iranekoP10鈴鹿を走る!
その3

『Aグループ2回目の走行が始まりました。AグループにはHeavyで知られるGTマシンが勢揃いしているので観ていて壮観です。GT−RやNSXなんかメインストレートを、プロとまがうほどの爆音と共に凄ンごいスピードで駆け抜けて行きます。50は越してますね、きっと。

雨はブリーフィングの時は降っていたのですが、走行時になったらあがって来て、更に2回目になるとコースの路面も湿っぽさが抜けてだんだん乾いて来ているようです。
大体雨が降ったほうが良い、、なんて呑気に思っていたのは鈴鹿を全然知らない私だけでしょうね^0^。
コースを熟知知しているたきがわさんは、鈴鹿の雨の走行は危ないです、と言われ、内心かなり心配して下さったようです。雨がひどかったらタイヤを左右入れ替えとかれると良いです!と裏技アドバイス。昨夜来てくれたH君にそれを言ったら、あぁ、それやると水はけが良うなるんですよ、と追認してました。フーム、ギョーカイの常識なんだ!^0^ そういえばべスモの国際コース走行のVTRでも水溜りが云々と言ってましたっけ、、相当水はけの悪いコースなんでしょうか。それともそのくらい心配されちゃってるって事は、つまりiranekoの走りは余り信用されてないって事かぁ?〜 ε〜;)。やっぱねぇ!

やっと1回目を無事走る事が出来て少し胸をなでおろしたiranekoですが、まだまだ油断は禁物!2回目の走行時で何があるか判りませんから・・。お隣のセリカ君は車から降りるや否やヘルメットも取らないままガレージ内中央上に設置してある3基のモニターの下に行って、その1つに表示されている走行タイムを、納得いかない、といった様子で見つめています。そういえばタイムなんか計測してたっけね/^^、って、すっかり緊張して走っていたのでそんな事にまで全く気が回ってませんでした。まあ、どうせ抜かれた覚えはあっても抜いた覚えはないんだから(ばく)、当然ドンペタイムだろうけど、でも話にならない位皆より遅―いなんて事はないよね、、と一寸不安になって、セリカ君がモニターの下を離れた後を見計らってそっと行って見ると、丁度私のゼッケンナンバーが表示されているところでした。一回目のiranekoP10のベストタイムは3‘26“何某と出ています。他の人のタイムと比べたら遅い中でもかけ離れておっそー!というタイムではないようなので一寸ほっとしました。初走行でおまけに車のスペックを考えたら言い訳許容範囲内かも、とも思いました、明らかに欲目ですけど^^。



隣のWRX、行きまーす!


そうそう次回は息や体温でウインドウが曇らないよう忘れないうちに開けておかねば、、
ボンネットを開ける前に少し助手席側と後ろのウインドウを数センチ降ろしておきました。
油温計を見ると結構上昇していたようで、まだ100度より上を指していました。タイヤのほうは路面が湿っていたせいかそれほど熱くなっていません。

BSが先程、Aグループ一回目の走行の直前までFN用のタイヤテストをしていて、P10を入れたガレージの何戸か出口よりのガレージから本山と光貞の乗ったFNのマシンがピットレーンに出たり入ったりを繰り返していたので、ひょっとしてコースの路面にはスリックのタイヤカスが落ちているのかな、、と思っていましたが、それは全くありませんでした。尤も先に走ったAグループが払い(走り)のけてくれたのかもしれません。因みにテストのタイムは本山のほうが光貞より微妙に速かったようでした。

ウロウロしているうちに又走行タイムが近付いて来ました。コントロールラインの上でチェッカーが振られたのでシートに座ってベルト調整してスタンバイ。またガレージの警告灯が回り始め、ブザー音が連発してAグループの車が続けてピットに戻って来ています。今度は先導走行もなしでいきなりフリー走行、もうピットロードの出口には気の早い方々の車が何台か並んでいましたが、気のせいか前より台数が少ない気がします。また呼びに来られるといけないので、今度はさっさとガレージを出ました。

もてぎではいくら連なってのコースインでも1台ずつ間隔を置いてスタートの旗が振られるのですが、ここはもう旗も振らずに続けざまにどんどんスタートしていきます。私も躊躇する間もなくコースインしました。前の回の走行でラインは大体覚えたのですが(追走なので正確なラインかどうかは別にして)まだまだ未知の段階、取り敢えず走ってみるかー、という感じです。

1コーナーではついきつめのブレーキングをしてしまいますが、一応3速で入り、さっきは外の真中の縁石に付きましたが、次第に付かないで回るようになりました。
S字も登り、という点を別にするともてぎのS字と同じようにインから次のインへと縁石を狙って行きます。ここで減速して後ろから襲って来たお隣の赤いセリカを抜かせてあげました。本当はこの先逆バンクから130RにかけてをS字の出口から加速したかったのでセリカにはS字の途中でまでに抜いてもらおうとラインをかなり開けてあげていたのに、、セリカ君はS字ではまだスピードが余り乗っていなかったようでした。

S字の出口から逆バンク(本当に斜めになっているように見えます!)のラインはうろ覚えでラフに行ってちょっと見通しの良い180Rを抜けると続く短い直線気味のデグナーの先で緩い右コーナーの先がとても自然にブリッヂを抜けています。その先視線が詰まる処にヘアピンのマーク、アクセルを緩めながらその小さなブラインドコーナーを右手に行くとヘアピンです。少し手前過ぎたか?、と思う処からBしたら余裕を持ってインに付けました。バンクがついているので意外と綺麗に回れるコーナーですF1でフェンスの外から観た時にはもっと上っているように感じたのですが、、。F1ではコーナーの中にはシェルの広告が描かれているし、きっと目の錯覚でしょうね。

ヘアピンの次はスプーンね、ということだけは覚えたのですが^^、実際はヘアピンを回って登ると緩く右に弓なりになってカーヴしている大きなコーナー、更にスプーンコーナー入り口からの緩い左コーナーに分かれていて、この2つが自然なラインで繋がっていて、ふと気付くともうスプーンコーナーに入っている、という感じです。まだ頭の中ではヘアピンとスプーンの間のルートが繋がっていない状態で、見えるところまで行って、また見えるところまで、と視界にだけ頼って走っているので、アクセルの開け具合やらシフトアップのタイミングが全然分かりません。あ、ここだったんだ!と思った時にはもう遅い、というわけです^^;)

スプーンを過ぎ裏ストレートと呼ばれる所を駆け上ると130Rに辿り付きますが、ここは登りの直線だ、と呑気にアクセルを踏んでいてBP前ふと気付くとメインストレート同じくらいのスピードが出ていて驚きました!
BPで一息ついて左目(130R)に切って行くとダイキンの看板がもうすぐシケインだよ!と教えてくれるのですが、何処まで加速して行ってどこから減速するのか全く不明!目印にするようなものもない、^^取り敢えず看板過ぎたらアクセルを緩めて2秒くらい^^;、この辺かなぁ、でB、シフトダウンして、まだ先があるの?、と悠長に2速に落しているといきなり縁石が目の前に!なんだもっとしっかりと減速するんだった!の後悔遅く、ドーン!と縁石の真中の突起した石に乗ってしまう訳です^^。

周回2周目だったでしょうか、何故かクリアラップが取れてなかなか良い調子!スプーン手前で黄旗を見ましたが、外側のグラベルにS2000が捕まっていただけなのでそのまま影響なく周回して裏ストレートを駆け上がって、さ、あとはシケインを上手く抜けてストレートだぁああぁぁぁ・・・あちゃぁ〜!シケイン手前のグラベルにインテRが前をひどく潰してこっち向きに止まっているのが見えました。130Rから単に加速していく箇所なので、何故そこにあの状態でいるのかすら私には考えられません。追いついた前の車がダイキン看板手前で減速そのままウインカーを出して横のピットロードへ、、あーぁ残念、折角良い調子で来たのに、やっぱりピットに入るのねん、、。途中からピットロードの信号が黄色の点滅から赤に変わりました。

ガレージにP10を入れて降りるとモニターにクラッシュしたインテの画像が映っています。隣の赤いセリカ君、クラッシュの現場を見ていたらしく『俺、丁度見れてラッキー!』などと言っています。^^;聞くと、
『2,3転して真っ直ぐウォールに突っ込んだ』んだそうです。
モニターでは先にスプーンのS2000が掘り出され、その後痛々しいインテが運ばれていきます。こんなシーンを見たら誰もが、我が身の災難じゃなくて良かったと!思うでしょうね。。この事故で走行が20分くらい中断していました。

 
セリカ君のデコレーション計器^^

再度走行開始、今回は窓も曇ることなくチェッカーまで走行出来ました。ほっとしてガレージに戻って来ました。ふぅ。。鈴鹿初走行は無事終了!モニターのタイムは3‘19“が表示されています。お!一応前の回よりタイム上がってるぅv^^。

その後、終了ミーティングに出て、またジャンケンで何も当たらずTT;)ガレージに戻って帰っていくお隣さんにご挨拶したり、写真を撮って貰ったりして後片付けしたり、、。リザルトを見た限りでは、初走行と非力マシンのタイムにしては、ま、こんなモンじゃない、と思われるセンです。最初の回より7秒UPした事は良かったのですが、クリアラップ取り損なって再スタート後は必ず何処かで背後から襲い来るへヴィーマシンにラインを譲ってのタイムなので、もう一寸は行けたな!って感じはありますね。

尚、お気の毒なクラッシュインテRさんは主催者が気を遣って景品に出たオイルを1缶貰っていましたが、あの状態じゃそんなのは気休めですね。そのドライバーさんの弁によると、つい調子が良いのでアクセルを踏み過ぎた、という事らしい。前に東京モーターショウで話したホンダのデザイナー氏が、インテRは非常にデリケートな挙動をするように設計された車です、と言っておられたのを思い出しました。ゲストの織戸 学さんも最初のブリーフィングで
『僕もここでは何回も痛い目にあってます。』と言われていましたが、やっぱりコースっていくら広くて好きなだけ飛ばせるといっても、やはり決して甘い処ではありませんね。。人のフリ見て 他山の石<新格言^^;、


更にしつこく続く
^^#)