AR8200MK2使用レポート






第一印象は筐体がいかにもプラスティッキーで落としたら簡単に割れそうだなと感じたこと。
VR-150のように頑丈そうな雰囲気はまったくありません。
ディスプレイはAR8600と同様に非常に見やすいです。
スケルチやボリュームツマミの触感がイマイチ。回すと適度な重さがあるのはマル。
ダイアルや十字キーがサイドにあり慣れないせいか戸惑っています。他のボタンを押したときに知らない間に十字キーも触っってしまったのか周波数がいきなり早送りになったりして焦りました。まぁ、これは慣れれば問題なしか?
指が大きいせいか、サイドにあるモニタキーがとても押しにくいのには参りました。デュープレックス時に即座に周波数をシフトするのを連続して失敗。どうも筐体を手のひらの上に乗せてないと操作しにくいのかも知れません。
電池のフタがきっちり閉まらないで隙間から電池が見えてしまっています。作りが粗雑な感じです。

機能的にはAR8600とほとんど同じで最強です。オートのままで通常は困ることはありませんが柔軟なマニュアル設定が可能でベテランの方も十分満足いく仕様です。これは価格に見合っただけの価値はあると思います。
スキャン・サーチはかなりの速さで快適そのものです。但し、バンク内に未登録のメモリchが多いと先頭のchでスキャン中に一瞬停止してしまう不具合があります。(AR8600も同様現象あり)

性能的には、他の廉価受信機よりも優れていることだけは感じられます。
ただ、自分が思っていたほど混変調に強くない面もやや見受けられます。AR8600とはやはり明確な性能のランクの違いを感じます。

感度はほぼ全域でよいと言えますが380MHz帯はやや控えめな印象です。
付属のロッドアンテナはかなり感度よいです。

50MHz帯ではスケルチを深めにしないと(ツマミを11時半から12時程度まで回す)雑音が消えないです。他の周波数では10時くらいの位置でOK。
マリンの160MHz帯の一部でテレビ音声のカブり。簡易業務154MHzで時々カブリが起こっています。
使い込んでいくと都市部ではUHF帯で混変調に悩まされます。と言っても並みの受信機よりは性能は上ですので誤解なく。
主に簡易・各種業務の周波数において、京都市内ではまだマシですが車で大阪圏内に入ると事態は深刻です。阪神高速ではほぼすべての場所において特定周波数で悲鳴を上げて使い物になりません。
国道1号線でもかなりの範囲でダメダメです。AX400Bの方がかなりマシですね。
AX400Bでは300mくらいの範囲で乱れるところでAR8200MKIIでは1500mくらいの範囲で乱れたりしています。 阪神高速は高架になっていますのでそれだけ妨害電波も強く受けることになってしまいますし、下道であっても障害物がほとんどなく見晴らしのよい場所ではよく乱れます。 影響を受ける周波数は468、153〜154MHzとほぼ決まっていています。(348MHzもたまに)
簡易業務の154MHzはたまりかねてアッテネータをON。それがメモリchに記憶されるのはさすがですが受信中の電波まで聞こえなくなってしまいました。20dB減衰のON・OFFしかないので、VR-500のように4段階くらいにレベル設定できれば実用的になると思うんですが無理な注文ですかね? AR5000は周波数によって異なる部分がありますが10dBと20dBから選べます。
もっとも、混変調にもっと強くなってくれればそれがベストですが。良くできた受信機だからこそ、そういう機能がないのをとても残念に感じるのです。
一方で消防・救急、コードレスなどVHFの人気バンドではほとんど問題ありません。 場所によってはわずかに乱れる程度です。

自分のものでは発生していませんが個体によってはワイヤレスマイク帯で内部発振があるとの情報もあります。

AR8600から60cmの範囲に置いた状態で、スケルチが開くと144〜150MHz帯・430MHz帯(まだまだありそう)の多くのchでかすかにギュルギュルと聞こえます。軽いカブりを受けているような感じです。
そう、AR8600内部からのモレ電波がAR8200MKIIに混変調(?)を引き起こしていたのです。 AX400BやC710などは平気なのにどうしてAR8200MKIIだけが影響を受けるんでしょうね?

いろいろケチをつけてきましたが、AR8200MKIIはかなりの強電界でなければ比較的良好な受信ができると思います。
正直に言ってしまうと、懐さえ許せばもう少しだけがんばってAR8600の方を購入することをお薦めしたいですね。高いですがそれだけの満足感に浸ることができます。AR8200MKIIだとちょっと不完全燃焼気味で諸手を上げてバンザイとまではいかないと思われます。(強電界地域に住んでいないならこの限りにあらず)



以下はpokkyさんの投稿内容です。
購入してから短い期間で使い倒してきましたがはっきり言うと私はがっかりしました。
ハンディ機ナンバー1というRL誌(この雑誌が勿論AOR寄りなのは承知ですが)、NASA等航空関係の無線にも使われてるのを信用をしたのでなおさらがっかりしました。

まず筐体が安っぽくこんなんで6万円もするのー?っていう感じです。耐久性には期待出来ません。
過去ログでもオプションカードを挿入して取れなくなったとの意見がありましたが、電池の蓋、カードの挿入口を空ける度に本当にMade in Japanかよって思ってしまいます。 感度が思ったより良くない。
勿論他の機種に比べると良いのですが、同社の名機でもあるAR8000に比べると明らかに劣っています。
古い機種より劣っているのが分かってて販売を踏み切った姿勢は如何なもんでしょうか?
AX400B、AR8000、IC-R2という低価格でも買える受信機より耳が悪いのに大枚を出す価値が機能以外に見当たりません。
さらにスケルチの調整がまずいのか入感してるのにも関らず止まってくれません。(これは私の調整が悪いだけだと思いますが、)
内部発振がある。買った初日、ワイヤレス帯で内部発振を発見した時はかなりがっかりしました。この価格でもあるのですね。
色々批判してきましが、機能だけはさすがに優れています。本当にケチの付け所がありません。
またCC8200でのメモリーのやりとり、PCを用いての使用の快適さは最高です。
しかしこのCC8200はオプションではなく付属させるべきだと思います。感度がいまいちな分機能で売るのであればCC8200は必須だと思います。
感度だけで選ぶのであればAR8000をお勧めします。
もともとAR8200mk2を購入する際知人に相談したのですが感度、値段を考えても絶対AR8000の方がいいよと散々言われ、それを無視しちょっと後悔してます。
型落ち品なので安く購入出来るのますし、色々なモードで受信出来ますし、勿論、機能、混変調については問題ないです。
それより気になるのはスケルチの設定です。AOR社の方でも聞きましたが、設定をシビアにしないと思う様に入感しないので参ってます。レベルスケルチって設定してもスケルチつまみで微調整しないといけないので、、

感度の比較対象としてはAX400B,IC-R2,VR-120、AR8000,VX-5と言った所です。
ある特定の周波数ではなく、全般的な感度、もしくは使用しての感度で書いてます。
IC-R2,AX400Bが優秀な弟とすればさしずめAR8200mk2は素質はあるが出来の悪いお兄ちゃん と言ったところです。



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