■2005年6月■

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Flying Circus →


6/30

いわずとしれた赤の広場。意外と狭いんですよ。
基本的に自動車が通らないので、のんびり歩くのがとても楽しいです。
石畳の感触もステキだし。目をつぶるとありありと思い出せますぞ。
ちなみに塔の上の赤い星は、あれはルビーで出来てるのです。ルパンが盗みそうだのう。

RAITAさんが次号のテックジャイアンのコラムでロシアレポートを描くそうで、サイトでその一部が見れますね。
ロシア娘の肌が、肌が。いや、ホントに透き通るような白さで、こだわる人にはたまらないようです。
そして背景に見えるのはモスクワ大学ですのう。楽しみー。

今日はどえらい雨で目が覚めました。
川も増水しただろうに、鴨はどこに避難してるんでしょうね。
午後からはなんだか晴れてきましたが。

大山玲『THE FISHBORN』の単行本が出ているとき知り、
あわてて書店に行きましたが地元には入ってませんでした。
まぁ、かわりにいろいろ買ってしまったんだけど。

『ノモンハン戦車戦』(マクシム・コロミーエツ 大日本絵画)
ソ連側の資料を元にした戦史「独ソ戦車戦シリーズ」の最新巻。独ソじゃないけど。
ノモンハンの資料はいろいろあるけど、ソ連側から検証したものは少なかったので楽しみにしてました。
ジューコフの指揮に批判的な部分があったり、興味深かったですよ
(まぁ、乱暴な指揮をする人物だったことは間違いないわけで)。
ノモンハン戦後にソ連軍がまとめた報告書に
「日本軍の地雷や火炎瓶などを使った肉薄攻撃は効果的ではなかった」とあり、この辺は新鮮でしたね。
ノモンハンの、少なくとも前半では火炎瓶による攻撃などは効果的だったというイメージがあったので。
一番怖かったのは対戦車砲だったそうで、そりゃそうだわな。
この本の写真を観ているとノモンハンは茫漠としつつなだらかな起伏もあり、いかにも道に迷いそうじゃのう。

『帝国海軍 真実の艦艇史』(学研)
改装しまくった鹵獲砲艦とか、ヨレヨレでがんばる老朽二等駆逐艦とか、そういうのが好きなのですよ。

「ヤングキングアワーズ 8月号」
ジオブリもヘルシングもアニメがお仕事も、今回どれもこれも盛り上がってるのう。
ジオブリは、神妙な入江というレアなものが見れます。目つきはいつになく凶悪だけど。
そしてナポレオン、ダントンが処刑されちゃったー。
6/29

モスクワのコミックイベント「コミッシヤ」に集まったロシアンオタク軍団。
なんか、日本にいても違和感のない人もいます。
しかしテンション高くてですね皆さん。オタクが集まればえらくはしゃぐというのも万国共通なのかしら。
いやでも、お世話になりましたよホント。

『PQ-17』を観たり。
原題は『コンボイ PQ-17』という、ロシアのTVドラマです。2004年製作。
二次大戦中、米英からロシアへ向かった輸送船団PQ-17がドイツ軍に迎え撃たれ、
壊滅的な損害を受けた戦いをもとにドラマ化したものです。DVDで4巻まで出ています(1巻に2話収録)。

や、TV作品ではありますが、相当気合いが入ってますよ。
『バンド・オブ・ブラザース』あたりに比してもいいんじゃないでしょうか。
どこかの雑誌で「話は冗長」みたいなこと書かれていたけど、貴様の目は節穴かッ。
まさか全部ぶっ通しで観たのかしら。TVドラマなんだから、1話ずつじっくり観ればいいのに。

ソ連貨物船の女性船員、アメリカ貨物船の荒くれ船員、ソ連潜水艦クルー、
ドイツUボート艦長、ソ連の漁船改造駆潜艇クルーあたりが主な登場人物で、皆いいキャラばかり。
特に米船の船員や駆潜艇艇長など、中年のおっさんが実に魅力的なのはロシア作品ならではでしょうか。
あと、コマンドマガジンのレビューにもありましたが各国の首脳部がよく登場するのも
往年の戦争映画を思い出させてステキです。レーダー提督にガン飛ばすヒトラーとか人相悪いスターリンとか。
チャーチルは似てなかったけど、まぁ仕方あるまい。レーダーは苦労人ぽかったけど、デーニッツは悪役だなぁ。
NKVDが結構な悪役で登場して、ああ現代ロシアの作品だなと思ったり。
ドイツ人にはちゃんとドイツ語、アメリカ人には英語をしゃべらせているのはソ連映画の伝統ですね。

薄汚いソ連貨物船や、ヨレヨレの駆潜艇が出てくるだけで僕はもう大喜びです。
駆潜艇にはモンゴル系の水兵がいるのが印象的ですが(ホーミー歌ったりします)、
そんなところから海軍に引っ張るソ連軍はやっぱりどこか間違ってやせんかな(笑)。
あと、CGでティルピッツやJu-88も登場しますが、これがなかなかいい感じですよ。

戦車の大群が出てきて、という作品ではないですが、ロシア戦争映画魂は健在でした。
それだけに、字幕の翻訳がちょっとひどいのが残念だなー。
まだ2巻までしか観てないので、早く残りも観ないと!

6/28

ロシアホテルの朝食。ビュッフェ形式なので、もっとおかずはありますよ。
実際大きいだけでたいしたホテルじゃあないんですが、結構美味しかったです。
でも毎日メニューが変わらないので、滞在後半はちょっと飽きてきたのは秘密だ!
向かって左手前の、卵焼きみたいなのが美味しかったなぁ。黒パンがなかったのが残念。

今日は連れだって新宿末廣亭の寄席に行ってきましたよ。
東京の6月観測史上最高気温とかいう、気合いの入った陽気のなか行ってみると列ずらり。
なんですかこの盛況ぶりは(我々もその一部なんですが)! しかも昼夜入れ替えだそうだし!

末廣亭行くのはじめてなんですが、古ぼけてこぢんまりしてて居心地いいですね。
桟敷で瓶のコーラすすりながら見てましたよ。
春風亭小朝、林家いっ平、林家正蔵(こぶ平と言った方がまだ馴染みあるでしょうね)、柳家花緑と
出演者も豪華ですよ。こりゃ混むわけだ。
そして正蔵や花緑はさすがに上手かったです。
あと小円歌ねえさんはかっこいいなぁ、ステキだなぁ。
や、堪能しました。寄席はいいねぇ、また行こうっと。上方落語にも行きたいな。

そういえば、26日はゲームガレージスケープコンベンション、通称すけこんの日でした。
僕はまよキンのイベントがあったので行けなかったんですが、
いろいろお世話になったゲーム会なので参加できなかったのはとても残念だったですよ。
当日はどんな塩梅だったでしょうか。
参加された方の日記など読んでると、楽しまれてたようでホントなによりです。

そうだ。遅ればせながら、今月のアームズマガジン『馬車馬戦記』はお休みを頂いています。
すみませんどうも。
6/27

戦勝記念公園はソ連崩壊後に整備されたところで、慰霊のための宗教施設がいくつかあります。
一番目立つところにロシア正教会の聖堂があったり、シナゴーグがあったり。
ロシアにはイスラーム教徒も多いわけで、写真みたいなモスクなんかもあるわけですよ。
先日『世界のイスラーム建築』を読んだばかりなので、
この現代建築のモスクをちゃんと見てこなかったことがちょっと残念。
写真を撮ったとき、ちょうどアザーンが聞こえてきてたけど、ここに礼拝に来る人はどのくらいいるのかな。

昨日の焼き肉、なにがアカンかったのかえらい勢いでお腹をこわしました。
でも負けない!

天気の話ほど無駄なことはないというけれど、暑かったです。ブヘー。
腹が立つのは、外はそれなりに涼しいんですよ。風も吹くし。
でも部屋のなかは熱気がこもってエアコンをまわさないとどうにもならないという事実。
伝統的日本建築だと、障子を開けてねっころがるだけでそれなりに涼しくなるのになぁ。むー。
扇風機買ってくればいいんだろうけど、部屋には紙がいっぱいあるのでそれが飛ぶんですよね。

ちょっと外に出かけて、帰ってくると部屋で吊っていたポトスの鉢植えが半分ひっくり返ってまして。
土が畳の上にドサー。なんかもうね、一気にいろいろイヤになりますよ。

とある日記を読んでたら、ハモを食べた話がありまして。
ムチャクチャ好き、という魚でもないけれど、何年もご無沙汰なことに気づくと俄然食べたくなりました。
京都の初夏の風物詩ですよ。ハモー。

さてさて、この夏どえらいお楽しみがやって来ます。
『ソビエト映画回顧展05』
上映作品も傑作ぞろいですぞッ。ムワ、これは行かねば、行かねば。

訃報が二つ。
『ゆきゆきて、神軍』で知られる奥崎謙三氏が亡くなったそうです。85歳。
「死ぬ直前まで院内で『バカ野郎』と叫んでいたという」
怒れる魔神の化身、神話的人物でした。

絵本作家の長新太氏が亡くなったというニュースにも驚き。
この人の絵本には大分お世話になりましたよ。子供でもひと目でわかる絵柄でした。

黙祷。

6/26

さて、今日は『迷宮キングダム』のオンリーイベント「げっちゅーキング☆CON」です。場所は秋葉原。
サプリメント『げっちゅーキングダム』発売に合わせるということで、ちょっと毛色が違いますよ。
イベントでは全部で6卓。つまり王国が6つ。
この6王国が存在する「アキハバラフロア」に列強「ハグルマ資本主義神聖共和国」の
12資徒こと12人の資本卿が侵攻してきます。
イベントは二部構成で、前半はそれぞれの資本卿の侵略拠点を国ごとに分担して攻略し、
後半は残った12資徒の勢力と6王国連合軍が戦争ルールを使って衝突します。
王国間の円卓会議などもあって、ちょっとマルチテーブルセッション感覚でプレイしました。

さて、『げっちゅーキングダム』の新王国名決定チャートによって生まれた6王国名は……。
爆発征服の国
人類征服共和国
爆発系魔国
人類火星の館
超☆デーモン星
不思議大ポリス

……愉快な世界じゃのう。

さて、速水は「爆発征服の国」のGMをしてました。
最初に向かったのは12資徒タダイ=ハグルマが占領するマップ「沼地の要塞」。
開始10分からトラップに引っかかり、出てきたランダムエンカウンターモンスターの前に敗走する宮廷。
わははは、素晴らしい、わははは。
……しかし、これがGM側の絶頂期だったのです。
その後あっさりタダイは倒され、次に遠征したマップはテストプレイで我々を全滅させた恐ろしい
シナリオだったにも関わらず、こちらもサクッとクリアされてしまいました。……あれ?
やー、ランドメーカーって強い、なあ(しみじみ実感)。

他の卓も順調にハグルマの拠点攻略に成功しており、後半の戦争パートでは4人の資徒しか残っていない有様。
「ふははは、この大坂城は難攻不落よ(負けフラグ)」とか見栄を切ったりするも、
6王国連合軍に文字どおりすり潰される結果に。ここまでひどい負け方をするとは……ッ。
やー、イベントの一体感もあり、とてもテンション高く盛り上がった一日でした。
スタッフ側もやっていて楽しかったですよ。
参加者の皆様、本当にありがとうございました!

イベント後、スタッフ一同池袋へ移動してレッツ焼き肉食べ放題。
しかし行きつけの店は1時間待ちだというし、
第二候補は知らない間に店自体無くなってるし、結局第三候補に決定いたしました。
この店、他の焼き肉屋とはひと味違って厨房から何から店員が全員中国人で、
焼き肉以外にも中華なおかずがいっぱいあるのですね。それも日本ナイズされてない味つけです。
なもんでお客さんも中国の人が多い印象。

でまぁ、喜び勇んで食べ放題ったわけですが……肉もおかずもこれが美味しくない、有り体に言ってまずい。
無闇に濃いサワーはなんだかママレモン+消毒用アルコールみたいな風味だし。
あとこの店、店員のサービスも日本ぽくなくかなりおざなりです。
本来そういう不愛想な対応は僕の好むところではあるんですが、この店に来たのは久しぶりで、
しかもイベント後でなまら疲れていたのでスイッチの切り替えが遅れました。

以前は結構来てた店なんだけどなぁ……味落ちた? それともこっちが歳食って耐性が無くなった?
日本ナイズされてないおかずの数々は結構好みの筈なのよ。ムーン。
個人的には近々また行きたいところです(身内は来たがらないだろうけど)。
焼き肉モードになっていたのが余計アカンかったのかもしれません。リベーンジ。

にしても第二候補の店、カルネが無くなっていたのはショックだのう。
ここしばらく行ってなかったけど、いつ潰れたのかのう。

6/25

市場で見かけた、トラックを使った露店。これはタンボフから来たのかな。
つやつやした野菜や果物がところ狭しと並んでて、どれもとても美味しそうでしたよ。
カフカスの方から運ばれてくるものも多いそうで、大陸的感覚だなぁ。
や、日本でも中国産の野菜とか食べてるか。
さすがに、冬になると一気に野菜が不足して質も落ちるそうです。

明日の「げっちゅーキング☆CON」の準備に終始する日。
打ち合わせしたり、小物の買い物に行ったり。
明日使うシナリオのテストプレイをしてみましたが、見事にPC全滅。わははは。
やー、大丈夫? 明日プレイヤーさん達勝てるの? ま、ヌルイより厳しい方がいいよな!

6/24

モスクワの街角で見かけた、名も知らぬ(調べりゃわかるんだけど)修道院。
当然ながら、教会や修道院をよく見かけますね。
教会では信心深いおばさんが祈ってたりして、観光気分で覗くことにちょっと気が引けたり。

新宿で、深見真さんのオフ会というか、呑みに混ざってきましたよ。
いろいろびっくりしたり、嬉しかったり、感心したり。
『レッド・デッド・リボルバー』を頂いてしまいました。ありがとうございまーす。

6/23

さて、こちらはВДНХ(ヴェーデンハー)と言いまして、「ソ連国民経済達成博覧会」というところです。
あ、今はВВЦ(全ロシア展覧会センター)だったっけ。でも地下鉄の駅名はВДНХそのままだったよ。
ソ連時代、当時の社会主義経済の成果をいろいろ展示していた場所で、
ソ連を構成する様々な共和国を象徴するソビエツキーなパヴィリオンがいっぱいあります。

いっぱいあるといっても、アホみたいに広い敷地なので「点在する」というイメージなんですが。
昔の晴海の国際展示場の5倍はあるんじゃないかしら。
ソ連崩壊後、それぞれのパヴィリオンにはなぜか様々な店が入って市場になっちゃいました。
他で人気のある市場がいっぱいできたので、ВВЦもイベント用の展示施設に模様替えする計画らしいですが。
ここでコミケやったらそりゃあすごいことになりますよ。
なんせ広いので落選率大幅に下がりますよ。移動に自転車が欲しくなりますがね! どーですかひとつ。

コマンドマガジンをつらつら読んだり。
今回の付属ゲームに関連した、41年ドイツ軍のムルマンスク攻撃に関する記事が興味深かったです。
北極圏のツンドラで戦争してるんだもんなぁ。
リプレイを書いている宮永さんは山屋のようで、
山岳師団の戦いへの思い入れが行間から溢れてくるようですよ。こういう趣味の入り方は好きです。
付属ゲーム『ムルマンスク'41』、やりたくなりました。マップからして寒々しいのう。

そしてなにげに毎回楽しみにしているのが連載「地中海戦史」。
地中海の地味な戦闘を丹念に解説してて楽しいです。いや今回はイラストリアスが大破するし地味じゃないか。
この頃は、かのフルマー戦闘機が大活躍していて涙を誘いますね。
バトル軽爆撃機を元に開発された、なにか勘違いした変てこな艦上戦闘機。
最大速度400キロ足らず。元が軽爆なので航法士が乗ってたり。
これが好きという人は相当のひねくれ者です。……しかし魅力的なのは認めよう。

そして『クルセイダー・キングス』のリプレイが! ウチじゃプレイできないのよう。
「このゲームでバルカン付近の国をプレイしていると、とにかくビザンティンだけは信用できなくなる」
というのが実にそれっぽくて笑えます。そっかー、そんなにイヤかー。

阪神、交流戦明けの中日戦3連戦、今日は負けてしまったけどまぁ勝ち越しで良し!
パ・リーグは、気がつくとロッテがだんだん追いつかれてきてるんですが。
まぁ、向こうはプレーオフがあるから戦略も変わってくるけども。

ふと、アキ・カウリスマキのDVDをamazonで調べてみると、絶版だらけですね。最近出たばかりなのに。
DVDの絶版の早さはどうにかなりませんかホント。
今度からは出た瞬間に買っておかないと……うーん。

今日の受信。
「パルナスの要塞」
……ニッチだッ!

『翡翠境奇讀 2』(広江礼威 小学館)
『げんしけん 6』特装版(木尾士目 講談社)

特装版、予約してなかったからダメかなと思ってたけど、近所の書店に平積みでしたよ。
75ページの大野さんの胸だけで10年は戦えます。
木尾さんはもともとどちらかといえばシンプルな線だったけど、
最近はえらい勢いで色気のある線になってきてますね。たまらん。

『世界のイスラーム建築』(深見奈緒子 講談社現代新書)読了。
イスラーム建築の特色について、流れについて非常によくまとまった一冊。非常にいい本です。お薦め。
しかし最近つとに思うのですが、ペルシア文化ちうのは実に大きな影響を周囲に与えてますね。今更ですが。
遅まきながらも、ちゃんと勉強しておいた方が良さげですよ。
それはそうと、フェズには行きたいのう。モロッコはどのくらい旅費かかるんじゃろか?
6/22

モスクワ郊外の風景です。市街地から20キロか30キロ離れただけなんですが、もうこの有様。
東京や近畿だと、郊外に出てもえんえん住宅街で、でなきゃ畑と水田ですよね。
こっちにも勿論畑はあるんだけど、それ以上に何もない草原と、あと茫漠たる森が一面に。
天気が良かったせいもあり、すごく気持ちのいいところでした。
草原の緑に、めったやたらに咲いているタンポポの花のコントラストが眩しかったです。
や、ダーチャだらけの地域もあるんだけどね。

蒸すと途端に紙がベコベコになるので、早くもエアコン入れてます。ドライで。
しかし、どれぐらい効いてるんでしょうね。
感覚ではそれなりに乾いているような気もするのだけど、よくわかりません。安普請のスキマだらけだし。
今度湿度計でも買ってこようかしらん。

太陽帆船「コスモス1」がロシアの原潜から打ち上げられたんですが、エンジン不調で失敗。あらら。
まぁ、次だ次! えーアメリカ惑星協会さま、次もロシアのロケットでお願いします。

ラリー・コリンズが亡くなったそうです。『パリは燃えているか』の作者の片方ですね。
僕はそれよりも、インド独立を扱った『今夜、自由を』に大変感銘を受けた方なのですが。

ニュース記事眺めていたら、小澤征爾も69歳なんですねー。
若いイメージがあったけど、でもまぁ考えてみればこんなモンか。
とはいえ、今では69歳だとまだ年寄りの入口程度なのかもしれないけど。

今日はバルバロッサ作戦発動64周年の日。
いや、バグラチオン作戦61周年と言っていただきたい!
だもんで、対独戦勝60周年記念FLASHをまた観たりするわけですよ。
元ソ連軍の将軍で、ドイツ側で戦うことを選んだウラーソフ将軍や、
「一歩も引くな」と悪名高いスターリンの布告227号などもきちんと解説しているところに好感が持てます。

コマンドマガジンとRPGamerの見本誌が届きましたー。
気になってたのだけど、『PQ-17』面白そうだなぁ……。

6/21

泊まっていたロシアホテルの部屋ですよ。
最終日前日あたりに撮ったので、なんだかえらく散らかってますが。
去年泊まった部屋は最近改装されてたっぽいけど、この部屋は多分40年ぐらいそのままでソ連感たっぷり。
北国だけあって重厚な作りなんですが、羽目板がガタガタだったり。あと天井がえらく高かったなぁ。
や、便座とバスタブの栓はちゃんとありましたし、TVは韓国製だったけど。
居心地も普通に良いですよ? 取り壊されるという話だけど、ここ便利なんだけどなー。

今日は夏至でした。
ああー!
あとは陽が短くなるばかり! なんてさみしい! アー!
夏至が過ぎるとなんだかガックリ来ちゃうのはウチだけでしょうか?
この時期、朝の4時頃になるともう空が白みはじめてますが、
てことはモスクワあたりは2時頃には明るくなってきてるんでしょうか。

奥野さんが最近読んでいるという、『私はT-34で戦った』というロシアの本がえらく面白そうです。
大戦中、T-34に乗っていたソ連戦車兵達の手記で、前線生活が率直に語られているという話。
「85ミリ砲装備型が現れるまで、T34はティーガーを見るとウサギのように逃げ回っていた
……ティーガーの砲身が水平方向に動いているうちはまだいいが、
垂直に動き始めたら戦車を捨てて逃げた方がいい」

とか、懲罰大隊とか食料調達とか、そういう話がてんこ盛りだそうで。
あのう、すごく読みたいんですが。ドイツ兵の手記はいろいろありますが、ただでさえソ連兵のは少ないのです。
大日本絵画とか学研とか原書房あたり、出しませんか、出しませんか。

サイコドクターぶらり旅で紹介されていた、ロシアの廃墟マニアの写真集。
なんてったってロシアです。廃墟も気合いの入り方が違います。素敵だ……。
そしてやっぱり『ストーカー』とか思い出したりするわけで。

掲示板で教えてもらったんですが、素晴らしい内容の対独勝利60周年記念FLASH。
歴史FLASHをよく作ってはるナポレオンさんに言われて気づいたんですが、
この作品のすごいところは時間経過をディフォルメしていないところなんですね。
モスクワ防衛戦やスターリングラードの戦い、クルスク攻防など戦史マニアは
その部分だけを取り上げて、他の期間に目が行かないことが多いのですが、
この作品ではそんな大会戦も時間的にはあくまで全体の一部に抑えて表現してあります。
それだけに、その戦いの重要性や全体の中での位置がよくわかるのですよ。
最初に「これはなにかが違う」と思ったのは、バルバロッサ作戦初期のブレスト要塞の戦いです。
時間が進み、戦線がはるかソ連内部に行ってしまったあとも、ブレストにはアイコンが表示されているのです。
はじめは何だろうと思っていたのですが、「まだ戦いが続いているのだ」とわかってその凄絶さを感じましたよ。

なんか、今日はロシアネタが多いですね。

『ヤングガン・カルナバル』(深見真 徳間書店)読了。
いつも通りかっ飛ばしてくれてます。いかにも続編がありそうな作品なんですが、どうでしょうその辺。
しかし、悪役はやっぱりロシア人になっちゃうのかなぁ。
や、ロシアファンというのはロシア人が悪役という作品に慣れきっているので、もう平気なんですがね!

『中世ヨーロッパの城の生活』(ジョゼフ・ギース フランシス・ギース 講談社学術文庫)読了。
ウェールズのチェプストー城を軸に、中世の城の生活、女性、城の切り盛り、狩猟、荘園
などについて紹介した一冊。読みやすいし、まとめ方も手際が良いし、歴史ファン以外にもお薦め。
読んでる間にネタもひとつ思いついたし、この本には感謝感謝。ふふふ。

6/20

ちゅわけで、TRPG Batonが来たのです。ノー・パサラン!
音楽と比べて母数が圧倒的に少ないので、ネタが被ることが多いのが難ですのう。
あとVideogame Batonてのもあるようですが、ウチは社会主義政権が長く続き
インフラ整備が遅れているので、そっち方面はまるでダメです。寄こさないように。
しかし今日の気温、京都は34度ですと? いやさすが、さすが。

1. 所有しているTRPGの数
狭い室内に芸術的配置で仕舞っているので、数えるのが億劫です。
でも意外と少ないですよ。

2. 最近お気に入りのTRPG
RPGなんぞより、時代はウォーゲームですよウォーゲーム。
いま猛烈に遊びたいのは『1918 Storm in the West』『REDS!』
『Royal Tank Corps』『When Eagles Fight』……気がつけば、全部テッド・レイサー師匠のばかりだ!
や、これ以外でも遊びたいのがいっぱいです。
RPGなら、お気に入りというか気にしているのは『スターレジェンド』でしょうか。

3. 思い入れのあるTRPG5つ
普段から叫んでいる『BootHill1st』とか、あと『TRPGがやりたい!!』のアンケートで答えたゲームは
除外してみましょう。同じの書いてもつまんないしね。あと自分が関わってるゲームも除外ということで。

■『ギア・アンティーク』
サタスペを除くと、実は一番沢山GMしてたシステムじゃないでしょうか。
知恵と勇気でがんばるマキロニー、大好きだったりします。あと軍人経歴表。
キャンペーンも何度もしましたよ。ヴァルモンでクーデター起こしたり。
今ではだいぶ勘が鈍ってしまっただろうけど、久しぶりにGMしたくあります。
あと、数えきれないほどGMやっておきながら、プレイヤーは1度しかやってないという因業なゲームだったり。
しかも、それは別にギーアンでなくてもいい様なシナリオだったりしたわけで欲求不満気味。
誰かGMシテクダサーイ。

■『WARPSアップルシード』
なんてったってはじめて遊んだRPGなので。
ずっとウォーゲーマーで、RPGにはイマイチ興味がなかったのだけど
(タクテクスとか読んでたので、どんなものか一応知識はありました)
京都駅地下街ポルタ、今は亡き「おもちゃの大京」でこれを発見したときに「なんとしてでも遊ばねば!」と天啓が。
や、すんげえ士郎正宗ファンなのですよ。アップルシードのOVAに怒り狂った頃ですよ。
んでもって、学校の友人を誘ってウチがGMでレッツプレイ。もう、べらぼうに面白かったです。
今から思えば、意図しなくても愉快な事態が起こるWARPSというのも良かったのかもしれませんね。
オリュンポスの地図とか描いたなぁ。アメリカ帝国の装甲列車とかー。
このゲームに出会わなかったらRPGしてなかった可能性も高いわけで、やー原作付きって大事ねぇ。
……む、アップルシードを読み返したくなってきたぞ(そしてM-66も引っぱり出すコンボ)。

■『Werewolf:the Apocalypse』
前世紀から版が替わるのにもめげず延々キャンペーンが続いていると、思い入れもできようものです。
セッション間のブランクが長く、もう止まったかなと思ってもまた再会される奇跡のキャンペーンです。
キャラシートが、もう染みだらけでボロボロなんですよ。すげーなぁ。
もじゃもじゃしがちなワールドオブダークネスの中でも、一本筋が通って遊びやすいのも好き。

■『蓬莱学園の冒険!!』
数あるRPG中でも、もっとも魅力的な世界だと思います。それに尽きます。
自分で行ってみたい架空世界の筆頭かな。
遊びたい……っていうか、一応キャンペーン途中ではあるんだっけ。

■エンゼルギア
遊んだ回数はごく少ないのだけど、戦争ごっこをするなら実は一番良いシステムなんじゃないでしょうか。
あとやったオンセの印象も強かったし(笑)。

むむう、『ソードワールド』『サイバーパンク2.0.2.0.(特に『ナイトシティ』に狂喜)』
『ブルーフォレスト物語』『ウォーハンマーFRP』『戦国霊異伝』
『混沌の渦』『天羅万象』あたりも捨てがたいのだが! あとやっぱエンクエか。
番外で『フンタ』……ってのは前書いたな。

4. 気になる発売予定タイトル
白狼伝……あーいやいや。
いまンとこ、ハート直撃というのはありませんのう。
自分が関わってるゲームは除外ですがね! フフフ。

5. バトンを渡す5人
TRPGなんて狭いコミュニティで5人なんてやってたらあっという間に刈り尽くしちゃいますよ。
今のトレンドは少子化だし、2人にしましょ。
MBCさん
SEIKAさん(mixi)

まぁ、テケトーにお願いします。
6/19

写真はルビヤンカ広場、無く子も黙る旧KGB本部。ソ連時代はこんな写真撮ったらすぐにとっつかまったそうですぞ。
で、正面は結構有名なのだけど……

後ろから観た写真というのは珍しいんじゃないかしら?
ツギハギを重ねたような、しかし巨大で威圧的な建物です。これだけで街の1ブロックを占領してます。
しかしスターリン時代など、まさにこの建物に何万もの人々が抵抗もできず連れ込まれ、
拷問を受け射殺されたりしたわけです。そう思って横を歩くとちょっと慄然といたしました。
今は対外情報部FSBが入っています。そういや諜報関係の組織がまた統合されるんだっけ。

先日行き損ねたシングルモルトバー「もるとや」に行ってきました。
大変居心地の良い店なのだけど、わたくしシングルモルトウィスキーの良し悪しなどさっぱりわかりません。
だもんで、銘柄は雰囲気で選ぶのです。まぁ酒なんてそんなモンでいいのよ!
ウチはもっぱらスコットランド最北端、オークニー諸島に蒸留所のある「スキャパ」を頂いてまして。
いや、このスキャパって、かの英国艦隊の一大泊地があったスカパ・フローのスカパじゃないですか?
数々の戦記や『女王陛下のユリシーズ号』に代表される冒険小説でお馴染みの、あのスカパでは?
黒い空、灰色の海、荒れ果てた山肌、横なぐりのみぞれ、
そして陰鬱にたたずむ薄汚れた国王陛下の英国艦隊の軍艦たち……。
そんな光景を夢想しつつ、頂くのですよ。むふふ。

もるとやのあとは同人誌見たりして、んで寿司をつまんだり。
酒呑んで、河岸変えて寿司ってのはなんだかすごく美しい酒呑みコンボじゃありませんか。

さて、お知らせです。
『迷宮キングダム』の大型サプリメント『げっちゅーキングダム』が明日発売されます。
A4なので、手にした感覚がなんだかアニメのムックみたいですよ。
迷宮での冒険にとどまらない戦争のルールや、投稿による様々な追加データがてんこ盛りです。
まよキン初のリプレイも掲載されてますよ。
いやもう、ホントにぎっしりで密度の濃いこと。読んでてとても楽しいです。
そしてA-10さんうっかりさん、あと僕のまんがも載ってます。豪華豪華。
読んで楽しく遊んで嬉しいサプリメント、ぜひぜひよろしくお願いしますね。

そしてお知らせもうひとつ。
RPG誌『RPGamer』の10号がそろそろ出ます。
いつもはリプレイまんが描いてますが、
今回は付属ゲーム『ファイティング・ダンジョン』のコマやタイルをデザインいたしました。
その名の通りダンジョン探索ものですが、他のゲームに転用することも……あいやいや、
とにもかくにも、こちらもぜひぜひよろしくお願いします。

おや、小太刀さんからTRPG Batonなるものが。
えーと、明日ね、明日ね。アスタマニャーナ。
6/18

ちゅわけで、あちこちで横行しているMusical Batonがウチにもやってきました。
ワーイ、仲間外れじゃない、仲間外れじゃないぞ! ありがとう吉井くん!

1. Total volume of music files on my computer
(コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)

0
PCで聴くという習慣がいまだにないのじゃよ。

2. Song playing right now(今聞いている曲)
「Оторвёмся По-Питрски」
Billy's bandの同名アルバムから。最近のヘビーローテです。
他のアルバムをろしあんピロシキで買おうと思ったら取り寄せしかないみたいで、むむどうしようかな。

3. The last CD I bought(最後に買った CD)
ロシアでいろいろ買ったCDのひとつで
「Человеку ХОРОШО」(マンゴマンゴ)辺りかしら。
ロシア語わからないのがかなり残念なグループ。

4. Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
(よく聞く、または特別な思い入れのある5 曲)

■オラトリオ「イワン雷帝」(セルゲイ・プロコフィエフ)
エイゼンシュテインの映画『イワン雷帝』のために作曲された作品。
イントロのファンファーレとそれに続く野太いコーラスを耳にすると、もう気分は陰鬱なクレムリンの一室。
隣室から雷帝役のニコライ・チェルカーソフがぬうと入って来そうな気がします。ぎゃあお慈悲を。
親衛隊の歌も大変よいです。強烈なカラーの親衛隊員の舞踏、あの映像を鮮烈に思い出すですよ。

■「流浪の詩(さすらいのうた)」(中島みゆき)
アルバム「時代 -Time goes around-」のバージョンで。
明け方に「さあーママ 旅に出ようよ♪」なんて聴くと、
仕事も友人もなにもかもうっちゃって行き先も考えず列車で旅に出たくなります。
とりあえず北海道、道東あたりかしら(行き先考えてるやないか)。

■「Space Tractor」(レニングラード・カウボーイズ)
アルバム「Leningrad Cowboys Go Space」から。
俺ぁモスクワ生まれだ。一緒にスペーストラクターで宇宙に行こうぜというテンションの高い歌。
ボロメカで宇宙! なんて甘美な響き!
レニングラード・カウボーイズお馴染みの、息切れするようなセルモーター音が素敵。
つか、これは名盤ですよ。全編赤軍合唱団が協力というのもすさまじい。
長い長い旅から帰ってきたら、街の名前がペテルブルクに変わっていた。俺のレニングラードを返してくれ、
という「Leningrad」も切なくて大変良いです。

■「Ride on shooting star」(the pillows)
持っているのはベストアルバム「Fool on the planet」で。
いや、フリクリ好きなんですよ。
「フリクリ MUSIC DVD」買ってないな。しまったー。
ああー、ウチにもハル子さん来ないかナー(夜空を見上げつつ)。

■「インターナショナル」
なんだかもう、聴くと自動的に目頭が熱くなっちゃって我ながらそれはどうなのかと思うのだけど。
でも、国境や民族を越えてガンバローという考え自体はステキなことじゃないですか。

「Leningrad Cowboys Go Space」以外は普通に買えると思います
(レニングラード・カウボーイズの映画はDVD買えるし、レンタルにもあるかも。お薦めですよ)。
インターはまぁ、いろんなのあるし。
眺めていると、なんだかどこか旅に出たくなる曲が多いような気がします。
平沢や筋少やスカパラやウルフルズが入らなかったな。むむ。
あとロードオブザリングのサントラなんかも架空世界旅行欲をかき立ててよく聴きますよ。

5. バトンを渡す相手5人の名前
黒川ケンキチさん
とけねこさん(mixi)
イワンの馬鹿さん
ていとくさん(mixi)
奥野さん

突然ですがまぁ、ひとつテケトーにお願いしまーす。
6/17

赤の広場に面している、グム百貨店の中。
ソ連時代は何もなくて十貨店とか言われたそうですが(あと特権階級向けの配給所があったり)、
今はブランドショップがぎっしり、こじゃれたカフェがあちこちに。
店に興味はないんですが、建物はステキです。
3階建てのアーケードになっていて、通路をまたいで橋が架かっている様は一風変わったダンジョン風。
迷宮キングダムの参考になりますよ。ちうか、グム内部はもちっと写真撮ってきても良かったなぁ。

「ウシガエル」の作者、つかはらさんのサイト弥栄堂がとってもステキなのです。

新宿で打ち合わせ。
ついでに、またペチカでランチバイキング。
いや、ここの単なるトマトシチュー自称ボルシチをすすっていると、
またロシアに行こうという決意が新たになるのですよ。あと、空いてるし。
ペチカの名誉のためにつけ加えておきますが、普通に美味しいですのでお間違え無きよう。

その後池袋で、mixiつながりのきつねうどんさんと呑み。
久しぶりにシングルモルトバーもるとやに行きたかったんだけど、満席で断念残念。
狭い店だし、まぁ仕方ないかのう。金曜だし世間はボーナス後だし。むむう。

今日買った本。
『サマー/タイム/トラベラー 1』(新城カズマ ハヤカワ文庫)
2が出るのは来月なので、それを読まないと判断もできないでしょうけど言ってしまおう。傑作です。
不満、不安、鬱屈、少年ならではの傲慢、ここ以外なら何処でも、夏の湿気。
「時間改変も平行宇宙もない、ありきたりの青春小説」という帯に
「こんな高校生がいるか」と突っ込む向きもありましょうが、まぁ、まぁ。
舞台になる架空の街の地図、それも縄文時代から順を追って載っているのは新城さんならではですのう。
地図を見ながら文章を読む、という作業は『宝島』の頃から好きだったので僕はたまらんのですが。
表紙が鶴田謙二というのは、最初どうかと思ったのだけど
(嫌いじゃないのだけど、鶴田表紙の本って多すぎないですか?)
いやっは、もうオッケーオッケー(現金)。表紙はマラソンを終えて校庭での悠有ですね。うむ萌え。
ちゅわけで、お薦めですよー。マスト買え。

『戦艦大和欧州激闘録 鋼鉄の破壊神』(内田弘樹 銀河出版)
内田さん2冊目の小説です。
大和を二次大戦当時の技術で、どこまで強化できるかという話。というより、それが全て(笑)。
それだけに、仮想戦記に馴染みのない人にもお薦めしやすいかも。
しかし、戦艦というのは最終的に日米英の独壇場になった感があり、
ヨーロッパの戦艦はやはり一段落ちるのです。
イタリアの戦艦あたりは悪くないのだけど、乗ってる連中がダメなので(笑)
てなわけで、イギリスの戦艦をドイツに使わせてみたり欧州戦艦の希望の星
H級やソビエツキー・ソユーズが出てくるのですよやっぱり。
次作も楽しみですが、そろそろ内田さんならではの味というか「内田節」みたいなのが欲しいところかしらん。
『ヤングガン・カルナバル』(深見真 徳間書店)
『中世ヨーロッパの城の生活』(ジョゼフ・ギース フランシス・ギース 講談社学術文庫)
『世界のイスラーム建築』(深見奈緒子 講談社現代新書)

6/16

どうってこともないモスクワの街並み。
どうってことない街に緑が多いのはステキなことですよ。強い日差しと緑、日陰のコントラストが眩しかったです。
あと、お巡りさんが映ってますがパトロール中にも見えなかったし、何してたんだろう。

mixiで教えてもらったステキFLASH。
ネズミがかわいいし、ウシガエルかっちょええし、犬もいいし(アスファルトに当たる爪音がポイント高いですよ)。
なにより世界の雰囲気が、こいつオレのために作ってくれたのかと思うほどで(妄言)。

パリの航空ショーでエアバス380が公開されてます。
800人以上、ジャンボ以上に乗客を乗せることが出来るというアレです。
しかしどーにも不細工だと思いませんかアレ。
実用性には自ずと美が宿ることが多いのだけど、これはなぁ。まぁそのうち慣れますかね。

去年、銀座の宝石店で35億円分の貴金属を奪った強盗団がセルビアやデンマークで次々逮捕されていて。
なんでも、彼らは自らをピンク・パンサーと呼んでいたそうな。
……わざわざチーム名をつけてるなんて、亜侠かよッ。
メンバーはセルビア・モンテネグロ人が3人にイギリス人が1人。
記事ではラソビッチ・ジョルジェ(40)、パナヨトビッチ・スネザナ(22)となっているけど、
これ姓名が逆じゃないかな(公文書などでは姓-名の順で書くから間違えたのかしらん)。
男女二人ということなので、スネザナさんが女かのう。
チーム構成は40歳男、35歳男、22歳女、55歳女。ジョルジェさんが実行役とのことで、戦闘亜侠か。
年齢や性別の構成を眺めるだけでなんだかドラマが妄想できます。これから臭い飯表かー。大変だなー。
世界を股にかけて活動してたんだなぁ。回想録とか書かないかな。

今日の買い物
『西洋甲冑 ポーズ&アクション集』(三浦權利 美術出版社)
『図説西洋甲冑武器事典』と同じ作者です。
チョイ前にbaldheadさんの日記で紹介されてて、気になってました。
や、いい本です。甲冑というのはよくわからない角度も多いですからね。
レイピアやマスケット銃や短銃を構えてる写真が結構多いのが僕の好み。
ゴシック鎧以降の甲冑が主眼なのがちょっと不満でしょうか。
チェインメイル&バケツヘルメットという取り合わせはカッチョイイのにな。

6/15

さて、こちらはモスクワの市場で見かけた魚屋さん。ワイルドな切り身に刮目せよ。
ここは一応鮮魚を扱ってますが、なんせモスクワは海産物にあまり縁がない街です。
市場の他の魚屋では主に干物やザリガニ売ってました。あと鯉も出るそうですよ。

今日、amazonから『Men's Adventure Magazines』という画集が届きまして。
戦後のアメリカパルプ雑誌の表紙イラストを集めた大作です。
B級を通り越して俗悪でしょーもなくてアタマワルクて、それはそれはもう魅力的なのです。
ライオンや熊や象や鮫や大蛇やイタチ(え?)やムササビ(ちょっと待て)に襲われる金髪半裸美女やタフガイ!
ジャングルで砂漠で氷の台地で野蛮な土人に襲われる金髪半裸美女やタフガイ!
ナチやジャップやキューバ人やロシア人や中国人やベトナム人と戦う金髪半裸美女やタフガイ!
ナチの将校やナチ女に鞭打たれたり拷問されたりゴリラけしかけられたり人体実験される金髪半裸美女やタフガイ!
つか、どんな格好していてもどこかにハーケンクロイツ描いてあればそいつはナチなのね。わかりやすい!
エロス&バイオレンスてんこ盛りというか、エロス&バイオレンスしかありません。
こういうのを洗練させると生頼範義になるんだろうなぁ。
いやぁ実際そそられますよ! 扇情というのはこうでなきゃ!
「Trapped in the house of Nazi dagger girls」とか
「Gen. Yagishi's secret army of naked U.S. geisha girls」とか書かれると気になるじゃないですか!
惜しむらくは全編ラードに味の素を塗り込めたようなテイストなので、
全部観るとなんだか胸焼けがするということでしょうか。
でも、絵のエッセンス自体は現代でも変わるところはないと思うのですよ。
ちゅわけでお薦めです。これで3800円はお安い。マスト買え。

三井物産の社員が、ディーゼル車の排ガス浄化装置の性能を偽って販売し、詐欺で逮捕されましたが。
どーせ性能をハッタリこくのなら、
三井物産前で浄化装置のパレードをしたり(繰り返し登場して数を多く偽装)、
「わが社では浄化装置がソーセージのように生産されている」とか言えば良かったのに。
詐欺ってのはこうでなくちゃ(でもけっきょくばれるか)。
6/14

写真はモスクワで見かけた、微妙にへんてこな日本女性の像。
芸術家会館という施設がありまして、その庭には様々な石像や銅像が展示してあるのだけど、そのひとつ。
写真ではわかりませんが、手にした扇には日本語で「愛し、愛されよ」と彫ってあります。
どうも作者の意図を計りかねる逸品。
ここの展示、奥野さんのページで紹介されてます。面白いですよ。

NHKを深夜もつけっぱなしにしておりますと、時折MUSIC BOXという番組をやったりしております。
番組というか、昔の歌を、その当時の世相を編集した映像に乗せて流してるだけで。
しかしこれが面白いんですよ。日によって年代が違うので、例えば80年代バージョンだと
竹の子族やインベーダーやエリマキトカゲと一緒に「わたーしまーつーわ♪」とか流れるんですよ。
そして、当時の服装や髪型を観ているともはやなんだか異世界のようで。聖子ちゃんカットとか!
道行く人の髪が皆黒いだけで、あんなに雰囲気変わるんですね。

そして、昨日は60年代でした。映像は全部白黒。
ゴーゴーを踊ったり、厚ぼったいメガネの青年がフォーク歌ってたり。
流れる歌も「伊勢崎ブルース」とか「東京五輪音頭」とか。「上を向いて歩こう」は61年なんですね。
60年代ともなるとさすがに歴史として受け取っちゃいますが、
ウチの父が今の速水と同年代だった頃、こういう風景の中で暮らしていたんだなぁと考えると感慨が。
当時の銀座とか、古いクルマの大群とかえらくエキゾチックです。日活のアクション映画とか連想するなぁ。

今晩もするようで、正確には15日の午前3時10分から。今回は70年代だそうです。
70年代、特に後半は覚えてる風景もあるし、いよいよウチの時代かな。
淡々と面白い番組なので、宵っ張りの人は観てもよろしいんじゃないでしょうか。

ロシア、ペテルブルクでトヨタ工場の定礎式が行われたそうで。
なんとプーチンさんも出席してました。期待されてるんだなぁ。

買った本
『折れた魔剣』(ポール・アンダースン ハヤカワ文庫)
『スラムオンライン』(桜坂洋 ハヤカワ文庫)

『今夜、すべてのバーで』を読み返したりしたので、酒が呑みたいです。

亜侠っぽいビジュアル。
思わず吹き出してしまった。やられた。
アコーディオンがズルイや。

6/13

写真は泊まったホテルのすぐ横で、なにやら坊さんや尼さんが寄り集まっていた行列の様。
十字架が立ち並び、聖歌が斉唱されてなかなかいい雰囲気でした。
あとで訊けば、聖人キュリロスとメトディオス兄弟の日だった由。
この二人は9世紀ビザンツの修道士で、スラヴ圏にキリスト教を伝えた人物として深く敬われています。
キュリロスはキリル文字の原形を考案したことで有名ですね。聖書をスラヴ語に翻訳したのです。
しかしこの日はえらく暑かったわけで、ゾロゾロした格好の坊さんは平気だったのかしら。

猫耳メガネメイドの夢を観たり。
和室でメガネメイドさんと向き合って、なにやら彼女のキャラ立てについて打ち合わせてるですよ。
なにかのリストとおぼしき紙束を手に、速水曰く「猫耳はどうだろう」。すると彼女に猫耳が。
キャラ立てで猫耳というイマジネーションの貧弱さはどうにかなりませんか、君。

NHKの「地球 ふしぎ大自然」、今回はカナダ、バンクーバー沖のニシンの話。へリーング。
番組でも触れられてたけど、ニシンといえば昔は日本でもアホみたいに獲れたんですよ。
どれぐらい捕れたかというと、ニシンは食用だけじゃなく、むしろ肥料に加工していたほどで。
カズノコも、そんなに高級品でもなかったそうですよ。
しかし、バンクーバーで水揚げされたニシンはカズノコが目当てで、ほとんどが日本に輸出されるそうな。
あのう、身も輸出してください。ニシンソバ好きなんで、もっと安くしてほしいんですよ。

ハゲは母方からの遺伝だそうな。
成程、母方の祖父は禿げてましたな……しかも祖母方の曾祖父は見事なツルッパゲだったそうだしな……。
ああなんて運命論的な人生!

ところで夜音さんは今日の有給休暇を無事エンジョイできたんじゃろうか。
昨日のゲーム会、有給のことを語る彼はそれはそれは輝いておったので。
6/12

たまにはわかりやすくロシアらしい写真など。
クレムリン、イワン雷帝の鐘楼です。アンバランスなデザインがリズムを感じさせますね。
ロシアといえば金色のドーム屋根をよく見かけますが、実際に見ると青空とよく調和するんですよこれが。
そして言うまでもないですが、やっぱりばかでかい建物です。

今日はゲーム会「監獄舎」の日。
まずボードゲーム「ナイアガラ」をプレイ。
カヌーを駆って川で宝石を探しますが、気を抜くと押し流されて滝から落ちてしまいますよ!
なんといっても、ホントに川が流れて滝から落とすコンポーネントの勝利。面白かったです。
1ゲームが短いのもいいですね。

そしてコマンドマガジンの付属ゲーム、GDW「1941」をプレイ。
バルバロッサ作戦からモスクワ攻防に至る独ソ戦を扱ったウォーゲームです。
数時間でプレイできる、お手軽で面白い作品ですよ。
ウチは当然の如く(?)ソ連軍でプレイ。
レニングラードをフィンランド軍に蹂躙されたりしましたが、なんとか奪回に成功。
脳内では水兵帽と黒いコートの海軍歩兵と、赤旗を押し立てたKV-1の映像が。
や、1941年だしT-26とかBTなんかもがんばってるんだろうけども!
モスクワも守りきったし勝ちましたよ。フー。
まぁ、気がつくとレニングラードまで部隊が存在せず真っ青になったり、
中央軍集団の猛攻の前に赤軍がみるみる蒸発していったりして大層あわてましたが。

モスクワに一番肉薄したのがルーマニア軍というのはなにか間違ってる気がしますぞ(笑)。
や、独軍も少しずつ歩兵がすり潰されていって苦労するのじゃよ。

「ワードバスケット」は相変わらず苦手。頭固いわー。
あと「転がり山」をちょっとプレイしたかったかな?
6/11

モスクワの空の玄関、シェレメチェヴォ2国際空港のターミナルです。
ロシアに行ったことのある人はご存じだと思いますが、暗いんですよこの空港! 狭いし!
大国の玄関なんだから、もう少し愛想があってもいいでしょうに。
一部は小綺麗になってますし、入国審査フロアは去年より多少明るかったから努力はしてるんでしょう。
しかし広告もなにも無かったソ連時代というのは、想像を絶する陰気さだったのではないかと。
まぁ、この田舎臭い空港が嫌いかといえばそんなことはなく、むしろ味があって好きなんだけど。

実家のある長岡京市が報道されていたので、何事かと思えばなんだか淡々としたニュースでした。
全国のニュースになるほどの事かな、これって。
でも、長岡のタケノコが絶品なのはホントですよ。あれに慣れると、他のタケノコは固くって。

深夜、NHKをつけっぱなしにしていたらエジプトの遺物を紹介する番組で「メイドの女神」などという言葉が。
勿論「冥土の女神」なんですが、あまりにベタな聞き違いに感動しました。
メイドの女神か……そうか……。
6/10

典型的ソ連車のひとつ、ジグリ。日本だとカローラとか、その辺に相当するのかな。
わりとヨレヨレのクルマが多いのだけど、それでも飛ばす飛ばす。

関東が梅雨入りしました。
確かに今日は終日静かな雨模様で、梅雨らしい天気でした。アジサイの季節。
でも紙が湿気るよう。

昨晩やっていた、NHK「地球・ふしぎ大自然」の再放送がモズでした。
や、本放送の時も観てたんだけど。モズってかっこいいですよね。
実家の庭にもよく来てたっけ。モズが来ると、他の鳥がいなくなるのです。強いんだのう。
小さくても、獲物を捕るときの映像は充分に猛々しいです。
しかしネズミまで穫るとは(しかもちゃんとハヤニエにするとは)。

そういや、ロシア滞在中にツシマ海戦100周年だったわけですが(日本海海戦ですね)。
街ではなーんもそれに関するイベント等を見かけませんでした。
まぁ、日本人もマリアナやレイテを記念してなにかしたりはせんわね。
6/9

ボケてますが、モスクワの寿司。一緒に親子丼や焼きうどんも食べました。
や、美味しかったですよ? 食後感は寿司じゃないと思ったけど……。

以前、ウチでも紹介したことがあるロシアン魔法中年大戦コミック「スターリンVSヒトラー」ですが、
今回のコミッシヤで、ななななんとその続編が展示されてました! わああ!
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時は流れて1955年。1ページにある、変てこなピラミッドはレーニン廟の様です。イカス!
そしてメキシコ、マヤのチチェン・イッツァ遺跡ではエロいナチおねいさんがヒトラーの復活儀式を……!
相変わらず、この作者はぶっ飛ばしまくっています。続きを! 早く続きを!

『大統領の陰謀』読了。
ディープスロート関係のニュースが非常にわかりやすくなりました。
これを読んで、記者を志した人も多いんだろうなぁ。
この本、ニクソン辞任までは扱ってないので、全体を俯瞰した本も読まないと。

部屋をちょこちょこ掃除。
明日もやらなきゃ。
6/8

本日の発作。
なんか扁平で大きなヴォルガが来るなー、と思ったらセンチュリーでした。

新宿で打ち合わせ一件。
新宿に出たからには、ロシア料理食べに行くのですよ?
ロシアレストランの料理はなんだか高級ですまし返っちゃって、かえって雰囲気が無いと思ったので
ここはあえてペチカのランチバイキングにゴーですよ。実はペチカ行ったことがなかったのです。

結果。
んー、その、なんだ……勿論本格ロシア料理を期待したわけじゃないけど、こう釈然としないものが。
ボルシチとか全然違うものねぇ。なんだか油っこいし。フムーン。
とりあえずサワークリームと黒パンはあっても良かったんじゃないかしら。

先日ウォーターゲート事件の大物情報提供者、ディープスロートの正体が報道されましたが、
それにつられて『大統領の陰謀』(カール・バーンスタイン ボブ・ウッドワード 立風書房)
読み始めました。現代史の重要な事件なのに、実はよく知らなかったのですよ。
となればやはり、まず『大統領の陰謀』でありましょう。
著者の二人は、事件を追い続けたワシントン・ポストの記者なのよ。
最近、同じ理由で読んでる奴は多そうだけどな!

買った本
『宇宙囚人船の反乱 異次元侵攻軍迫る!』(エドモンド・ハミルトン 創元SF文庫)
キャプテン・フューチャーのシリーズ中でも『宇宙囚人船の反乱』はもう大好きなエピソードなのです。
特にその最後のくだりは男泣きものですよもう。
前持っていたのを無くしてしまい、おおいに困っていたのでこれ幸いと購入。
『郷愁のロシア 帝政最後の日々』(朝日新聞社)
こちら古本です。帝政ロシアの風景や人物の写真を集めた写真集ですね。
実際に行ったあとだと、モスクワ写真の面白さもひとしおです。
6/7

写真はクレムリン、ウスペンスキー大聖堂の内部です。
ロシア正教建築に特徴的なドーム屋根部分を中から見上げたところで、イエスがこちらを見下ろしてます。
壁面を埋め尽くす壮麗なフレスコ画に、窓から矢のように差し込む陽の光(写真でもわかりますね)。
ロンドンのウェストミンスター聖堂も凛としたゴシック建築でしたが、
こちらは全身を包まれるような重厚で荘厳な空間です。実際たいしたものですよこれは。
この聖堂はイワン雷帝やボリス・ゴドゥノフの戴冠式を、
はたまたポーランドの兵士たちがなだれ込む様を見てきたのだなぁと思うと身震いするような感慨が。
エイゼンシュテインの『イワン雷帝』でも、この聖堂をそのまま撮影に使ってたのかしらん。

しかし、僕ごときの腕と機材ではこの空間を撮るのはどだい無理な話で、わりと撮影を放棄してました。
それより、しっかり自分の目に刻み込んだり
見張りのおばちゃんの目を盗んでぺたぺたと触覚を肌に記憶させたりする方が良いですよね。
資料なら写真集を買えばいいのだもの。

モスクワではいろいろCDも買ったんですが、なかでもお気に入りはBilly's bandというグループ。
あちら在住の奥野さんに誘ってもらってライブにも行ってきまして。
ヴォーカルがコントラバスという、ちょっと変わったグループなのですが、いやカッチョイイんですよこれが。
アルバム一枚しか買ってこなかったのだけど、もっと欲しいな。ロシアンぴろしきとかで売ってるかな。
公式サイトはこちらであります。

ところでロシアのご飯が食べたいようとか言ってましたが、
ペン入れの合間などに頬張るファミリーマートのおにぎりがやたら美味かったりするのは、
もう日本に馴染んでしまったんだろうなぁ。ああ。

そして今日は打ち合わせ後、池袋に焼き肉食べに行ったり。またロシアから一歩遠のいた!
ファファード&グレイ・マウザー、あの二人がいかにボンクラかで盛り上がれる面子。幸せだなぁ。

ところで、今月の26日の日曜日にイエローサブマリン秋葉原RPGショップで
「YellowSubmarineCon in Akihabara 番外編〜げっちゅー☆きんぐCON〜」という
『迷宮キングダム』のイベントが開催されます。
速水もGMしますんで、ゼヒゼヒよろしくお願いしますね。

ウスペンスキー大聖堂の外観。
1479年完成ですから、日本は応仁の乱の辺りですか。北条早雲がもうじき登場します。
シンプルなデザインに惑わされますが、これも充分に巨大な建造物なのですよ。

6/6

The Longest Day

さてこれはモスクワ郊外はレニノ村、スネギリ博物館にあったティーガーです。
見ての通り状態は悪くて、しかも演習か試験かで撃ちまくられたようで穴だらけですが、ホンモノですよ!
しかも、ハッチが開けっぱなしで中に潜り込み放題という素晴らしい展示というか置いてあるだけ。
実際ティーガーというのは巨大な戦車なのですが、それでも中の狭苦しさといえばアナタそれはもう。
特に、この中で88mm砲弾を振り回す装填手というのは想像以上に大変な仕事だったのではと痛感しました。
あとIS-3にも潜り込んできましたよフフフ。

モスクワの余韻醒めやらず、ギリャロフスキーの『帝政末期のモスクワ』など読んでいると、
モスクワの料理が食べたくてたまらなくなりました。訳もいいんだなぁこの本。
で、ちょっと調べてみたら池袋のバイカルってもう無くなってたんですかッ!?
ロシア料理食べようと思ったら新宿あたりに出なきゃイカンのかぁー。アアー。
そうそう、モスクワのピロシキ屋でメニューに「ラスチェガイ」というものがありまして、
ああこれが『帝政末期のモスクワ』に登場したアレか! と嬉しくなりました。

あれ、ラスチェガイってググっても出てこないな。
「エゴーロフ料理屋は、プリン以外に魚のラスチェガイでも有名だった。
それは皿いっぱいの円いピローグで、詰物は魚のミンチと細かく砕いた干した蝶鮫の背骨、
真んなかの上皮のない部分に蝶鮫の切身が一切れ、うえに川明太の肝を小さく乗せて置いてある」
『帝政末期のモスクワ』
まぁ、そこで食べたラスチェガイはこんな豪勢なものでは無論ありませんが。
む、そもそもピローグの説明が必要なのかしら?

ギリャロフスキーはすごく面白いのに、2冊しか出てないんだなぁ。
次にモスクワに行くときは、『帝政末期のモスクワ』巻末の地図を片手にあちこちまわってみようっと。
スハレフスカヤという地下鉄の駅をたびたび利用したのだけど、
そこは帝政時代、盗品売買で有名なスハレフ市場のあったところなので滅法感動したものです。

先日、松浦晋也さん大脳食について言及されましたが……
や、僕も発泡酒や「第三のビール」なんか呑みませんよ! あんな水っぽい「何か」!
日本の醸造化学について考えたいときや、
SS-GBごっこ(「ビールは日ましにうすくなっていくように思えた」)するときは別ですが!
ところで日本ではあまり知られてませんが、ロシアのビールが大変美味しくてですね。
程良く味が濃くて呑みごたえがあり、かつそれほど癖も強くなくて日本のビール党にも向いてると思いますよ。
乾燥している気候で、さんざん歩き回ったあとに呑むモンだから余計に美味しく感じたのかもしれないけど。
でも、帰りの飛行機で呑んだ一番搾りがあまりに水っぽくてびっくりしたしなぁ。
ロシアのビールといってもいろいろあるけど、バルティカなどは日本でもウェブで買えるのでお薦めです。
つか、ウチも今度買おうっと。
ちなみにソ連時代のビールは、そりゃあひどいモンだったそうですがー。

留置場で仕出し弁当がもとで食中毒発生というニュースが。
はー、食堂などが用意するのではなく、業者の弁当なんですね。
東京都の機動隊の弁当はそれはそれは惨めなものだと聞きました。入札で決めるモンだから、内容が安くて。
それを考えると、この弁当も安っぽいものなんだろうなぁ。
いや、留置場でイイモノはそりゃ食えないだろうけど。

ところで、自他ともに認めるゲーマーな速水ですが、昨今あまりゲームをしてません。
しかも、その間にモスクワででっかい建物を見たり女の子を観察したりうまいもの食べてたりして
膨大な情報をこなしていると、中毒が抜けてなんだかゲームがどうでもよく思えてきちゃいまして!
ゲームの絵描いてるのに! それでいいのか速水!
いや大丈夫ですよ! しますよゲーム! アソビターイ。

にゃー。
ロシアの動物は全般的に対人距離が近いです。雀や鳩も。

6/3

この写真は、宿泊していたロシアホテルからの眺望です。赤の広場のすぐ隣なんですよ。
例のスターリン様式のビルがほぼ全部見渡すことが出来るというのも夢のような光景で。
ところでモスクワって緑が非常に豊かな街なんですよね。
成田から首都圏の街並みを見てると、やはりえらく窮屈に感じてしまいました。
ちなみにこれは朝食をとっていたレストランからの眺めでして、部屋からは薄汚い中庭しか見えませんでした。

アーしかし、ロシアに行きたいのうー。
旅というのはなんでもそうだと思いますが、慣れてくる頃に帰っちゃうのですよ。恋しやモスクワ。
向こうは昼が長い季節で、22時を過ぎてようやく薄暗くなってくるという感じです。
なんだか帰国してから夜が長い気がしてたまりませんよ。

夜、身内と集ってちょっと呑んだりお土産渡したりロシアのアニメ誌や同人誌見せたり。

買った本
『ジオブリーダーズ 11』(伊藤明弘 少年画報社)
『世界の傑作機 ツポレフTu-95/-142“ベア”』(文林堂)

ロシアに行ってる間に、世傑でついにベアが登場ですよ! マイフェイバリット大型機ですよ!
ああ銀色に輝くあの機体、うなりを上げる二重反転ペラ、鋭い後退翼!
正面低いアングルから見ると、もうブキミかっこよくてたまりません。愛してます。
昔、極東からカムラン湾へ向かう東京急行のベアの話を考えたこともありますよッ。
さあ買え、みんな買えッ。

6/2

さて仕事しなきゃ。
と思ったらぐーすか寝てしまいました。やっぱ疲れてたのかしら。

クールビズですか、ノー上着ノーネクタイ運動。僕は大賛成です。名前はともかくね。
大体日本みたいな気候であんな格好してるのが間違いですよ。
モスクワを歩き回って気がついたのは、背広の人が少ないのです。
勤め人でも別にスーツを着てるわけではないのですね。
気候に合わせて服を替えるのが自然でしょう。定着するといいな。

そういえばゆうべは地震が何回かあって、ああ日本なんだなと感じました。
モスクワって地震がないので、えらく倒れそうな建築が多いのですよ。
高圧線の鉄塔からしてなんだか不安な形してるし。トラスが少ないのよ。

モスクワのおもちゃ屋を徘徊してると、モスクワ板モノポリーを発見しました。
そんなに高くもないので、買おうかどうしようかとさんざ逡巡しましたですよ。
でも、プロスペクト・ミーラとかВДНХとか売り買いして喜ぶ奴は速水以外にいるのだろうかと
不安になり、断念しました。大体当然ながら全部ロシア語表記だしな。
ちなみにボードウォークがアルバート街でしたよ。
ううん、しかし買うべきだったかなぁ。

そうそう、夏コミ受かりました。
3日目ミ-35a「ボストーク通信社」です。よろしくよろしく。
6/1

どーもどーも、無事帰宅いたしました。
クワス飲みまくってきました。ビールもロシアの方が美味しいんじゃないかしらん。
やー日本は蒸すなぁ。
ロシア滞在中も、特に前半はえらく暑かったんですが(日焼けしましたよ)、あっちは乾燥してますからね。

キューバに行きたい、と書きましたが、やっぱりまたロシアに行きたくなりました。
癖になるんですよあの国。次はペテルブルクかウラジーミルかプスコフか、シベリアも魅力的だしのう。
ちゅわけで予定なんかありませんが、また行こう。うふふ。

モスクワ大停電のときは、モスクワ郊外をクルマでウロウロしていたのでほとんど実感ありませんでしたよ。
あと成田行きのアエロフロートが滑走途中に離陸を中止するというイベントなどもあったりしましたが。
ロシアレポ、またいろいろ書きますね。