MacBookをメインマシンにするにあたり、外部ディスプレイとして常時Cinema Displayとプロジェクター LVP-HC3000を利用できる環境を構築するべく、SANWAのDVIディスプレイ分配機 VGA-DV2を購入しました。
切替機でなく分配機にしたのは切替スイッチを操作する手間を省きたかったからです。また、昨今のパソコンは接続したディスプレイの機種により解像度などの設定を変えてしまうので、切り替えの度にデスクトップが落ち着かない事になるのを嫌ったという理由もあります。
VGA-DV2は仕様によると最大解像度は1600×1200ドットとありますが、1650×1050ドットのCinema Displayの表示に支障はなく、VGA-DV2を介した事による画質の劣化は全く見当たりませんでした。*1
問題は1200×768ドットが最大解像度であるLVP-HC3000の画質です。
VGA-DV2は1番のDVI OUTに接続されたディスプレイ以外の解像度情報はスルーしますので、LVP-HC3000にはムリヤリ1650×1050ドットで表示する事になります。
最悪、映らない可能性もあったのですが、LVP-HC3000のコンバータがそれなりに上手く縮小して表示してくれました。
不自然なラインやモアレは見当たらず、個人的には十分だと感じます。プロジェクターでは基本的にDVDビデオやゲーム画面の拡大表示が主目的ですから特に問題無しです。
拡大されて縮小された映像というのは少々気持ちが悪いので、一応720p以上のHigh Definition映像なども表示させてシビアな目で検証してみました。
先入観で斜めのラインのジャギーが強くなっている様に見えなくもないですが、やはり気にするほど不自然な点は無いという印象です。
何はともあれ両方のディスプレイが1650×1050ドットで表示できた事は大きいです。これで常時ミラーリングしているのと同じですから、大画面で見たい時はフルスクリーン表示にしてプロジェクターの電源を入れてやるだけで良いのです。
本当はLVP-HC3000だけは今まで通りアナログRGBで繋ぎたかったのです。ところが思わぬ落とし穴があり、双方ともDVIによる接続になりました。*2
意外と知らない方は多いと思われるのですが、DVIの規格にはデジタル信号のみのDVI-D (24pin)とそれに従来のアナログRGBの信号をマージしたDVI-I (29pin)などの種類があります。
Apple Mini DVI-DVI アダプタのDVIはDVI-Dです。これは本来Cinema DisplayなどのDVIディスプレイに接続する為のもので、アナログRGBで繋ぎたければApple Mini DVI-VGAアダプタを使用すれば良いという事でしょう。
しかしながら今回の様にDVIディスプレイ分配機に繋ぐ場合は困ります。Appleがフル規格のMini DVI-DVI アダプタを出してくれない限り、事実上DVI-Iとしての利用は不可能なのです。デスクトップのビデオカードはDVI-Iなのに、何故このアダプタはDVI-Dなのでしょう?
更に驚くべき事に、VGA-DV2に付属するケーブルの仕様がDVI-D (24pin!)です。DVI-IとDVI-D、双方に利用できる製品にDVI-Dのケーブルを付けるというのは、いくらパッケージに注意書きがあるとはいえ意味不明です。ここまでくるとDVI-Iなんて規格は無かった方が良かったんじゃないかとも思えてきます。
ユーザーの混乱を防ぐ為に、メーカーは規格の意味を考えて欲しい今日この頃であります。