系列概要
相鉄・東急直通線開業に向けた増発車両
東急3020系は、当時建設が進んでいた相鉄・東急直通線(現、相鉄新横浜線および東急新横浜線)の開業を見据えた目黒線の輸送力増強に向け、平成31年に登場しました。基本的な仕様は6020系と同等ですが、ホームドア完備線区のみを走行する関係で転落防止ホロが省略されているほか、車外ドアコックの半数が3000系や5080系と同じく各車両中央の床下に搭載されているのが主な相違点です。
あくまで増備車両ということで3本24両の製造に留まり、東急電鉄分社後の令和元年11月22日に営業運転を開始。なお各編成は分社化前に落成しており、車体側面の社紋に"TOKYU CORPORATION"を掲出する最後の系列です。いずれも8両編成で製造されましたが、しばらくの間は地上設備の8両対応が間に合っていないこともあり、暫定的に6両編成で運行されました。その後、令和4年1月の3123Fの編成組み換えを皮切りに8両編成化が進み、同年8月までに全3本が8両編成化しました。翌年9月には相鉄新横浜線を介して相鉄線への乗り入れも開始され、長大相互直通ネットワークの一翼を担っています。
車両データ
編成 | 目黒線・東急新横浜線用8連(4M4T) |
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車両性能 | 設計最高速度:120km/h 起動加速度:3.3km/h/s 減速度:4.0km/h/s(常用最大)、4.5km/h/s(非常) |
台車 | ボルスタレス空気ばね台車 TS-1041(電動車) TS-1042/A(付随車) |
駆動装置 | WN駆動方式 歯数比14:99=7.07 |
主電動機 | 全閉外扇三相かご形誘導電動機 140kW |
制御装置 | MOSFET-VVVFインバータ制御(三菱) |
制動装置 | 電気指令式空気ブレーキ(回生ブレーキ併用) |
保安装置 | ATC-P 新CS-ATC ATO ATS-P TASC |
表示装置 | 前面行先表示器、前面種別表示器、側面行先表示器 車内LCD案内表示器 |
次車 | 製造年度 | 該当車 | 仕様 |
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3-1次車 | 令和元年 | 3121F~3123F | 3020系初期 |
編成表
現行の8両編成(平成31年4月~令和元年8月、令和4年1月~)かつての6両編成(令和元年6月~令和4年8月)