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           (スキルアップミーティング7/12 in ツインリングもてぎロードコース):続編
                             
         


体調不良の今日は朝全く食欲も無く、朝食代わりに持参の非常食用のアンパンを無理矢理牛乳で流し込んだだけだったせいか、ランチは結構戴けてしまいました。

ガレージに戻ると、何と!この暑さの中ガレージ内で火が焚かれています。!え”ッ??と思ったらシビックを直されているメカさんが汗だくでシビックのシャフトに張り付いたゴム部品を燃やしながら剥ぎ取られていました。どうやらお昼も食べないで作業を続けておられたようです。時間内に走れるように直すからね、と、凄いプロ根性です。プロのチームでもないのにこんな風にメンテされたら乗りに来た方も頼もしいですよね。この日はバイクの部品メーカーさんらしきがピットのガレージを何個か貸し切ってドライバーを走らせてテストをしていたのでガレージが足りなくなったようです。

午後のメニューは1:30に、私としてはそのためにこれに参加した!というくらいのメインイベントの同乗走行があるのです。といっても私がドライバーさんをお乗せするのか、乗せていただくのか分かりません。ガレージでお聞きすると、どうも私が助手席で、iranekoP10をドライバーさんが運転して下さるようです^^/そして、その同乗走行の時間が近づいて来たので私はもうすっかり準備万端でジャストタイムにピットに出ようとしたら、バイクのテストが時間を多少オーバーしていて暫し待たされました。

それからピットに出ると丁度日下さんが同乗した1台目が出るところで、私は3番目でした。順番から行くと日下さんの同乗走行だったのですが、何故か後から出た2台目の山野さんの乗った車が先に戻って来て、もう一度云々、、’とか仰ってスタッフに指示されていたので、車に何かあって走行周回2周のところを1周で戻って来られたようで、私の車は山野さんが運転して下さる事になりました。最後にもフリーの同乗走行の時間があるので、希望すれば両方のドライバーに乗って貰うことも出来ますが、実は日下さんは前のドライバーズミーティングの時のスペシャルメニューで北ショートコースを乗って下さったので、これで山野さんにロードコースを乗ってもらえばもう言うこと無し!なのです。

さていよいよ山野さんがiranekoP10に乗り込まれました。車高調を入れている事などは前のスポドラの時にお話してあったので、 ‘これ、足回り固めてあったよね’と確認されて早速コースイン、するや否やもうピットの出口からドーッとかガーッとかいう世界です。

1コーナーを立ち上がって直ぐに‘この車よく回るねェ!こーれは乗ってて楽しいよ、・・・へぇ!ビックリした!’と、感心されたようにヘルメットの中で嬉しそうにおっしゃられ、それからはもうあたかも今まで乗っていた御自分の車みたいに操られて、前の数台にドーッと追い付いては煽られ、プリメーラの、しかも1800なんかには死んでも抜かれたくない!と内心思っているような車種にお乗りの方々(殆どでしょうが^^)がそそくさとP10に道を空けて行きます!
オマケに目にも止まらぬ速さのシフトチェンジ。しっかり目を皿のようにして見ているはずなのに、ブレーキングの瞬間あっと言う間にかギアが変わっています。その上回転計は絶対レッドまで行きません。常に手前1000回転の間を維持しています。恐らく暑いので低めに配慮されて回されているのでしょう。勿論ブレーキングの仕方もポイントも全く違います。
そのうちNSXも一時追いかけ、データ採取と思われるワークス系らしきGT−Rにはラインを譲られましたが、ヘアピンの寸前ではポルシェを先に行かせたと思いきや、インをコーナリング中のそのポルシェに何と!アウトからいきなりテールトゥノーズを仕掛けられました!ギョェーッ!これには私もビックリ@@!ポルシェの方はもーっと驚いたのではないでしょうか!ウ〜ンプロはやっぱり何事にも甘くないですね!

そしてiranekoがブローさせたダウンヒルではそれで多少遠慮されたのか速度こそ140km程度迄の加速されませんでしたが、それでもブレーキング直前にはもう少し行っていたと思います。そしてこのまま真っ直ぐグラベルに突っ込んでしまうのですか!と思うくらい(恐らく50mちょい手前)からの驚きのブレーキング!進入はかなりアウト側からでしたが、あっと言う間にブレーキングからシフトダウン、もう立ち上がり時にはしっかりインの縁石を蹴って、何時の間にか入っていた2速でアウト側に抜けて行かれました。
最終コーナーの手前のシケイン風の箇所でもテールが振れてステアリングで修正されるくらいにアグレッシヴな走行をして下さって、同乗の2周はあっという間に終わってピットに戻りました。車を降りる際握手してくださいました。自分の車が走ったとはとても思えませんでした!とお礼を言ってガレージに車を回しましたが、まだ今の走りの余韻が続いていました。

まさに弘法筆を選ばず、 P10でもプロのドライバーさんが乗ればこーんな風に生まれ変わったように走る事が出来るんですねぇ!、、尤も2000ccにはGTで星野(一)や服部(尚)選手も乗っていた筈ですし、きっと上達すればこうしてヘビー級の車種とご一緒でも遜色なく走らせられる車なのでしょう。未熟なiranekoにとってはまだまだ乗りこなす可能性と楽しみがたくさんある車だということを山野さんにしっかり教えて戴きました。

’まだ時間があるのに、、’と、シビック待ちの‘先生‘さんに言われたのですが、私はこの感覚を反芻したかったので、出ないでそのままボンネットを開けてガレージに留まりました。

1回目の走行のタイムがプリントアウトされたと放送が入り、一応取りに行ってきました。
この日の目的はドライバーさんの同乗走行&復帰リハビリ走行のつもりだったので、タイム測定は私には単なるオマケですし、だいいちこのコースで素人がどのくらいのタイムで走れば良いのか、なんて目安も何も全く無く、走行中の参加者のタイムが順次ガレージ上のモニターに出ていても気にも留めていなかったのですが、それが一応プリントされて出ているとなると、余りにも皆さんとかけ離れて‘おっそ〜〜!い’タイムではやはり恥ずかしいな、と思い、気になってチラと数字を見てみました。プリントには3’+コンマ一ケタ台の数字がいくつか打ち上がっています。他の人は??と見ると、速い人で2’20秒台、遅い人で40秒台、周回によっては50秒台や私と同じくらいの3’ちょいのタイムの方もいて、一安心、こんなもんなのかな、と思いました。でもいくら不調とはいえ、山野さんの走りも体験した事ですから、最後の走行はきっと2分台には乗るだろう・・と気楽に考えていました。

その最後の走行時間が来ました。修理中だったガレージ内の赤いシビックはメカさん滝汗の甲斐あって見事に完治!最終走行には出走出来る様子でシートの調整がされ、シビック乗りの歯科医‘先生‘さんはバラクラバを被っています。尚、この方たちはガレージにキャンプ用の椅子とテーブルとクーラーバッグを持ち込まれてずいぶん準備がいいなぁと思っていましたが、よく考えると車にはシートが無いのですから尤もですよね^^。
私は月末のランアタには無事出たいと思っているので、車温存の為ブレーキングは無理せず、回転も山野さんのようにレッドゾーン以下を維持して、ブローする前までの感覚だけが戻ればいいというつもりで出ました。まあ要は殆ど気合入ってない訳ですが^^;

それでもコースインしたら山野さんのドライヴィングに刺激されたお陰かやっとブレーキングの感覚が掴めて来て、1stブリッジを抜ける辺りから、ライン取りをようやく思い出してきました。S字で縁石を切ってマーシャル塔に向かって・・・という具合、V字はインを付いてアウトの縁石に寄りそこから一気に加速なのですが、ここ一番トラクションが掛かりません。気付くと既に3速に入れてました。あ〜ぁ/^^;。でもヘアピンは結構綺麗に周れ、そしてあの魔のダウンヒル!一応140kmまで踏んでみて早めのブレーキングをしましたがまだパッドの性能が掴めず、どうしても様子見のコーナリングになってしまいます。そしてブローで車を停めた箇所を横目に、ほっとしながら最終コーナー、ここでも上りと先のホームストレートの事を忘れてうっかり引っ張らないで早目に3速に入れてしまい、仕方なくストレート前で一旦ダブルクラッチでシフトダウン。
水温は一旦上がって来たので回転数に気を付けながら走っていたらまた下がってきたのですが、3周目にはつい気合が入ってしまって何度かリミターに当てたりしたので、また上昇して来ました。そこでこれまでのベストな走り、とは行きませんでしたが、感覚もどうやら戻って来たみたいだと感じたので、僅か4、5周でしたがピットに戻って来てしまい、この日の走行を打ち切りました。

着替えや片付けをしていると、シビックを直されていたメカの方のお若い方がしきりとガレージ内のモニターに表示されるラップタイムを気にしています。そういえばS字を走行中赤いシビックが背後から猛スピードでほぼ直線ラインをかっ飛んで行かれ、ま、まさかあれってあの歯科医の’先生‘の乗った赤いシビックか!と唖然として見送ったのを思い出しました。そのうち、27秒台が出た!とメカの方が誰かに話されていたので、納得!そういう方だったわけですね。

A組の最終走行を待って終わりのミーティングに参加した後で打ち上がった最終走行のタイムを見ると、かのシビックはB組20台中、ポルシェや他の錚々たるエントリー車を差し置いて堂々7番目のタイムです。

で、ついでに私のiranekoP10はというと、案の定/^^; ブービーメーカーでした。でも辛うじて2分台(2‘59“538)に乗せていたので一寸安心!だってタイム表に1人だけ3’の字があると目立っちゃいますからね^^;でも、この数字はこれからのiranekoのベースラインになる数字なので大事にしたいと思いました。

*因みにこのロードコース4,801379kmのコースレコードは(GT)500は脇坂寿一のTAKATA NSXで1’ 46“968。GT300は松田秀士のタイサンアドバンGT-Rで1’56”733です(資料=ツインリングもてぎHP)

尚、皆様にご心配戴き、ようやく乗り手と共にコース復活をしたP10ですが、これからも頑張ってのんびり走って行きたいと思います。どうぞ宜しく御願いします<_>
(拝)