おもしろ無線を聴くために何が必要?




おもしろ無線を聴くために必要なもの
免許などまったく必要ありません。
誰もが無資格で無線を傍受できます。


●広帯域受信機(またはアマチュア無線機を受信改造したもの)
●アンテナ

<あれば便利なもの>
・イヤホン
・周波数帳  周波数帳周波数バイブル

<参考書>
 おもしろ無線受信ガイド (’03) 三才ムック
 ゼロから始めるファイナル受信ガイド

 通販での購入サイト  CQオーム楽天Amazon Amazon

どこで買えるのか?
・無線ショップ
東京の秋葉原や大阪の日本橋などは比較的に多いです。近所にあればそこを利用するのもよいでしょう
下記の販売店一覧から最寄の店を調べてみてください。

・バーテックススタンダードの販売店一覧
・AORの販売店一覧
・アイコムの販売代理店一覧

・ホームセンターやディスカウントストア
スピード違反防止のためのレーダー探知機が販売されている店はすぐ近くに受信機が置いてある場合があります。
ただ、そのような店に置いてある受信機はマルハマ製やユピテル製のものが多くその製品の特徴をよく理解した上で購入することが重要です。
ユピテル製であれば問題ありませんがマルハマ製(「鳴り物入り」とか書かれているやつ)の受信機は付属のハンディーアンテナそのままでしか実質使えません。外部アンテナをつけて弱い電波まで受信しようとするとまったく関係のない強い電波に負けてビート音等に悩まされることになります。(これを混変調と言います)
付属アンテナのままで車の中からや2階以上の窓から受信することになります。鉄筋の建物の中に入ってしまうと受信不能になるのは仕方がありません。そういう使い方ができない人が購入すると結局捨ててしまうことになりますので要注意。
・通信販売
CQオームが安く・早く・良心的でお薦めの店です。
「ラジオライフ」(三才ブックス)、または「アクションバンド」(マガジンランド)に載っている広告の店を使うのもよいでしょう。

・オークション
 Yahoo!オークション(アマチュア無線 > 受信機)
 Yahoo!オークション(アマチュア無線 > アンテナ)

などで購入できます
無線ショップが比較的近くにあればそのお店で購入する方がよいと思います。故障などが起こればそのお店に持ち込めばよいので安心です。
一方通信販売では格安の値段で買えることもありますがアフターケアーのことを考えるとあまり期待できないので、その点は考慮しておくべきです。

お薦めの受信機
「失敗しない受信機選び」を参照してください。お薦めの受信機なら外部アンテナを繋いで遠くの弱い電波を受信することがほとんど問題なくできるはずです。他にもよい受信機があるはずですが私の知っている範囲でしか記述できません。でもそれを参考にして受信機を購入すれば決して後悔することはないと思います。何万円もする受信機ですから絶対失敗したくないですよね。
「ラジオライフ」誌には毎月受信機や無線機の使用レポートが載っていますのでそれを参考にするのもよいと思います。
無線ショップの店員が勧めるものを安易に買うと後悔することが多いです。お店は商売で売っていますからメーカーからのマージンとかお店の都合のよいように勧めてくるのです。
なおはじめて受信機を購入する場合はハンディタイプのものをお勧めします。その理由の一つは価格が固定機と比べてが安くお手軽に楽しむことができるからです。基本性能の高い固定機は価格も高いので本格的に受信をしたくなってから購入したらよいのです。もう一つの理由は自由に持ち運びができ、いろいろな場所で傍受することができるからです。

<受信機購入時の注意点>

受信範囲拡大のための受信改造
最近販売されている受信機は「Jマーク」付きのものが多いです。 受信周波数範囲拡大のための「受信改造」が既に行われているか必ず確認して、もしまだされていなかったなら購入店で「受信改造」を行ってもらいましょう。

「Jマーク」付きのものは一部の周波数帯の受信ができなかったり、その周波数の入力ができなかったりします。それらの周波数は代表的なおもしろ無線の周波数だったりします。まぁ、プライバシー配慮によるメーカーの自主規制でそのようになっているのです。 よって受信周波数範囲拡大のための「受信改造」を行わないと十分に楽しめません。
受信改造というとなんかとても難しそうですが実はダイオード1個をハンダゴテではずすといった簡単なものがほとんどです。これはメーカーの建前と本音なんですよ。建前として自主規制していることをアピールしているのですが、実際はそのままでは誰にも買ってもらえないので、簡単な改造ですべての周波数で受信できるように設計されているのです。だから受信改造を自分で行ってもし失敗したらメーカー保証外になってしまいます。腕に自信がない方はお店で改造を行ってもらった方がよいです。

秘話解読機を内蔵するための改造
コードレスホンの盗聴防止機能を使った電波をそのまま受信すると「モガモガ」といった音しか聴けません。それを解読して元の音声に変換してくれるのが秘話解読機です。
受信機を扱っている店なら大抵そのお店で秘話解読ユニットを購入できます。機種によって異なりますが価格は\15,000くらいです。お店に頼めば大抵は秘話解読機内蔵の改造を行ってくれるはずです。秘話解読機を内蔵するための改造を自分で行ってもし失敗したら、これまたメーカー保証外になってしまいます。腕に自信がない方はお店で改造を行ってもらった方がよいです。

一部のコードレスホンは盗聴防止機能がついています。 実際はその機能を使って電話している人はかなり少ないのですが、それでもやはり1割位の人は盗聴防止機能を使っています。別にわざわざ秘話解読機を使わなくても9割の通話はそのまま聴えるのでほとんど問題はありません。ただ聴けない通話内容がどうしても気になる方は秘話解読機をつけましょう。コードレスホンで使用されている盗聴防止機能は音声反転秘話と言われるものでかつて警察無線で使われていた「10番A」というのと同じものです。ただこの秘話はあまり複雑なものでないのですぐに解読されてしまいました。メーカーはそんな事実を知りながらコストのあまりかからない音声反転秘話を採用してしまったのですよ。

<外部アンテナは必須>
購入したハンディタイプの受信機を家の中でそのまま使って、「ほとんど何も受信できないじゃないか」と失望する人があまりにも多いのですが、付属のアンテナに期待をしてはいけません。それは単なる「おまけ」で付属していたと考えを改めるべきです。アンテナは電波の入り口になるので必ず屋外のできるだけ高い場所に設置すべきです。家でワッチ(傍受)するなら外部アンテナは必須と思ってください。受信するにはそれだけアンテナは重要だと言うことを頭の中に入れておいてください。外部アンテナを繋げるとマジで一転して世界が変わります。ですので予算も当然アンテナ代も含めて考えてください。受信機と比較するとアンテナは安いですよ。


お薦めの外部アンテナ
おもしろ無線のジャンルはたくさんあります。始めはコードレスホンを聴きたいとの理由で受信機を購入される方が多いのですが、それ以外の無線もかなりおもしろいです。個人的には消防無線なんかをお勧めしたいのですが。将来的にいくつかのジャンルのおもしろ無線を聴く可能性があるのなら広帯域受信にもっとも適したディスコーンアンテナをお勧めします。 少し大き目ですが特に第一電波工業のD-130(実売\10.000位)やD1300AMがお勧めです。
これらは高性能の割に価格が安いと人気があるものです。D-130は同軸ケーブル(15m)付きなのでお手軽です。D1300AMは同軸ケーブルは付属していませんがAM放送帯の周波数にも対応しているのが特徴です。
集合住宅に住んでおられる方は何かと物理的に設置しづらいことが多いのですが、ベランダ取り付け用金具を使用すれば大丈夫だと思います。[第一電波工業のBK60(\6.200)、BK-80(\9.600)]

もし特定の周波数の電波しか傍受しないなら、その周波数専用のアンテナを使うことが理想的です。

ディスコーンアンテナだと大きくて目立ってしまうのが気がかりな方はアマチュア無線用のGP(グランドプレーン)アンテナやモービルアンテナを使いましょう。広帯域受信対応のアンテナが多く販売されていますので選ぶのに困るくらいです。モービルアンテナの場合はノンラジアルタイプのものを選ぶとアース不要ですのでお手軽です。基本的に長いアンテナほど感度がよいと思って間違いないです。できれば1m程度のアンテナを選んでください。 なお、高利得タイプのアンテナも販売されていますが、ハンディ機にそれをつなぐと、ほとんどの場合は混変調・飽和(混信と思ってください)が発生してしまいます。通常は固定機のような基本性能が高い受信機で使うものと思ってください。




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