■2005年9月■

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Flying Circus →


9/30
朝、流れるようにデイリースポーツを買う。
そういえば、中途半端な時間にコマンド編集部の浅田さんから入稿確認の電話があったのだけど、
やっぱり「タイガース優勝おめでとうございます! わー!」とか言うことを期待されてたんじゃろか(プチ後悔)。

デイリーポータルZの「笑顔たやさず1日すごす」で腹を抱えて笑ってしまったり。
小野法師丸さんは鎧を着たあたりから反則続きでズルイと思いませんか。たまらん。

辺見さんの感想を読んで、『ベルカ、吼えないのか?』(古川日出男 文藝春秋)に俄然興味がわきました。
あと松浦晋也さんが紹介していた『9.11 生死を分けた102分』(ジム・ドワイヤー 文藝春秋)も読みたい。
さらに『アルジャジーラ 報道の戦争』(ヒュー・マイルズ 光文社)も面白そうだし。うう大変だよ。
9/29
とりあえずひとこと。

阪神タイガース優勝おめでとう! ありがとう!
〆切間際なので呑めないのが恨めしいですぞ(自業自得)。
9/28
M1!

合宿でラジオ体操しようとラジオ買ってあったのですよ。
結局体操は出来ず、現在は野球中継マシーンに。
なんで東京では阪神戦のTV中継がないのだ(プンスカ)。
や、でもラジオの野球中継も大好きです。

まぁ、以前から緊急時用にラジオは必要だと思ってたし、いいタイミングじゃないでしょうか。

9/27

RPGamerの新しい号が届きました。今回はニュースがひとつありまして。
僕がメインで製作することになりました、レトロフューチャーロケットオペラRPG
『カットスロートプラネット』の告知が載っているのです。
ご興味のある方は、ぜひRPGamerを見てくださいませ。ぜひぜひよろしくお願いします(礼)。

告知といえば、仮想戦記ファンの宿泊イベント「IFCON」が今年も開催されます。
今月末まで申し込みを受け付けているようなので、ぜひぜひ来てくださいな。
僕もゲストで呼んでもらいました。今回はソ連軍広報映画の上映会をする予定です。
日程は10/9、10で会場は東京、本郷です。

ちょっと前の記事だけど、デイリーポータルZから鳥人間コンテストの取材
や、このページの上から11枚目、飛行機と併走する一団の写真にグッと来てしまったのです。
これだ! これだよ(なにが)!

買った本
『七人の武器屋』(大楽絢太 富士見ファンタジア文庫)
イラストの今野隼史さん、好きな絵描きさんなのですよ。

合宿補遺。
箱根登山鉄道、エアコンに挟まれて外が全然見えませんでした。また乗りたい。
ロープウェイから見下ろした大涌谷はそこいらから硫黄の煙が立ちのぼり、イセンガルドもかくや。
地上からも行けるんだよね。次こそは次こそは。
神奈川県立生命の星・地球博物館は結構充実した施設だそうで、これまた行きたいですよ。
これからいい季節だし、近いこともわかったし、ちょっと足を伸ばしてみてもいいかも。
近場旅行といえば秩父も行きたいんだけどなぁ。
9/25
てなわけで、楽しい合宿も終わり。
二泊三日だと意外にゲームできないね! もっと遊びたかったけど、まぁでも充分堪能しましたよ。
行き帰りの日には雨が上がるというのも幸運でした。

もう少し箱根を巡ってくるという組と別れ、僕は数人と東京へ直帰です。
新宿から箱根までは、たったの1時間なんですね。
箱根はほぼ初めてだったのだけど、近いしいいところだし気に入りました。また遊びに行きたいです。勿論合宿も。
しかし、箱根といえばいまだに第三新東京市をまず思い出すあたり僕も捨てたものではありません(なにが)。
そして池袋についた途端、まずとらのあなに寄り道する一行。合宿が終わり、日常が始まるのです。

帰宅してバタンキューしたかったのだけど、今日は大相撲の千秋楽ではないですか。
朝青龍も琴欧州も贔屓なので、本当にどっちを応援しようか悩みましたよ。
結果は朝青龍が見事に優勝したわけだけど(栃東戦はまさに瞬殺で、あれは圧倒されました)、
本当にいい表情しますね彼は。笑顔もいいし、涙ぐんだところも魅力的です。
日本人は感情表現がおとなしくて、朝青龍のように元気をくれる表情の人はなかなかいないのです。

9/24
天が閉じこもってゲームせよと仰るのか、今日は終日雨。
せっかくドッジボール持ってきたのに、ちょっと残念ですがまぁ仕方あるまい!
そんなこんなで、合宿もいよいよ本番。遊ぶぜ!

10デイズ イン アフリカ
10日かけてアフリカ各国を旅行するゲーム。お気に入りなのです。
内戦やらエイズやら飢餓やらひどい国が多いので、なんだかヤな気分になれますよ。
しかし2プレイして結局勝てず。ううむ。

■サタスペREmix+■
今回はただのサタスペではありません。
「in ポート・ブラックサンド」と銘打った、タイタンが舞台のサタスペなのです!
ウォーロックに載っていたポート・ブラックサンドの地図をコピーしてきたり、準備も万全。
てなわけで、サカムビット卿の依頼を受けてブラックサンドにやってきた
チーム「バルサスの冒険記録紙屋」面子は以下の通り。

「万死に一生を得る」テレサ
540歳で外見ロリの萌えキャラ……の筈だったが、表の顔が「墓あばき」だったり
能力値が戦闘以外ほぼ最低ラインだったり、実はグール疑惑が浮上。
好きな芝居は『偽りのZAP』。「そんな呪文は存在しない」というアレか!
プレイヤーはuburanさん

「適当系」アスファルト2世
以前d20『雪の魔女の洞窟』で散ったマン・オーク娘がここに復活。
両手でスリングを振り回すバトルクリーチャー。プレイヤーはイケダさん

「てんやわんやの」ミヤコ
ブラックサンド事情を取材するルポライターおねいさん。
ファンタジー和服を身にまとう、模範的八幡国出身者だ。
好きな芝居は『暗黒城の亜侠』。プレイヤーは夜音さん。

「泣く子も黙る」ミン
チーム唯一の男。ハーレムシナリオの主人公か! と思わせて、全裸で街をうろつくただのおかしい人。
しかし、所詮ポートブラックサンドなので意外に不審ではないという説もあったり。
好きな芝居は『肥喰らいへの道』。プレイヤーはdczさん。

「思い立ったが吉日の」エミ
チームの財政を一手に預かる金持ち冒険者。自称魔法使いだが「教養」はわずか2。
しかし普段のサタスペで魔法を使う演出をすればただのキジルシだが、
なにせタイタンなので今回は無問題なのだ! プレイヤーは魚蹴さん

そんな一行のセッションですが、二人が死亡、一人が致命傷表送りという
ポート・ブラックサンドの名に恥じない恐るべき結果となりました。
以下印象的なシーンなど。

・スリングで自分の頭を強打。弱ったところをトロールの衛兵、サワベリーに撲殺されるアスファルト。
すぐさま能力値が同じ妹の「機会攻撃を誘発する」アスファルト3世が登場。
・戦闘中、敵の目の前で金目のものを探し始めるミン。見逃されるわけはなく、ブン殴られて昏倒。
・その後ドラッグを使いまくったミンはコカインやPCP中毒となり、
精神病を病んで被害妄想の全裸男になり果てる有様。……まぁタイタンにはよくいそうだ。
・さらし台の囚人に卵を投げつけていたテレサ、「黒服」に襲われる。
普段なら黒スーツに二挺拳銃の敵なのだけど、なにせタイタンです。
黒いローブに身を包み、「両手魔法」「高速詠唱」してくる煮えた敵に大変身。
あっさりテレサは倒されて、今度は自分がさらされて卵を投げつけられる側に。諸行無常。
・「あなたの正体はサラリーマンです」とマダム・スターに予言されたエミ。
「わたしがサラリーマンになったら殺して!」と今回の妄言。

やー、ファンタジー版のサタスペは前からやってみたくて、
そのテストでもあったわけだけど大層面白かったですよ! もう何度か遊んでみようっと。

家系図
「鼻」「髪」「耳」「目」といった特徴をどう家系に残していくかという遺伝ゲーム。
淡々と面白かったですが、もっと変てこな特徴にした方が盛り上がるんじゃないかしらん。
でも勝ったから良し!

■ゾンビフォートレス 死霊要塞1945■
お気に入りの二次大戦版バイオハザードなゲーム。前半しか遊べなくてちょっと残念。

シンペイ
お手軽で奥の深い三目並べ「シンペイ」だけど、今回の合宿では特別なイベントが用意されました。
なんとトーナメントで「敗者勝ち上がり方式」による最弱チャンピオン、
もしくは「バカ王」決定トーナメントなのです! ううッ、おそろしい!
僕はアバウトな性格なので、こういうゲームにはとことん弱くてバカ王になるんじゃないかと
心底怯えていたのだけど、なんとかそれは回避。うあーよかったー。
ちなみに栄誉ある初代バカ王は夜音さんでした。

上海トレーダー
戦前の上海を舞台に収奪しまくる傑作マルチゲーム。サタスペの元ネタのひとつです。
久々に遊びましたが、いやー面白いですねやっぱり!
プレイヤーを別室に呼び出して密談、というのは実にもって楽しいものです。
相当貯め込んで脱出にも成功して、勝てたかと思ったのだけど土壇場でかなやんさんに抜かれました。残念!
今回の合宿ではフンタか上海トレーダーを絶対に遊びたかったので、いやもう満足満足。

■ツイスター■
JGCではイケダさん、河嶋、速水の300kgトリオでツイスターをやらかして好評を博したのは記憶に新しいところです。
しかし4人目のトミー松本さんは軽量級だったので画竜点睛を欠くというかひどい目に遭いましたねというか。
しかし、今回の合宿では前記のトリオにuburanさんが加わり、
ここに400kgカルテットツイスターが敢行されたのです! でぶーん。
うごめく肉塊。苦労して互いの脂肪の隙間に腕や足や頭を突っ込む4人。
目撃者曰く「シートが見えなかった」。くそ! さぞや面白い見世物だったんだろうさ! そうでしょうとも!
うちらのあとに別面子でツイスターやったんですが、そっちは普通の体格の人ばかりだったので
密度が低いわシートが見えるわいつまでたっても終わらないわ、ここまで如実に差が出るとは!

■アクショナリー■
ピクショナリーを使うのだけど、絵ではなくゼスチャーでお題を当てさせる愉快なゲーム。
「交流」とか「ネオン」とか、なんで当てられるんですか(さすがに「共産党」は無理だったけど)。
そしてityouさんの演技がすこぶる愉快でした。

9/23

今日からゲーム会「監獄舎」の合宿ですよ!
20人ばかりでもって箱根、芦ノ湖のキャンプ場で二泊三日かけてゲームしまくろうというイベントです。
台風接近中ということで天気が心配だったのだけど、どうやら降ることもなくひと安心。

現地集合ということで、速水は10人ほどと連れだってロマンスカーで箱根を目指します。
出発は朝の9時で、乗り込むなりビールをかっくらいはじめる一行。
朝からのビールって幸せだなぁ。わははは。
現地での集合時間までにはだいぶ間があるので、途中でいろいろと寄り道しました。
強羅では「彫刻の森美術館」でレッツうろうろ。
ロシアから中古のレーニン像ひとつぐらい買ってもいいんじゃないかしらん。
感銘を受けたのは、ピカソ館に展示されていたピカソ直筆の絵皿のかずかず。
日に何十枚と描いていたそうで、その筆のタッチは良く言えば奔放で悪く言えば適当。
それだけにピカソの息づかいのようなものが残っていて、
ピカソという人物を肌で感じられた気がします。一枚欲しいのう。

美術館を出たら、ちょうどお昼時。
蕎麦だ! 蕎麦を食おう! と蕎麦屋に繰り出し、天せいろとビールをおおいに補充。
蕎麦を食べたら温泉だ! 箱根だからな! と温泉も堪能して参りました。
もうこの辺で幸せゲージは満タン。えー、これからゲームするの? とかそんな暴言まで飛び出す始末。

ケーブルカーにロープウェイを乗り継ぎ、夕方には芦ノ湖に到着です。
道中もっとも感心したのは荒井さんの「鉄」ぶり。
や、鉄道マニアなのは前から知ってたけど、一緒に移動してるとその様子を間近で観察できるわけでして。
ロマンスカー車内やら登山鉄道やら撮影を欠かしません。本物だ!
あと、呑むチャンスがあれば逃すことのない夜音さんも忘れてはいけません。

さて、キャンプ場のコテージに落ち着きましたが後発組が到着してません。
皆さんを待つ間に、せっかくだからゲームをしますよ。

ノイ
悪意に満ちたお手軽カードゲーム。
席順が超重要。ああ負けたよ。負けましたよ。

スコットランドヤード
ハハハハ! 怪盗Xで逃げ切ったよ! 2度目だ! ハハハハ!
荒井さんは定石を一切外すことのない、メルカッツみたいな恐るべき刑事だったのだけど
それだけにゲーム中ただ一度のバクチを見透かすことが出来ず、怪盗Xを逃す派目に。
いやあ愉快痛快。ハハハハ。

この辺で全員集合。
素晴らしい秋刀魚の夕食を頂きました。

コテージでの食事風景。一見居酒屋にも見えないこともないです。
そして調理を買って出た泥酔さんは脱サラしたマスターにしか見えません。
皆でご飯食べるとそれだけで美味しいですね。素敵素敵。

9/22
サイモン・ヴィーゼンタール氏死去。

後藤田正晴氏死去。
景気のいいことを言っているナショナリストが増えている昨今、
後藤田さんのように確固たる非戦派の保守主義者が去っていくのは非常に寂しいです。

9/20
mixiで熊道楽さんに酒バトンをお酌されてしまいました。
ラヴバトンももらってるんだけど、放ったらかしにしてとりかかるあたりどうもウチは色より酒らしいです。

■今、冷蔵庫に入っているお酒の容量は?■
冷蔵庫に入ってるのはスーパードライだけ(実家から送ってきたんだよ! 自分では買わないよ!)。
でも、部屋にはゴリルカ(旧)、ゴリルカ(新)、角モルト「キュービック」、トリス、カミュが転がってます。

■好きな銘柄は? ■
ゴリルカ
ソ連製、ウクライナのウォトカ。無色透明、トウガラシエキスが入っていて剃刀のような引き締まった味。
心底惚れ込んだのだけど、現在は生産しておらずきわめて入手困難。
同名の新しい酒は全然別物になってしまいました。
ふみいちさんから頂いた一本、いつ呑もうかドキドキしてます。

ペルツォフカ
ロシアのウォトカ。もともとはウクライナのもの。
やはりトウガラシ入りだけど、こっちは赤くて見るからにそれっぽい。
ゴリルカが細身のサーベルとすれば、こちらはどっしりした両手剣。ビリビリ来ます。
真冬、こいつをゴキンゴキンに凍らせて呑むとそれはそれはステキなのだけど、やはり現在入手困難。
別メーカーの「ペルツォフカ・メドーヴァヤ」というのが買えるけど、呑んだことないです。どうなのかな。

ストリチナヤ
一番手に入りやすいロシアンウォトカ。
非常に呑みやすく、味わい深くてウォトカといえばストリチナヤに始まりストリチナヤに終わるといった感じかな。
これのあとだとスミノフなんてアルコール臭くて呑めたモンじゃないよ!

他にもモスコフスカヤとかスタルカとかルスカヤとかハンター・ウォトカとか……。
なんか、だんだん入手できない銘柄が増えてきてヤな感じなのです。

トリス
トリスを呑んでハワイに行こう、のトリス。
安酒の代名詞みたいなものだけど、チョロッと呑む分にはなかなか美味しいのよホント。
そりゃあ、高い酒に比べれば奥行きもなにもあったモンじゃないけれど。でもね。

スキャパ
スコットランド北端、岩と泥炭と灰色の海しかない荒涼としたオークニー諸島産のシングルモルトウィスキー。
そう、このスキャパとは軍オタと冒険小説ファンお馴染み大英帝国海軍の一大根拠地
スカパ・フローのスキャパなのです、多分(ちょっと自信なさげ)。
シングルモルトなんていっぱいあるわけで、どれから手を付けていいかさっぱりわかりません。
そんななか、蒸留所の地図を眺めているとスキャパを見つけて「これだ!」と飛びついた次第。
酒なんてそんなモンでいいのよ。味の他に、「酒が持っている物語」も大事なのよ。
『女王陛下のユリシーズ号』の冒頭など思い出しつつ呑むのが良いでしょう。勿論真冬に!

まぁこんな感じで、わりと徹底した洋酒党です。

■最近最後に飲んだ店は? ■
近所の海鮮居酒屋「はなの舞」でロバート・ブラウンをしこたま。

■よく飲む、もしくは思い入れのある5杯■
思い入れ、に偏って書いてみましょー。

ネフスカヤ
ロシアのビール。他にも美味しいのいっぱいあるけど、とりあえず。
ソ連時代のビールはまさに馬ションだったらしいけど、現代ロシアのビールは本当に美味しいです。
呑みごたえがしっかりしていて、かつ日本人にも馴染みやすい素直な味わい。
ビール好きにはストライクど真ん中じゃないでしょうか。帰りに呑んだ一番搾りの水っぽかったこと!

スーパーニッカ
京都時代、河嶋と二人で会社からの帰り道にフィンランド人数人と遭遇。
TVクルーだそうで、日本語は全然ダメ。呑み屋はないかと訊かれ、なぜか一緒に呑むことになりました。
んでもって彼らが注文したのがスーパーニッカ。安いのが良かったんでしょうね。
ところが店は最初に水割りを出してきて、連中とんでもないという顔に。
ストレートでくれと言ったらなぜかロックが出てきて、指で氷をつまみ出し始めるフィンランド人。
水割りはウチと河嶋が処理しましたよ(ちょほほ)。
言葉はロクに通じなかったけどそれはもう愉快でした。D&Dも知ってたし(笑)。
名前も忘れちゃったけど、奇跡でも起これば再開したい人たちです。
フィンランド語で乾杯は「キッピス!」だそうですよ。

賞味期限を半年以上過ぎたスーパードライ
ビールが呑みたいなー、としみじみ思ったとき、それは冷蔵庫にあったのです。
いや、古いビールってほんっとスッカスカになりますね!
しかもスーパードライ。味わいもへったくれもあったもんじゃないです。顔しかめながら呑みましたよ。
でもねでもね、想像してみましょうイマジン。
ポストホロコースト世界、崩壊したビルの地下を探索していると、なんと段ボールいっぱいの缶ビールを発見!
我々は「あの戦争」以来、闇市で売っている飲用アルコールと称する液体しか呑んでないんですよ!
ビールだ! ビールだ!
……さあ、もうただの古いビールじゃないでしょう。これぞ大脳食法の極意なのです。

映画に出てくるビール
自分で呑んでるわけではないのだけど、『西部戦線異状無し』の中盤でドイツ兵たちが実に嬉しそうに呑んでるアレ。
あと『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』でマネージャーがぐいぐい呑んで放り出す缶ビール、
メンバーたちがバーでジョッキを手にしたときの顔の輝き、ついでにゲップ。
この二つの映画のビールは心底うまそうなのです。たまらん。
あと『Uボート』を思い出す人もいるだろうけど、
あっちはウチの中ではりんごジュース映画なので(レモネードでも可)。
ビールじゃないけど、『ヒトラー』も酒映画だったわね。

南カリフォルニア・スペシャル
TRRGネタ。『サイバーパンク2.0.2.0』に登場するカクテル。
あの辺の設定大好きなんだよ! ああもう!   わかれ!

あと「負けたらスピリタス大富豪」なんてのもあったノウ。

■次にまわす5人■
mixiで回しちゃいましたー。
9/19
どーもどーも。
バタバタしてるウチに間が開いてしまいました。
掲示板のレスも滞ってますね。すいません。

選挙ネタも、もう時期を逃したって感じだしなぁ。ああ、あと1議席欲しかった。
阪神は、今日は中日との直接対決に負けてしまったけど、やーもう決まりでしょうハッハッハ。
あと朝青龍には優勝して欲しいけど、琴欧州も好きなので悩ましいところです。
今日は鳥人間コンテストも観てました。ギアが壊れたのは悔しかったろうなぁ。

特にネタもない日々ですが、実家に戻ってとんぼ帰ったりしたので積ン読がいくつか消化されました。
『モスクワ妄想倶楽部』(A&B・ストルガツキイ 群像社)
ブレジネフ時代末期、82年のモスクワを舞台に、兄アルカージイがモデルの小説家を主人公とした小説です。
作者はソ連SFの代表者ですが、この物語は一見SFっぽくありません。
主人公はソビエト作家同盟のクラブへ足を運び、作家としてそれなりの特権に恵まれた生活を送っています。
しかし、「言語研究センター」なるところへ研究材料として作品を提出せねばならなくなり、
次第にストルガツキイ兄弟らしい違和感のある、
むずがゆい居心地の悪さと奇妙な魅力が同居する雰囲気へと空気が変化していきます。

ソ連では作家は高い地位と尊敬を得られる職業である一方、その作品は検閲を受け、
作家同盟という組織に所属していなければ作家を名乗ることは許されませんでした。
主人公も過去の作品で当局から批判を受けており、
現在も生涯をかけた作品を書いていますが、しかし発表するあてもありません。
かといって別に積極的に反体制活動をしているわけでもないのです。
そんなソビエト体制下の作家活動というものは、現代日本の漫画家、それも
端くれの端くれである僕なんかと比べるべくもありませんが……、
しかしこの本は、すべての字書き、絵描き、それらを志す人々にとって強烈な印象を残すのではないでしょうか。

僕はネタバレを忌避するタチではないのだけど、これは是非読んで欲しいので筋やオチは伏せておきますね。
『山月記』に匹敵する強制的士気高揚小説かもしれません。うう。

『トゥバ紀行』(メンヒェン=ヘルフェン 岩波文庫)
モンゴルとソ連の間に位置し、1921年から23年間独立国だったトゥバ共和国。
そこに1929年、唯一入国した西欧人である筆者が綴った旅行記です。
独立国とはいえ、その実態はソ連による完全な傀儡国家でした。
人口はたった5万人強、首都は木造の家屋が漫然と並ぶ2000人の集落。
一応社会主義国なのだけど、ラマ教の勢力はまだまだ強くて政府閣僚もほとんどが熱心な信者だったり。
著者は民族学・考古学者であり、トゥバ人の暮らしや文化、特に中国やロシアに翻弄されてきた歴史を鋭く観察しています。
ソ連政府の民族政策を批判しつつ一定の評価も加えているのだけど、
大粛清後やソ連に併合されたあとの政策はだいぶ変わっていたんだろうなぁ。
国は違うけど、以前『モンゴルの20世紀 社会主義を生きた人びとの証言』を読んでおいて良かったです。
そういや映画『アジアの嵐』は未見なんだよなぁ。

『ランクマーの二剣士』(フリッツ・ライバー 創元推理文庫)
ファファード&グレイ・マウザーの最終巻。
買ったのは結構前なのだけど、読んでしまうのがすごく勿体無くてせつなくて放ったらかしにしてたのです。
でまぁ、勇気を振り絞って読んだのですが、いやもうわかってたんだけど面白いのなんの。
事実上の主役はマウザーだと思うのだけど、その適当っぷりには拍車がかかっているし。
ランクマーの君主グリプケリオのダメ人間っぷりはいっそ惚れるほどだし。
しかし一番適当な登場人物はあのドイツ人か、やっぱり。
しみじみといいね! ソード&ソーサリーのシティアドベンチャーは!
あと今回も大層エロくて素敵素敵。

今後、ランクマーが提供する新しい興奮にはもう出会えないのかと思うと寂しくてなりません。
「世界よ、さらば! ネーウォンよさらば! 余はもっと幸福な宇宙をさがしにいく」

ソード&ソーサリーなシティアドベンチャー欲が高まったので、
「サタスペRemix+ in ポートブラックサンド」なシナリオを作ってみようっと(素直にAFFすれ)。
9/10
明日は投票日です(これ書いてるのは11日だけど)。
皆さんマスト行きましょー。

アームズマガジン連載中の「魔法の海兵隊員 ぴくせる☆まりたん」別冊
『まりたん集中ドリル かいへい1ねんせいよう』が届きました。
僕も1ページですがゲスト原稿描いてます。レイドビキさんとか、そんなの。
その辺の書店では売ってませんが、ヨロシクヨロシク!

TRPGカフェDaydreamさんの開店3周年会にお邪魔したり。
キャロムを初めて遊んだんですが、これがたいそう愉快でした。
指はじきビリヤードみたいなもので、インドなどで盛んなゲームです。
初めてなんでヘボヘボなんだけど(笑)、やーこれはまたやりたいね。
あと、おみやげでDaydreamさんデザインのゲーム「ヒクタス」をいただいたり。
お手軽で面白いゲームでしたよ。旅館で一晩ぼんやり遊ぶとか、そんなのが似合いそう。

ヴェネチア映画祭で宮崎駿に栄誉金獅子賞が贈られましたね。おめでとうございます。
アカデミー賞の授賞式には参加せず、イタリアには行くあたり宮崎さんの趣味かなぁやっぱり(笑)。

ウクライナ、ユーシェンコさんが全閣僚を解任。
一部で人気だったティモシェンコおばさんもクビ。
政権内対立とか汚職疑惑とか、あと今回の件はロシアなんかは歓迎の意向だとか、
なんかいろいろありそうでキナくさいですね。
つい先日、ロシアは旧ソ連諸国に続けていた低価格での石油輸出を
「ウクライナやグルジアには安う売ったらへん」と一部見直す意向を発表したばかりで、
その辺も関係してるのかしら。国際価格の1/3という話だしねぇ。
オレンジ革命の主役でマスコミでもてはやされたユーシェンコさんだけど、
勿論彼には彼の、ウクライナにはウクライナの都合や問題があるわけで、
一方的に親西欧などというイメージで片付けるわけにはいきますまい。

巨人が急にがんばりだして、中日連敗。
一方阪神は豪快に勝ってゲーム差はいよいよ5! マジック15点灯! いよいよですぞ!
あと星野さんが巨人の監督話を正式に否定して、やっぱり安堵してしまったり(笑)。
や、しばらくSDでいてもらわないと!

買った本
『キケロー弁論集』(小川正廣・谷栄一郎・山沢孝至訳 岩波文庫)
「いったいどこまでカティリーナよ、われわれの忍耐につけ込むつもりだ」ああかっこいい。
キケロといえば『Uボート』を思い出したりして(偏ってる)。 
あと僕の大好きなデキウス・シリーズの2巻『青年貴族デキウスの捜査』が、まさに
カティリナ事件を無台にしてましたね。勿論キケロも登場します。
9/9
ソ連軍の演習は3%までの死者は許容範囲だったという逸話がありますが(事実かどうか知らないけど)、
先日のロシア中国合同演習「平和の使命2005」でも8人の死者が出ていたそうで。
でも記事を読むと、死者が出たのは人民解放軍側のようですね。
「古い50年代のものを改造し、大きな砲を乗せたため車体が重くなったのが原因らしい」
水陸両用軽戦車ちうのは63式かしらん? これはいい加減ロートル車両なのだけど。
あと「ロシア兵の1人はパラシュートが開かず、同僚につかまって降下し、惨事を免れたという」
というのは一体どういうシチュエーションだろう。空中で同僚にしがみついたということだろか? ううむ。

ロシアといえば、自衛隊がロシア製火器を購入へ
参考機材として少数を輸入ということで、つまんなーい。
今後のロシア側の営業努力に期待するかのう。
意外だったのが、今まで持ってなかったのかな、ということなんですが。

アメリカのハリケーン被害に対して、キューバも援助を申し出ていたんですね。
医者1500人を派遣する準備をしたけれど、アメリカ側は医者が足りないわけではなく断られたそうで。
でも「寛大な申し出があった」と言っているので、すげなく断ったというわけではない様子。
カストロさん、なんか言うだろうなとは信じてましたよ!
あのじいさんがかっこいいのは、外交的ポーズと本気の壁がきわめて低いことにあると思うのです。

ぶぎーぽっぷさん、例の件送っておきましたよ! 返事も書くのでお待ちくださいな。
タカラの「人生ゲーム あなたの顔が人生ゲームのお札になりますキャンペーン」なる懸賞に当選したそうで、
写真を送らなければいけないのですがそれに僕が協力することになったのです(笑)。
ちゅわけで、青年トルコ党じみたマイ写真を送りましたよ!
しかし、トルコ帽被ったおっさんが印刷されている100,000ドル札というのは
それは単にインフレがおきているだけな気が。
9/7
とらのあなへの委託ですが、またもや早くも在庫切れのようで。ありゃ!
なんとかしますので、ちょっと待ってくださいね。

9回にエラクごたついたけど(明日のデイリーあたりが楽しみじゃな)、延長で阪神、中日に勝利!
この粘りがあれば行ける! 優勝できますよ!
しっかし、東京ではこんな大事な(しかも盛り上がる)試合を地上波で放映してないんだもんなぁ。

洞窟修道院、奥野さんの「ロシア歴史紀行アルバム」が相変わらず面白いです。
スモレンスクのふたつ目(緑が多くてのんびりした風情が良いです。)と
川から見たモスクワ。後者は僕も同じく遊覧船から見た光景なので、懐かしいです。
どの建物もでっかいんですよ。東京の建物はなんとコセコセしちょることか!

あと同じく洞窟修道院のページからワシントンDC滞在中のカネキウスさんによる、メリーランド大学の食事情
1〜2回生は寮に住むことを義務づけられているのですが、一定の金額を支払うと
キャンパスで食事が出来るクーポンがもらえるのだそうです。
しかし、福利のアウトソーシング化によりキャンパスの食堂は大手のファストフードばかり!
「学生の長期的な健康はどうなっているのでしょう? 心配になります。」と書かれてますが、
こりゃ他人事ながら心配になりますよ。
大学の食事というのは好きなネタなのだけど、お国事情というのはありますね。
中国やフランスの学食はやっぱり美味しいのかしらん。

六本木の傷害事件。
この記事では「1メートルぐらいの長い刃物」となってますが、NHKではシャムシールと言ってました。
シャムシール!?
どこの白兵戦阿侠だッ。
それとも山の老人の手の者じゃろうか。いやあそこはナイフを使うのが常套手段だしのう。
9/5
■■実況■■
9:00
二日酔った!
吐いた吐いた!
よしよし!
経験則的には、昼頃に急速に楽になる筈……。

■■実況■■
13:00
なんだかまだグラグラするけど、一応復活したかな?
やー、ここまできちんと呑んだのはすんげえ久しぶりです。
善哉善哉。

■■■■■

はい、二日酔いも9割回復しました。もちっと詳しく書いてみましょう。

朝8時頃、にわかに気分が悪くなって目が覚めました。
ぴくりとも動きたくなかったけど、大惨事が接近中だと脳内警報が発令されたので
万難を排して身体を操作し、トイレに直行。まさに間一髪で大惨事は免れました。
二日酔いで吐いたのは数年ぶりだけど、いっやぁ気持ちいいね!

水飲んで横になったけど、しばらくは「う〜ん」とうめくことしかできません。
まさに模範的二日酔いです。んでやっぱり「もう呑むまい」とか思うわけですよ。これだ!
しかし、近所のビル取り壊し工事が終わっていて本当に良かったです。
このタイミングでガッチャンガッチャンやかましくて家が揺れてたら、死んでいたかもしれません。

気がついたら寝ておりまして、起きたら13時。
しばらく呆然としたのち、出かけてうどん食べたらだいぶ楽になりました。
最近は小賢しい呑み方しかしてこなかったので、自分としては至極満足です。
酒呑みはこうでなくっちゃあ! 沈没した経験のない奴は酒呑みとは言えぬわ!
あ、下戸の方は除きますよ?
ビールぐらいならもう欲しいのう。あと、昨日の日記に追記したり。

とらのあなさんで委託お願いしていた分ですが、通販再開しました。
よろしくお願いしますね。

買った本
『真説 ルパン対ホームズ』(芦辺拓 創元推理文庫)
『銀河のさすらいびと』(キース・ローマー ハヤカワ文庫)
『マジック・キングダムでおちぶれて』(コリイ・ドクトロウ ハヤカワ文庫)
『ヴィーチャと学校友だち』(ニコライ・ノーソフ 岩波少年文庫)

『ヴィーチャと〜』は、古本で買いました。絶版なので。
小学校の国語の教科書に、この一部が載ってたんですよね。ソ連の小学校が舞台のお話です。
しかしなんだ、はじめて知りましたが書かれたのは1951年。スターリン時代ですよ!
戦争からまだたったの6年。作中では詳しく書かれていませんが、ソ連社会が本当に貧しかった時代です。
カンニングした者が学級新聞で糾弾されたり(自己批判を書けばそれも載せてもらえる)、
バスケットのチームに入れてもらうには成績が良くなければ駄目だったり、
なんちうか微妙におっかないなぁ(笑)。
あと校長先生が良き社会主義者という感じで非常にカッチョエエです。粛清されそうなタイプに見えるけど。

あと平沢進の『ICE-9』が届いたり。ひゃっほー。

「なにかすばらしいことを空想してみよう。早く大きくなって、とてもつよくて勇敢な人間になって、
いろんな手柄や勇ましいことがしたいなあ−−深いシベリアの大密林をわけてつきすすむとか、
人ののぼれないけわしい絶壁をよじのぼるとか、飛行機にのって青空をかけまわるとか、
地の底におりていって、鉄や石炭を掘りだすとか、運河を掘って砂漠に水をひくとか、
木を植えて林をつくるとか、また工場でスタハーノフ労働者になって働くとか、
なにか新しいすばらしい機械をつくるとかしたいなあ。
そうすれば、おとうさんもおかあさんも、オーリガ・ニコラーエヴナ先生も、
ぼくのことをほこりに思うだろうし、ぼくたちの一ばんしたしい、一ばん愛している友だちで、
先生であるあのえらいスターリンもぼくをほめてくれるんだ。これがぼくの空想なんだ。
でも、こんなことはなにもおどろくほどのことじゃない。おとうさんが言ってるんだ−−
ぼくたちの国では、だれでも、望みさえすれば、そして、ちゃんとべんきょうさえすれば、
どんなことだって、かなえられるって」
『ヴィーチャと学校友だち』
9/4
へべれけに酔う。
数年ぶりレベル。
これを書いている現在、日本語を書けているかどうか不安な程。
明日の二日酔いが恐いです。うう。

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上の文は、帰宅してへべれけで書いたアレなので、もちっと詳しく書いてみましょう。

ボンクラ9人がイケダさんちに大集合。
おおいに焼き肉を喰らい、おおいに酒をかっくらったのです。
まぁ、これだけならときどきやるんですが、たまたま始めたのが19時頃という早い時間なのが問題でした。
時間に余裕があれば、それだけ沢山呑むわけで!

ちゅわけで、ドイツのウォトカ「ラスプーチン」やサントリーの白角をガッパガッパ。
ついでに『サラマンダー』を観て狂喜乱舞。
我々の間では竜殺しのアメリカ人、ヴァンザンがべらぼうに人気でして、
「仕方がない。力ずくで徴兵する」「怒りを竜に!」「200人の部下がいるはずだった」
などの名ゼリフは定番ネタのひとつになっているほどなのだけど、余所ではどうなんじゃろ。
その後は昔の朝佳さん罰ゲームビデオを観たり、『うろつき童子』やOVA版のダーティペア観て
80年代文化を復習したり、どんどんグダグダに。

その間、外はどえらい雨に雷で、冠水したところもあったなんて知らなかったですよ。

そしてアルコールで加速されたヤクタイもなかったり青臭かったりする酔っ払いトークも炸裂。
僕は記憶は失わない性質なので、今なら冷静に振り返ることが出来るのだけど、いやぁ酔っていた。アホじゃ。

日付も変わって午前3時頃、地球の自転を明確に知覚しつつ帰宅したというわけですよ。
これだけ呑むと、「呑んだ!」という気分になりますね。

9/3

さて続きですよー。

まず、韓国・朝鮮をあげつらうネタで素朴に不思議なのは、「そんなに変かね」ということです。
いや、我々の常識(なんと適当で曖昧でグニャグニャした概念か!)とは違う出来事が多いのは事実でしょうけど。
でも、我々はそんなに「まとも」ですか? 我々だってかなりユニークな人たちではないですか?
僕は外国を覗いた程度の経験しかありませんが、外から見る日本だって充分変にです。

勿論、自分たちの目から見て変なものを面白がるのはしごく健康な感性です。
そこから興味を持って視野を広く持つことは素晴らしいことでしょう。
しかし、ウェブでの韓国・朝鮮ネタの大部分は単に面白がるのではなく、
嘲笑や侮蔑といったニュアンスが強くはないでしょうか。
また韓民族ネタでも「かっこいい」「ステキだ」という日本人の目から見て感心できる出来事は多いはずです。
韓国・朝鮮を攻撃するネタで喜んでいるほとんどの人は、ごく一面的なことしか見ていないのです。
複数の視点を同時に持つことのできない人が多いのは悲しいことと言わざるを得ません。
アメリカに対しては持てるのにね。ブッシュ政権や傲慢なアメリカ文化は嫌いでも、タランティーノは好きでしょ?

さらに危惧すべきことがあります。
ウェブでの韓国・朝鮮ネタの対象は韓民族のみならず、日本人にも向けられているのです。
前記のネタは「奴ら/俺たち」という発想の訓練にほかならないと書きましたが、
その境界線は日本人のなかにも作られているのです。
韓国・朝鮮ネタに反発すると、「在日」「チョソ」と罵られる(罵りのつもりで使っているのでしょう)
ことはウェブでは最近よく見かける光景です。
「あれは変だよね、あれ、変だと思わないの。お前は変だ」というわけです。
ぶっちゃけ「非国民」と同義語です。
要するに、韓国・朝鮮ネタというのは「他者」を意識させることによる
「自分たちは『普通』だ」「仲間だ」という帰属先作りに他ならないのです。
その言い訳としてナショナリズムが利用されるのです。
そんな言い訳にされちゃあ、日の丸だってかわいそうだ。あと、真面目なナショナリストも迷惑でしょう。
「愛国心とは、ならず者たちの最後の避難所である」とも言いますね。
この辺は晴天さんの日記にリンクしちゃいましょう。あちらの方が手際よくまとめているので。

もちろん、ウェブでの現象だけを問題視しても解決はしません。
経済とか教育とか、いろんな要因があるのでしょう。
現実問題として文化相対主義では解決できないことは多々あると思います。
特に問題が頻発しているすぐそばにいる人にとってはそうでしょう。
でも、ウェブでの煽り、嘲笑で解決しますか?

民族ネタは僕も好きなのですよ。ロシアなんて民族抜きには語れないし(笑)。
ただ、韓国・朝鮮、そして最近は中国関係に関するウェブでの流れは目に余るものがあります。
ジョークというものは、使うタイミングをわきまえてこそのジョークなのです。
勿論、真面目に問題を追いかけている人も多いでしょう。
しかし、不特定多数に向けられたあなたの発言がどう受けとめられるか、
そこは充分に考えてもらいたい。自戒を込めて。

……うーん、なんか、こういう話になるとスケールがでかくなるなぁ。
mixiで始めた話なのだけど、韓国や中国の対応が云々、という話を持ち出す人もいて。そうじゃないっての。

てなわけで、まとめよう!
尊敬する友人の皆さん! ここを読んでくれている皆さん!

ウェブで不特定多数に向けて嫌韓ネタ、憎悪や嘲笑を煽るようなネタは自重しよう!
ネタにしたいときは、なぜそれを書くのか一旦振り替えれ!
君の書き込みでレイシストが増える可能性を考えろ!

友人からポグロムの共犯者が出るのは見たくないのよ。
無論、あたしゃファシストでないので強制は出来ないし反論上等だけど。
あーでも、「強制はしない」というのは逃げ口上だな。『ヒトラー』でゲッベルスも言ってたしな。

というわけで、お願いです。憎悪に荷担しないでください。いやホント。
9/2
たまには真面目な話を。

『ヒトラー 最期の12日間』に行ってきました。2度目です。
その帰り道、友人と話題になったことがひとつ……。

最近、ウェブでは2ちゃんねるあたりを中心にして韓国・朝鮮ネタが多いですね。
現在、本気の人種差別主義者はそのなかでもごく一部でしょう。
大半の人はただネタとして楽しんでいるだけだと思います。
中には「トラブルを防ぐために、その事例を知っておくべきだ」という人もおりますが。

でも、将来なにかきっかけがあればどうでしょうか。
それは災害かもしれないし、経済恐慌かもしれないし、はたまたテロかもしれません。
そんなとき、不安の対象を具体化し、それを攻撃することによって
安心を得ようという動きが出ることは実によくあることです。

「あいつらは変なことをする連中だから仲間じゃない」「仲間じゃない奴はつまり敵だ」

今まではネタとして笑っていたかもしれませんが、
それは無意識のうちに「奴ら/俺たち」という境界線を作る訓練をしていたということでもあるのです。
誰かが煽れば「もしかしたら」と思うでしょう。
嘲笑と、実践の間にある差はときとしてとても小さくなります。傍観するのならもっと簡単です。
(また、ネタをネタとして理解できない層……特に若年者……が多数ウェブを見ていることも忘れてはなりません)

おそらく意外に近い将来、我々の身近でポグロムが起こるのではないかという不安。
杞憂であればいいのですが、なんだか本気で恐くなってきている今日この頃です。
ポグロムが起これば、いま韓国・朝鮮ネタで喜んでる連中はみんな共犯者ですぞ。覚悟はあるんでしょうな。

かといって、韓国・朝鮮ネタ禁止ーッ、規制ーッとやるのもまたよろしくないんですよね。
この辺を考えると、実に暗澹たる気分になるのですが。

この話、続くかも。
9/1
ああ、夏が終わってしまう。
でも、近所のビル取り壊し工事はまだ続いてます。ガリガリやかましくて家も揺れます。
あれを聞いていると体感以上に暑苦しくてイライラしてたまりません。キー!

0.5差まで中日に追われていた我らがタイガースですが、勝った! 勝った!
藤川も復帰したし、素晴らしい!
勿論、まだたったの1.5差なので安心できません。来週にはまた直接対決があるし、
しかも中日の方が残りゲームは多いのです。
見てるだけでしんどいシーズンですよ。ああもう。

今日は北オセチアの学校襲撃事件から1年。
『チェチェン やめられない戦争』では、ロシア側も武装勢力側も戦争状態そのものから利益を得ている
悲惨な構造が紹介されていますが、その後現状はどうなってるんでしょうね。
今度選挙をやる、という話だけどまともにできるかは疑問なわけで。

昨日はポーランドで自主管理労組「連帯」結成から25周年の式典があったそうで。
グダニスクのストと「連帯」は、僕が最初に覚えている国際ニュースのひとつです。
しかし、もと「連帯」議長で大統領もやったワレサさんはまだ61歳ですか。
36歳であの出来事を指揮していたわけで、考えてみるとたいしたものです。
ソ連の軍事介入を阻止したヤルゼルスキさんもたいしたものなんだけどね。
かつて1000万人が参加した「連帯」も、今は100万人規模まで減ってきたとかで、
でもまだあったんだというのが正直な感想かしらん(笑)。

メールゲーム「ブラッドオペラ」のリアクションが届きました。
のんびり孤立して遊ぼうかと思ってたけど、さすがに他が気になり始めたので交流してみましたよ。
やあ面白い(笑)。