■2005年12月■
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Flying Circus →
12/31
これから京都に帰省します。でも家で仕事するよ! あと年賀状も描く……よ。
そして往復の新幹線で積ン読を処理する予定。
『攻防900日』と『ヴォイニッチ写本の謎』、
あと風虎通信の『ヴォスホート宇宙船』や「戦場まんガンダムシリーズ」とか同人誌もいくつか。
東京に戻ったら部屋の掃除もしないとね……。
サイトの全面改装もしたいし、大体この日記の切り出しすらサボってるし、ああー。
しかし1月2月は忙しいのです! 気合い入れていくぞ!
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。
12/30
てなわけでコミケです。来ていただいた方、お話ししてくれた方、ありがとうございます。
やー、やっぱりコミケは楽しいですね。
今度こそ西館遠征もしたかったのだけど、男性向け創作の密林を踏破するだけで疲労困憊ですわい。
でも辺境紳士社交場の今野隼史さんに御挨拶できたのは嬉しかったです、ふふふ。
ぶぎーぽっぷんさん、アレ最初不審物かと思いましたよ(笑)! びっくりだ! いやでもありがとうございます。
六鹿文彦さんの『装甲天国 7』、いよいよバルバロッサ作戦も大詰め。
六鹿さんの本は、いつも不意打ちで小林原文の小ネタが入っているのが油断なりません。
RAITAさんはのっぽ娘萌えだったのか! 同志同志! なにかやるときは描かせて!
しかし単なるのっぽ娘ならいいのですが、これが「巨大女萌え」という世界に入ると
それは魑魅魍魎が跋扈するおそろしい世界で、僕などが太刀打ちできる趣味ではないので剣呑剣呑。
同人誌の山はこれからゆっくり賞味することにしますです。
今回一番インパクト強かったのはぴくせる☆まりたんの紙袋ですかのう。
アレをぶらさげて闊歩する剛の者もよく見かけましたが、僕は宅配便で送ってしまいました。修行が足りません。
ご挨拶しそびれた方や、手に入らなかった本もあってそこは悔しかったりして。
配置場所がでっかい柱のそばで、「ワンダの巨像は大体このサイズか」などと妄想してたり。うわでっけえ。
あんなのに登るワンダはどうかしてます。あと、会場はワンダ脳で見るとそれっぽい場所だらけです。
ああ、あそこに手をかけるんだな、とかあそこに行くには何か倒さないとダメかな、とか。
帰り道、国際展示場駅前のオーロラビジョンにみのもんたが大写しになっているのを見てなんだか胸焼けがしたり。
でも、ちょっとサイバーパンクな風景だったよ。これが21世紀の風景だ!
その後、池袋で入った居酒屋で合鴨鍋を中心にいろいろ呑み食い。
はじめて入った店なのだけど、上品な味わいで大層素敵な店でした。また行きたいな。
12/29
ぶへー。おひさしぶりです。年内にすると言っていた、掲示板のお返事も危うい始末。
やっぱブログにするかなぁ。
さてレッツ怒涛の告知。
気がつけばすでにコミケも始まっているわけですが、僕は明日です。
東地区ミ-14b「ボストーク通信社」でお待ちしております。
新刊も、ちょっと薄いのが多分出ている……筈……(自信なさげ)。
しかも、今回誌名はいつものキッテハッテ云々なんですが、中身は全然キッテハッテじゃない始末。
あまつさえページの都合で、例の人生ゲームのお札載せられませんでした。
夏の本には載せますんで、ぶぎーぽっぷんさんごめんなさい。
かわりといってはなんですが、いくつか他でも描きました。遅ればせながらお知らせです。
まず企業ブースNo.355、「FOB ぴくせる☆まりたん」にて販売されております
冬コミ記念ファンブック『れざーねっく』でちょろっとまんがを描いております。
調子に乗って、またレイドビキさん話(公式サイトによれば、ごく一部で大好評だとか。どの一部だろう)。
そして園田健一さんの新刊に、やはりちょろっと描かせてもらいました。
ソ連原潜っ娘ネタです。わかりやすい! Z-05a「元祖 園田屋」ですよー。
ガイナックスの忘年会に行き損ねてションボリの僕ですが、
しかし冬コミだって一種の忘年会のようなものです。
とにかくいろんな人にお会いできるのが楽しいので、明日はよろしくお願いしますね。
さて告知は続きます。
現在発売中のコマンドマガジンでは、いつものカットの他に
秋に行われたIFCONのレポートまんがを描いています。
来年もするそうなので、今まで未参加の方も次の機会にはぜひぜひ。
って、これじゃコマンドじゃなくてIFCONの告知だなぁ(しかも随分先の話)。
ちなみに次号の付属ゲームは「カデシュの戦い」。
ラムセスのエジプトVSヒッタイトの、古代の一大会戦ですよ!
こういうテーマになると食指が動かない人も多いようだけど、僕はべらぼうに楽しみですぞ。
同じく現在発売中のRPGamer最新号では、付属ゲームの「卓上遊戯 水戸黄門」のコミックリプレイや
『戦国霊異伝』の昔話や、現在製作中のレトロフューチャーロケットオペラRPG
「HAYAMI RASENJIN'S カットスロート・プラネット」の紹介記事等なんかいろいろ描いてます。
「水戸黄門」のリプレイでは、PCたちご老公一行を全員女キャラでプレイしたんですが、
デザイナーさんには新鮮だったらしくて驚かれてしまいました。
全員女キャラとかいうコンセプト作りはダメゲーマーならよくやると思うのだけど……。
ところで、公式サイトに載っている新しい号が前のままなんですがッ。
告知、こんなものかな?
辺見さんから印象バトン受け取っているのですが、もう少し待ってくださいね。
といっても、実はmixiで一度やっているのでそれをコピペして一部修正すればいいだけという説もあるのだけど。
ああ床屋行きそこねたなぁ。
ムムー。
12/18
RPG『迷宮キングダム』のワールドガイド、『百万迷宮大百科』が20日に発売されます。
今日、見本誌をもらってきたんですが、いやー、これは手前味噌ですがたいした本ですよ?
へんてこで楽しくて、現在出ているさまざまなワールドガイドの中でも面白いと自信をもって言えますよ!
百万迷宮の歴史や文化、人物等々について妙ちきりんな小ネタから
『迷宮キングダム』は実は正面切ったソード&ソーサリーなんである! という直球設定までてんこ盛りです。
今までどちらかといえばルールメインのサポートでしたが、
世界だっていろいろあるんだよ、というスタッフの酔狂と本気がいっぱい詰まった素晴らしい本です。
まよキンが好きな方、好きだけど遊べないという方、嫌いな方、そしてRPGをされない方まで
「いやもう、面白いから!」とお薦めできる一冊。ホントに!
僕もイラストや設定文などいろいろやってます。まよキンはじめてのカラーページも描きました。
お買いあげ頂けると本当に嬉しいですし、損はさせません。是非是非! つーか、マスト買え!
そしてこの本のネタをもとにシナリオやキャラを作ったり、
まよキンとは全然関係ない創作の糧にしたり、
エロSSとか書いてくださると(いやエロでなくてもいいけど)、もっと嬉しいなぁ。えへへ。
NHKのドラマ『クライマーズ・ハイ』後編を録画しておいたのを観たり。
いやー、面白かったです。
最後に「チョモランマから帰ったら娘さんをください」というので、
1月から始まる『氷壁』を連想したのは致し方ないところか。
原作の横山秀夫はいままで読んだことなかったんですが、これは興味がわきました。今度買ってみよう。
もう数日前のことになりますが、元近鉄およびオリックス監督の仰木氏が死去したとのニュース。
あまりに突然のことで驚きました。
「野球場で死んだら本望です」というのは、あれは予感のようなものがあったんでしょうか。
黙祷。
12/15
世の中にはディストピア好きが意外に多いようで、辺見さんがまとめてくださってます。
あと見かけたのはくわねさんや、mixiでも何人か挙げてはりましたね。
こうして見るとオセアニアの圧倒的人気はやはり素晴らしいものが。
「1984年RPG」とか需要あるかしら? いや、何をするのかさっぱりわかりませんが。
むしろ永久戦争ネタのウォーゲームとか、あと真理省でタイムズを修正するゲームとか。
そうだ! 今なら『萌える新語法』なんて企画は行けるかもしれん!
こういうのはネタでなく、実行に移してこそナンボなのだろうけど、誰かやりませんか。
ディストピアとユートピアは表裏一体なものですが、
しかしディストピアはよく見かけるのにユートピアは昨今見ませんね。
まぁ、ユートピアなどというものは存在し得ないと皆が思うようになったということもあるだろうし、
あとディストピアはいろいろモデルがあるから想像もしやすいだろうし。
士郎正宗がオリュンポスをどうするかは非常に興味深かったのだけど、結局放り出しちゃったしなぁ。
ビッグブラザーやスターリン、金日成などを例に出すまでもなく、
神格化されたリーダーの存在というものはディストピアでよく見かけるものです。
しかし民主カンプチアでは指導集団に一切人間的な顔が設定されておらず、
「オンカー」と呼ばれる曖昧模糊とした組織がすべてを支配していたわけで、
この点などもっと突っ込んで考えてみれば面白いのかもしれません。
ディストピアとは言いがたいので10傑には入れなかったのだけど、
すこぶる魅力的なイヤ世界といえばカフカの『城』がありますね。
巨大建築、不条理な巨大組織、官僚主義!
おわー、行きたーい(いやだから、行けない話なんだって)。
12/14
魚蹴さんや辺見さんのところで「ディストピア10傑」などという心躍るネタが出てました。
ディストピア好きを公言している僕としては、なんとしてもこの挑戦受けずばなりますまい!
定番というのがいくつかあるのだけど、ここではできるだけ被りを避けるように勤めてみましょう。
『未来世紀ブラジル』やアルファコンプレックス、『すばらしい新世界』『国民クイズ』が既出なのは痛いなぁ。むむ!
■オセアニア(1984年)■
被りは避けると言いつつ、これだけはやはり外すわけにはいきません。キングオブディストピア。
映画も素晴らしい出来なので、レンタルでマスト観れ。メインテーマやオセアニア国歌が脳内BGMの定番になれば完璧。
オセアニアが舞台の話も一度描いてみようかな。どんな話かよくわかりませんが。
■2001年の日本(暗黒世界のオデッセイ)■
筒井康隆が1974年に想像した、ディストピア化した2001年の日本。おそらく僕のディストピア初体験。
都市住民のほとんどは鉛や水銀など各種汚染物質の中毒。
食糧危機の中でも人口は増え続け、社会の階層化はますます進んでいます。
実にもって陰鬱な世界ですが、しかもまだまだ悪くなることが示唆されていたり。
■大日本帝国(日本本土決戦)■
僕の一番好きな仮想戦記。8月15日に降伏できず、本土で米軍やソ連軍と戦うことになった日本。
戦場になっていない地域も焦土と化し、国家機構は崩壊しています。
ウチのあたりも東京攻防戦の激戦地になってるんじゃよなぁ。
本土決戦がテーマのウォーゲーム『サムライサンセット』を遊びたくなります(持ってないのです。再版希望!)。
■惑星サラクシ(収容所惑星)■
ストルガツキー兄弟による「マクシム三部作」のひとつめ。
放射能と有害物質に汚染された世界で、憎悪に満ちてエキセントリックな住人たちは
<紅蓮創造者集団>という謎の支配者により「鬱線」と呼ばれる放射線で支配されている。
ストルガツキーは違和感のある居心地の悪い世界(その描写が直接的にせよ、間接的にせよ)を
書かせたら天下一品じゃね。マスサラクシ!
■第三次大戦直後の世界(遥かなる星)■
日本が宇宙開発をがんばるシリーズなので、ディストピア物とはちょっと言いがたいけども。
しかしこの世界、1962年に米ソ間で核戦争が起こって先進国があらかた潰滅しているのです。
アメリカは分裂し、フランスは消滅を宣言され、西欧では大戦後何年も餓死者が出る始末。
具体的な描写は少ないけど、相当陰惨な地域になっている様子でいろいろ妄想したくなります。
■ニューヨーク・シティ(鋼鉄都市)■
あ、『暗黒世界のオデッセイ』よりこっちのが先かも。
巨大なドーム都市に引きこもり、青空のもとに出るとパニックを起こすほどになった地球人。
超過密社会で、現状に不満を持ちながらも都市から出るのには躊躇する人々。
ああおれも酵母肉を食べてみたい!
あと、R・ダニールは古今東西のあらゆるロボットのなかでもモスト萌えキャラです。これは譲れぬ。
■大砲の街(メモリーズ)■
住人はみんな生き生きして、みんな働き者。そして目的は大砲をぶっ放す、ただそれだけ。
どこにぶっ放すのかはよくわかりません。マイフェイバリット大友映像作品です。
■百万迷宮(迷宮キングダム)■
全てが迷宮化した、陰鬱で危険な世界。なんか、住人たちはそれなりに幸せそうだしポジティブだけど、
行けども行けども暗い迷宮というのはあれはイヤな世界だよ!
しかも、小王国の住人たちは前触れなしに宮廷の冒険につき合わされ、ばたばたと死んでいったりするし。
まぁ、人間はどんな環境にも適応するのかもしれないけど、しかしちょっと想像してごらん。
数あるRPGのなかでも、実はトップクラスで行きたくない世界だから。
■スターリン体制下のソ連■
粛清の恐怖と貧困、熱に浮かされたような新時代の建設への希望が同時にあった時代。
外からは労働者の天国だと信じられていた時代。スターリンは恐怖政治を敷いたのですが、
一方で彼は国民の多くから熱烈に愛されていたのも事実です(勿論、憎悪していた人も多かったようだけど)。
愛される恐怖政治のリーダーというのは、現代の日本人にはなかなかわかりづらいところがあるかもね。
北朝鮮ごときはスケールの小さな追従者にすぎません。
映画『インナーサークル 映写技師は見ていた』は必見。
ついでながら、NKVDの制服が大変欲しくなる作品でもあります。
■民主カンプチア■
スターリン体制下の収容所群島は、建前はあくまで犯罪者を収容するものだし、また目的も奴隷労働です。
しかしポル・ポト政権下では国民皆がキャンプに放り込まれ、
また教育を受けた者は惜しげもなく殺されていきました。
クメール・ルージュは一生懸命に自分の国を破壊していたのです(異図は建設なんだろうけどさ)。
大抵のディストピアには社会を支配する権力や思想があり、そこには一定の合理性が存在するものなのだけど
ポル・ポト政権にはそれが感じられません。理解しがたいものというのはおっかないよね。
ベトナムに喧嘩を売ることで民主カンプチアは自壊しましたが、そうでなければどんな国になっていたんじゃろ。
次点で、建設中の東キャナル市(喪われた都市の記録)かな。デスマーチ小説というかスタハノフ小説というか。
地球市(逆転世界)も捨てがたい。
ディストピア萌えのあなた(どれだけいるんだろう)、ぜひぜひいっちょ挙げてみてくださいな。
12/13
二週間ぶりです。どうもどうも。生きてますよー。
まずは、ずっと戦勝記念というのもなんなのでトップ差し替え。
掲示板の放置も続いてますが申し訳ないです。年内には必ず……(汗)。
ぶぎーぽっぷんさん、お札届いてます。ありがとうございます!
タカラの「あなたの顔が人生ゲームのお札になりますキャンペーン」で
僕の写真を使ったアレなナニです。コンセプトは末期オスマントルコ。
いやぁ、自分で見ても笑えてきますよこれは。実に良い物です。
ご要望通り、冬コミの同人誌に載せることにしますですね。
最近は麦飯を食べてます。
麦の袋には「米に対し10%の割合がいいでしょう」みたいなことが書いてあったけど、
その通りにして食べてみるとどうも物足りず。
旧海軍の麦飯は米2麦1の割合。また『刑務所の中』によれば拘置所では米7麦3になっているようで。
んでまぁ、僕もそれぐらいのブレンドで食べている昨今です。美味い美味い。
麦飯に慣れると銀シャリでは物足りなくなるね。
ひとつ告知をば。16日に『FESTA!』というゲームが出ます。
その特典冊子にカットを描かせてもらいました。
おそろしく場違いなネタで浮きまくっていると思いますが(まぁ、いつものことか……)、
なんでしたらゼヒゼヒ見てやってください。あ、18禁なので注意してくださいね。
そういや『攻防900日』も16日に出るんだっけ。
ススキノシリーズの新刊も並ぶんだよね。買わねばー(そしてスミヤカに積ン読の山に)。
前々から話は出ていましたが、ジブリ新作『ゲド戦記』ということが発表されました。
3巻の『さいはての島へ』を映画化するようで……えええッ、2巻『こわれた腕環』じゃないのかッ。
いや、3巻だって好きなのだけど、あのダンジョンは、んでもってアルハはッ、ええッ。
宮崎絵のアルハが見たかった! ああ見たかった!
熱烈に希望すれば『こわれた腕環』やってくれないかしらん。