■2006年11月■

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Flying Circus →


11/19
『芋たこなんきん』をかなり勤勉に視聴しています。面白いですよ。
國村隼が大変よろしいです。あと田畑智子の萌え力はタダゴトではない。
しかし、朝っぱらから酒が呑みたくなるドラマなので大層危険。
呑み友だちがすぐそばにいるというのはいいなぁ。そういう嫁さんを探したくなります。

田辺聖子の小説には疎いのだけど、エッセイは結構読みました。
高橋孟がイラスト描いていたのがきっかけだったのですよ。
「あ、『海軍めしたき物語』の人や!」と気づいたもので。好きな絵描きさんでした。

20年越しで恋いこがれていた『デタッチド・ミッション』ちう映画があるのですが、
このほど編集さんからビデオを貸していただきました、わーいわーい!
どういう作品かといいますと、ランボーなどのハリウッド国辱アクションに対抗して、
ソ連が撮った反米アクション映画なのですね。まさに珍作、怪作。1987年製作、モスフィルム。

貸してもらったのはええのんですが、全編ロシア語で字幕無しです。
まぁ、大体どんなこと言ってるのかは見当つきますけど。そんなにたいした話でもなし。
基本的には昼下がりのKBS京都あたりが似合いそうな映画なものの、なにせ撮ったのがソ連、
本物の軍艦やミサイルや銃がぞろぞろ出てくるのがずるいです。
『UFO少年アブドラジャン』に本物の戦車やら攻撃機やらがいっぱい出てきたのを思い出すわけですが。
あと本物でない部分とのギャップがこれまたモノスゴイ。ロケ地も結構謎だったりするぞ。
そもそもアクション映画としてのセンスもなんだか変だ。
酒でも呑みながら観賞会したいけど、ソ連軍やソ連文化に興味のない人、
もしくはユルい映画が好きという奇特な人以外には勧めがたいのが難点です。いや相当ユルいよ。
桂さんは好きそうだなぁ……。

今回、ひさしぶりにアナハチのサイト見に行ったら更新されていてびっくり。
いいなぁ、ロシア軍レーション……って、こないだ探してくれば良かった! しもたー!

先週のコミティア、掲示板によればウチの委託分が完売してたそうで、ありがたいことです。
なにせ委託初めてなので分量が読めず、わりと少なめに送ってあったのだけど……。
もう少し多めの方が良かったかしらん。

『ブラック・ラグーン』6巻、姉御がお休みなのは寂しいけれどジェーンにめろめろですよ。
なんだかウチの茶柱をちょっと思い出して、その辺もたまらん。
11/13
名古屋に行っている間に、ジャック・パランスが亡くなったと聞いてびっくり。
いや、実は存命だったとは知らなかったんですが。
マイフェイバリットマカロニ『ガンマン大連合』での怪演に一目惚れしてから、大好きな役者でした。
あと『ゲバラ』ではカストロ役だったし! あんまり似てなかったけど!

そして大相撲が始まったと思ったら旭鷲山が引退したということでこれまたびっくり。
いつも何をしてくれるのか楽しみな力士でしたね。
相撲協会には残らずモンゴルに帰国するそうで、おつかれさまでした。
心臓の病気だそうだけど、深刻なのかしらん。

暫定掲示板で知ったんですが、実相寺監督がこんなの撮ってるんですね。

時は1920年(大正9年)。
スペイン風邪、シベリア出兵、過熱する労働争議、米騒動などで、帝都・東京は騒然としていた。
そこに次々と起こる、不可思議な美女連続殺人事件。
若きエリート軍人・本郷大尉は諜報機関からの密命を受け、探偵小説家志望の友人・平井太郎
(のちの江戸川乱歩)と共に浅草のダンテ劇場を調査中に、ザビーネという日独ハーフの美女と出会う。
 
謎の怪人・カリガリ博士にあやつられた邪悪なクモ型宇宙人が本郷に襲いかかったとき、
ザビーネは銀色の超人・シルバー假面 に変身し、宇宙人を撃退した。
ドイツ人の母と文豪・森鴎外の間に生まれたザビーネは、まだ見ぬ父を探して、
はるばるドイツからやってきたのだった。
 
彼女が変身に使う<ニーベルンゲンの指輪>は、人類を壊滅させるほどの底知れぬ 力を持つという。
そしてザビーネには、母エリスと共に町から町へドイツの広野をさすらった、
過酷で、悲しみに満ちた少女時代があった……。
 
巨大飛行船をあやつる神出鬼没のカリガリ博士と、その部下・チェザーレ、宇宙人、
鋼鉄の女性型ロボット・マリアなど、不気味なキャラクターが跋扈する中、帝都・東京とドイツを舞台に、
物語は、奇想とスリルに満ちて展開してゆく……!!

あのう、なんですかこのやりたい放題な設定は。
11/12
さて、NIGHTSゲストコンの本番です。会場に向かう途中、入った喫茶店で朝食。
名古屋のモーニングですよ! 一番憧れだったかもしれない名古屋食文化ですよ!
小じゃれた店だったので、モーニングも常識的(?)にトースト&フルーツといった塩梅でしたが、
なんでもうどんやカレーがついてくる店もあるそうなので次回はその辺にチャレンジしてみたいところ。

今日、僕がGMするのは『カットスロート・プラネット』です。
希望者の倍率は結構高かったようで嬉しくも申し訳ない気分に。
結構大きい会場なので、我々以外にも14卓のゲームがプレイされていた様子。
あ、『ウィッチクエスト』やってる。入りたいなぁ。

名古屋のゲームイベントは初めてなので、当然名古屋のゲーマーさんと卓を囲むのも初めてです。
首都圏や関西のゲーマーと同じなのか違うのか、実は相当楽しみにしていました。
や、そりゃあ一回のプレイで一般化はできないと思いますけれど。
幸いにしてプレイは大変盛り上がりまして、僕も面目を施した次第(ルールブック早く出せばね)。
PCの宇宙海賊たちは、CGっぽいムーブで動き回りロールプレイも異星人感漂って素敵だったキューブ人。
夫探し中で、いい男を捕まえては冷凍保存している冥王星人。
金星の田舎出身でひそかに仲間のフォローにまわっていた地球人の娘さん。
ふんにゃかした萌えキャラ、しかし実は一番の武闘派である知性化パンダ少年とバラエティ豊か。

というわけで、今回の妄言。
「サーベルタイガーの死体を偽装して、毛皮に見せかける!」
ちなみに判定は失敗。どう見てもただの死体に。肉や血がついたまんまだよ!

今回の印象的なシーン。
一行が木星付近を航行中、突如ロケット内で出火。
炎から逃げまどう者あり、酒をふりまいて消火を試みる者あり。
なんとか鎮火したあと、一同が見たものは……。
「この焼けこげた丸っこい物体はもしや、パンダの焼死体……ッ!」
や、その後懸命の治療の甲斐あって一命は取り留めたのですが、あれは恐ろしいシーンでしたのう。
この前夜観ていたこともあって、僕の脳裏を『ER』の情景が駆けめぐっていたことは言うまでもありません。

ゲームのあとは、壇上で質疑応答などすることになりました。
「河嶋と速水、受攻はどちらか」「ヒゲはいつから伸ばしているのか」「ロリをどう思うか」などとステキな質問がいっぱい。
カットスロートの話もしてきましたよ。
ところで、やっぱり皆さん冥王星問題がゲームにどう関わるのか、気になるんですねえ。

そんなこんなで、なんとか無事にお役目を果たすこともできて(多分)我々は一路東京に。
参加者の皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
スタッフの情熱みたいなものがバシバシ伝わってきて、元気をもらいましたよ。
いや、素敵なイベントでした。また今度遊びましょう、是非是非。
しかし、いろんな所でゲームしたくなりましたね。本来地元の関西でも長いこと卓を囲んでいないわけで。

11/11
というわけでNIGHTSゲストコンに参加すべく、相棒河嶋と名古屋へ向かう朝です。
コンベンション本番は明日なのだけど、今日は前夜祭で小さいゲーム会があるのですね。
東海道新幹線から我が愛しの500系が消えてしまうので、それまでにもう一度乗りたいのですが普通ので残念。
名古屋は久しぶりなのですよ。2年前に来たときも、打ち合わせで駅前の喫茶店に入っただけだったし。
昼前には現地に到着。スタッフの方々とも無事合流できました。
我々二人ともわかりやすい顔しているから、待ち合わせでは実に便利なのです。
ちなみにNIGHTS代表の方は田中天さんにシュールストレミングスを送った張本人だったりして、お前のせいで、この野郎!
昼食は味噌煮込みうどんの店に連れていってもらいまして、なんだか有名な店のようですよ(物知らず)。

前夜祭といっても、ゲーム会自体は昼間です。
というわけで、今日は気楽に『BootHill 1stEdition』のGMをすることにしました。
ブーツヒルは各人あらかじめ3人分PCを作っておき、自キャラが死ねば残機投入という
男らしい男は死に、女らしくない女も死ぬ爽快なRPGです。
今回プレイヤーは4人なのでPCは延べ12人。そのうち4人をブチ殺すことができました。
……と書くと死亡率が低いように思えてしまうなぁ。
プレイ開始時から唯一生き残ったキャラがサルーンギャルのおねえさんで、
GMから見て実に憎々しい素敵な娘さんでしたよ。次は殺す!

前夜祭が終わったあとは、スタッフの皆さんと上海料理の店で呑み会となりました。
基本的に初対面の方ばかりなので、互いに距離をつかみがたいところがあるのは仕方ないのですが、
呑み会ではアホぞろいであることが判明してたいそう仲良くなれました。ビバ酒。
JGCなどでも、参加者の方とこうやって呑み会できる企画があればいいのになぁ。
ゲームだと、がんばっても一度に相手できるのは5人程度じゃないですか。
呑み会なら10人20人とゲラゲラ笑いながら盛り上がることができるわけで。

解散後、栄をうろついてみたり寿司屋に入ってみたり。
「刀剣売買」のネオン看板を煌々と光らせている店を目撃したけど、あれはどういう客層を想定してるのかしらん。
亜侠の武器屋にしか見えんのう。
11/10
この週末、土日と名古屋に行ってまいります。
NIGHTS名古屋コンベンションというイベントに呼んでいただきまして。
名古屋の皆様よろしくお願いしますね。
あちらには普段会えない知り合いも多くて、呑みになど行きたいのだけどまぁ我慢我慢!

そんなわけで、12日のコミティアはお休みです。
ですがティアズマガジンのP&Rで紹介してもらったということもあって、
委託で出てますので夏の本とかお持ちでない方は見てやってくださいまし。

近所で和食のランチバイキングをやっている店を教えてもらいまして。
小さい居酒屋で、10人入ったら満員になるような所です。
家庭的で野菜が多くて美味しくてお気に入りなんですが、ご飯もお代わり自由なのが大層危険です。
今日行ったのが二度目なのに、もう店のおねえさんに憶えられていてショック!
上の写真はそのお店じゃアリマセンヨ。
11/7
今日はソ連の10月革命記念日。
ソ連崩壊後は「国民和解の日」と変な名前の祝日になってましたが、今はとうとうただの平日に。
65年前の今日、ドイツ軍が間近に迫るモスクワでは例年通り軍事パレードが行われました。
見守る者も少ない、異様な雰囲気で行進した部隊はそのまま最前線へ。ロシア軍ファン男泣きイベントなのです。

10月革命はボリシェヴィキによる政権奪取ですからあとから評価が変転するのは仕方ないけど、
今のロシアで2月革命の評価はどうなんでしょうね。以前から興味があるのですよ。
2月革命はペテルブルクのおばちゃんたちによるパンよこせデモが発端で、
それが皇帝退位に至るというドラマティックなものだったのです。
その頃、レーニンは亡命先のスイスでロシア革命は起こらないとやさぐれていたぐらいですから。

ちょっと前のデイリーポータルZで、ターレーの試乗会。いいないいな。
ターレーは大好きなメカで、現代日本で生産される交通機関中でフェイバリットと言うても良いやもしれません。
試乗会では免許が必要だったみたいですが、しかし運転は相当簡単そうですぞ。
動画では片輪浮かせたりもしていて、ああ素敵。
となればターレーを他の用途に使えないかと妄想するのも当然というわけでして、
空挺部隊用に軽装甲車両として……不整地走行能力に欠けてそうで駄目だな。
築地と似たような場所を想定するならば、空母で軽トレーラーとして使うのが向いているのかな。

昼間、東京は雲ひとつ無いアホみたいな晴天でした。
夜は星が綺麗で(ああ街灯がなければ!)、ピカピカとすごい勢いでまたたいておりまして、上空は風が強そうです。
近所で早々にツリーに電飾灯しやがった家があります。ガッデム。
11/6
冬コミは大晦日、N-04b「ボストーク通信社」です。ヨロシクヨロシク。
コミケ済んだらその足で東京駅行って帰省ってコースになるのかなぁ。うう大変そうだ。

この週末はIFCONに呼んでいただきました。
スキャパをガバガバ呑んできたりしました。ガバガバ呑む酒じゃないだろう!
せっかく古是三春氏にお会いできたのだから、もっとちゃんとお話ししてくれば良かった。ああん。

ロシアは大変面白いところで、意外に旅費も安いので皆さんドンドン行くべきだマスト行けと思うのだけど、
飛行機が片道10時間かかるのはやっぱり苦痛ですわね。エコノミーだしね。
利点としてはその間読書がスイスイ進むって事でしょうか。
行きしなは『モスクワ妄想倶楽部』とか『魔女の1ダース』『帝政末期のモスクワ』
などを読み返してテンションを盛り上げることに専念しましたが、帰路だけでもそれなりに読めました。

『中世の非人と遊女』(網野善彦 講談社学術文庫)
古代から中世にかけての各種職能民や遊女たちについて解説された一冊。
彼らは天皇や寺社の直属民として特権を与えられ活躍しますが、南北朝動乱期を最後に賎視されるに至ります。
鎌倉末期から南北朝、『太平記』の時代は日本史で一番好きな時代なので興味深く呼んだり。
といっても真面目に勉強したことはないので、今度司史生さんに講義してもらおうかしら。

『移動都市』(フィリップ・リーヴ 創元SF文庫)
はるか未来のポストホロコースト世界。地球上では「都市ダーウィニズム」のもと、
移動都市間で弱肉強食の戦いが繰り広げられていた……という話。
いやぁ面白かったです。展開が早く冒険活劇波乱万丈、とにかくスラスラ読めました。ええ事です。
著者はイラストレーターなんだそうで、確かに強烈な絵を想起させる情景の多いこと。
僕はなんとなく大友アニメ絵で読んでました。
都市が都市を喰う、というのが比喩でも何でもないのはおったまげましたわい。
あと、RPGの舞台に向いてるんじゃないかと思いましたよ。
素直にお薦めできる一冊です。藤浪さん好きじゃないかしら。

『ららら科學の子』(矢作俊彦 文春文庫)
文庫落ちしていたので大喜びして購入。
1968年に中国へと密出国した学生運動家が、文化大革命で僻地の農村に追いやられて30年。
50歳を過ぎ、戻ってきた彼が見た東京は……。
『スズキさんの休息と遍歴』に連なる全共闘世代おじさんの冒険、と言えるでしょうか。
僕は全共闘世代でもなければましてや文革経験者でもありませんが、途中随所で泣きそうになりました。
勿論全共闘を描いた話ではなく、浦島太郎な主人公が見た現代日本や祖国がテーマです。
でも主人公につきまとう女子高生は、あれは矢作俊彦のファンタジーだろう。
ちょっとマミ美似か。するってぇと河嶋が好きそうだなぁ。
映画化ということだけど、わりと淡々として絵的なクライマックスに乏しいこの話をどう料理するのか、楽しみです。
あと「杉浦五郎」という偽名にニヤニヤしてしまうのは『気分はもう戦争』好きにとっては仕方あるまい。
『点子ちゃんとアントン』を読みたくなります。『猫のゆりかご』も未読なので読んでみねば!
そろそろ歳を感じる皆様にお薦めです。マスト読め。

あ、ヤーシャさんにはモスクワの市場でばったり出会ったりしましたよ。>はたらくくるまさん
前回に引き続き、またか(笑)。
11/1
昨日、ロシアより戻りました。
毎日歩きまくり。飯うまし。おねいさんエロい。建物素敵。
セルギエフ・パッサートのトロイツァ・セルギエフ大聖堂では生でお勤めが観れて満足。
モニノ空軍博物館に向かう基地内では民警の詰所に延々足止め喰らって俺様大満足。

モスクワは意外に暖かくて、大体5度から10度前後でした。
最終日は雪も積もって0度まで気温も下がりましたけど。そしてこの辺の気温が一番自分にとって快適なことが判明。
おりしも紅葉の終わり頃で、「黄金の秋」という言い回しの通りハッとするほど綺麗な風景も多々観まして、
あれはパリにも負けてません。いやパリ行ったことないですが。

しっかし日本は暑いですね。あと日差しが強くて驚きます。
エスカレーターが遅くてイライラするのも定番の反応です。
今回で3度目でしたが、ホント癖になる国ですね。また行こう絶対行こう。