RT-523II使用レポート



<電波系さんによる投稿です>

<主な仕様>
* 電源・電圧・・・・・ DC4.5V 単 3 形乾電池 3 本、DC12V 外部電源
* 受信周波数・・・・・ 108.0000 - 170.0000 MHz.、339.0000 - 470.0000 MHz、                  790.0000 - 999.9875 MHz.
* 受信電波形式・・・・ AM/FM
* 周波数ステップ・・・ 5/6.25/10/12.5/20/25/50 KHz.
* メモリ数・・・・・・ エリアメモリ 1 エリア x 3 バンク
            チャンネルメモリ 100ch. x 3 バンク
            パスメモリ 200ch.
            プライオリティ 10ch.
            プリセット (ROM) 8 エリア x 3 バンク
* サーチスピード・・・ ??? Ch./sec.
* 受信感度・・・・・・ AM 1.0 μV  S/N 10dB FM 0.5 μV 12dB SINAD
* 外形寸法・・・・・・ 63(W) x 30(D) x 115(H) mm ( アンテナ及び突起部は除く )
* 重量・・・・・・・・ 135g ( 乾電池は含まず )

<値段の割にいい点>
* すべてのバンク数 (30 バンク ) で選択・組み合わせサーチができる
* ワンボタンで表示周波数をメモリに登録できる
* AC アダプタが付属している
* スケルチが手動
* キートーン OFF 、キーロック ( 誤動作防止 ) ができる
* バックライトをロックできる
* アッテネータの ON/OFF 機能付き
* チャンネルリバース機能付き
* 音声反転秘話解読機能付き
* 細かい周波数ステップが設定できる
* 周波数を直接入力して受信・登録できる
* なぜか 10 件分電話番号を記録できる (^^;
* ( ついでにマニュアルが親切で分かりやすい )

補足しますと、いい点に関しては、他の機種を実際に触ったことがないので、存在する機能をほとんど列挙しました。当たり前の機能も含まれているかもしれません (^^;
ワンボタンの登録は、現在受信している周波数をパスメモリに記録するか、プライオリティメモリかチャンネルメモリのセットモードに移行します。

<問題点>
* エリアメモリを消去するには、メモリオールクリアを行わなければならない
* プリセット周波数のバンク分け、範囲やステップ数に疑問あり
* カバー周波数範囲の問題
* 「鳴物入」の金色のロゴ ( 毛筆体 ) あり ( 冗 ) (^^;;

問題点と思われるものは、エリアメモリをクリアにするために、メモリオールクリアを行わなければならないというのが、とてもまずい仕様のような気がします。他の機種でもそうなのでしょうか。
なぜか C バンクのメモリ 1 - 8 が「救急・消防」の地域ごと ( 関東・近畿など ) になっているのですが、登録周波数範囲は全く同じなんです。メモリがもったいないような..
最初から主な周波数やジャンルが ROM バンクにプリセットになっているのはとてもいいのですが、例えば、コードレス親機が381.2125KHz. までだったり (.3125 まででは?) 、携帯電話基地局の周波数ステップが 12.5KHz. だったり ( 都市部では 6.25 では?) します。このステップは変更可能ですが、変更した状態のまま組み合わせサーチはできません。
あと、カバー周波数エリアの問題としては、コードレス子機の周波数や、 26 - 106MHz. 帯の違法電波 ( 盗聴電波 ) がエリア外で受信できません。ついでに赤ちゃんマイクも受信できません (^^;;
これは私の受信環境の問題なのかもしれませんが、混変調・抑圧特性 (?) が悪いのか、コードレス親機の周波数帯にテレビ音声がバンバン入ってきます (KBS 京都に逆恨みしてしまいそう ) 。テレビ放送時間帯は、 380.750MHz. を中心に常時 10ch. 以上が潰されてしまいます。他の周波数帯にも未確認の原因による受信障害が多く、 200ch. 分あるパスメモリが溢れてしまっています (^^;

<総評>
総評として、他の機種を使っていないこともあって、良いとも悪いとも言えませんが、実売価格 18K円 では、主観としてはかなりいいと思いますし、個人的には得をしたなぁと思っております。もっと使いこなして、特性を引き延ばしたり、新たな機能や知られていない便利な使い方を発見したいと思います。



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