VR500使用レポート



<京消電源1さんと便乗1年生さんによる複数の投稿内容を独自に編集したものです>

結構使えてます! 短波帯あたりの感度が良さそうですね。短波帯は、30MHzに近づくにつれ、良くなっているようです。海保の巡視船に乗せてもらっているとき(爆)に、スキャンをかけていたVRから、27Mの漁業波が付属ホイップで入感したときには、ビックリしました。多分近かったのでしょうが、まずまず、この辺の周波数帯が実用になると感じました。
他に、60MHz帯の防災同報波も良好に入ってますので、他機の弱いツボは押さえている感があります。
中波帯の感度は、お世辞にもよくありませんが、地元近接局を応急的に聞く分には十分でしょう。

感度は良い方なのに、イメージや内部発振が少な目なのは高く評価できます。
ただ、私のは「154.52」で内部発振が…(;_;) まぁ、簡易無線はすべてメモリーしてスキャンしてますけど。
あと、WFM・AMの受信音が良いです。当地では付属ホイップで60MHzのNHK第一放送中継波が入るのでVRで聞いてます。
私的には、やはりトーンスケルチが欲しいところですが、不要と考える方もいらっしゃるでしょうから、オプション設定くらいにして欲しかったと思います。
特殊な使い方(JRのBタイプを聞くとかトーンスケルチを動作させたいとか等)をしないのであれば、内部発振、イメージ受信などのない、比較的優秀の部類に入る受信機だと思います。 コストパフォーマンスに優れているとはとても言えませんが、エアバンド、消防防災、コードレスあたりを聞くのであれば十分(というよりもったいない)の受信機といえるというのが印象です。

取扱説明書を見てみると、各機能の説明が分かりやすく、操作の方も一度慣れてしまえば簡単です。
主に自宅で受信する事が多いので外部電源が使えるというのも気に入ってます。 残念ながら、VRには、デュープレックスみたいな便利な機能はないですが、機能は盛りだくさんです。
便利に感じた各機能(カタログでご存知かと思いますが)
☆デュアルレシーブ
・これは、希望する2つの周波数を0.2秒ごとに交互に受信します。
☆プリファレンシャルメモリースキャン
・指定したメモリーチャンネルだけをスキャンさせる機能
例えば、メモリーバンク1に80波入ってると仮定して、その内の10波だけスキャンさせたい時なんかに使います。
☆メモリーチャンネルに名前をつける
・テンキーで打ち込めるのでとても簡単です。

ACアダプターで固定運用で使えて、外ではボディーの小ささを活かして携帯するのにはGOODですよ。
ニッカド充電池も充電できるので電池代がかかりません。 でも市販のニッカド充電池では、買ってきたままじゃ充電できないのでニッカド充電池1本だけをちょっと皮ムキします。ニッカド充電池−側から1cmぐらい電池のビニール皮膜をめくるとちょうどVRのマイナスの端子に接触するようになるので、これで値段の高いオプションのニッカド充電池を買わなくてすみます。

バンドスコープ機能も見ていて電波の状況が分かるので楽しいです。
ただし、微弱な電波(Sメーター1〜3)はバンドスコープで表示しない時があります。でも、サーチやメモリースキャンでは、そういう事はなく確実に止まってくれます。メモリースキャンも80波で約4.5秒(Gショックのストップウオッチで計測)なので、結構速いと思います。

川崎電子より秘話ユニット内蔵型のものが発売されています。(99年9月)「コンピューターで無段階一発解読」と謳っているのには注目に値します。まだレポートがないためその性能は未知数です。

ただ、他の受信機を持っているのに、どうしても買う必要が有るかといえば、それは「NO」です。
VRをほんとにおすすめしたいのは、HFの放送なども十分受信できる点から「V・UHFの業務やエアバンドも聞きたいが、たまにはHFの近隣諸国の放送も聞きたい。」なんていう人で、初めて受信機を買うが、説明書を読破する自信のある(う〜ん、難しい^^;;)方に…と思います。

「HFのSSB通信を聞きたい」 なんていう目的で本機をはじめハンディー受信機を買い求めるのは、「高速道路をすっ飛ばしたいのに軽自動車を買い求める」ような商品コンセプトを無視した選択というほかないと思います。

コストパフォーマンス的にはちょっと…。でも、性能自体は決して悪くないと思います。減点ポイントは、ズバリ「価格」です。



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