C710使用レポート





受信改造後の周波数は、100〜199MHz、300〜519MHz、700〜999MHz、1200〜1319MHzとなります。メモリ数は200、メモリブロック(後述)は20、サーチバンクは20あり、受信機代わりに十分使用できます。ポケットサイズの大きさなので他人の目を気にせずに持ち運びができそうです。AX400Bより少し大きいレベルに留まっています。

AX400Bと同等のトップレベルの感度を有しています。逆にVHFエアーバンドにおいては僅かに勝ってる感じがします。非常に高感度でありながら、自宅で高利得GPアンテナ(GP-95)で使用しても混変調・抑圧はまったく認められません。数々のテストからAR8600並みのすばらしい基本性能を持っていることが判明しています。 また、イメージ受信について問題のないレベルにおさまっています。確認した範囲では496MHzあたりにコードレスホン(親機)、730MHz帯にJSMRの強烈なイメージ受信ありますがこの周波数帯なら支障がありません。内部発振も確認できません。

ブロックという概念があり、メモリの開始アドレス番号と終了アドレス番号を定義してブロック番号を割り当てます。メモリスキャンの際はブロック番号を指定することで一般のバンクスキャンと同様な動作をしてくれます。ブロック定義は前のブロック範囲と重なってもよいのでかなり汎用性が高く、定義の仕方によっては一般のバンクリンクと同じ動作もしてくれます。20ブロックも作成可能であり、200chのメモリ数から見ても十分な量です。バンド混在のメモリスキャンができます。(こんな当たり前なことをできない無線機がなんと多いことか)
サーチバンクも20組あり必要にして十分です。サーチ、スキャンとも実用レベルで十分の速さです。
サーチ、スキャンのスタートをワンタッチででき、AX400Bのように両手を使う必要はないです。また、セットモードへもワンタッチで移動可能であり、テンキーもあるため操作性はよいと言えます。
厳密な測定はしていませんが、電池が非常に長持ちします。(AX400B以上の低燃費)電池3本と中途半端なところは少しマイナスポイントと言えます。(1W出力のため仕方ないとは思いますけど)そのためか大きさの割にはややずっしりとした感じです。
スケルチはマニュアルでなく電子スケルチとなっています。微妙な調整をしたい時に一発で操作できないのは気に入りません。また、ボリュームが側面についており個人的には操作しにくいです。
標準でトーンスケルチがついていますが、動作は確実です。モービル機のTM-G707と比較するとトーンスキャンは断然速いのですが、それでももう少し速くなって欲しいなと言うのが第一印象でした。
発売されてから既に数年経っており、旧機種なので仕方ない面がありますが、ここまで使える受信機(無線機)なので、メモリネーム機能がないのは非常に残念、これが最大の不満点です。あとオートステップ機能があり、メモリがもっと多ければ文句無し!

総合して見るとずばり「買い」です。超お薦めです!
アマ無線の従免をお持ちの方にはハンディータイプの無線機兼受信機の第一候補として胸を張ってお薦めします。



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