DJ-X2使用レポート



 たくさん、現職司令補さん、MoonBearさん、けむけむさん(順不同)によるレポートです。


<たくさん>

使用状況は純正イヤフォンのみでスピーカーは使用していません。
筐体が小さいのが、何より売りですね。
これなら、通勤ラジオと同じに見えるだろうとたかをくくっていましたが、これは、マニアの誤算で、後輩からしっかり「それ、何ですか?なんかごっついですね。(大きいという意味ではありません(^_^;)
「また、盗聴しようとたくらんでるんでしょ。」
「え、通勤ラジオに見えへん?」
「いや〜、そんなんみえませんよ。好きっすねぇ〜!」
と、一発でばれてしまいました。
つまり、通勤ラジオはプラスティッキーなのに、DJ-X2はダイキャストボディーで、素人には意味不明のボタンが前面に8つもついていて、やはり、ただ者では無い臭いがするらしいです。
ただし、Yシャツの胸ポケットに入れてしまえばもう、怖いものなしですがスキャンモードがビジーモードと5秒停止のモードにしているので盗聴波バンクを流しながら歩いていてスキャンに引っかかるとあわててモニターボタンを押すためにあせって、ポケットに手を突っ込む様は、はた目にやはり怪しいと思います。

イヤフォンアンテナですが、当然無いよりあった方がよい程度でしょう。
ただし、ダイヤモンドの2M、430用の口紅アンテナを接続して比較すると、長さがある分、イヤフォンアンテナの方がよく信号を拾います。
しかし、イヤフォンアンテナから、付属ホイップに付け替えると、S2位の信号がフルスケール近くで入感しますのでロケーションが許すならばホイップを装着するべきです。
とくに、これからの季節は、上着を着ることが多いでしょうからずいぶん目立たくなることを考えると、ホイップ使用でしょう。
逆に言うと、夏の薄着でアンテナが露出してしまう季節は、DJ-X2は二重丸です。

肝心の受信性能ですが比較対象はやはり、IC-R2になると思うので、そのあたりをレポートします。
ただし、IC-R2は1年半前に売却していますので、思い出しながらということで、少し曖昧な点があると思います。
それから、小さいくせにバンクリンクが可能なので、これはIC-R2より○。
音質は、IC-R2に軍配が上がります。
他の方のレポートにもありますが、AMとFMの音声レベルが違うため、あれこれ聞く場合は、しょっちゅうヴォリウム操作をすることになります。
コードレスの秘話解読ですが、まあ、所詮こんなもんでしょ。(期待を裏切った良好な音質とはいきませんでした)

それと、皆さんがレポートされる、サーチ中の「サー」「プツプツ」音ですが普段通勤電車の中でFMラジオ(これが結構よく入感し音切れ(移動によるSの振れ)が少ない)受信や、列車が遅れた場合のJR列車無線の受信、徒歩移動中の盗聴波サーチがメインなのですが周りの騒音がレベルが結構あることから、あまり気にはなりません。(個人的な感覚ですが)
ただ、どうしたことか、JR基地局の空線信号があまり気にならないです。
IC-R2の時は正味耳が痛いまたは、脳味噌が痛いようなあの信号がほとんど気にならないです。これって、DJ-X2の耳が悪いってことかな?
その割には、基地局が「環状線第1126号列車の車掌 こちらは大阪指令」という通報がビシッと入感します。

D-130のディスコーンを接続した感想ですがMVT-9000ほどかぶり込みは受けていないようです。まあ、受信目的周波数帯を欲張って設計していない分、歩があるのかもしれません。(全くないわけではなく、それなりにかぶり込みでつぶされる周波数があります)
まあ、肝心のU/V業務無線帯では、特に使い物にならないということはありません。ってゆうか、外部アンテナを接続しても今一全体的な踏ん張りがありません。
でも、使用目的から考えれば、これでいいのかも。

電池の持ちはけっこう、いいです(噂通り)
電車の行き帰り+αですが、毎晩充電しなきゃいけないということはありません。ちょっと昔の携帯電話レベルの電池の持ちです。(フル充電で、そこそこ使って、3〜4日って感覚です)


<現職司令補さん>

受信レベルはIC-R2と同等です。AMラジオは以前にもアップされていましたが本当に高感度です。田舎でもハッキリ聞こえます。あくまでも広帯域受信機の中での比較ですけど。
イヤホンアンテナですが、ホイップアンテナに比べ当たり前ですが感度不足は否めません。特に同一周波数を連続して受信する場合、スケルチレベル1でもOKですが、複数バンドを(50・144・430MHzなど)混合させてメモリースキャンする際、バンドが切り替わるたびにフィルタースイッチングノイズの様な「プップッ」とノイズが入ります。これを完全に消すにはスケルチレベルを3程度にしなければいけない為、余計に感度不足を感じます。しかし感度不足と言いましても、通勤で鉄道無線、同一市内の消防無線程度は問題ない程度です。(これが感度不足と表現すべきかどうか・・・)イヤホンアンテナをOFFにしホイップアンテナで受信しても上記の症状は出ます。(この辺はIC-R2に軍配が上がります)
 しかし、ホイップアンテナで同一バンド内サーチ、同一周波数連続受信ではバンド切り替えがない為、IC-R2と同等の受信感度、選択度、混変調度です。
 また内蔵スピーカーですが出力不足で、静かなところでは問題ないですが、間違っても車両運転中に快適に受信とはいきません。イヤホンに関しても、AMとFMではオーディオ出力レベルの差があり、AMに合わせるとFMが聞き取りにくいと言う状態が若干見受けられ20年位前の無線機みたいです。(あくまでも、自動車、電車などノイジーな環境に置いてですが)

 しかしこれら欠点ばかり書き連ねましたが、それを差し引いても私は「買い」でした。仕事の関係で、同一周波数をイヤホンアンテナで受令機みたく使用していますし、VX-5・IC-R2・AR-8000・AR8200・MVT-7200などを使ってみた中で一番中波の感度が良かったですし、私だけかもしれませんが税込み20,000円は即ゲットでした。
内蔵バッテリーの持ちは、大体RLどうりです。(FM放送を連続受信で約7時間)朝、充電器から外し、1日中9〜18時までならメモリースキャンで持ちます。

通勤用にはホントにお勧めですが自動車通勤にはペケ。受信音が内蔵スピーカーから聞こえません。(私がオンボロ車だから?)
ただし、私がIC-R3SSを3日で売り払った様に好みですが・・



<MoonBearさん>

やはり(1)シャツのポケットに入れても邪魔にならならず、(2)イヤホンケーブルがANTになるのは本当にいいですね。中波やFM放送帯の感度もポケットラジオとして十分実用になる(山手線内では窓側に行く必要はありませんでした)のがいいです。
私は主としてエアバンドをよく聞くのですが、イヤホンケーブルをANT代りにしても十分よく聞こえます。
これだけ小さいと、充電用のACアダプタが相対的に重い(コード込みで250g)のが残念です。毎日の通勤には持ち歩く必要はないのですが、出張や旅行ではやはりないと不安ですから。携帯電話についているような小型のスイッチング式充電器がほしいところですね。
スピーカーが小さいので、音質・音量はやはりそれなりです。主にイヤホンで使うことになります。けむけむさんの書き込みに、イヤホンプラグのセンターがNCだとありましたので、試しに手持ちのソニー製のをつけてみました。プラグは2極のままです。音質はこっちの方が私の好みで、ANTとしても問題なく使えるので、今はこっちをつかっています。
TAP機能とは盗聴器発見機能のことですね.これはあらかじめメモリに登録しておいた盗聴器の周波数をスキャンする機能です.購入時にはそれらしい周波数がメモリに沢山入っています.これだけだと単なるメモリスキャンみたいですが,スピーカをONにしてスキャンして,ハウリングを検出することにより,至近距離にある盗聴器を発見するそうです.
ラジオとしても十分実用的なのですが、いわゆる普通のラジオに比べると無音部分での「サー」というノイズが目立つような気がします(私のだけでしょうか)。



<けむけむさん>

目的は電車の中でもイヤホンアンテナを使って、普通の人から怪しまれずに野球中継の他にいろいろ聞くことです。
早速、電車の中で使ってみましたけど、シャツのポケットに収まるし、バーアンテナのためにAM放送もばっちり。消防の救急無線もしっかりイヤホンアンテナで聞けました。
なにより、ホイップアンテナを外しておけば、見た目は通勤ラジオの様な形をしているので人目を気にせず使えるのが良いです。(マニアには判ってしまいますが)
ただ、バッテリアダプタを外し本体だけにしてしまうと、充電のための電極がむき出しになってしまうのでこれから汗の多い季節には気をつけなければなりません。
79.1MHzにスプリアスがあるのがちょっと気になりました。
イヤホンアンテナはちぢれていると感度が悪いので、早速お湯に浸けて伸ばしました。
普通より少し小さいステレオピンプラグの真ん中がアンテナの様なので気に入ったステレオイヤホンを改造してアンテナの強化もできそうです。
ともあれ、電車の中で使いたい、野球中継も聞きたいと言う用途には最適だとおもいました。
感度についてはAM、WFMだとVR500に匹敵しますが、FMだとVR500の半分ぐらいってな感じです。バーアンテナの効果でAM放送帯はばっちりです。
完全に都市部での使用と考えているみたいです。うちみたいな田舎ではコードレスのキャッチも難しいです。
内蔵電池は3.8V 600mAhの物が入っています。待ち受け時80mAと書いてありますが、スキャンしまくりで4〜5時間持ちます。おもしろいのが液晶ディスプレイにバッテリ残量が少なくなると表示する機能があるのですが、リチウムイオン電池の特性から、電池がなくなるとすぐに使用不可になるので、表示を見たことがありません。
いつも、かばんの中にバッテリパックを入れています。(単三電池3本)
ACアダプタからの充電中は電源を入れるなとも書いてあり充電中は使用できなくなります(でも使えるけど)
スキャンスピードは速いと思います、VR500と同等かそれ以上だと思います。
通勤に使い初めて一週間になりますが、使い勝手は良好です。電車の中でも、MDかラジオを触っているようなふりをして、鉄道、救急、消防、各種業務無線をウォッチできます。新幹線の中からも沿線の業務無線ウォッチができました。いくら、小さいからといってもVR500やDJX5+ワイヤーアンテナの組み合わせを人目の中で使うのには少しためらいがありますから。
ボリューム調整がボタン+up downキーの組み合わせなので頻繁には調整できません。適当な音量でほぼ固定しての使用になります。
表示は基本的に7セグメントがメインになるので、VR500のドットマトリックスを使っていた時と比べてもの足りません。
メモリには良く聞く、AM、FM局の間に救急、消防をメモリしておくことで野球中継を聞きながら、チェンジの時にはすぐに救急をウォッチなんて使い方をしています。

NHK1−救急−NHK2−消防−民放1−救急−民放2−消防
こうしておけば、表示を見なくても、ポケットの中でUP DOWNキーのみでウォッチする周波数に切り替えられます。

その他、液晶部分が弱そうなのでフリーサイズの液晶保護パッドでガードしました。ソフトケースがついていないので、使えそうなケースを探しているところです。見るからにダサイソフトケースでも付けてくれていれば、もっと通勤ラジオっぽくなりばっちり偽装できるのですが..



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