■2006年1月■

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Flying Circus →


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先日、NHKアーカイブスでやっていた『自動車運搬船』がすごく面白かったです。
自動車運搬船への積み込みや、そのノウハウを紹介した一本で。
車を降ろす際にいかに傷をつけないか、どう効率的にこなすかと特化した配置法が!
日本人はこういうチマチマした気配りというか、細かい発想が得意だなぁ。
こういう「社会見学」みたいな番組はいま作っても需要あるんじゃないかしら。

アワーズの新しい号を買ったり。
ここんとこずっと面白いのが『アニメがお仕事!』なのだけど、今回の話はたまりませんでした。
なんか、読んでると自分もがんばらにゃーと一方的に思ったり。
おお、ジオブリでは田波がクリティカルなシーンでがんばっている!
ナポレオンは、ミュラとベルティエが登場。しかし長谷川哲也も言ってたけど、巻頭カラーにしちゃ地味な回だ。
それにしても、平成COMPLEX世界のソ連はどうなってるんじゃろか(気にするのはそこか)。
あと、最近は『それでも町は廻っている』が好きかもしれません。

僕の好きな小説『闇に横たわれ』に登場するボスニア・ヘルツェゴヴィナのタバコ、「ドリナ」を発見。
フムー、こんなデザインなのか。
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NHKスペシャル「移民社会」を観たり。
イスラエルやドイツの移民、労働問題はさておくとして、
海外で住む/働くフットワークの軽さというのはちょっとあこがれるところではあります。
や、一世一代の決心で移民している人がほとんどだとは思うけど。
日本も今後どうなるかわからないわけで、仕事場として海外を考える視野は持っておきたいところかな。
なら、もっと本気で英語とか勉強せんとダメだろうけども。

ドイツのトルコ人移民が番組でも出ていたけど、
ドイツ人ジャーナリストがトルコ人に変装して彼らの労働環境を体験してみた
『最底辺』という優れたルポルタージュがありましたね。まだ西ドイツの頃だけど。
久しぶりに読みたくなりました。

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土曜に撮った写真を一枚。

ちょっと遅いニュースだけど、アメリカ国務省がキューバのWBC出場を許可したそうで、ばんざーい。
活躍を期待してますよー。

大泉学園にはOZというスーパーがあって、画材も充実しているのでよく行きます。
レストランの階には「カトマンドゥ」というネパール人が経営しているレストランがありまして、
ネパール料理のバイキングが食べられるのでやっぱりついでによく行きます。
しかし、ここがまた客入ってないんですよ。
まぁ、他の店もさほどはやってないので同じようなものかもしれませんが。
それはいいとして、メニューに「シーフードスパゲティ」なるものが並んじょるのですよ。
ネパールでシーフードというのはなんだ、ヒマラヤのレーゾンデートルに関わるんじゃないか。
谷甲州が見たら泣くぞきっと。

あーでも、日本でシーフードスパゲティをメニューに入れざるを得ない
ネパール人の心象を書くとしたら、やはり谷甲州しかいないのかもしれぬ。

『トータル・バラライカ・ショー』の中古ビデオを買いました。
レニングラード・カウボーイズと赤軍合唱団が一緒にコンサートやったときの記録です。
DVDも出てるんですが、もう絶版なんですよね。早いぜオイ。
会場はヘルシンキで、見てると行きたくなりますよ。

最近D.L.ロビンズの『クルスク大戦車戦』を読んだり。
気づいたら『鼠たちの戦争』も『戦火の果て』も読んでいる、わりと忠実な読者なんだけど
なんかどれもいまいちピンと来ない作品なんですよね。
何がダメなのかなぁ。ちょっと整理できないんですが。
まぁ、基本的に読み飛ばすタイプのペーパーバックだと思うので無理に整理しなくてもいいだろうけど。

世の中はライブドアのニュースが元気です。
特にオヤジメディアのはしゃぎっぷりたるや、なんちうかえげつないですのう。
堀江さんは言ってることとやったことが一貫しているというか、
典型的ギラギラした俗物成り上がりなので実は嫌いじゃないです。
一緒に仕事はしたくないタイプだけどね。でも友人になったら面白そう。
逮捕されて今後どうなるかはわからないけど、ぜひ再起を図って欲しい人物です。

問題は、堀江さんも監修した『人生ゲームM&A』を今のうちに押さえておくべきかどうか、だ。

1/21

東京はこの冬はじめての本格的な雪です!
これ書いてるのは朝7時頃なんですが、景気よく降り続けてますよ。窓の外はちゃんと積もって真っ白です。
や、雪国の人は雪はもう勘弁でしょうけど。
あと、今日はセンター試験初日なので大変そうな人も多そうだなぁ。
受験生諸君、がんばれ! こんなとこ読んでるなよ!

寒いといえばロシアに大寒波なわけで、シベリアでは零下50度以下。
モスクワ在住の奥野さんが零下30度近くを示している温度計の写真をアップされてましたが、
零下50度まで目盛りが切ってあってさすが北国と感心したものです。それさえもぶっちぎる寒さとは……。
まぁ、社会主義時代に集中暖房が行き届いているので室内にいる限り大丈夫なのですよ。
モスクワでは電力消費がうなぎ登りだそうで、日本では真夏に電力需要が増えることを考えると気候が対照的で面白いです。
ヤロスラヴリのサーカスでは、象にウォトカを与えているそうですよ。
ああ! 行きたいなぁモスクワ! 零下30度!

アメリカ牛肉から背骨入り部位が発見されて、早速輸入停止に。
えーっと。
なんか問題が起こるだろうとは確信してましたが、しかしおおらかだなぁアメリカは。
吉野家をはじめ、輸入再開推進派の人は頭が痛いんじゃないでしょうか。「あちゃー」って感じで。

大相撲、朝青龍がズルズルと後退。あらら、あららら。
「嫌な負け方だった」と本人言ってましたが、確かに昨日の負け方は朝青龍らしくありませんでした。
まぁ、そろそろ朝青龍以外の優勝が見たいという気分があるのは否定しませんが(朝青龍ファンなんだけど)!
今場所は最後まで目が離せませんよ。面白い面白い。
あと露鵬、調子は悪くないんだからもうチョイ勝ってくれー。

麻生太郎と差し向かいで唐揚げ弁当を食べる夢を見ました。なんだそれは。

最近買った本
『劔岳 <点の記>』(新田次郎 文春文庫)
『大西洋横断トンネル、万歳!』(ハリイ・ハリスン サンリオSF文庫)

『ブッシュの戦争』は面白そうだなぁ。
1/15

今日のNHK大相撲中継、ゲストがデーモン小暮でした。
閣下は大の相撲ファンで、やー解説もポイントをついていて面白かったですよ。
実況の吉田アナウンサーもそれにつられてしゃべりがなんだか脱線しがちで(笑)。
閣下の世を忍ぶ仮の誕生年とかばらしちゃってたしなぁ。
今後もときどきゲストで来て欲しいですよ。

字幕で「デーモン小暮閣下」と出ていたのが面白かったけど、
あとで公式サイトを見に行ったらプロフィールにちゃんと「デーモン小暮閣下」と書いてありましたです。
どうでもいいですが、ウチの妹さんはエース長官のファンだそうですよ?
去年再終結したから、新しいCDも出るんだろうなぁ。買わねば。

ロシアで一夫多妻論議。
きっかけはチェチェンで男が減ってしまったため、というのが凄惨ですが、
ジリノフスキーおじさんが「ロシア全体で認めるべきだ。
一夫一妻制しか認めない家族法の改正を進める。私も第2、第3の妻をめとる」

なんてしゃしゃり出てきたからややこしくなっているようで。
とはいえ、ジリノフスキーは政治家というより芸能人って扱いみたいだからなぁ。
僕がモスクワに行ったときも、なんかバラエティ番組に出てましたよ。
一方で「平等と男性保護の必要から、一妻多夫制も認めるべきだ」なんて意見も。正論だ!
実際、ロシアは人口減少が進んでいるのでなんとかせにゃあ、と考えてるらしいです。

おそるべきことにジリノフスキーは「もっともセクシーな政治家」なんだそうで、
ならば第2、第3の妻もよりどりみどりなのかもしれませんぞ?

そういや天皇家男系論者は、側室を復活させようという提言はしないんですかね(いや、してるのかな)。
側室というのは男系の世継ぎを絶やさないための制度なわけであるからして、わりと不可分だと思うんだけど。
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ここ2、3日、熱出して寝込んでました。今年のはお腹に来ますよ。ご用心ご用心。
今日あたりからボチボチ平常運転という塩梅です。
外に出たら手洗いとイソジンうがいで万病は防げると盲信してきたのだけど、おのれ!

どういうわけか、僕のなかで突如クレイジーキャッツブームが来そうな気配。
数年前に宍戸錠ブームが来たことがあったけど、あんな感じです。
寝込みながらクレイジーキャッツ聴いてたりしたもンだから、それは変てこなテンションに。

そういえば大相撲も始まってるわけでして、黒海がえらくがんばってるなぁ。
ゆうべのNHK「人間ドキュメント」再放送で琴欧州を扱ってましたが、
子供の頃の琴欧州はさすがスラブの男の子という感じでえれえかわいいですね。
露鵬も調子悪いわけではないので、三役目指してがんばってほしいところです。
朝青龍が1敗しているのも、いいハンデといった感じじゃないでしょか。

いろいろと観ねばならない映画が溜まってるんですが、
ロシアで去年大ヒットした『9РОТА(第9中隊)』は日本で公開されるのかしら。
どうせ彩プロあたりがDVDにしてくれるだろうけど、でも劇場で観たいなぁ。
アフガン侵攻で、本隊から見捨てられた駐屯地とその兵士たちを扱った作品なのです。
相当気合いの入った映画みたい。『ジャーヘッド』よりこっちを観たいぞよ。
ギャラリーはこんな感じ。空挺! 空挺!
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奥野さんが、年末のモスクワの風景を紹介されてました。
僕も見てまわった場所が多いですが、当然ながら冬だと全然雰囲気が違いますのう。
あと、官公庁でもヨールキ(ロシア版クリスマスツリー)を飾っている辺りがお国柄ですね。
一番変てこなのは、サンタ服を着たユーリー・ドルゴルーキー公の銅像かのう。
日本だと楠木正成像にサンタ服着せるようなもので、ロシア人の浮かれっぷりたるや。

ところで日本は明治この方新暦で正月を祝っていますが、アジア各国では旧正月を祝う国の方が多いですよね。
伝統を大事にしているようにみえて、日本人のいい加減さは興味深いところです。

くわねさんによれば、最近NEWDAYS(JR東日本の構内にある売店)の総菜パンがすごいらしいです。
「主要具材として『ハムカツ』『ソーセージ』『タマゴ』『パスタ』が投入されている」カルテットロール、とか。
なんだ、その小学生が見た夢のようなパンは。
是非今度購入してみねばなるまい。

西武が獲得した新しい外国人投手、アレックス・ジョセフ・グラマン。
日本人相手には結構活躍できそうな名前ですのう。

器械さんのサイトに、web拍手ならぬwebハングというのが設置されてるのですが(下の方です)
新年ということで、それが3つも並べてありました。
次々吊すと結構楽しいです。ヨクナイ!
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てなわけで、東京に戻っております。
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

年賀状、描いてないよ!
すみません、描きますんでもうちょっとお待ちください。
特に送っていただいた皆様、すみません。

この冬、実はまだ暖房を入れていません。電気毛布と綿入れがあれば平気なのです。
しかし当然ながら、実家はごく普通に暖房してあります。
余談ながら、実家の石油ストーブは30年以上年季が入ったアメリカ製の巨大なシロモノで、
なんと火をつけたこよりを放り込んで点火するというオールドスタイルなのです。でっかい煙突もついてるし。
部屋がほんわかと暖まって実に気持ちいいのですよね。
まぁそれは素敵なことなのですが、おかげで暖房慣れしてしまって寒さ耐性が落ちてしまいました。
がんばって取り戻さなきゃあ。

あと元日の朝日新聞、1面に秋葉いつきちゃんが紹介されていてびっくらこいたよ!

ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピースのシリーズで
『さもなくば喪服を 闘牛士エル・コルドベスの肖像』が復刊されてますね。
フランコ時代に、極貧の生まれから国民的闘牛士に成り上がった男の物語です。
これはお薦めですよ、マスト買えッ。
僕はこれを読んで闘牛ちうのはカッチョエエナアと思うようになりました。
「トレロ・カモミロ」も好きです。一度は本物の闘牛を見たいものじゃのう!
表題は、エル・コルドベスがはじめて闘牛の試合に臨んだ日、姉に語った言葉から。
「泣かないでおくれ、アンヘリータ、今夜は家を買ってあげるよ、さもなければ喪服をね」
泣ける!