自動券売機

オムロン

この業界におけるリーディングカンパニーで、またトップシェアを誇る京都府のメーカです。
二代前のV7は共通券売機とも呼ばれ、随所に他社製品を用いることで開発費の抑制を図るとともに、他メーカでも総組が行われました。それゆえ、見た目はV7でも日本信号製や高見沢サイバネティックス製が存在します。関西では今日でもV7が多く残っており、それらの置き換えに向けて令和4年7月に最新鋭のV9が登場しました。
  V9系(現行) V8系 V7(共同V)系※
現存 JR東海
近鉄、阪神
JR北海道、JR東海
東武、西武、京王、小田急、東急、京急、東京メトロ、相鉄、近鉄、京阪、南海、西鉄
新京成
京都市交
つくばエクスプレス、多摩モノレール、横浜高速、箱根登山、静岡鉄道、Osaka Metro、神戸電鉄、北九州モノレール
JR北海道、JR東海
近鉄、阪神、南海、西鉄
神戸高速
京都市交
伊豆箱根、静岡鉄道、リニモ、神戸電鉄、広島高速
過去 東武、西武、京王、小田急、東急、京急、メトロ、相鉄
新京成
つくばエクスプレス、りんかい線、横浜高速、箱根登山*、愛知環状鉄道、あおなみ線、京都丹後鉄道
※他社で総組されたものを含みます。

日本信号

低価格を武器に、公営事業者における入札案件でシェアを広げた信号機メーカです。
時代に左右されないグレーの接客部を用いているのが同社製の一貫した特徴です。
平成29年にはB接客部の物理ボタンを廃し、画面サイズを18.5型に拡大したマイナーチェンジモデルが登場しましたが、これまでのノングレアではなく光沢仕様となったため、画面に映り込みが生じるのが難点です。
  MX8,SX8(現行) MX7,SX7
現存 京成
泉北
札幌市交、仙台市交、都交、横浜市交、名古屋市交、神戸市交、福岡市交
関東鉄道、真岡鉄道、埼玉高速、芝山鉄道、千葉モノレール、東葉高速、北総鉄道、ゆりかもめ、江ノ電、湘南モノレール、富士急行、ゆいレール
名鉄
泉北
札幌市交、横浜市交、名古屋市交、神戸市交*、福岡市交*
埼玉高速*、千葉モノレール*、東葉高速*、北総鉄道*、多摩モノレール*、ゆりかもめ*、三岐鉄道、近江鉄道
過去 東武、相鉄 東武、京成
都交、横浜市交
関東鉄道、江ノ電、湘南モノレール、富山地方鉄道

高見沢サイバネティックス

硬貨装置を得意とする長野県のメーカで、他メーカに先んじて硬貨の6枚一括投入を実現しました。
今日では関西を中心にシェアを持つほか、廉価版のMCVやULCVは神鋼製の受け皿も含め多くの事業者に納入されています。
  VTQ(現行) VTV MCV
現存 JR九州
東京メトロ、名鉄、京阪、阪神
北大阪急行
青い森鉄道、鹿島臨海、えちごトキめき鉄道、あいの風とやま鉄道、しなの鉄道、長野電鉄、埼玉高速鉄鉄道、伊豆箱根、遠州鉄道、愛知環状鉄道、リニモ、あおなみ線、叡電、Osaka Metro、大阪モノレール、神戸新交通
名鉄、京阪
北大阪急行
伊豆急行、愛知環状鉄道、豊橋鉄道
JR四国、JR九州
長野電鉄、上田電鉄
過去 京成、東京メトロ
Osaka Metro、大阪モノレール
JR東日本

東芝

かつては完全な自社生産でしたが、現在は生産を他社に委託しており専らアプリ部の開発を行っています。
  EK-5000系(現行) EK-3000系
現存 西武、近鉄、阪急
神戸市交
舞浜リゾートライン、シーサイドライン、能勢電鉄
能勢電鉄
過去 阪急
舞浜リゾートライン、大阪モノレール

JR東日本メカトロニクス

各メーカから部品を調達し、駅務機器の自社開発を行うメーカです。現在のEV20系は、きょう体や制御装置、紙幣装置など多くの部分にオムロン製のほか、硬貨装置に高見沢サイバネティックス製、印刷装置に日本信号製をそれぞれ採用しています。親会社であるJR東日本はもちろんのこと、同社が出資する事業者へも納入しています。
  EV20系(現行) EV4系
現存 JR東日本
埼玉新都市交通、東京モノレール、りんかい線、富士急行(委託機)
仙台空港鉄道、埼玉新都市交通、東京モノレール
過去 小田急(委託機) JR東日本(一部特殊機を除く)

JR西日本テクシア

JR東日本メカトロニクスのJR西日本版で、やはり各メーカから部品を調達し、駅務機器の自社開発を行うメーカです。現在のHT50系は、接客部、紙幣装置、原券処理装置にオムロン製を、きょう体、硬貨装置、印刷装置は高見沢サイバネティックス製をそれぞれ採用しています。
  HT50系(現行) HT30系
現存 JR西日本
IRいしかわ鉄道
JR西日本

沖電気工業

鉄道ファンの間ではMVの名で親しまれますが、JR線において特急券などを含めた乗車券類の購入ができる顧客操作型マルス端末をかねてから開発製造しており、各旅客鉄道会社に納入しています。機種そのものは同一でも旅客鉄道会社間で取り扱いは大きく異なり、JR東日本が指定席券売機と称してそれらの販売を主にしているのに対し、JR北海道では精算機能を持たせて改札内に設置するケースも見られます。
  MV50(現行)
現存 指定席券売機/話せる券売機(JR北海道)
指定席券売機/話せる指定席券売機(JR東日本)
指定席券売機/サポートつき指定席券売機(JR東海)
みどりの券売機/みどりの券売機プラス(JR西日本・JR四国)
指定席券売機/なんでも私に聞いてください!ど~ぞ(JR九州)
過去