VX-5使用レポート



<たくさんによる投稿です>

●大きさ(筐体)
ほぼIC−R2と同じか、1.1倍ほど大きくした感じです。筐体はダイキャストの割に思っていたほど重くはありませんでした。
ただ、リチューム電池がやはり結構重いため全体的には、やはり重量感があります。(255g)アナログ時代の携帯電話並というところです。

●受信
そこそこみたいです。内部発振については現在確認しているだけで、58.5MHz、70.2MHz、70.86MHz(NFMモード)で強力に内部発振が見られます。また、それぞれの周波数の整数倍でも、減衰していきますが無変調が確認できます。
まあ、実用上は問題なさそうですが、所詮は基本がFMトランシーバーですのでV/Uのアマチュアバンドから外れれば外れるほど感度は落ちてきますが、下手な受令機よりはましです。
おまけで、ワッチチャンネル前後周辺5CHずつ、スペアナ表示できます。あまり使いませんが(-_-;)。

● 音質
音質はまあまあですが、多少こもりがち(低音重視)です。IC-R2が筐体の割に大口径スピーカを使っていたせいか、やはり、音質的には多少不満があります。
ただし、これはスピーカーマイク(オプション)によりずいぶん改善されました。\3,700ですから同時にご購入されることをお勧めします。

● メモリー関連
メモリーのネーム機能ですが、こいつもMVT-9000と同じ、VFOつまみをぐるぐる回すタイプでした(爆)
ただし、8つ振れるネームのうち、入力した文字を次のスペースへコピーしていけるので、MVTよりはずいぶん楽です。
また、メモリーは後から5つのグループ番号を付すことでグループスキャン可能ですが、各グループ番号にはネームを振れません。5グループ(各24メモリー)のみですので、多少不便かも知れませんが、私の場合は、1.消防・救急、2.盗聴波、3.私鉄、JRまでを入力済みで消防が24メモリーでは多少不満のあるところです。残りはエアーバンドのエンルートを入力して、5番目のグループは空き家と言うところですので、よほどオールバンドを対象にする方でなく、屋外利用を中心に考えれば十分とも思います。

● 送信
430が4.5w、2m(144)が5w、6m(50)が5w送信できます。しかも内蔵リチューム電池で!これがVX−5のすごいところです。
実際、山登りをかねてのCQステーションが出てきてましたが、付属のハンディーホイップでかなりクリアーな交信をされていました(京都市内山頂から、和歌山県大台ヶ原山頂同士100km弱の交信を確認。)
私の場合は、モービル運用で使用していますが(モービルホイップ)、市街地でロケが悪くならない限り十分実用範囲です。こちらが受信できていれば、確実に相手にも取ってもらえます。
電池の減りについては、受信に関しては、かなり持ちがよいです。送信に関しても、通勤片道1時間で行き帰り分は十分持ちます。

● 総評
使い勝手ですが、やはり、多機能なため操作は複雑です。ただ、テンキーに長押しで割り当てられた機能キーにより、多少改善はされています。
メモリー機能も10組のサーチ設定と、総220CH、5組に分けられるメモリーバンクと、常時携帯するには申し分ありません。
電池についても、IC-R2と比較にならないほど持ちます。別売りで、乾電池パックもありますので送信を考えなければ購入した方が良さそうです。
肝心の受信性能ですが、アマチュアバンド周辺の業務無線を主にワッチするなら◎、エアーバンド(AM)中心なら受信感度の点で×(やはり、ユピテルの方が数倍良い)、コードレス帯は可もなく不可もなくと言った所です。
スキャンスピードは遅くはないが速くもないです。
ただし、受信中心であれば、受信機能はあくまでもおまけですので、受信専用機のご購入をお勧めします。(AX−400やVR−500など)



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