IC-R2使用レポート



<たくさんとAR7000さんによる複数の投稿内容を独自に編集したものです>

固定機としての利用を前提としないのであればIC-R2はなかなか良い受信機です。
値段に見合わず高性能です。何しろ実売価格はウレシイ15k〜20kです!

受信感度はAR8000並で非常によいです。
短波帯は、優秀とまでは言いませんが十分健闘しています。伝搬状況や受信環境に左右されるのですが、屋外では結構「使え」ます。屋外で使う限り、短波専用ラジオと比べても大差ありません。(AR7000さん)
短波帯は、エアーが聞きたくて、外部アンテナ(D-130)でスキャンしたことがありますが、わけのわからん雑音でスケルチ開きまくりで止めました。海外の短波放送(中国語と韓国語(朝鮮語?)とロシア語程度の昔小学生のころBCLやってた時、日立製のラジオで聞いてた時の方がもっといろいろ聞けていたような気がします。つまり、あまり感度は良くないのではというか余り実用性があるようには思えません。(たくさん)
JRA輸送波(54.83)、防災関連など、概ね60MHzあたりは(外部アンテナを使って)良好です。
メインストリートの140〜160メガ付近は割合良好です。ホイップアンテナをしっかり選べば移動系も結構いけると思います。RLにイヤホンを半刺しにすると急に受信感度がよくなる報告がありました(VHFのテレビ受信だったかな?)
付属ホイップアンテナの特性として、手に持った時に一番感度が上がるように設定されています。

他の受信機に現れるような、イメージ受信、局発洩れなど、あまり気になったことがありません。強磁下では、NTTの送信塔周辺(1kぐらいかな)では、特定の周波数で思いっきりかぶりが出ますが、逆にその程度です。

各周波数帯とも変な癖が無いようですし、スキャンスピードは公表値で30ch/secですが、実質まあまあのスピードです。素人が飛び飛びの周波数でランダムメモリーしてもスキャンスピードにあまり差が出ませんし、スピ−カ-もそこそこの音質ですし、メモリー数バンク数とも初心者には十分の400ch、日常防水機能、値段に比較して1ランク上の機種にしかついていないような機能もついています。
ただ、メモリーバンクは7バンク、プログラムが20(ぐらいだったかな?)で、特にバンクは限られていますので、どれをメモリーするか迷うところです。
トーンスケルチ(確実に動作します!)は、特定の業務局の狙い撃ち以外に「MCAの空線信号キャンセラー」としても活用できます

肝心の携帯性ですが、ホイップアンテナを外してしまえば、タバコケースをずんぐりさせた程度と筐体は小さく、重量もウォークマンよりは軽いので全然じゃまになりません。歩きながらワッチする場合、Tシャツの下でもほとんど目立ちません。そのぶん、小さなボディーに機能満載ですから一つのボタンに複数の機能割り当てがされていて、慣れるまで少し時間はかかります。片手での操作性も、余計な動作(ファンクションを使う機能)さえしなければ、かばんに隠しながらも余裕です。

使い込むとわかるのですが、テンキーの無いことが何の欠点にもならなく感じられるのです。(バンドキーとFUNC+DIALの活用で不便は感じません)それだけ、十分考えてテンキーレスの設計がなされていると思うのです。(まぁ、Q7の応用なんですけど・・・)

難を言えばちっさな筐体が災いしてボタン操作がしにくい、外部電源入力もないのでつらい、ベルトフックが折れやすい、電池の減りが速いといったところです。
説明書はぺらぺらで何を書いてるのか分からないし、専門用語の説明が無いです。
それと、秘話解読器が未発売ですからそこも考慮してください。(98年12月現在)(99年7月に川崎電子から秘話ユニット内蔵のIC-R2が発売されました。コンピューターによる無段階一発解読ができるようです)

試しに買ってみるとか、2台目と言う方には最適ではないでしょうか。まぁ、AR16の不満点を全部解消した製品と言えるでしょう。「価格的」にもズバリ「買い」です!



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