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      iranekoP10、遂にやっちやいました!/^^;;)エンジンブロー
とうとう一丁前にやっちゃいました、エンジンブロー!
どうしてそんな事に、といっても、やってしまったことは仕方ないですね〜^^という訳で、今回は最終回となるかも、、?!のiranekoP10の走行体験記。では、他人の不幸は蜜の味をとくとお楽しみください。

掲示板で戴いた情報通り、この日の走行技術コースのプログラム応募が3人という事で、
細かいところのアドヴァイスも戴けるのではないかと思って参加しました。
前回遅れたので、連休明けの混雑を予想し、かなり早めに自宅を出発したせいか途中インターでまた得意のうどん朝食を採っても時間通りに到着、早速受付と着替えを済ませてしまいました。

パドックの駐車場で私の隣にホンダのビートが停まって、運転されてこられたご年配の方に挨拶をされました。つなぎとブルゾンを見るとスタッフの方のようで、一寸立ち話になって、ビートをたいそう気に入られて大切に乗られているとの事です。まだ3,000kmそこそこしか乗ってないという事でした。『今日は仕事サボってこっちに来ちゃったよ、1コーナーにいるから、何かあったらすぐ飛んで行くからね。』と言われて、初めてマーシャルの方だと判明、何も無いほうが良いですけどね、と笑ってお答えしました。

ドライバーズミーティングで午後の東コース(フルコースの短縮)走行のプログラムがフルコース走行に変わったことが伝えられました。今日のアドヴァイザーはGTを終えたばかりで来られた山野さんと、前に南コースを担当されたジムカーナドライバーの日下さんで、今回私達の北コース(走行技術組)は日下さんが担当でした。南コースの(挙動体験組)方は4名の参加です。ミーティングを終えて北ショートコースに移動します。

お天気は快晴、大変気持ちのいい日で来る途中、村の家の庭にはコイノボリがまだ泳いでいて、気温も上がってきそうな爽やかな初夏の5月の天候です。他の参加者の到着はまだだったのでピットに車を停めて立っていると、担当の制服スタッフの方とご一緒にワイシャツ姿のお顔を見たことのある方が歩いてこられました。ご挨拶すると、あれ?というお顔をされて、「前のイベントでお目にかかってますよね。」と言われました。多分もてぎのイベント担当の方のようです。この方には後で大変お世話になってしまう訳です。

今日は参加者が少ないのでスペシャルサービスデイということで、テーブルにはミネラルウオーターも用意され、NSX2台とiranekoP10の計3台で北コースを走行します。初め先導走行でコースの走り方をトレース、その後フリー走行です。インターバルに日下さんに走行法のポイントなどを伺ってそれを次の回に試してみる、といった感じで、マル秘イベントもあって、コーナリング後に振られないでトラクションを保って走行出来、また苦手だった最終コーナーのヘアピンも余り膨らまないで走れるようになりました。日下さんの言われたとおり、直線で3速に入れたり、ヘアピンで1速に落としたり、S字後の直線で3速に入れてみたりする余裕も出来ました。NSXの方々は他の車がいないせいか、かなり大胆なコーナリングで交互にスピンやコースアウトなどされ土煙がもうもうと上がって、土埃だらけになったNSXは後でピットのガレージ脇で洗車されていました。

この日の昼食は人数が少ないのでケータリングビュッフェではなくパドックにあるレストランでした。私は北コース組のNSXのお二方のテーブルでご一緒させて戴きました。

後ろのテーブルではスタッフと一緒に山野さん、日下さんが食事されていました。

午後の走行です。コースの説明や注意などがあって、3周ほど先導走行された後フリー走行です。この日は北、南組に分かれないで、7台で一緒に走行します。エントリーはNSX2台(赤&サンドブラウン)、RX7、GTR、S2000、それにロータス・エリーゼです。全くiranekoP10がかわいそうになるくらいの凄いエントリー車種ですよね〜。でも朝パドックで、プリメーラの前に立っていたら、バイクの走行に来られたと思しき皮のつなぎ姿の素敵な^^お兄さんに、プリメーラ良いですよね、とお声を掛けられました。やはりP10の2000の方にに乗られているとの事、千葉でプリメーラ乗りのお仲間で会を作ってらっしゃるということでした。1800なんですけど、これで今日コースを走るんですよ、と言ったら、えっ、そうなんですか!と嬉しそうでした。

フリー走行になって私が最初に出たのですが、かくのごとくにそうそうたる豪華な車種のエントリーだったので、すぐに後ろから押し寄せられるかと思いきや、なかなか後に車の姿が現れません。2周目に差し掛かってようやく赤いNSXが背後に姿を現しました。今回はすぐには抜かれないで結構長く間が会ったような気がします。前の日光サーキットの注意と同じように、速い方がラインを外して抜いてください、との事でしたが早めに譲ろうとしてもコーナーの入り口に入ってしまったりして、間合いが取りづらい気がしました。結局直線でラインを避けました。その後は当然のようにNSX、GTR、S2000、RX7、ロータスなどが後ろからやって来ては抜いて行きましたが、フルコースだった事もあって、前のようには何周も周回遅れにはなってないように思います。また苦手のV字は日下さんに午前中走り方をお聞きして、トレース走行でラインを確認していたので何とかふらつかないでこなせるようになりました。でもついピットが前の東コースのつもりでうっかりチェッカーを見落とし、赤旗信号を出されて慌ててピットに戻りました。

ピットで、初めに後ろから走行して来られた赤いNSXさんが、この前より速くなりましたよね、どこで抜こうかと迷いましたよ、と仰ってくださいました。自分でも前よりはラインも迷わないで多少スムースに走れるようになったのではないかと思っていましたが、人からそう言っていただけると嬉しいものです。やはりフォーミュラニッポンを見に来て、ラインを確認したのが良かったのかもしれません。今回は1回のタームが短く感じられました。入るとすぐに、5分後にコースインとなります、と言われていたので、水を補給して又すぐに車に戻りました。P10に悲劇が起きたのはこの後です。

2度目のコースイン、何周かしないと乗ってこないので、1周目はラインの再確認のつもりで走っていました。私は前に走行した東コースの印象があったため、今度はチェッカーを見落とさないよう走りながら場所の確認もして、1番小屋のビート乗りのマーシャルさんらしき方も確認できました。最後のメインストレートの速度もさっきの回より上がって2周回目に入りました。S字も縁石を蹴れたし、V字手前のマーシャル棟に近づけて、減速、アドヴァイス通りコーナーを多少加速していきながら回って右の縁石を蹴り、左寄りに進路を取りました。坂の150m看板の多少先で減速、インに入ってヘアピンコーナーを回り、そして問題の750mの下りロングストレートです。実はここでさっきと違うのは、ヘアピンの立ち上げが上手くいってしまい加速も付いて、前まで140km最大速度だったのが、もう1踏み出来る余裕が出てしまったのです。それでつい踏んでしまい、160km/hが出ているのを確認してすぐブレーキングしましたが、3速で思ったよりスピードが残っていて減速が不十分なままつい2速に入れてしまったようです。高回転の音がして、ブレーキがロック状態になってしまいました。場所は50m看板ちょい手前の辺りかと思います。何度か踏み直しましたがやはり駄目でしたが、幸いエンジンブレーキが相当効いたらしく、ステアリングも大丈夫だったので失速状態のまま90度コーナーを回り切り、惰性速度でブリッジをくぐって、その先上りだった為徐々に減速、ピットの入り口付近の後続車に支障ないコース脇でようやくスピンしない程度の速度になったのを見計らってサイドブレーキを引き車を停めました。ピットの入り口がそばだったので車が来ないことを確認してそちらの方に避難し、そのままピットロードを歩いて戻りました。すぐに係りの方が来て下さって、レッカーと一緒に車のところに行ってエンジンが掛からないことを確認して牽引して貰い、ピットに戻りました。

ボンネットを開けてスタッフの方と見ていたら山野さんが来られて、話を聞いてブレーキを確認してくださいましたがブレーキはその時点で入ったそうです。皆さんに色々診ていただき、元日産にいらっしゃったという社員さんまで呼び出して下さって、ともかく原因不明ながらエンジンの警告ランプが点灯しているので、バッテリーから出ている線を外してコンピュータからの信号を解除され、回して見ようという事になったのです。これでダメならもうレッカーを呼ぼうかと思っていたのですが、たまたまその時、朝、北コースでお会いしたイベント?の方が通りかかられ、私の車のボンネットが開いているのを見てこちらに来てくださって、その場で工具を捜してこられ、エンジンカヴァーを外して、同時にわざわざストックカー等も担当されているというベテランのメカニックの方を呼んで下さいました。ツールケースがトラックで1式届けられ、エンジンのバルヴやクランク周辺が開けられました。プラグにはオイルが付着しており、カムシャフトの辺りではなにやら蓋のような部品がバラけてしまっていて、タイミングベルトのギアのビスも緩んでいるのを見せて下さって、この状態ではエンジンの組み直しが必要で、それよりは費用的に流通している中古かリビルトと言われる新古エンジンと交換したほうが安上がりという結論でした。

車は数日間預かって戴ける事になって、私は丁重にお礼を述べてその場を辞して、ご親切にお声を掛けて下さった赤いクーペのNSXさんにはご厚意で浦和の駅まで送っていただきました。

過分にも手厚い処遇をして下さり、大変お世話になったツインリンクのスタッフの方、メカの方、ドライバーの山野さん、日下さん、参加者の皆様には心より厚く御礼申し上げます。

正直、このことには余りショックは受けませんでした。というのも、今まで走って来た事で得られた処が多かったし、これでゼロに戻る訳ではなく、自分の身に付いた事は金銭には換えがたいと思うからです。勿論ミスは悔やまれますが、車をある程度の速度で、特に初心者が運転していれば何かしらリスクはあるもので、身体に影響が無かったこと、というより、身の危険すら感じなかったのはやはり安全なコースで走行していたからだと思っています。家の者にも、エンジンがストールするほど走らせてたんだ、と言われ、妙に納得しています。またP10を復活させて走行できるかどうか分かりませんが、本人は全く!懲りていないので^^そのうちまた更なる走行体験記をお伝えできることと思います。これまでの御精読に感謝します。

                                                   
 Reported by iranekoP10