DJ-X5使用レポート



<京消電源1(AR7000)さんによる投稿です>

受信感度は、IC-R2程度は確保されていて悪くはありません。外部アンテナを付けるとVHF−AIRバンドや60MHzも(府防災固定系など)良好に入ってくるので「使える」部分もあります。

ただ混変調特性が最悪です。381MHzでテレビ音声が飛び込んできたり(送信所から近くはないのに)、他機種では影響はない地区でも、ポケベルの電波が広範囲にカブってきたりします。(自宅でも381MHzでTV音声のカブり・京都駅前などのPB基地局近接地では方々の周波数にポケベル波がカブってきます)

また、混変調・抑圧に対する特性の悪さからか、スケルチポイントが周波数帯によってばらつきます。よって、スケルチを調整してメモリースキャンをかけても、異なる周波数帯のメモリーで受信していないのにスケルチ開放してしまうケースがあります。
秘話解読ONに設定して「ENT」押し下げ時に変なビート音が混ざってくるのが気になります。

あと、空線信号用フィルターはJRの列車無線でもほとんど使い物にならないようです。(これにひかれて買うと後悔します) AR8200のように、空線信号でAF出力を制御する方法でなく、単なるフィルターだからだと思われます。

操作性も、デザインを重視しすぎた結果、ボタン配置が特に使いにくい感じを受けます。呆れたのは5秒経つと操作中でも消えてしまうディスプレイライトです。近頃、ボタン操作中にライトが消えてしまう受信機などお目にかかりませんでした。
また、電池の持ちが案外悪そうです。

まぁ、良い点といえばあか抜けしたボディーカラーくらいでしょうか。(苦笑)

売り切れ続出のIC-R2、初期不良や基本性能がいまいちのAR8200等の機種の発売後 の発表であるにもかかわらず、それら機種を十分研究し尽くして世に出されたとはとて も思えない出来と言うのが率直な印象です。



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