スキャンモード 「AR5000+3」の全機能徹底紹介!





●メモリch読み出し
メモリchには1つの周波数と受信モード、IF帯域幅などのデータが書き込まれている。これを読み出すのがメモリch読み出しモードである。

(1)「数字キー」で選ぶ
メモリch読み出しモードにして、バンク番号、チャンネル番号を「数字」キー3桁で押すと、その番号のメモリchを読み出せる。

(2)メイン・ダイアルで選ぶ
「メモリch読み出し」状態でメイン・ダイアルを回すと、次々にメモリ番号が変わり、受信できる。(バンクも順番に変わる) サブ・ダイアルを回すとバンクを変えることができる。


●スキャン
メモリされているチャンネルを順番に受信して、受信信号を捜す。
スキャンモードで、受信信号で停止中に「UP」または「DOWN」キーか、メイン・ダイアルを回すと次の周波数に移り検索を再開する。
「UP」または「DOWN」キー、メイン・ダイアルで検索方向を変えることができる。
「ENT」キーか「SCAN」キーを押すと、押された時のメモリchの周波数で「VFO−E」に移る。
検索中に「SCAN」キーを押すとメモリch読み出しモードになる。

(1)スキャンの時バンクを変える。
バンクリンクされていない場合(バンクリンクに指定されていないバンク番号の場合)は、同じバンクを繰り返し受信する。
バンクリンクに指定されているバンクでバンクリンク機能がONの場合は、バンクリンクに指定されているバンク番号を順番に受信していく。


(2)高速スキャン(CYBER SCAN)
サイバー・スキャンはスキャンを更に高速に行うモードである。
サイバー・スキャン状態の時には周波数表示やテキスト表示を行わない。

公称値
  高速スキャン 最大約45ステップ/秒
  通常スキャン 約25ステップ/秒


(3)テキスト表示
メモリchに登録されたテキスト文字の表示が可能。但し、この時は周波数の表示は行わない。


●スキャン・バンクリンク・グループ
スキャン・バンクリンク・グループはバンクリンクや下記のスキャン条件設定を使用目的別にグループ登録しておき、いつでも設定を入れ直す必要なく同じ条件で受信することができる。
スキャン・バンクリンク・グループは10組ある。一つのスキャン・バンクリンク・グループには次の設定項目の登録を行うことができる。


・スキャン・バンクリンク・グループ番号
(1)バンクリンクのON/OFF
(2)バンクリンクする番号
(3)ポーズ・スキャン時間
(4)ディレー時間
(5)レベル・スキャン
(6)ボイス(オーディオ)スキャン
(7)モード・スキャン

(1)ポーズ(フリー)・スキャン
受信信号で停止後、一定時間受信した後、検索を再開する動作を行う。
時間の設定範囲は、OFF、1秒〜60秒

(2)ディレー時間
受信信号が切れてから、次の周波数を捜し始めるまでの時間。
ディレー時間の設定範囲は、OFF、0.1秒〜9.9秒。


(3)レベル・スキャン
受信信号が設定値より強い場合に停止する機能。
設定値は、OFF、1〜255。


(4)ボイス(オーディオ)・スキャン
音声などの変調音がない無変調信号をスキップする機能。
音声の大きさが設定値よりも弱くなると検索を開始する。
音声の検出レベル設定には、音声などの変調信号がある信号を受信しながら設定を行う。(AF.GAIN(音声ボリューム」の位置には影響されない)
設定値は、OFF、1〜255。


(5)モード・スキャン
指定された受信モードのメモリchをバンク内で選んで受信する。
指定できる受信モードは、FM、AM、USB、LSB、CW。



●メモリchの書き込み
メモリch(チャンネル)には1つの周波数とテキストを書き込むことができる。
「VFO」または「サーチ」、「メモリch」の状態で現在受信している周波数をメモリchに書き込む。
オプションの設定、IF帯域幅、ATTなど各種の設定をメモリchに書き込むことができる。VFOの状態で各種設定を行っておけば、その設定内容がメモリchに書き込まれる。

VFOからの書き込み
(1)VFO状態にする。
(2)受信周波数を書き込む。
周波数を「数字」キーで入力して「ENT」キーを押す。
受信モード、周波数ステップ、IFバンド幅、アンテナなどの項目が必要ならばこの時に登録しておく。
(3)「ENT」キーを約1秒押す。
空きメモリchがあれば自動的に捜し出し、そのチャンネル番号が表示される。
(4)書き込みするチャンネル番号を決める。
「数字」キーで直接バンク番号とチャンネル番号の3桁数字を押す。
メイン・ダイアルを回すとチャンネル番号が変わる。
サブ・ダイアルを回すとバンクを変えてそのバンクの最初の空きチャンネル番号を表示する。
元のch内容表示時に「-----」と表示された時はそのメモリchは空きであることがわかるようになっている。
(5)書き込むメモリch番号が決まったら「ENT」キーまたは「UP」、「DOWN」キーを押す。


テキスト(タイトル)
後になってもメモリchの内容のわかりやすいタイトルを付けられる。8文字まで入力可能。

●メモリchの設定内容変更
モード、ステップなどは後から変更できる。一時的変更とメモリ内容の変更の2種類がある。
1つのメモリchには次のデータが書き込める。

受信周波数
受信モード(含むオートモード)
IF帯域幅
ステップ周波数
テキスト
ステップ・アジャスト
ハイパス・フィルタ
ローパス・フィルタ
ディエンファシス
アンテナ端子番号
チューニング電圧、チューニングモード
アッテネータ
AGCモード
サブ・ステップ
オフセット周波数番号、方向
CTCSS(トーンスケルチ)
空線信号

●メモリchの消去
(1)一つのメモリchの消去
メモリch読み出し時やスキャン停止時に消去する。

(2)1バック内のメモリch消去
1バック内すべてのメモリch(最大100ch)を消去する。


●メモリchパス
スキャンで受信中に常時電波が出ていて、いつも停止してしまうメモリchや、今回はこのメモリchは受信する必要がないなどの場合、メモリchパスを登録することによりスキャン時、このメモリchをパス(受信しない)することができる。
この操作により書き込まれているメモリchの内容は消去されない。
メモリch呼び出し時には、そのまま読み出せるようになっている。この時メモリchパス解除をすることができる。

(1)メモリch読み出し時
「メモリch読み出し」モード時にメモリchパスのON/OFFが登録できる。

(2)スキャン停止時
スキャン・モード時にパスを登録する。
信号を受けて停止中のメモリchをパス登録する。
検索中にはできない。
押した瞬間にパス登録されるので該当のメモリchの受信を中止することができる。 このため、再び次の信号を捜すため検索を始める。
登録解除は「メモリch読み出し」モードで行う。
(3)1バンク内のメモリchパスをすべて解除
1バンク内すべてのメモリchパスを解除する。
●セレクト・スキャン
すべてのメモリchの中で選んだメモリchのみスキャンする機能。
セレクト・スキャンに登録されたメモリchは、そのメモリchがメモリchパスさせていても受信する。
セレクト・スキャンを実行すると登録した順番にスキャンが行われる。
最大100チャンネル登録できる。



戻る