きだ」なんて…アどうもこういうの(ポン)が出るとな、お笑いが沢山にございます。(ポン)「はいお帰(かい)んなさい。お前(まい)の帰(かい)りが遅いから心配してました。どうした、えー、藤兵衛ンとこのお稲荷様のお盛り物を持ってった。あァ、そうかそりゃいいことをした、お膳が出てるから御飯をお食べ」………

6.データが不明だが、おそらく東京落語会第42回の音である。出囃子が本調子かっこなのが珍しい。

7.Po.MF-4078 DISC COPY

8.

明烏−8

1.TS-02722D2

2.1967.11.4,TBS,人形町末廣,「TBS名人会」

3.24:37

4.なし

5.出囃子 野崎

ようこその、お運びでございまして、相変わらず、御馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない御婦人だってそうですな(ポン)。ェヘェ男がなかった日にゃあの位つまらないものはなかろうと思いますが。…食わず嫌いなんてぇ方がございます。(ポン)毎日のこの召し上がりもんでもそうでまるっきり、あたくしどもの子供の時分にあの、肉を食べない方がございまして「君牛嫌いだってね」「エッヘヘヘヘ…… ……<間鴨>…… ……女房は好きだ」…そんな勝手なのはない。アーどうもこういうのが出るとな、お笑いが沢山にございます。「はい、お帰(かい)ンなさいお前(まい)の帰りが、あの遅いから心配してましたどうした、え、藤兵衛ンとこのお荷稲様の、お盛り物を持ってったってあァそうかそれァいいことをしたお膳がでてるから御飯をお食べ」(ポン)……

6.TBSテレビの人形町末廣からの生中継である。

7.伊東清氏ライブラリー→佐藤氏ライブラリー

8.原テープの保存状態が余り良くないので音飛びが多い。

明烏−9

1.TS-02888B1,VT=TV-39008-3

2.1970.5.22,フジポニー,スタジオ,客なし

3.24:38

4.Ca.F-1006(初出),AP-1001,C18G-0281,PN.VAA-1001(VTR),V98C-1557(VTR),

  PC.20P-2584(CT),PCCG-00029(CD)

5.出囃子 野崎(ドラ入り)

えー、相変わらず、ェッ、御馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない御婦人だってそうですな。男がなかった日にはあの位つまらないものはなかろうと思いますが。食わず嫌いなんてぇ方がある。毎日のこの召し上がりもんでもそうで、あたくしどもの子供の時分に、お年寄りで、まるっきり肉を食べない方がございました。「君牛嫌いだってね」「アッハハ…… ……<間鴨>…… ……女房は好きだ」なんて、そんなのはないんで。こういうのが出るとな、お笑いが沢山にございます「はいお帰(かい)ンなさい。お前(まい)の帰(かい)りが遅いから心配してました。どうした、えー、藤兵衛ンとこのお稲荷様の、お盛り物を持ってってあァそうかそりゃいいことをした。お膳が出てるから御飯をお食べ」……

6.本来はフジポニーのVTR用の音で、いわゆるサウンドトラック盤である。ビクターのVHDは出来が良くないので、このVTRは貴重である。

7.Ca.VAA-1001 VTR COPY

8.晩年のものとしてはトチリも少ない。これはVTRで楽しむべし。

明烏−10

1.TS-02889D3

2.不明(喉手術後),ポニー,スタジオ,客なし

3.8:36

4.PN.CPB-5003(CT)

5.出囃子 野崎(ドラ入り)

えー、相変わらず、ァッ、お馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。稲本角海老大文字品川楼、当時の大店でございます。幅の広(しろ)い梯子段をトントントントントントントントン蹴立って上がる。廊下なんざァ広(しろ)くてすゥーッっとこの見通せません位で。所々に、この、ゥッ電気がこの配在をしており…。部屋着てぇものを着ますて花魁は。左でもってこの張肘(はりしじ)てぇものを致すそう…。で右で、花魁は褄をとります。で、厚い草履を履いて、パターンパターンパターンパタン、この姿を見た日にゃ、どんな初めての方だってこれは一見して女郎屋てぇ事は、どなたにでもおわかりになりますから、「源兵衛さん、なん、あァたここォ、お女郎屋じゃありませんか、(カット)あたくしはお稲荷様の、お籠りだてぇから来たんじゃありませんか。……

6.ポニーカセット寄席「古典艶笑落語全集第三集」の中に入っているもので、後半部分からサゲまでを、それも細かくカットして収めてある。従って、正式には一席とは言えない。

7.PN.CPB-5003 CT COPY

8.後半だけのダイジェストだが、なかなか良い出来である。

明烏−11

1.TS-02894A1

2.(1966.10.31),TBS,「まわり舞台」

付:対談,桂文樂・山本文郎アナ

3.23:57,対談 2:14

4.リーダーズ・ダイジェスト「古典落語名人寄席」AN-9002

5.出囃子 野崎

一杯の、ァッ、お運びでございまして、有難く、ァッ、御礼を申し上げます。(カット)て相変わらず、馬鹿馬鹿しい事を申し上げてお暇(しま)を頂戴を致します。(ポン)『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。(ポン)男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない御婦人だってそうですな。(ポン)エェーン、男がなかった日にはあの位つまらないものはなかろうと…。食わず嫌いなんてぇ方がございますな毎日のこの召し上がりもんでもそうで。あたくしどもの子供の時分にあの、お年寄りでまるっきり、あの肉を食べない方がございました。「君牛嫌いだってね」「エッヘヘヘヘ…… ……<間鴨>…… ……女房は好きだ」ンな勝手なのはない。アどうもこういうのが出るとな、お笑いが沢山にございます。(ポン)「はいお帰(かい)ンなさい。お前(まい)の帰(かい)りが遅いから心配してました。どうした、えー、藤兵衛ンとこのお稲荷様のお盛り物を持ってった、あァそうかそらいいことをした、お膳が出てるから御飯をお食べ」……

対談

山本アナ「師匠熱演有難うごさん…。お疲れでございましょう」文樂「えへへへへ」山「しかし師匠あれですねぇ。こう大変にこの明烏というお噺は、色っぽい噺ですね」……遊三の艶噺がさらっとしていた〜二十代で明烏しか演らして貰えなかった〜甘納豆が良く売れた話〜年数が経たないと味は出ない

6.短いが後に付いた対談が面白い。(カット)で『間へ挟まりまして』をカットしてある。リーダース・ダイジェスト盤は「食わず嫌い…」から「はいお帰ンなさい」の前のポンまでがカットされている。勿論、対談も収録されていない。

7.TBS R まわり舞台 放送録音 野口氏ライブラリー

8.時期的にも良い出来である。

明烏−12

1.TS-02929A1

2.不明,テイチク,スタジオ,客なし

3.25:13

4.Te.NL-2262,TETR-20015(CT)

5.出囃子 野崎

相変わらず、ェッ、御馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない御婦人だってそうですな。男がなかった日にゃあの位つまらないものはなかろうと思いますが。食わず嫌いなんてぇ方がございます。…ォー、食べものでもそうですな。毎日の。あたくしどもの子供の時分に、お年寄りでまるっきり肉を食べない方がございました。「君牛嫌いだってね」「エッヘヘヘ…… ……<間鴨>…… ……これなら好きなン」…じゃはなから好きなン。こんな事がいくらもございます。「はいお帰(かい)ンなさい。お前(まい)の帰りが遅いから心配してました。どうした、えっ、藤兵衛ンとこのお荷稲様のお盛り物を持ってった。あァそうかそれァいいことをした。お膳が出てるから御飯をお食べ」……

6.スタジオ録音で客なしである。間鴨の後の『女房は好きだ』の部分を省略している。

7.Te.NL-2262 DISC COPY

8.録音年月日がはっきりしないが、1965年前後のものと思われる。

明烏−13

1.TS-02935A2

2.不明(喉手術前),TBS

3.23:24

4.ライフ&アート(第10巻)

5.出囃子 野崎

えー、ェーッ、相変わらず、ァァーッ、御馴染みのお笑いを申し上げることに致します。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言(ゆ)う川柳がございます。(ポン)男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名もない−御婦人だってそうですな。(カット)食わず嫌いなんてぇ方がございますな。ェェーッ、毎日のこの召し上がりもンでもそうでまるっきり肉を食べない方がございました。お年寄りにございましたな。「君牛嫌いだってね」「エッヘヘ。エヘヘ…… ……<間鴨−『女房は好きだ』の件なし>…… ……お宅へ伺って見ると子供衆(こどもし)が五人もあったりなんか…。何が何だか少しも分らない方がございます。「はいお帰(かい)ンなさいお前(まい)の帰(かい)りが遅いから心配してました。どうした、えー、藤兵衛ンとこのお稲荷様のお盛り物を持ってったってあァそうか、そらいいことをしたお膳が出てるから御飯をお食べ」……

6.喉手術前の録音である。1955年前後の録音と思われ大変に太い声で口調も速い。(カット)の部分に明らかなカットがある。

7.ライフ&アート CT COPY

8.喉手術前の録音は少なく、貴重である。

明烏−14

1.TS-12547A3

2.不明(喉手術後),TBS

3.18:14

4.なし

5.出囃子 野崎

相変わらず、エーッ、馬鹿馬鹿しい事を申し上げてお暇を頂戴を致します。(カット)「はいお帰(かい)ンなさい。お前(まい)の帰(かい)りが遅いから心配してました。どうした、えー、藤兵衛ンとこのお稲荷様のお盛り物を持ってった。あァそうかそらァいいことをした。(白湯を啜る)お膳が出てるから御飯をお食べ」……

6.喉手術後の録音である。1963年前後の録音と思われる。(カット)の部分で明らかなカッ  トがあり、枕が抜けている。

7.TBS R 放送録音 光井氏コレクション

8.全体にジリジリノイズが入っていて聞き辛いが、良い時期のライブ録音である。

明烏−15

1.TS-12611B1

2.不明(喉手術前),TBS

3.19:36

4.なし

5.出囃子 野崎

一杯の、ァーッ、お運びでございまして、有難く御礼を申し上げます。えー相変わらず、エーッ、お馴染みのお笑いを申し上げる事に致します。落語の方は大抵みな、ァーッ、お馴染みでございまして。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言う川柳がございます。男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名も無い御婦人だってそうですな。男が無かった日にはあの位つまらないものは無かろうと思います。(カット)「はいお帰(かえ)んなさい。お前の帰りが遅いから心配してました。どうした、えっ、藤兵衛ンとこのお稲荷様の、お盛り物を持ってったってアーそうかそれはいい事をしたお膳が出てるから御飯をお食べ……

6.録音年月日は不明だが、喉手術前の録音である。(カット)の位置に明らかなカットがある。

7.TBS R 土曜落語名人会 放送録音 1995.1.7

8.カットがあるのが残念だが貴重な喉手術前の「明烏」である。

明烏−16

1.TS-12685C2

2.(1969.2.2),TBS,「落語名人会」

3.24:03

4.無し

5.出囃子 野崎

えー、ェーッ、相変わらず、お馴染みの、ォーッ、お笑いを申し上げる事に致します。『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』なんて言う川柳がございます。(ポン)男子と生まれて御婦人のお嫌いな方は御一名も無い御婦人だってそうですな。えー男が無かった日にはあの位つまらないものはなかろうと思います。食わず嫌いなんてぇ方がございますな。毎日のこの召し上がりもんでもそうで、あたくしたちのあの子供の時分にあのお年寄りで、丸っきり肉を食べない方が、大変多ございました。「君牛嫌いだってね」「ヘッハハハハ……  ……<間鴨〜『女房は好きだ』無し>……  ……何が何だか少しもわからない  方がございます。アーどうもこう言うのが出るとな、お笑いが沢山にございます「はいお帰ンなさい、お前の帰りが遅いから心配してました。どうした、えっ、藤兵衛ンとこのお稲荷様の、お盛り物を持ってったってアーそれはいい事をしたお膳が出てるから、御飯をお食べ……

6.晩年の公開録音であるが、体調が良かった様で出来が良い。

7.TBSR 落語名人会 放送録音 福岡コレクション

8.

明烏・解説

『弁慶と小町は馬鹿だなァ嬶ァ』、『女郎買い振られた奴が起こし番』、文樂師が噺の中で振るこの二つの川柳がこの噺の全てを語っている様に思える。遊廓の無くなった今、吉原を舞台とした廓噺は、今後益々演りにくくなるであろう。この噺は現在でも演り手があるが、既に桂文樂演じる「明烏」とは趣を異にしているようだ。桂文樂の十八番としていの一番に挙げる人が多い。「明烏」が桂文樂の代表作と言うのには賛成しかねるが、「明烏」はやはり文樂である。自然に現代に通じる様な演出が出てきた時、初めて『文樂の「明烏」』から解放されるであろう。文樂師は時代を明治の始めに設定して極めて自然に噺を纏めており、そこには良き時代の吉原を知る人のみが可能な説得力がある。ただ、いつも思うのだが『弁慶と小町は…』から『間鴨』への繋がりが何か自然で無いようでならない。

時代設定:元禄時代以降、吉原に大門があった頃。

舞台:日本橋田所町から吉原。

登場人物:田所町三丁目日向屋半兵衛、その伜時次郎、町内の札付き源兵衛と太助、茶屋の女将、浦里花魁、その他。

ベストテイク:「明烏…3」東宝演芸場の録音で客の受けが良い。文樂師も好調で声の張りがあって乗っている。

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