■2005年10月■

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Flying Circus →


10/31
久しぶりに、岡本喜八でamazon検索かけてみたら『肉弾』『日本のいちばん長い日』がDVDになってる!
あと、『独立愚連隊』『独立愚連隊西へ』『戦国野郎』『血と砂』『赤毛』の5本がまとめられたDVD-BOXが出る!
ウワー、買わねばー!
しかし予想していたことではあるものの、亡くなったあとにどっとDVDが出るのは寂しいなぁ。

『プリンセス・ベルクチカ』(富永浩史 ファミ通文庫)も買わねばー。
そして、ずっと前に注文していたオスプレイ本の数々が今日になって到着。
このタイミングで来るとは思っていなかったので思わぬ散財に。キュー。

『Japanese Paratroop Forces of World War II』
『Japanese Infantryman 1937-45 Sword of the Empire』
『Spanish Guerrillas in the Peninsular War 1808-14』
『American Frontier Lawman 1850-1930』

あと、来年のアメリカ版士郎正宗カレンダーとか。

以上、欲望と散財日記でした。
10/30

今日は打ち合わせデー。
海法さん『ライブボックス』ありがとうございます。1800円忘れないようにここに書いておきますね(笑)。

ハリソン・ソールズベリーの『攻防900日』が12月、ハヤカワで復刊されるそうで。
第二次大戦のレニングラード包囲を扱った古典的名著ですが、僕持ってなかったんですよ。
この復刊は素直に嬉しいなぁ。買おう買おう。

そうそう、昨日ゲーム会に「魚雷戦ゲーム」を持っていったところ、えらく好評でした。
はじめて遊ぶ人が多かったのがなんだか意外。ウチが年寄りなだけなんやろか。
やはり次は「レーダー作戦ゲーム」を持っていこう。

買った本
『ヤングキングアワーズ 12月号』
やはり、なんといっても今号は『ナポレオン 獅子の時代』に尽きるわけで!
クートンが! サン=ジュストが! そしてバラスが!
おいおい好き勝手やってるなぁ長谷川哲也! もう手を叩いて大喜びですよ。
『花の慶次』で秀吉が露天風呂に入ってきた話に匹敵する衝撃かもしれん。
10/29

ワンダ、届いてまーす!
うひひ。

さて今日はゲーム会『監獄舎』。
ふと電波が降りてきて、おそろしく久しぶりに『戦国霊異伝』の準備などしていきましたよ。
結果、卓は立たず残念。ああん。
でも、6つぐらいボードゲームが出来たので満足ではあります。
いつも重めのゲームやウォーゲームをやっているので、
「ゲームたくさん!」という遊び方はあまりしてないのですよ。
なかでは『ドラゴンライダー』が印象的でした。ピカピカの新作ですよ。
ドラゴンに乗って、トラックを一周するというファンタジーレースゲームです。たぎる!
コマゴマと気になる点もありましたが、いやぁ楽しかった。ジャンルとしては実はバカゲーかもしれないけど(笑)。
せっかく考えた『戦国霊異伝』シナリオが腐るのも勿体無いので、近々遊びたいところじゃのう。

伊藤計劃さんは管理社会フェチで査問会フェチで陰謀史観フェチ。僕も僕も(手をバタバタさせて大喜び)!
査問会のバリエーションかもしれませんが、僕は査閲フェチでもあります。
将校や組織の幹部がずらりと雁首を並べている様を、不機嫌そうなボスがねめつけているところに萌える趣味です。
並んでいる方は気が気ではなく、目が泳いだり唾を飲み込んだり、
はたまた「おい、お前なにか言え」と傍らの同僚に目で促したり、
逆に突拍子のないことを言い出した同僚に「バカ、余計なことを言いやがって」と首をすくめたり。
『スター・ウォーズ』でヴェーダー卿の前に並ぶ士官たち、
『スターリングラード』でフルシチョフに睨まれる政治委員たち、などが良い例でしょうか。
ムハー。

買った本
『テールエンド 紙風船の王女』(津久田重吾 集英社)
10/27

受信
「パンダと巨像」
ググっても0件。よし。
絵を想像するとかわいいですぞ。

ウチはamazonに予約してたので、明日届く予定です。
特典映像も楽しみ楽しみ。

今日はプレイしてるのを横から覗いてたのだけど、やー素敵ですね。
ICOのときもそうでしたが、直球でヒロイックファンタジーな絵をつきつけられるとうろたえてしまいます。
巨像と戦うときのアングルや絵がいちいちかっこいいですよ。エピックだ。
唖然としているだけではいけません。これに負けないものを作らなければ! ムズカシーナ!

10/26

日本シリーズ優勝おめでとう、千葉ロッテ!
いやぁ強かった。今年パ・リーグではロッテを応援していたのだけど、しかしここまでとは。
蹂躙されたという印象でしょうか。
ロッテファンからすれば、85年の阪神みたいな嬉しさなんじゃろうね。

4タテされたうち、今日の試合はまぁまぁ悪くない展開にできたとは思うけど、
しかし牽制アウトやらゲッツーやらバント失敗やら、その辺のミスが目立ちましたのう。うう(涙)。

とにもかくにも、ありがとう阪神!
悔しいねー。一番悔しいのは選手だけどね!
なぁに、来年また日本シリーズに来ればエエのです。
次も充分優勝を狙えるチームなんだから!
ゆえにおつかれさまとは言うまい。リベンジがかなうその日まで。
てなわけで、ロッテも来年日本シリーズに来るように!

ひさびさに、愛を込めてダメ虎と罵倒したい気分じゃよ! ふんとにもう!
10/25

ロッテの誰かが
「阪神はロッテより弱い」と言ってくれたら
阪神一気に4連勝して逆転優勝できるのに、と思ったけど
そもそもその通りなので
ああうう。
いっそ「楽天より弱い」と言ってもらうべきなのか?

1989年の日本シリーズは近鉄と巨人の対戦となり、近鉄が3連勝で王手をかける。
その3試合目、勝ち投手の加藤哲郎が「今の巨人はロッテより弱いですよ」と放言。
激怒した巨人が発奮し、その後一気に4連勝して優勝をかっさらった。球史に残る失言。

セ・リーグ終了から間が空いている阪神が、勘が戻っていなくて不利なのは確かだろうけど、
でも制度のせいにするのはなんだか気が引けるわけで。ううむ。

弱い阪神の姿なんて、あの15年で見慣れてDNAにたたき込まれている筈なのに、
なんでこんなにしょんぼりするんだろうか。
明日から! 明日から4連勝すればええのだ! ここまでコケにされていいのか! がんばれ! 勝て!
マジ泣きしそうですよ。酒呑みてー。

■■■■■

追記。
加藤哲郎は、実際は上記のような発言をしていないそうです。
僕の勉強不足ですが、しかしたった15年ちょっと前の出来事でそういう「神話」が成り立つとは。

10/24

ちょっと遅れましたが、『迷宮キングダム』サプリメント
『迷宮クロニクルVol.6 お伽の法則』が出ています。
今回はちょっと不思議な野心的魔法ルールが紹介されていたり、
あと『扶桑武侠傳』の小林正親さんの小説が載ってたり、いろいろ楽しいですよ。
僕も例によって漫画「オープンダイスキングダム」を描いてますんでヨロシクヨロシク!

最近聞いた妄言。
携帯サイトで銀行強盗の勧誘があったそうなのだけど、それを目にしたヤクザが
「得意分野だと思った」と身内を誘って参加しようとしたとか。
戦闘阿侠って、こういう台詞を吐くんだろうなぁ。

東京国立博物館で北斎展が始まったんですね。行きたい行きたい。

マイフェイバリットウォーゲームデザイナー、テッド・レイサー先生の新作
『The First World War』がえらく面白そうです。遊んでみたいな。

買った本
『るくるく』5(あさりよしとお 講談社)
ボチボチと話が進んでいたり、ルミエルがヤケにリアルな核爆弾を作っていたりしますが、
ああそれにしてもるくが可愛くてたまりません。
やはり最近のモスト萌えキャラではないだろか。
各話の扉絵とか、拡大コピーしてクリアファイルに整理したいほどですよ。

気がつけば『ワンダと巨像』発売までもうすぐじゃないですか。ウワーオ。
10/22

今日は昼から打ち合わせで出てまして、日本シリーズの試合開始後も外におりました。
で、皆で夕食など食べたついでに電気屋を覗くと丁度中継してますよ。
おお、犠牲フライで同点同点!
ニコニコしてその後帰宅したら、1-10で負けてますよ阪神。
しかも、なにあの霧。Tigers in the mist気取りか(そーいう名前のバルジ戦ウォーゲームがあるのよ)。
まぁいい負けっぷりというか、井川だから危惧していたとおりというか……
井川自身は結構好きな選手なんだけどなぁ。ううん、これから勝つよ! がんばれ!

その夕食ですが、練馬は大泉学園のOZで食べてきました。Tジョイ前のあそこ。
ネパール料理の「カトマンドゥ」というお店で、ご主人はネパール人です。
夕食は980円のバイキングが食べ放題。カレーも美味しかったですよ。
でも微妙に客が少ないのですよ。昼は入ってるのかもしれないけど。
スーパーに付属しているレストラン街だから雰囲気が安っぽいのは仕方ないかのう。
素直に美味しくてお薦めなので、ご近所の皆さんは行ってあげてください。潰れないでーッ。

内閣府が発表した「表層地盤のゆれやすさ全国マップ」
練馬はまぁまぁ固い地盤のようで、ちょっと安心。
いや、どのみち大地震が起こったら安普請アパートなんでぺちゃんこだろうけど。
実家のある京都府長岡京市は、なんか軟弱な地盤と普通の地盤が錯綜してるなぁ。
もともと川が多い地域だからだろうけど、ウチの辺りはどうなんじゃろ。

買った本
『ドラゴン学』(ドゥガルド・A・スティール 今人舎)
『ヤングガン・カルナバル バウンド・トゥ・バイオレンス』(深見真 徳間書店)

面白かったけど、もっとピンチ! ピンチをプリーズ!
10/20
東芝子会社の社員、在日ロシア通商代表部員に軍事転用可能な半導体資料を渡したとして書類送検。
いやぁ、まだまだ元気にやっちょりますなぁロシアも!
しかし、ロシア側から渡されていた謝礼が100万円ちうのはなんともショボいもんです。
おそらくたいした情報でも無いんじゃないかしらん。
東芝はロシアと縁の深い企業で、東芝機械ココム違反事件なんてのもありましたね。
あと、ソ連潜水艦に搭載してあったエアコンは東芝製だったそうですよ(これは一応合法的に輸入)。
しかし、協力者が必要ならここにウズウズしてる希望者がいるというのに!
よろしくお願いしますよプーチンさん!

フセインがイラクの法廷に出てきました。
裁判官から名を問われて「イラク人なら私のことを知っているはずだ」
大人げないけど、しかしかっこいいぞサダム。
「リベンジ」なんて入れ墨を彫り、独房で一人肉体を鍛え、看守殴り倒して脱獄するぐらいを希望。

イワンの馬鹿さんの、ロッテ優勝記事が思わず泣けました。素晴らしい。とても素晴らしい。

夜、京都から来たさむぞらさんとMORiTAくんで軽く呑み。秋葉原駅前のビクトリアンパブで。
さむぞらさんは出張のついでだけど、MORiTAくんはわざわざ日帰りで出てきたそうで、アホかッ(称賛)。
久しぶりに会って昔の仲間の消息を確かめあうというのは、なんだ、歳食ったということなんだなぁ、と。
次はガッツリ呑みましょー。

さらにその後は、ドイツから帰った河嶋宅で呑み。
河嶋はドイツ2度目だけど、やはりドイツ料理に閉口したそうです。しょっぱくてイモばかり。
おみやげのソーセージも食べてみたけどしょっぱいのなんの。こんなのを毎日は、それはたまらぬ。
今回はウィーンにも足を伸ばしてきたそうで、ドイツはともかくウィーンはいいなぁ。行きたいなぁ。

『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(佐藤優 新潮社)読了。
著者は鈴木宗男事件で逮捕された、もと外務省情報分析官。
非常に面白かったです。著者の外交論あり、日露外交の裏舞台あり、外務省の内情あり、検察の取り調べあり。
あと、これを読んだ人は皆鈴木宗男を見直すんじゃないでしょうか。正直ウチもそうです。
実際、鈴木宗男が逮捕されたときもそんなに巨悪というイメージはなく、
出る杭が叩かれたというのが実状だろうという印象でしたが(著者は国策捜査だと書いてます)、
この本に登場する鈴木宗男は実に魅力的です。特に外交に意欲的だったのがよくわかりますね。
基本的に内向きの政治家が多いので、彼のような存在は実際に貴重なのかもしれません。
彼を支持するかどうかは別問題ですが、先日の選挙で当選したあともえらく積極的に行動してるし、
今後ちょっと注意しておいても損はないんじゃないかしら。自民にいないから影響力は格段に落ちているとしてもね。
あと、著者を取り調べていた検察官が、ちょっと佐藤大輔の脇役にいそうなキャラでかっこいいですよ。

それと、最近ようやっと『戦争広告代理店』『大仏破壊』の二冊を読みました。
これまた非常に面白かったです。『戦争請負会社』『武装解除』『カラシニコフ』あたりと並べて必読。
最近評判の悪いNHKだけど、高木徹みたいなディレクターが活躍できるのはやはりNHKならではですね。
10/19

ゴルバチョフ政権の一員であり、改革派を進めたアレクサンドル・ヤコブレフさんが死去。
ペレストロイカ、グラスノスチも遠くなりましたね。
ゴルビーが書記長になった頃はもうソ連に興味津々だったので、
政治局の動向などニュースには気をつけていたものです。
チェルネンコが死んだときの政治局にはグロムイコやらチーホノフやら荘重たる面子が並んでますよ。
あと海軍総司令官はかのゴルシコフだし! まるで前世紀の話のようです(前世紀だって)。
当時ゴルバチョフのライバルだったロマノフとかグリシンとか、もう知らないでしょ?
ゴルバチョフ時代のリガチョフルイシコフヤナーエフも「あーそんな人いたいた」って感じじゃないでしょうか。
ましてやシェワルナゼのあとに外相になったベススメルトヌイフなんて、覚えてる人いますかね。
ソ連軍の幹部でもヤゾフ元帥とかアフロメーエフ元帥とか、
鈍重なイメージのウスチノフなんかと比べて「ソ連も変わったなぁ」というイメージを感じたものです。
アフロメーエフさん、8月クーデターのあと自殺してるんですよ!
ニュースで流れた葬儀の様子がなんとも寂しげだったことを思い出します。
時の流れというのは残酷なものですのう。

古田がヤクルトの監督就任本決まりだそうで。
師匠の野村克也と同じく、選手権監督をやることになったというのはちょっとした因縁ですかね。

『Role&Roll』15号が届きました。
僕が河嶋と組んでやらせてもらっている映画コラム「ひげヒゲMOVIEシアター」ですが、
今回のお題は『仮面ライダー THE MOVIE』です。
河嶋がすっ飛ばしていて愉快なので、是非是非(絵が負けてます。くそう!)。
あと『サヴェッジサイエンス』の、吉井くんの1P漫画が面白かったですよ。ちゃんとした漫画も描けばいいのに。

『コマンドマガジン』の65号も届いてます。
今回の付属ゲームは「ヨム・キプール」。第四次中東戦争、スエズ運河を挟んだエジプトとイスラエルの戦いです。
やー、面白そうですよ。これは遊んでみたいなぁ。
毎号楽しみにしている「地中海戦記」は、イタリア軍がたてこもるトブルクに攻勢をかける英軍。
トブルク戦といえばDAKによる攻勢が有名だけど、その前はイタリア軍がいたのよ。
『パンツァーフロントB型』でこのシナリオがあったなぁ。

ところで突然ですが、ロシアのニュース番組「ブレーミヤ」のオープニングでかかるファンファーレのタイトル、
ご存じの方がいれば教えてくださーい(いるのかそんなん)。

旭川で初氷。秋もずいずいと過ぎていきます。

10/18

ワンテンポ遅れましたが、神舟6号無事帰還おめでとうございます。
次は2年後だそうですよ。この慎重さは奴ら、本気だなぁ。
中国は月面探査も視野に入れているらしく、プロジェクト名は「嫦娥計画」。いい名前つけやがってこの!

同じくワンテンポ遅れましたが、ロッテリーグ優勝おめでとうございます。
いや、ロッテと対戦したかったので嬉しい限り。
そして勿論、日本一は阪神のものですよ!

先日、NHKで「黒部・幻の大滝」という番組をやってまして。
黒部峡谷の奥地、登山道も整備されていない剱沢大滝の奥を目指すというもの。
いくつもの屏風岩の向こうに、いままで20人ほどしか見たことがないという滝があるのですよ。
登山道入口から目的地まで2週間とか言ってまして、いや日本にもそんなところがあるんですね!
黒部は一度行ってみたいんですよ。いや、ザイルかついで登るなんてそんな勇気はありませんが。

『ベルカ、吠えないのか?』(古川日出男 文藝春秋)を読了。
第二次大戦、アリューシャン列島のキスカ島に取り残された4頭の軍用犬から始まる犬の叙事詩。
その子孫達は犬橇を引き、野犬としてアメリカを走り、太平洋を漂流し、ベトナムの地下トンネルで戦います。
そして、犬の歴史にはソビエトが大きく関わってくるのです。
1957年11月3日、地球上に散らばった何千頭という犬が空からの視線を感じ、空を仰ぐ。
その日こそ、ライカを乗せたスプートニク2号が打ち上げられた「イヌ紀元ゼロ年」。
このシーンはぞくり、ときましたよ。
あ、あと表の顔はルチャドール、本職は麻薬組織の大者「怪犬仮面」が良いキャラでしたのう。
お薦めです。いろんな人に貸したくなるなぁ。
そうそう、これはぜひ押井守に映像化して欲しいですぞ。

買った本。
『天下統一と朝鮮侵略』(藤木久志 講談社学術文庫)
『絶対可憐チルドレン』1、2(椎名高志 小学館)

本来葵がウチの好きなタイプの筈なんですが、薫が魅力的すぎて、いやあもう。
つーか、葵はあまりに地味なのでテコ入れを希望したいところですよッ。
10/16

東京ファンタスティック映画祭で『ナイトウォッチ』(原題『ナチノイ・ダゾール』)観てきました!
いやもうこの日をどれだけ待っていたことか……ッ。

現代モスクワを舞台にした、伝奇アクションロシア映画です。
「夜にビルでババーン」という感じの、ド直球で煮えたぎったお話で。
そんなお題なので一定西側ナイズされた出来かなぁと思っていたら、今までのロシア映画とは違ったうえで、
さらにハリウッド映画とも全然文法の違うどえらい作品でありましたよ。
オモシローイ、タマラーン、ムハー(じたばた)。

詳しい感想はRole&Roll誌の映画コラムで描くのでここでは遠慮しますが
(コラム載ったらあらためてこっちに感想書くかも)、
友人知人のボンクラな皆さんには自信をもってお薦めできますよ。
とりあえずわたくし、熱烈にWEREWOLFキャンペーンの続きがしとうなしました。

しかし、現在日本公開のメドは立ってないそうですね。
会場で嘆願書の受付をしていました。勿論出してきましたとも! ええい20世紀フォックスめ!
まぁ公開されようがされまいがDVD買いますがね!
続編の『デイウォッチ』も早く! 早く観たーい観たーい!
10/15

ここ半世紀で一番たぎるドラマは、冷戦中のソ連原潜だと盲信してやまない速水ですこんにちは。
そんな僕にとって待ちに待ってた本が出ましたよ!
『ソ連/ロシア原潜建造史』(アンドレイ・ポルトフ 海人社)

「世界の艦船」で連載されていた記事をまとめたもので、いや素晴らしい!
今までソ連原潜についての本はいくつかありましたが、ロシア人研究者による著作は(日本では)ありませんでした。
ここしばらくは、ソ連原潜についての包括的な資料として決定版となるでしょう。

この本の素晴らしいところは、単なる原潜の解説に留まっていないところです。
原潜を通じて見えてくるソビエトという変てこな国家体制と文化、アメリカと繰り広げる冷戦の焦り、
絶句するような愚かさと、そして想像もつかない英雄的行為について。
潜水艦にあまり興味のない方にもお薦めですよ。
思いもよらない思想、メカ、事件がてんこ盛りで、センスオブワンダーに満ちているといってもよろしい。
一大叙事詩と評してもも過言ではない内容なのです。マスト買え、10冊買え!
ああ、生まれ変わったらソ連原潜乗りになりたい。あーいや、嘘ですごめんなさい。

特に第1世代の原潜はムチャクチャです。原子炉に緊急注水装置が無かったりするのは序の口です。
蒸気発生器は出撃後たった600時間で蒸気漏れが起きたりします。
そんなんでも世界一周連続潜行とかやらかしてるのは脱帽ものですよ。
あと、高速を出すと発令所の騒音が100デシベルとか……(電車が通るガード下レベル)。

しかしソ連ならではの素敵な兵器も多く、
魚雷発射管から一人乗り小型ヘリコプターを射出できたりする機構なんてのがあったり! 007だ。
あと水爆弾頭魚雷なんてのも。核魚雷というのはありますが、これは都市攻撃用です。
爆発とともに津波や地震が起き、周辺の都市や基地を巻き添えに!
直径150cm、全長24m、重量40トンという怪物ですぞ。ロケット魚雷シクヴァルなんておとなしいものです。
さすがにロシア人にも正気の奴がいたと見えて、これは採用されてませんが……。

あと僕が大好きなのが705/705K型(アルファ級)です。
液体金属冷却原子炉搭載、乗組員はコック以外全員士官、
設計思想は米機動部隊が接近してきたら即座に迎撃するという「防空戦闘機の潜水艦版」。
静止状態から40ノットまでわずかに1分! 無論騒々しいことこのうえないですが、魚雷より早いので問題ないのです。
「この高い機動性を活用すれば、向かってくる魚雷をかわし、
相手の死角に飛び込み、反撃に転ずるのも容易であったろう」。きゃっほう!

一方将兵の規律の乱れたるや我々には思いもよらない域に達しています。
いじめられた水兵が報復のためトイレに16キロの水銀を流し込み、乗組員のほとんどが水銀中毒に。
トイレで隠れて喫煙した水兵が空気フィルタに吸殻を隠して火災発生。原子炉区長がアルコールを密造……。
大麻を売っていた海自隊員などかわいいものですね。
『敵対水域』で有名になった、大西洋で事故を起こし沈没した戦略原潜K-219の場合もひどいもので。
『敵対水域』では事故の原因が米潜との接触だったと示唆されていますが、
ポルトフによれば「ミサイル担当員がトイレに海水を流そうと発射筒から
勝手にバイパス・パイプを作ろうとしたのが原因」だそうでなんともはや。
一方、事故に対して創意と勇気で立ち向かった乗組員も多かったのです。崇高といってもいいほどですよ。
それにしてもこの本はソ連原潜事故史と言い換えても良いほどです。
あと、事故を起こした原子炉を北極海に捨てていたのは知ってたけど、浅いのね……。20mとか30mってあなた。

そんな無茶苦茶な原潜もがんばってたんですよ、ホントに。
アメリカの潜水艦や機動部隊を追跡したり、
イギリスの警戒網に探知されず行動したり、善戦したと言っていいほどです。
いや、西側に探知されたり追跡されたことはもっともっと多いのだけど。
これをドラマと呼ばずになんと呼べようか! 天も叫べ! 地も泣け!
そして『K-19』をまた観たくなりました。DVD持ってますよ勿論。

ここで紹介した話は本当にごく一部なので、ぜひ皆さん読んでみてくださいな。本当にお薦めです。
「世界の艦船」の別冊なので、書店のそういうコーナーで探してください。

ちなみに今日は散財デーで
『ベルカ、吠えないのか?』(古川日出男 文藝春秋)
『9.11 生死を分けた102分』(ジム・ドワイヤー ケヴィン・フリン 文藝春秋)
『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』(佐藤優 新潮社)
『現代アフリカクーデター全史』(片山正人 叢文社)
『うんがにおちたうし』(フィリス・クラシロフスキー ピーター・スパイアー ポプラ社)

あたりを買いまくってたり。ううう。
10/14
モルドバで催眠術強盗。スゲー。ホンマかなぁ(笑)。
おそらく地球が199X年に核の炎に包まれなかったため、強盗にまで身を持ち崩したゲイラ様だと思われます。
北斗の拳で「あ〜めんどくせ〜」って言う人。催眠術使ったりして、もう拳法でもなんでもない。

先日、『探検ロマン 地球遺産』の再放送をしてたのでレッツ録画。
オランダ、キンデルダイクの風車群の回ですよ。
とはいえ、録ったからといってそんなに観返したりはしないのが現実じゃよね。
TVだと実はあまり資料にもならんし……。
でも、素敵な回だったのでこういうのが好きな人に見せたい所存。誰だ?
ダージリン鉄道を録り損ねたのは実に痛かったなぁ。

吉祥寺でかがみあきら展やってたんだけど、結局行けずじまいになりそう。アアー。

ウェブでは神舟6号に関していろんな話が出てますが、
松浦晋也さんの解説が非常にわかりやすいのでご紹介しておきますね。
10/13

神舟6号打ち上げ成功。
なんだかもう、素直に羨ましいなぁ。いいなぁ。
中国の宇宙開発はしっかり着実に、一歩一歩進んでいるのでわくわくしますよ。
日本はH-IIAといい「きぼう」といいミソつけてばかりだからのう。

昨日今日と秋らしいとてもいい天気だったので、ここぞとばかり洗濯したり布団干したり。
でも、週末はまた天気が崩れるようで。ぱっとせんのう。

ロシア、サッカーW杯予選突破できず。あーあー。
となればセルビア・モンテネグロを応援するしかないわけだ! がんばれセルビア!

11/6のコミティアに参加します。会場は東京ビッグサイト。
C22b「ボストーク通信社」ですのでよろしくお願いしますね。
10/10

世の中はすっかりラマダンですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
せっかくなのでラマダン中にムスリムの人がやっているレストランに行ってみたいなぁ、とか思ったり。
昼でも夜でも面白そうです。「ざくろ」あたりどうかしら。
ウチも数日ぐらいラマダンの真似をしてみようかしらん。
わりと昼夜逆転気味だからあまり変わらないという説もありますが。

『アルジャジーラ』(ヒュー・マイルズ 光文社)を読んでいます。非常に面白い。
アルジャジーラの看板番組で「宗教と生活」というものがあり、
政治からセックスまで現代社会の問題についてイスラームの視点から考察を加えるというもので、
それに答えるゲストのユーセフ・アル・カラダウィ師に興味が涌きました。
アル・カラダウィ師はエジプト生まれ。「ムスリム同胞団」に所属していたため40年以上前に
国を追放され、現在はカタールに住んでいます。
なんでもコーランの解釈にたいへん柔軟な姿勢をとっており、イスラーム世界で人気のある法学者の一人なのだとか。
アル・カラダウィ師も監修するイスラーム・オンラインはこちら
現代生活における様々なファトワ(法学者が出すイスラーム上の見解)があります。

アラビア語の基礎ぐらいは勉強してみようかな。
以前から興味はあるし、アラビア半島からモロッコまで通じる便利な言語だし。

仮想戦記の宿泊イベントIFCONにお呼ばれしてきましたよ。
参加された皆さん、スタッフの皆さん、おつかれさまでした&ありがとうございます。
僕は毎年「ソ連の部屋」というロシア・ソ連ネタを開陳する企画をしているのだけど、
どうも最近はただのロシア雑談ルーム化しつつあってマンネリでいかんなぁ、と思っておりました。
なにかピリッとした企画がないか思案するも、いいネタを思いつかなかったので映画の上映会などやりましたよ。
お題はあのソ連軍プロパガンダ映画『ドキュメントソ連軍 最新戦略兵器の全て』であります。
最新つったって撮られたのは1975年。MIG-25やT-62が精鋭です。ブレジネフだって若いです。
ソ連がバリバリに元気だった頃の映画だけあってネタとしても優秀なのだけど、
一方でソ連の戦争観というか被包囲感というか「もう侵略なんかされないぞ」という思いも
感じることが出来る良い作品なのですよ。原題は『勝利の後継者』というのです。
まぁ、防空軍の管制室やら将軍の面がまえやら兵器の撮り方やら、悪の帝国にしか見えないのはなんというかその。
幸いにして参加者さんの受けも良かったのでなによりでした。

いつもは呑み部屋でのんべんだらりとしたり持参したマルチゲーム遊んだりするのだけど、
今年はいろんな企画部屋にもぐりこんでみました。
内田裕樹さんの「末期戦の部屋」ではドイツ週間ニュースをえんえん観賞したり。
ついでに、いや内田さんとしてはむしろそっちがメインだった気もするけれど、
『かみちゅ!』の大和話も見せてもらいましたよ。
撃沈された大和の魂がゆりえの助けを借りて呉に帰ってくるという話です。

この回はミリオタ絶賛というか、上映会での参加者も「泣ける」とか言ってたのだけど、
僕にとってはイマイチ微妙でした。ごめんね、えへへ。
こういうネタを扱うこと自体は特に文句もないし(まぁ昨今大和ブームなので、それに便乗したのかもしれないけど)、
大和というものを実感しようといろいろ調べるゆりえ達の描写はなかなか良かったと思うのだけど。

こういうときに他人の言葉を借りるのはあまりよろしくないのだけど、「泡沫の日々」の感想に同意かしら。
あと、元乗組員のじいさんが「青春を賭けるに足るフネだった」(うろおぼえ)みたいな台詞を言うのだけど、
青春を賭けるに足りないフネで死んでしまった将兵もいっぱいいっぱいいたんだろうな、
と思った瞬間に醒めてしまったのです。

まぁ、僕が大和にさほど思い入れが無いことが一番の原因だとは思いますが。
ww2で一番好きな日本戦艦は山城と扶桑だし(主砲塔がたった3つの戦艦なぞ!)。
もっと好きなのは松型駆逐艦とか海防艦とか特設砲艦とか戦時標準船とか、そっち方面だし。
花形の精鋭っていまひとつ興味が薄いのですよ。
単にひねくれてるだけ、という説もあるな。

IFCONの打ち上げをした、池袋の「中国茶館 2号店」はなかなか美味しかったです。
池袋なら近いし、また行こうっと。
10/6

NHKの『探検ロマン 地球遺産』、今日はオランダ、キンデルダイクの風車群です。
やー面白かったですよ! やはり先日のダージリン鉄道といい、動くものが向いてますねTVは。
キンデルダイクに残っている19基の揚水用風車の紹介なのですが、
風車守はそのまま風車が家だったりしてマイファンタジーを直撃。
とはいえ風車の回転が早くなると家が揺れるらしいので(あと音もすごいらしい)、
そもそも好きでないと住みづらそうです。
あと、風車の回転速度が結構早いのに驚いたり。のどかというより、あれは勇壮と表すべき光景でした。
風車は風向きによって360度向きを変えられるようになっているのだけど、
そのウィンチの機構など興味津々で観てたわけですよ。
かつては製材用の風車なんてのもあり、最盛期は400基も稼動してたんだそうな(1基だけ今も動いてます)。
それがオランダの造船を支えていたとかで。
写真集とか欲しいなぁ。ありそうですよね。風車というネタ自体、オランダに限らず大好きだし。
RAITAさんが好きそうな回だったけど、観てたかな?

オランダといえば、絵本『うんがにおちたうし』が大好きでしたよ。
アッ、絶版じゃない! 買おう買おう。

バカ田大学入学試験。
な、難関だッ(不合格)。
10/5
今度はロケットでレースだ!
民間での、ロケット機によるレース企画です。その名もロケットレーシングリーグ! 直球で素敵!
うわー、アニメか漫画みたいな話ですが、ホントですよ! こういうセンスはアメリカならではだなぁ。
高度1500m、全長3.2kmのコースを巡るそうで、民間宇宙開発の促進にも期待するということみたい。
「米国外チームからの参戦も歓迎するプランが明らかにされている」
日本からは石原裕次郎が参加するんでしょうな?
ああ、『素晴らしきヒコーキ野郎』はなんでDVDになっちょらんのか……。

小泉首相、エンニオ・モリコーネのファンなんだそうで。
不定期日誌さんで知ったネタなんですが、いやぁひっくり返りました。
あの政治手法はマカロニだったのかぁ! やー、そりゃ、常識的な政治家ではかなうはずもありません。
しかしこのアルバム、小泉さん選曲だそうで、いろんな映画観てるんだなあのおっさん……。
そしてテンガロンハットをかぶり、ポンチョをまとった小泉さんの絵面を想像してしまうわけで。

夜、NHKつけっぱなしにしてるとアラスカのオーロラ映像が。
オーロラってすごく観てみたいんですよね。
TVではなぜか神秘的な雰囲気を演出したいのであろうBGMが流れていることが多いですが、
実際のオーロラは(当然ながら)無音なのが印象的なものらしく。
ウチの母がずっと以前にカナダで暮らしていたことがあって、それでオーロラの話にすごくあこがれるのです。
行くべきはやはりシベリアか。

アメリカでスペイン風邪ウィルスを再現することに成功したそうですよ。
第一次大戦中に世界中で猛威を振るったインフルエンザで、数千万人が死んだというえげつないシロモノです。
特に戦場では塹壕などといういろいろ健康に悪いところに人が詰まっているものだから
それはもう猖獗を極め、一時は戦争どころではなかったほどです。
アラスカに埋葬されていた、スペイン風邪で死んだ人の組織から取り出したDNAをもとに作ったそうで。
研究所に厳重に保存されているとニュースで言ってたけど、そういうのは洩れると相場が決まってましてな。
10/3

イチローのセリフはかっこいいと以前にも書きましたが、また印象的な言葉が。
NHKで、今シーズンを終えたイチローが200本安打を越えたことについて
「そうでなきゃやってられないですよね」みたいなことを言っていて、
なんというか正直でステキだなぁと思いましたよ(マリナーズは地区最下位)。

スポーツナビでの、シーズンを終えてのイチローコラム
「でも、チームが良くなっている夢は、1回も見ていない」というのが泣けます。
10/2
『ホテル・ルワンダ』公開決定!
来春、渋谷での公開だそうです。それは楽しみなのですが、
「今年12月に現在の渋谷ユーロスペースが改装されてオープンする『シアターN渋谷』と決まっており」
……ユーロスペース無くなるの?
オンライン署名が2818名というのは意外と少ないような気もしますが、しかし実際こんなものなんでしょうね。

4月に起きた福知山線脱線事故で、1両目に乗っていて助かった乗客の手記
鉄道サイトも運営されている鉄道ファンの方で、冷静な筆致が印象的です。大変貴重な証言ですよ。
事故後、レスキューに救助されるまでのくだりなど言葉もありません。
10/1
今日は、吉祥寺まで
モリナガ・ヨウさんの原画展&パーティに行ってきました。
やっぱり原画の雰囲気は全然違いますねー。勉強勉強。あとラフが詰まったファイルに大興奮。

モリナガさんと五菱さんとで戦車やら金日成のパレードやらパンツァーフロントの話やら。
ルーデンドルフ橋のヘッツァーの位置だけであんなに盛り上がれるとはッ。
……普段会う人にミリオタが少ないので(ましてやパンフロファンにおいておや)、
えらいテンションの上がりっぷりでしたことよ。
モリナガさん自身も、大変テンションの高い愉快な人でした。かっこいいなぁ。

『ワールドタンクミュージアム図鑑』にサインも頂いちゃいましたよ。えへへ。
ちょっと戦車力が高まってきたので、また描こう。うん。

BGVで『バルジ大作戦』が流れてて久しぶりに観てたのだけど(面白いねえ!)、
ヘスラー大佐に随伴する歩兵部隊の指揮官が、あれ『戦略大作戦』に登場するティーガーの車長じゃないですかね。
たらこ唇で、すごく印象的な顔の役者さんなんですが。朴訥な表情で結構好きなのです。

そういえば、今日は近所の天神さんのお祭りで御神輿とか出てまして。
でも祭囃子が聞こえてくると筒井康隆の『顔面崩壊』を連想するのは我ながらいかがなものかと思うわけでして。
ああ、ドド豆はいいアイテムだな。今度使おう。

買った本
『ワールドタンクミュージアム図鑑』(モリナガ・ヨウ 大日本絵画)
WTM解説イラストの数々もさることながら、WTM中国工場リポートが素晴らしいです。
特に見開きでの工場全景は、ゴチャゴチャ建物フェチ垂涎の絵。
載った号のモデルグラフィックスは、これ目当てで買ったしなぁ。
そして、趣味性が強すぎてものすごいことになりつつある『私家版戦車入門』も早くまとまらないかなー。
でも当分先だろうなー。

『ヤングキングアワーズ』11月号
ああ、テルミドールの反動が……(涙)。
あと、ジオブリの目の離せなさたるや。