- フォントサイズが小さすぎる/大きすぎる
- ブラウザの「表示」→「文字のサイズ」で最大から最小まで自由に選ぶことができます。
また、ホイールマウスをご利用なら、キーボードの「Ctrl」キーを押しながらホイールを回転させることで同じ
効果が得られます。(これらの方法でフォントサイズの設定を変えると、以後見るページにも
その設定が適用されてしまうので、適宜元に戻した方がよいでしょう。)
上記の操作によっても文字サイズが変わらない場合、それはスタイルシートによってそのように指定されています
(これを一般に「フォントサイズ固定」と言います)。
この指定を解除するには、製作者スタイルシートの無効化が必要です。
「ツール」→「インターネットオプション」→「ユーザー補助」とクリックし、
「Webページで指定されたフォントサイズを使用しない」にチェックを入れて「OK」で、フォントサイズの固定が解除されるので、
後は上記の方法で自由に文字サイズを変えることができます。
また、ユーザースタイルシートで
*{font-size:100% !important;}
h1,h1 *{font-size:28px !important;}
h2,h2 *{font-size:24px !important;}
h3,h3 *{font-size:20px !important;}
h4,h4 *{font-size:18px !important;}
h5,h6,h5 *,h6 *{font-size:16px !important;}
等と指定しておくことでも、フォントサイズの固定が解除できます。
(数値を変えれば文字サイズが変わるので、お好みの数値を設定しておきましょう。ちなみにh1
がそのページの
第一レベルの見出しで、以後h2
h3
……と下がるにつれて見出しのレベルが下がっていきます。)
これらの方法なら、全てのサイトを一定の好みの文字サイズで閲覧でき、いちいち文字サイズを変更する必要はなくりなます。
尚、上記の方法で小さい文字を大きくすると、極端に行間が狭くなり、文字と文字が重なり合ってしまうことがたまにあります。
こういう場合については、行間が狭くて読みにくいをご覧下さい。
そして最後に、
ブックマークレットを使ってページを拡大する方法、
同じく縮小する方法もあります。
この方法なら、文字はおろか画像まで拡大/縮小できます。
- 音楽が勝手に流れる
- 私の知る限りではウェブページで自動的に流れる音楽の止め方は五種類(1〜5とする)あり、
そしてそれらへの対応によって音楽の再生方式は大きく四種類(A〜Dとする)に分けることができます。
-
- ブラウザの「ツール」→「インターネットオプション」
→「詳細設定」をクリックし、「Webページのサウンドを再生する」のチェックを外して「OK」
をクリックする。……(1)
- AcitveXオフ……(2)
- ユーザースタイルシートで
embed{display:none;}
と指定する。
(尚、これは大雑把に言うとAcitveXオフに似ていて、一部の音声/動画ファイルの
設定を無効化する指定なのですが、
AcitveXオフとは違ってサイトのナビゲーションやメインコンテンツとして使われているようなFlashはほとんど無効化
しないようなので、使いやすいかと思います。その分、一部の音楽再生は止められないようですが。
私にはこの辺の違いは説明できないので、興味のある方は色々試してみてください。)……(3)
- JavaScriptオフ……(4)
- (既に音楽が流れている場合)ブラウザの「中止」アイコンか、キーボードの「Esc」キーを押す。
……(5)
そして、下図が再生方式とその止め方の対応図です(「○」ならその止め方が有効ということ)。
再生方式 |
止め方(1) |
止め方(2) |
止め方(3) |
止め方(4) |
止め方(5) |
A |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
B |
× |
○ |
△ |
× |
× |
C |
× |
× |
× |
○ |
○ |
D |
× |
× |
× |
× |
○ |
残念ながら(?)、設定では音楽が流れるのを完全に予防することはできず、場合によっては流れ始めてから止める
以外ないようです。無論、スピーカーを切っておけば話は別ですが……。ちなみに、実際のところは、
自動的に流れる音楽の多くは(5)で止まるように思います。
尚、「B」の再生方式には、「QuickTime」
などのプレイヤーをインストールしていない場合には音楽が流れないものがあります。音楽がどうしても気になる方は、
これらをダウンロードしない/アンインストールするのも一つの手かも知れません。
- (※この項ついては、閲覧者ごとの環境による違いが特に大きいかと思います。
不足や間違い等がございましたら、ご指摘頂けると有難いです。)
- 背景色/背景画像と文字色が近く読みにくい
- 最も簡単な対処法は、問題の箇所を選択することです。
また、色の無効化や
製作者スタイルシートの無効化によっても対処できます。
ユーザースタイルシートを使った方法は少し複雑です。例えば
*{
color:#000 !important;
background-color:transparent !important;
background-image:none !important;
}
body{ background-color:#fff !important;}
としておけばどのページも白地に黒文字で表示させることができるのですが、この設定のみを使うとどの部分がリンクか分からない、
未クリックのリンクと既クリックのリンクの文字色が同じで区別がつかない、という
問題が発生する可能性が高いので、注意が必要です。それらの対処については、それぞれリンク先をご覧下さい。
- どの部分がリンクか分からない
- この見難さは大概、二つの要因が重なることによって発生します。
一つは、リンクに通常付く下線が非表示に設定されていること。
もう一つは、リンクの文字色が通常の文字色と変わらない色に設定されていることです。
逆に言えば、この問題は製作者スタイルシートの無効化(若しくは色の無効化)で、
この二つの要因のいずれかを打ち消すことで解決します。
この場合には、ユーザースタイルシートで下線を表示させることをお勧めします。
a:link,a:visited,a:active,a:hover{text-decoration:underline !important;}
と指定しましょう。
また、そういった設定をせずとも、この問題はキーボードの「Tab」キーを使うことによってもある程度解決します。
「Tab」キーを押す度にそのページの新たなリンクにフォーカスが合いますので、後はクリックするか
「Enter」キーを押しましょう。余談ですが、この「Tab」キーは、ある種の隠しリンクを探すのにも有効です。
- 未クリックのリンクと既クリックのリンクの文字色が同じで区別がつかない
- この対策は色の無効化が最も簡単かと思います。
また、製作者スタイルシートの無効化でも解決可能です。
尚、ユーザースタイルシートを使った解決方法としては、背景色/背景画像と文字色が近く読みにくいで
紹介した方法で背景色を指定し、その上でその背景色上で見やすい文字色を「未」と「既」、それぞれで指定することに
なります。例えば、
a:link {color:#0000ff !important;}
a:visited {color:#800080 !important;}
のように。
- 行間が狭くて読みにくい
- ユーザースタイルシートで
*{line-height:1.5 !important;}
と指定しましょう(数値を変えれば行間が変わりますので、お好みの数値を設定しておきましょう)。
また、フォントサイズが小さすぎる/大きすぎるで説明した手順で文字が重なってしまった場合は、
他にも製作者スタイルシートの無効化によって解決することも可能です。
尚、たま〜に、行間の設定を変えても別の行同士が重なり合ったままの場合があります。
また、そもそも、閲覧者が何も設定を変えていなくても初めから別の行同士や、あるいは表や画像などが重なり合っている場合もあります。
これは製作者スタイルシートのposition
指定によるもので、
マウスストーカーが出てきて鬱陶しいで紹介するユーザースタイルシートや、
やはり製作者スタイルシートの無効化によって解決可能です。
- マウスカーソルの形が変えられていて鬱陶しい
- ユーザースタイルシートで
*{cursor:auto !important;}
と指定しましょう。
また、製作者スタイルシートの無効化によって解決することも可能です。
- マウスストーカーが出てきて鬱陶しい
- ユーザースタイルシートで
*{position:static !important;}
と指定しましょう。また、製作者スタイルシートの無効化によって解決することも可能です。
但しこれらの設定を行うと、そのページの設定によっては、
代わりに画面隅に動かないマウストーカーが表示されることがあります。
タイプによっては、これがマウスに付きまとわれるよりはるかに鬱陶しくなる場合もあるので一応覚えておいて下さい。
(尚、これらの設定にすると一部のサイトのレイアウトが大きく変わって見えることがあります。)
また、JavaScriptオフを行えば、マウスストーカーを完全に消すことができます。
- 新しく開くウインドウが小さ過ぎる/大きすぎる・ウインドウサイズが勝手に変わる
- タブブラウザを使うことで、常に一定のサイズのウインドウを開くことができます。詳しくはタブブラウザの導入をご覧下さい。
また、ウインドウサイズが勝手に変わるのはJavaScriptオフでも無効化できます。
- ポップアップ広告を防ぐツールは幾つかありますが、最も簡便なの
は「Googleツールバー」かと思います。また、タブブラウザにも高いポップアップ広告抑止機能があります。詳しくはタブブラウザの導入をご覧下さい。
尚、JavaScriptオフでも無効化できます。
他にも「Proxomitron」を使えば
ポップアップはおろかページ内の広告バナーまで防いでくれますが、少々設定が難しいように思います。
- リンク先のページを同じウインドウで/別のウインドウで開きたい
- 別のウインドウで開くよう設定されたリンクを同じウインドウで開きたい場合には、
そのリンクをブラウザ上部のURL欄にドラッグ&ドロップしましょう。
逆の場合には、キーボードの「Shift」キーを押しながらリンクをクリックするか、
リンクを右クリックして「新しいウィンドウで開く」を選択します。
- URLがリンクになっていないので、開くのが面倒
-
例えば“http://www.google.co.jp/”や、hを抜いて“ttp://www.google.co.jp/”のように、
リンクではないURLを提示された場合、URLを選択し、ブラウザ上部のURL欄に
ドラッグ&ドロップすれば簡単にそのページを開くことができます。
(尚、この時選択するのは、URL全体でも、“//”以降の部分でもどちらでも大丈夫です。上の例なら、
“http://www.google.co.jp/”でも“www.google.co.jp/”でも構いません。)
訂正:通常のWin-IE環境では上記の操作はできないようです。
そういう環境ではURLを選択してコピーし、URL欄に貼り付けるという手順を追うしかないと思われます。
また、「ちょこっと強制リンク」をインストールすることで、
リンクではないURLも強制的にリンクにすることができます。
- スクロールバーが表示されず、画面をスクロールさせることができない
- スクロールバーが表示されない設定には三種類あり、少し対処法が違うのですが、
まずはマウスで画面の一部を選択し、選択する範囲をどんどん広げていけば
スクロールするはずで、これが最も簡単な対処法かと思います(場合によっては、やりにくい場合がありますが)。
また、ユーザースタイルシートで
*{overflow:scroll !important;}
と設定するという方法や、表示されていない部分にリンクやボタンがある場合はキーボードの「Tab」キーを何回か
押すという方法もあるのですが、これらのやり方には確実性がありません。
- スクロールバーの色がみにくい
- ユーザースタイルシートで
body{
scrollbar-3dlight-color :#ffffff !important;
scrollbar-track-color:#f0ffe0 !important;
scrollbar-arrow-color :#0000ff !important;
scrollbar-base-color :#e0e0e0 !important;
scrollbar-darkshadow-color :#888888 !important;
scrollbar-face-color :#d0d0e0 !important;
scrollbar-highlight-color :#f0f0f0 !important;
scrollbar-shadow-color :#444444 !important;
}
と指定しましょう(数値を変えれば色が変わりますので、お好みの数値を設定しておきましょう)。
(尚、時たまこの設定を無視するページがあります。スクリプトで生成させるページがそうなりやすいようですが、
原因は分かりません。
そういう場合はデフォルトのスクロールバーが表示されるので、いずれにせよ見難いことはないと思います。)
また、製作者スタイルシートの無効化によって解決することも可能です。
(※尚、このスクロールバーの色を変えるユーザースタイルシートは基本的にIEでしか使えません。
そもそもスクロールバーの色を変えるスタイルシートそのものがIEの独自システムだからです。)
では、これらの設定やツールを常に用いておけば、各サイトの閲覧は格段に楽に・快適になるのでしょうか? 残念ながら、
必ずしもそうとは限りません。何故なら、これらの手段には多くの場合、メリットとデメリットがあるからです。
閲覧者は結局は、各々メリットとデメリットを勘案し、ある設定は普段から適用しておき、
ある設定は見づらいページを見ようとする時にのみ適用する、といった判断を下すことになるしょう。
そこでここでは、これらの設定等を常時適用しておくことのデメリット等について述べたいと思います。