平成16年夏。柏崎市軽井川地内の28haの工業団地造成地に、多数の製鉄遺跡群が発見されました。
私は、その丘の上に登って全体を見渡したとき、「これは、すごい!」と驚きました。
近くの海岸から砂鉄を運び、丘陵の斜面に数々の炉を掘り、その背後地から材木を切り出し炭を焼き、砂鉄と混ぜて鉄を作る。少しずつ切り開いた林と共に隣へ移動し、また炉を掘る。切り開かれたは林は、また30〜50年かけて元通りの林に戻る。自然の復元力で・・・
地形を力ずくで改変することなく、森林を壊滅的に伐採することなく、古代から中世(奈良・平安時代)の500年に渡り、何世代にも脈々と受け継がれた製鉄、鍛造、鋳造の仕事。
それは、自然に守られ、自然を守りながら暮らしてきた、千年前の柏崎の人達の証です。

柏崎市軽井川南遺跡