伊豆のなつ号・早春の伊豆号 運転の記録

東急では、同社の子会社であり伊豆半島東部の海岸沿いに路線を持つ伊豆急行の観光PRを目的に、平成17年から「伊豆のなつ号」を、加えて平成21年からは「早春の伊豆号」をそれぞれ運行しています。
同車両では、外観を伊豆急で活躍する8000系と同様のハワイブルーの意匠とし(8000系・8500系のみ)、側面戸袋部には伊豆をイメージするステッカーが貼られました。

平成17年
7月2日~24日の土曜日・日曜日(17日はみなとみらい号運行により運休)に東横線・みなとみらい線にて、臨時の急行電車(実質の増発)として運行されました。車両は当時最古参であり、6月10日に営業離脱していた8000系8007Fが抜てきされ、前面の運行番号は伊豆急の語呂合わせで129に、その横には伊豆急8000系の編成番号を意識したのか、T-7の表記が貼られました。
17日以降は、前面貫通扉に「伊豆PRトレイン 伊豆のなつ号 伊豆急行⇔東京急行」と明記されたヘッドマークが貼られ、更に保安装置表記(C・S)もステッカーで再現。最終日となる24日には、前面貫通扉窓部に惜別の旨のステッカーが提出されました。当編成は運行終了後の8月8日より搬出が行われ、インドネシアのKRLジャボタベックに譲渡。編成としては既に解かれていますが、令和5年時点でも第二の活躍を続けています。

伊豆のなつ号の運転時刻
(下り) 1号 3号 5号 (上り) 2号 4号
渋谷 12:37 14:37 元町・中華街 11:24 13:24
日吉 11:02 13:02 14:59 横浜 11:33 13:33
横浜 11:14 13:14 日吉 11:53 13:53
元町・中華街 11:22 13:22 渋谷 12:17 14:17
平成18年
6月29日より、田園都市線および相互乗り入れを行う地下鉄半蔵門線・東武線にて運行されました。前年とは異なり臨時の運用は設けず、通常の運用にランダムに充当する形が採られました。車両は8500系で、やはり(東武線直通編成では)最古参となる8614Fが選定され、6月28日に意匠の変更が行われました。
伊豆PRトレインとしての運用は長きに続き、車内広告は9月30日まで、側面のステッカーは12月31日まで提出されました。運行終了後も、引き続き伊豆急色にて運行されています。
平成19年
伊豆観光をPRする、伊豆のなつ号としての運転は行われませんでした。
平成20年
7月1日~8月31日に運行されました。運行形態及び車両は平成18年と同一です。
平成21年
7月5日~9月6日に運行されました。運行形態及び車両は平成18年と同一です。
また、12月12日~翌4月4日には、早春の伊豆号が運行されました。運行形態及び車両は平成18年と同一ですが、伊豆のなつ号と区別するためか、前面貫通扉に「早春の伊豆号」のヘッドマークが貼られました。
平成22年
7月1日~8月31日に伊豆のなつ号が運行されました。運行形態及び車両は平成18年と同一ながら、前面貫通扉には新たに「伊豆のなつ」のヘッドマークが貼られました。
また、12月9日~翌4月3日に早春の伊豆号が運行されました。運行形態及び車両は平成21年と同一です。
平成23年
7月1日~8月31日に運行されました。運行形態及び車両は平成18年と同一です。
また、12月20日~翌4月1日に早春の伊豆号が運行されました。運行形態及び車両は平成21年と同一です。
平成24年
7月8日~8月31日に運行されました。運行形態及び車両は平成18年と同一です。
また、12月25日~翌4月3日に早春の伊豆号が運行されました。運行形態及び車両は平成21年と同一です。
平成25年
8月5日~9月20日に伊豆のなつ号が、東横線および相互乗り入れを行う地下鉄副都心線・西武池袋線・東武東上線にて運行されました。平成17年以来8年振りとなる東横線での運行ですが、運行形態については通常の運用にランダムに充当させる田園都市線での方式を踏襲しました。車両は5050系5175Fが選定されました。
平成26年
3月1日から4月29日に早春の伊豆号が、東横線と相互乗り入れを行う、副都心線及び西武池袋線・東武東上線にて運行されました。車両は5050系5164Fが選定され、初の東横線運行となりました。