GT−RUN&ATTACK IN 
台風接近ザンザン降りSUZUKA リポート

日時 10月 1日 (火)
場所 鈴鹿サーキット 本コース

天候 雨  コンディション フルウエット(最低!)
クラス ビギナー
エントリー台数 26台





台風接近中、ザンザン降りの雨、という最悪のコンディションの中SMSCの受付を済ませて事務所の外に出ると見覚えのある(一度見たら忘れないけど^^!)たきがわさんのシビッククーペが停まっていました。
Oh!おひさでーす!


              

GTテストでガレージが使えず雨ざらしのPなので荷物を搬入しやすいように2台で事務所前に停め、びしょぬれになってテーピングやゼッケンの貼り付けなどをしているとブリーフィングを知らせるアナウンスが聞こえました。

ブリーフィングルームではとっても!話し下手のスタッフさんからだらだらと^^降っている雨のように止め処も無く長く退屈な注意事項を聞かされつつふと外を見ると、土手の排水管からはかなりの水量が勢い良く排出されています。窓から見えるS字からテグナーか?のコーナーを駆け上がるGTカーの水しぶきが猛然と上がっているのが見えて、心なしかチラと不安な予感^^。
思わずたきがわさんに、富士五湖って一体何処に出来るの?
(ベスモの中で黒澤元治氏が言っているので^^)と聞いてしまいました^0^が、この降りでは多分五湖ではすまなそうです。

やっとくだんの長いご注意が終わったので、たきがわさんは車の最終確認のためパドックのPエリアに戻って行かれましたが、私はこんな日に慣れないコースですから、現状の様子だけでも聞いておかないと・・とコース説明に来られるというドライバーさんを待っていました。

暫くしてクスコスバルからインプレッサで参戦中のドライバー、小林且雄さんが来られて開口一番

『みなさんほんとに(こんな日に)走るんですか!??』
と半ば冗談でも半分本気に心配されているお言葉!ですが、その時点で既にコースコンディションの悲惨さが伝わってきます。

『まだGTの幅広タイヤはよりは滑らないかもしれないけど、、、まさかスリックなんて自殺行為の方はいないでしょうね^^』
と仰りながら、水の多い路面の箇所を非常に的確に伝えて下さいました。

『先ずストレートの先の方にも水が流れていますのでフルスロットルで突っ込まないように。S字の先やテグナー1つ目の先は川有り。200R。ヘアの先。130Rの先。』
唯一大丈夫と思われたのはスプーン周りだけで、あとは殆ど前面水浸しですね^^。

『今日は1コーナーの入りなんかはアウト-イン-アウトでなく、アウト-アウト-アウトを試してみて下さい。』とアドバイスされました。

Pに戻る途中ガレージ前の通路を歩いていると偶然ガレージの中にいらっしゃる山野さんを発見!こちらを向かれたのでご挨拶すると奥から出てきて下さって、

『今から走るんですけど、今日はもう観光走行ですね^^』と言うと、

『ウ〜ン、ストレートでも今日は振られるからねー、、気をつけて、そうそう、此処はどんな所かナ、って見物するくらいだね。』と言われました。

私は話だけではどんな具合か想像がつきませんでしたが、Pに戻ってそれらの話をたきがわさんにも伝えると、コースを熟知しているたきがわさんは大体即納得した!という感じでした。

今日のエントリーはビギナークラスが26台、エキスパート組は2台だそうです。
エキスパートが少ないのは自己申告でなく、規定タイムのハードルがかなり高いからでしょう。

たきがわさんはやっと車の最終整備を終えたようですが、あとは止まらないで走る事を祈る!という感じでした。程なくコースインの時間。はじめはたきがわさんに追走させてもらおうかと思っていたのですが、こんな状況で、只でさえ自分達の車に集中しなくては危ないのに、後ろまで気にされて負担になってはいけないと思って、お互い適当に走りましょう、ということで合意。ピットロードに向かいました。

最初の2周は同乗者もいる先導走行。みんな終わったら一旦ピットインするらしく、私もピットロード確認のため入ることにしました。

先導走行が始まって走り出してみましたが前の車の水しぶきは掛かるし、助手席側は少し開けいていたのに直ぐに窓が曇って来て、ワイパーとあいまって前が非常に見難い状態です。先導走行とはいえ最初の周回は見物走行でしたが、2周目はかなり飛ばしていたようで、(同乗者はノーヘルなのに。。)前の車がテグナーの入り口辺りで一瞬挙動を乱して、ヒヤッとさせられました。

一旦ピットに戻りましたが、降りても濡れるだけなのでそのまま内側の窓を拭いて、この時余程エアコンを入れようかと迷ったのですが、パワーダウンを恐れて^^スイッチを入れなかったのが悲劇の始まりでしたね^^;

前を行く白のポルシェのテールライトをフォローしながら慎重にBして3速で1・2を回り、前の1800のP10より良い感触でS字を駆け上がっているといきなり吸い寄せられるようにイン側に振られました。咄嗟にステアリングを僅かに修正しただけでそのまま抜けられましたが、この先制パンチにちょっと引けてしまい、更に次の逆バンクで4速に入れた瞬間浮くようにトラクションが抜けた感じがしてアクセルを控え、テグナー2つめのコーナーもインを付くのを止めてアクセルを戻し慎重にシフトダウンして2速でアウト側からおとなしく侵入、次のヘアピンの侵入も無理をしないで看板あたりからBを開始して200Rに差し掛かりました。
しかしこの時点で前を行くポルシェが猛烈にダッシュしていくのを見て、このあたりは安全なんだと思い、インアウトインアウトでスプーンを回ったあと裏ストレートで一寸欲張って120kmまで踏み込みました。そのあとちょっとBして更に130Rを調子良く周りHONDARACINGの看板をくぐって、、と、あれッ前にコースが無い!^^;?? あ、シケインだ!とBしながら、もう遅いねグラベルかァ、、ステアリングは切らないで真っ直ぐだったわね。。などと思いつつグラベルに突っ込みました。/^^;

幸い雨で砂利が重く湿っていたので1車体分突っ込んだだけで止まりました。あとで見るとFR車ならバックすれば戻れる位置でしたが、残念ながらプリは駆動輪のフロントが砂利にまったりとはまっていて自力の復帰は不能のようです。暫く待っていましたがクレーンも来てくれなくて、仕方なく雨を避けるため傍の旗小屋に行きました。

私の車がはまっているのを見て警戒してか、シケインの前でみんな教習所のクランクを抜ける車くらいに減速して行きます。でも早く堀出してくれないと、もしブレーキングで滑って侵入してきたら明らかに当てられそうで心配していました。

旗小屋で走行をずっと見ていて、たきがわさんのシビックが来たら手を振ろうと待っているのに全然来ません。おかしいな??と旗振りのお兄さんに、黒っぽいシビック見ないですよね、と言ったら、左ハンドルのシビックですよね、と旗小屋から右手奥のほうに見えるテグナーの左のグラベルを指して、あの左のがそうじゃないかな。。

ありゃ!いつのまに・・・さっきからそこには濃い色の車が2台きっちり並んで駐車しているのは見えていましたが、言われてよくよくみるとそんな感じのテールです。(このお兄さん、流石旗振りしているだけあって凄く目が良い!)

たきがわさんの停まっているグラベルにはそのあとも白っぽい車が右のグラベルにはまって、これは自力で復帰、そのあと更にスープラが2台をしっかり避けて左脇に入っていきました。

お兄さんが、だんだん車の台数が減ってきますね〜、、と言っています。
結局旗小屋のお兄さんと雑談しながらiranekoのラン&アタックはコースでなくグラベルにアタックしたまま終了しました^^。

鈴鹿まで来て先導走行を入れて僅か2,8周でしたが、こんな土砂降りの鈴鹿を体験出来た事だし、初めてグラベルはまって、更に無傷だったしで殆どショックも無く^^、いくらでも踏んで行けそうなコースの感触の余韻に甘くないけど魅力的なコースを再認識!今度はきっちり勉強しに来て、たきがわさんとのギャップを詰めよう、、と決意しているところです。

さて、Pに戻ると、お揃いのウエアで来られていたカップルのRがテールを損傷した箇所をテープで抑えていました。この車が私と同じく計測不能と出ていたスカイラインのようです。また、たきがわさんと反対のグラベルに右のボディーを激しくぶつけたというGTウイングの赤いRX−7がPに戻って来ていないとかで、そのまま病院送りになったのでしょうか、、。たきがわさんはフロントバンパーを少し破損、濡れねずみになりながら落ちたマフラーを上げてました。

        

2人で遅い昼食を取りスパでさっぱりしていると我々の走行アナリスト^^某H君が遅まきながら駆けつけてくれたので急遽反省会。
トップラップタイムを出したシルビアを引っ張って、グラベルが無ければその前に名前を載せていた!と悔しがるたきがわさんに、沼津から来られていた2人組が、来年もあるから、と話していたよ、と言いつつ自分にも言いきかせているiranekoでした^^。

尚、この日のタイムとエントリー表はそのうちGTのHPに出ると思います。

来年に続く、、きっと・・。


  
あとがき 

帰り道は台風が過ぎ去って行って雨の上がった東名を走っていたのですが
途中清水-富士川間で高波の通行止に遭い、
インターで仮眠、帰り付いたのはもう明け方でした;;)



 
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