iranekoの 猫の目 パリ紀行

 
Drive to Mont St-Michael後編


パリ市内を出発したのが9:00、到着したのが13:00時(pm)飲まず食わずで4時間余り走ったので、流石にみんなおなかぺこぺこで早速モン・サンミッシェル名物というオムレツを食べに行くことに。誰も下調べしていないのに、江ノ島のような(そっくり^^)参道(っていうのか)を登っていくと、きっちりそれらしきレストランが出現!

私はオムレツ(だけ^^)は結構得意ですが、中に具が混ざったのはあまり好きではないので(母伝来のオムレツ以外は^^)別のメニューをオーダー。といっても仏語のメニューは全然判らず、ナビ兼ガイドの家族の者にメニューを説明して貰って2人が名物のオムレツ、2人がムール貝のスープ、私はサラダをオーダー。因みにこれらはアンティパスト(前菜)です。

こっちのレストランは豪勢なフルコースではないにしろ、何処でも前菜、メイン、デザート、コーヒーをオーダーするのが原則みたいです(定食も必ずそうなっています)

さてお楽しみのオムレツが来ました。何と信じられない位大きなオムレツが大皿に乗っています。いくら2人分とはいえ、凄すぎる量!と思いきや、これが中に入っているのはスクランブルエッグとカスタードクリームを足したみたいなふわふわしたクリーム状、半分空気という感じ。これなら2人でも食べられそうです。私はちょっと味見させてもらいましたが、中の卵はチーズ風のお味でしたね。ムール貝の方はてんこ盛で下にクリームシチュウを思わせるスープが入っていて、ムール貝に付いていたと思しき緑のビニールテープが(2mm程度ですが)が付着していてもお構いなしで調理されてました。でもお味の方は美味しかったです。特にミルク色のスープの出汁が塩味なんですけどガーリックっぽくて貝によく合ってました。
それと此処のもう1つの名物はアップルタイザ−風なお酒。これも自然なリンゴジュースらしく、素朴でナチュラルな感じでした。

さて、ル・モン・サンミッシェル、というのはその名のごとく大天使、聖ミカエル=サンミッシェル)のお告げで建てられた教会が建物の始まりで、表向きはゴシック様式の修道院ですが、実はイギリス海峡を挟んだ対岸にあるイングランド向けの要塞城です。イギリス軍の2度の攻略にも耐えたらしい。きっと日本の僧兵と同じで、ナイトな修道士達だったんでしょうね。だから建物もわざと一貫性無く無計画に増築を繰り返したように作られていて、1人で迷い込んだら絶対出られそうにないダンジョン状態ですが、幸い連れも観光客もいっぱいでその心配は全く無かったのに、何故かやっぱし迷いました^^。こんなものを1000年もコツコツ作って来て現在も改装中で、トレードマークの尖塔に外輪を付ける工事をしているらしかった。まるで五重の塔ですね。で、モチ拝観料が必要です。

石を積み上げて作られた壮大な城の内部(←写真は一部)を2時間くらい見学して(順路がある)、ちょっとお土産屋さんに寄って駐車場に戻ってきました。尚此処には滞在用に3つ星の観光ホテルがありますが、狭くて高いみたいです

内部のステンドグラス↓




ガンガン行こうぜ!の帰り道

帰りは高速道路をチョイス。今度はしっかりミスコースしないように・・。という事で無事高速道路に乗れたようです。そろそろガソリンを供給しなくてはならなくなって、手前にガソリンマークの標識があったので、次のインターと思しき側道へ入りました。ところが道が2つに分かれていたので右側のスタンドとコンビニ(風)のお店の方に行こうとウインカーを右に出して進路変更しようとした矢先、な!何と!!後ろから来た水色の車(車種確認出来ず)がその私の車の右をかするように猛烈なスピードですり抜けていきました!!!確かに急ハン切らない限りぶつかる事は無かったけど、これには唖然!油断も隙もないです、この国のドライバーは!因みにスタンドは全てセルフです。

高速道路は概ね2車線でしたが、ところに拠っては3車線になって一番左が追い越し車線。高速道路の制限時速は普通130km/hで、場所によって90kmとか110kmの標識も出ています。右側に出入り口があるのには一寸違和感がありましたが、慣れてしまうとそれほど気になりません。借りたtwingoは5人も乗っているせいか、160km/h+が大体限度でしたが真中の車線を走っていると何度となく左車線から追い抜かれました。右の走行車線で制限の130km/h+くらい、真中で150〜160+km/h、追い越し車線は速い車は170、180km以上は出しているのでしょうか。もうあっという間にさーっと追い抜かれます。それもGT系の車とかではなく、本当に全く普通〜のプジョー20や30系とか型の古いのシトロエンなんかがそのくらいで追い越していくのです。

とにかく車はみんなどノーマルで、ウイングやスポイラーなんかを付けて改装しているなんて車は皆無でした。おまけに車はみんな同じような程度に泥で汚れていて、水の事情のせいか、洗車なんかしたことがない、といった感じ。たまに街できれいな車が走っていて目立つのは多分買ったばかりと思しき新車ですね。車は単に移動手段というのがコンセプトなんでしょうか。その代わり走る速度は↑で説明したようにどこでも日本より速い!ので、高速道路で法定速度をきちんと守って走る方にはちょっと勇気が要るかも知れません。只日本と違って行く方面の主要地の名前を認知して、方向さえ間違えなければ標識の表示はとても判り易いので、初めてでも余り迷わず辿り着けるようです。地図には高速道路:A)国道・NR)県道D)の表示が載っています(色分けしてある場合も)。

パリに着く前に料金所を2回通過しました。窓口でちゃんとボンジュール(ボンソワ)!と言ってお金を払い(金額はそれぞれ違いました4e+と7e+くらいだったかな、、)で、オーボワ!です^^。でもiranekoは日ごろ日本の料金所でも係りの人に「どうも」とか「お世話様!」とちゃんと挨拶してますよん、はい。

さて問題はパリの市内。パリの環状線に入る数キロ前からやはり土曜の夜という事なのか混雑が始まってました。おまけにどの車線を走っていればいいか判らず、ウロウロ運転^^;何とか出口の車線に入って市内の一般道へ脱出出来ました。が、ここからが大変!ナビ君が一体何処の出口で出たか判らなくなったらしく、裏通りをあちらこちらに回されました。道の片側には名物のぎっちり縦列駐車の車の列、流石に表通りには車は停まっていませんが、その代わり1つ裏道に入るなり何処もかしこも縦列駐車の長い列で路肩は塞がっていて、更に一寸速度を落とそうものなら車線なんか全くお構いなく脇から抜かれます。こちらは車を買う時、駐車場(保管場所)の届は必要無いとの事で、こういう公道の裏通りがそのまま駐車場になっているらしい。
あ、それと歩行者は危険が無いと判断すれば赤信号でもガンガン渡ります。流石自然法主義というか、私法(民法)の国です。

凱旋門まで行けば判るから、、という事で、えーい面倒だ!とそのままついでに市内観光ドライヴとなって長時間運転している私を労わる言葉も無く^^セーヌ沿いに目抜き通りを走行させられました。私は慣れないパリの街の道をとにかく運転だけに集中していたので、外の景色なんか見る余裕は全ン然無かったです:トホホ、、TT;)ま、一応パリの市内も運転したという思い出が出来たからいいとしましようか。

という訳で、無事凱旋門からは知ってる道を案内され、ようやくホテルの側のレンタカーの営業所に到着。私用電話を優先して客を待たせている係りのお姉さんに呆れて、中にいる別の従業員に声をかけたら、そのお姉ちゃんったら平気で、そっちの人が担当だから!なんて言う<何故か言ってることは判る)。本当に我儘で無愛想!と怒っているともう一人奥にいた女性がやおら出て来て書類を処理してくれた。たった10秒で済むのに!大手のレンタカーチェーンなので、書類に付いてたアンケート葉書に苦情書いちゃうぞ!と思ったけど、このアンケート、フランス語でしたね・・/^^#
(完)