本文へスキップ

東急線を始めとする鉄道系ファンサイト

東急8090系




車両データ
編成 大井町線用5両(引退時)
車両性能 設計最高速度120km/h(営業上は95km/h)
加速度3.0km/h/s 減速度(常用)3.5km/h/s (非常)4.5km/h/s
集電装置 菱形パンタグラフ PT-7108B
台車 軸箱守式軸箱支持空気バネ台車 TS-807B(動力車) TS-815D/E(付属車)
駆動装置 KD325 中空軸平行カルダンタワミ板接手式
主電動機 TKM-69/80 直流複巻電動機130kW
制御装置 他励界磁チョッパ制御(日立)
制動装置 全電気指令式電磁直通電気ブレーキ(回生ブレーキ付)
保安装置 ATC-P ATS
表示装置 前面行先表示機 前面種別表示機 側面行先表示機

形式概要

◆軽量ステンレス車の先駆け
 東急では、子会社であり車両製造を担当している東急車輛と共に、軽量ステンレス車の開発を進めていました。1978(昭和53)年には、試作車となるデハ8400形が登場し、8000系に組み込み長期実用試験を行った結果、車体等に問題が生じなかったことから、1980(昭和55)年に登場したのがこの8090系です。

 車体には、米・ボーイング社が航空機用に開発した有限要素法を用いた設計がされ、必要な強度及び剛性を保ったまま、従来比で24%(自重換算約2t)、更に編成全体では約8%もの軽量化を実現し、日本初となる量産軽量ステンレス車体を採用しました。コルゲートを廃した為、車体にゆがみが発生しないように車体は裾を絞った卵形とされています。前面では、行先表示部などの窓が8500系よりも大型化されたほか、前面窓には3枚連続のタイプが用いられました(破損時の交換を容易にする為、2000(平成12)年から3枚分割のHゴム支持に変更)。

 当初は東横線の配置となり、7両1本が登場。後に8両2本が増備され、最初の編成も8両に増結されました。最終的には10本が製造され、急行専属の運用で活躍していました。その後、同線のみなとみらい線への乗り入れが決定すると、非常扉を持たない本系列は乗り入れが出来ない為、代替の先頭車として8590系を1988(昭和63)年に製造。組み換えの末、中間車35両が東横線に残留し、余剰となった車両は5両に組み替えられ、大井町線に転属しました。2006(平成18)年には、土休日に田園都市線直通の急行が運行される事となり、誤乗を防止する為に前面帯がグラデーションのタイプに貼り替え、更に側面には大井町線のステッカーが貼り付けられました。同時に字幕も更新され、ローマ字併記で種別表示にも対応したものとされました。翌年には種別・行先表示器のLED化が行われ、日本語/ローマ字の交互表示は行われない独自のスタイルで注目を集めましたが、2008年には他系列と同様である交互表示に改められました。

 2009(平成21)年以降、東横線の5050系・5000系増備に伴い、9000系が大井町線に転属される事となり、5月の8091Fを輪切りにじわじわと運用離脱が進み、2013年4月の時点で2本が残るのみとなりました。5月初頭からはヘッドマークの貼り付けが行われ運行。5月24日に8099Fが運用離脱した事により、東急線からは引退となりました。中間車のうち、デハ8190・デハ8290・サハ8390は8590系に組み込まれ、現在も活躍しています。

次車別の説明

次車 製造年度 該当車 仕様
12次車 昭和55年 クハ8091、8092
デハ8191、8192
デハ8291、8293
サハ8391
8090系初期
13次車 昭和56年 クハ8093〜8096
デハ8193〜8196
デハ8293〜8296
サハ8392、8393
デハ8492、8493
屋根部の絶縁材料を塗料に変更
袖仕切りの形状を変更
15次車 昭和58年 デハ8491 ヒューズボックスをFRP製に変更
16次車 昭和59年 クハ8097〜8099
  8080〜8086
デハ8197〜8199
  8180〜8186
デハ8297〜8299
  8280〜8286
サハ8394〜8398
デハ8494〜8498
前照灯の位置を上寄りに移設
運転台を高運転台化(既製車も改修)
乗務員室を拡大
乗務員室ドアを客用ドア寄りに移設
車端部の座席長を1,440mmに変更
17次車 昭和60年 クハ8087〜8090
デハ8187〜8190
デハ8287〜8290
サハ8399、8390
デハ8499、8490
側面車体構造を変更

車両バリエーション

8093F
初期に製造された3本は、前色灯が下部に設置されています。このグループでは8095Fが最後まで残り、2011年9月に運用を離脱しました。
8081F
前照灯の位置が上寄りに変更されたグループです。
8081Fは最後まで残った編成の一つで、5月1日のP113運用からヘッドマークを貼り付けて運用に就きました。
15日の運用を以て運用離脱し、中間車2両が7803Fとして秩父鉄道に譲渡されました。
8089F
一見すると上のグループと同様に見えますが、側面の車体構造が変更(シーリング位置の変更)され、ダルフィニッシュ加工の範囲が天地方向に少し広くなっています。後の8590系においても、この構造を踏襲しました。

車内写真

車内の様子(13次車〜)

車体が卵形となっている為、座席の形状が若干変更された以外は8000系のレイアウトをそのまま踏襲しています。
車端部の様子-前期車

8090系の前期車に当たる15次車までは、車端部座席長は1,555mmで、実質3.6人掛け※と余裕があります。

※1人当たり430mmで計算
車端部の様子-後期車

16次車からは1,440mmに改められ、他系列と同様の座席長となりました。

走行音

移管準備中です。

関連形式

大井町線
6000系
8500系
8590系
9000系