鳴子ハナハル様(ブログ:「自家用紙飛行機」)をご存じでしょうか。ご存知の方も多いかと思いますが一応説明しますと、2003〜2015年頃に活躍された漫画家さんで、特に成人向け漫画業界では頂点に立ったと言っても過言ではない方です。
氏の唯一の成人向け漫画単行本「少女マテリアル」は発売日に書店に長蛇の列を作り、成人向け漫画としては破格の100万部を売り上げたことはテレビでも報じられました(参考:「日刊スポーツ:アダルトコミックで印税1億3000万円」)。
また氏は一時期、個人サークル「自家用紙飛行機」にて同人活動もされていました。氏の頒布された同人誌はいずれも古書店では高額で取引されています。
ちなみに、「自家用紙飛行機」が参加したある同人誌即売会の話なのですが。私が開場前に会場に着くと、既に会場前には長蛇の列ができていて、スタッフさんが列形成をされていました。
その時のスタッフさんのアナウンスが「自家用紙飛行機に並ぶ方は左の列、それ以外のサークルに並ぶ方は右の列に並んで下さい!」で、しかも見る限り左の列の方が倍以上長いのです。
鳴子様の圧倒的な人気に、唖然としました。
……さて、ここからが本題です。私が以前から気になっているのが、「空庭A」というサークルが発行した同人誌「ともだち。」です。 このサークルは2007年の同人誌即売会に一度だけ参加し同誌を頒布したこと以外活動が確認できないのですが、その同人誌が鳴子ハナハル様の画風・作風によく似ているのです。
具体的に挙げるなら、本作は鳴子様の作品と以下のような共通点を持っています。
この同人誌には作者名が書かれておらず、鳴子様が描かれたのかどうかは分かりません。同人誌即売会でこの本を手に入れてから数年間、私は時々ウェブでこのサークル名で検索を検索してみましたし、 同人誌即売会に参加する際には「空庭A」が参加していないかチェックしたりもしたのですが、何の情報も得られませんでした。
上で書いたように「自家用紙飛行機」は大変な人気サークルでした。もしかすると、鳴子様はあまりの人気に息苦しさを感じ、別のサークル名でイベントに参加されたのではないか、等と考えてしまうのですが……。
「空庭A」の作家さんは果たして本当に鳴子様なのか、或いはアシスタント等の関係者なのか、あるいは無関係なのか? ご存じの方はご連絡頂ければ幸いです。
上の記事を公開してすぐに、鳴子ハナハル大好きおじさん様からご指摘を頂きました。
リプライありがとうございます。 また、ご連絡が遅れてしまい申し訳ございません。 言葉ですと伝わりづらいので、画像にまとめさせて頂きました。 馴れていない作業でしたので、わかりづらい点もあるかと思いますが、ご確認していただければ幸いです。
「リプライありがとうございます。」より
やはり、見る人が見れば「空庭A」の作品が鳴子様のものとは異なることはすぐに分かるものなのですね。勉強になりました。
なお、前回記事を書いた際に書き忘れていたのですが……同人誌「ともだち。」には作者名の記載はないのですが、サークル「空庭A」の代表者が「園海いつき」様であることは分かっています。 これは、同サークルが参加した同人誌即売会のカタログに記載されていたものです。大概の場合サークル代表者イコール作者なのですが、同サークルでもそうだという確証はありません。 いずれにせよこの名前は検索で全く引っかからず、何もわからないことは変わりません。
公開:2018年7月12日、更新:2018年11月11日