■2004年11月■
← ■真理省■
Flying Circus →
11/30
身体は日本人でも心はロシア人だ。ハッピーバースデー、デビルマン(間違い)。
てことで33歳。3ゾロであります。
いまや艶男まっただなか。ちなみに「アディオス」と読むのだぞ。
大泉マフィアが集って和民で祝って貰いました。ありがとうありがとう。みんな忙しいのに。
その一方、友人の訃報が届いたり。
俺よりずっと歳下なのになあ。ええおい。
ダイスを握りしめて一緒に戦った冒険の日々は、単なる思い出以上、心の一部になってるよ。
鉄槌王に敬意を込めて、乾杯。
『げんしけん 5』(木尾士目 講談社)
いやもう、読んでて満面の笑みが。
ウチがはじめてコミケにサークル参加したのは19歳の時だっけか(ちょっとうろ)?
キッテハッテの第1号は93年の冬コミなのだけど、初参加はもっと前だし。
同人誌即売会ということなら、中2の時です。マン研の先輩のお手伝いでした。
ところで136ページのコーサカ、ぱんつが! ぱんつが!
『真夏の夜のユキオンナ 2』(大山玲 講談社)
新しい作品がヨミターイ。
あ、アワーズ買ってないや。
うーん、なんだかモジャモジャする日々。
■食欲の秋■
わたしはそんな物が眼につくと、なぜということなしにタッタ一人で赤面させられた。
同時にたえ難い空腹に襲われかけていることに気がついたので、
そばに落ちていた帯を締め直すや否や、右手を伸ばして、生温い牛乳の瓶を握りつつ、
左手でバタを塗すくった焼麺麭を掴んでガツガツと喰いはじめた。
それから野菜サラダをフォークに突っかけて、そのトテモたまらないお美味しさをグルグルと頬張って、
グシャグシャと噛んで、牛乳といっしょにゴクゴクと嚥み込んだ。
そうしてスッカリ満腹してしまうと、背後に横たわっている寝台の上に這い上って、
新しいシーツの上にゴロリと引っくり返って、長々と伸びをしながら眼を閉じた。
『ドグラ・マグラ』
11/28
とにかく淡々とした日。
お絵かきしたりネーム切ったり。
「西部戦線異状なし。報告すべき件なし」とか
「蝸牛枝に這ひ、神そらに知ろしめす。すべて世は事も無し」とか
そーんな感じ。
昼食はクロワッサンとソーセージ、夕食は鶏とほうれん草の適当炒めに切り干し大根でありました。
■食欲の秋■
管制所のなかにいた者たちが、いっせいに気をつけの姿勢をとった。
そうされるとシルコはいつも少し窮屈な思いがしたが、それでも敬意を払われるのは快かった。
「まあすわれ、同志たち。すわってくれたまえ」
軍曹が身をかがめてサモワールから紅茶を注いだ。シルコはそれが自分に供するためなのを知っていた。
みんないい青年たちだ。いいチームだ。
「お茶であります、同志大隊長」
シルコは大きな両掌で熱い紅茶のカップをいとおしむように包み込んだ。
これが人生でもう一つの小さな喜びだった。
演習中の雨の夜の熱い紅茶。陸軍は紅茶なしにはやっていけない。
『レッド・アーミー侵攻作戦』
11/27
朝青龍優勝ばんざーい。いやあ強いですね。
手刀を切ったあと、横をにらむ癖があるじゃないですか。あの凶悪な目つきが好き。惚れますぜ。
や、笑顔も魅力的だと思いますよ、素直に。
ウクライナが混迷してますが。
最高会議では革命の危機にあるとの声明まで出た始末で。
東西で全く成り立ちが違うので、国家としての統一性を持つのがすごく難しい国だと思います。
しかし色々な話を耳にするに、単に親露親西欧といった問題でもないみたいだし。
確かにユーシェンコさんが大統領になったとしても、単純に反ロシアというわけにもいかないでしょう。
武力衝突など起こらなければいいのだけど。
最新号のアームズマガジン、いつもの「馬車馬戦記」の他に
ロシアタバコのレポート漫画もちょろっと描いてます。ヨロシクー。
まだ余ってるんだよなぁ……。
『よつばと! 3』(あずまきよひこ メディアワークス)
虎子さんいいなぁ(でれり)。
タバコ吸ってる理由がカッコつけてるからだそうだけど、車のチョイスもカッコつけだろう、うんうん。
■食欲の秋■
「東京かい……」
久美子は躊躇ってしまう。
「あんたの服装だよ。どうしてゴムの足袋ソックスなんか、冬場に履いてるの……それが流行かね……」
「ブーツをなくしたんです」
男の人がフォームの椀とプラスティックの箸を手渡してくれる
−−太くてねじれたヌードルが、薄黄色のスープに浮いている。
久美子はがつがつと食べ、それからスープまで飲み干してしまう。
男の人が客の相手をするのを見つめていると、客はアフリカの女性で、
自分で持ってきた蓋つきのポットにヌードルを入れて持ち帰る。
『モナリザ・オーヴァドライヴ』
11/26
今日は鈴木銀一郎さんの古希お祝いパーティーに行ってまいりました。
新宿のトルコレストランでベリーダンスなども交えつつ。
いや、しかし流石と申しましょうか、そうそうたる方々ばかりです。
この面子でコンベンションやったらさぞや面白いだろうなぁとか思ったり。
ウォーゲームやマルチゲームからRPG、ボードゲーム、TCGまでなんでもできますよ。
明日校了で中座する人がいたり、名刺が飛び交ったりするのも趣深く。
やー、ゲームしましょう。ええ、ゲーム。
■食欲の秋■
「何だこりゃ一体。やっとまともなメシだというのに、こいつは戦闘食レーションじゃないか!
手を抜くなこの野郎。まともなメシを食わせろ」
砲術科の古参の下士官が、手渡されたトレイを一眼見てそう文句をいった。
「こいつは“準戦闘食”だ。胃薬にもなるけっこうなコーヒーだけは、
飲み放題のありがたいメシだ。いやなら食うな」
いきなり受けわたし口からぬっと上半身をつき出して、安井一曹がそうわめいた。
いまだに無重力状態の艦内で、上半身をつき出した安井一曹と、逆に烹炊所に首を突っこもうとする
下士官が、それぞれ逆さまに顔をつき合わせる格好になった。
『エリヌス−戒厳令−』
11/25
露鵬が負けだしたのが淋しいのう。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』が好きなのです。
「三たびあらわる」まで3冊とも持ってますです。
最近知ったんですが、映像化されてたんですね。
映画かTVドラマかは不明ですが、昔は日本でもビデオが出ていた様子(勿論絶版)。
文庫の表紙がこの実写ホッツェンプロッツみたいで、それを見る限り再現度がやたら高いんですけど。
観たいなー。
『Risky Dolls 木村貴宏画集』(木村貴宏 メディアワークス)
乳と尻てんこ盛り。エローイ。
■食欲の秋■
水筒のふたで三、四杯飲んだあとで、腹が減っていたことを思い出した。
じゃが芋や玉ねぎやソーセージをしこたま持って台所へ行った。
ランプで台所を照らし出し、薪を燃やした。
火がつくと同時に二人ともが拳をにぎり、歯をむいて笑った。
残っていた厚底なべにありったけのものをほうりこんで、火にかけた。
塩はなかったが、ソーセージの塩気で食えるだろうと思った。
何だかわからない食べ物ができあがったところで、スミスはすばらしいことを思いついた。
「地下室で食おう」
「いい考えだ。おめえの頭から出たたあ思えねえ」
二人は地下室で乾杯した。声が石壁におもしろくひびいた。
『日独最終戦争1948 [総力戦]ABC4』
11/24
白鵬強いなぁ!
や、今日の朝青龍戦は見事でした。
解説でも言ってたけど、剛の朝青龍と柔の白鵬正面衝突という感じで。
1敗になってしまったけど、これでズルズルということはないでしょう朝青龍。
露鵬もがんばったんだけどなー、ううむ!
■食欲の秋■
「よく喋るよ、あんたは」アーニイが称讃するように言う。
彼は調理場へ入っていき、皿を持って戻ってきた−−揚げたウィンナーソーセージを運んできたのだ。
皿をおれの前へ置き、ケチャップを押してよこし、自分はふたたびグラスを磨きはじめた。
アーネストはやるべきことを心得ている男だ。こいつの経験を積んだ目は、
ストーカーがゾーンから得物を持って戻ってきたことをたちまち見抜いてしまうし、
ゾーンから帰ってきたストーカーになにが必要か承知している。
アーニイはおれにとって身内同然だ。恩人だよ……
『ストーカー』
11/23
今日は、TPRGカフェDaydreamの迷宮キングダムイベントに参加してきました。
なんと、速水と河嶋がプレイヤーで参加という趣向なのです。
設定が面白くて、速水と河嶋はライバル国の国王で、それぞれの卓を率いて冒険するのですよ。
速水のキャラは、「あなたとコンビに」ファミリーマート。28歳で男。
ジョブはなんと処刑人ですよッ。またかッ。
おっかしいなぁ。ウチが国王作ると、異常に処刑人になる確率が高いのですが。
戦争大好きで、酒盛りが嫌いです。
というわけで、わが国「帝政ファンタジー横丁」では禁酒法が施行されており、
売ったり呑んだりすると一審制弁護人無し刑即時執行です。
臣下に酒好きがいたので、スピークイージーがあったりするらしいですが。
そんなファミリーマート帝は妹のメイフライが率いる
「暗黒メイフライ横丁」と競うように迷宮探索に今日も向かうのです。
ダンジョンも模型で表現したり非常に凝ってました。
とても楽しめたイベントでした。参加者の皆さん、スタッフの方、ありがとうございます。
しばらく国王は国を空けるのだけど、キャンペーンで国は成長するそうですよ。
今度「王の帰還」というイベントもされるそうなので、我が横丁がどう変貌しているか楽しみです。
ロータル=ギュンター・ブーフハイムの『Uボート』をぱらぱらめくっていて改めて気付いたこと。
Uボート艦長って若いんですよね。速水で上限ギリギリです。老人の部類。
『Uボート』の「おやじ」もベテランの古参兵ですが、30歳。
彼を支える老練の機関長が27歳です。
この日記を読んでいる方で、30歳前後の人も多いと思いますが、
数カ月の孤独な航海に出撃し、40名ちょいの乗組員の命に責任を持ち、
猛烈な爆雷攻撃に耐えて操艦命令を下し、やはり何十人を葬る魚雷を発射するのです。
いまの自分がその立場にあることを想像すると、あうう。
まぁ空軍に目を転じれば、有名なエース、ガーランドは30歳で戦闘機総監で少将閣下なわけだけど。
■食欲の秋■
弁当はアルミ合金の四角い容器に入っており、三分の一のところに飯とおかずの部分を分ける
仕切りが付いていた。野菜と合成練り物を中心にしたおかずと、大量のめしが詰め込まれていたので、
可児はとても満足した。食事代は給料から引かれることになるのだろうが、
このくらいの弁当を出してもらえるのだったらまったく文句はないと思った。
片手鍋の中には豆の汁が入っているようだった。倉庫の人達はみんな自分の椀を持っていて、
手鍋からじかに椀に注いで飲んでいた。可児が汁碗を持っていないことを坊主頭の一人が気づき
「ちょっと待ちな」とすこしニチャつく声で言った。
それから坊主頭は棚にかかっていた琺瑯びきのカップを渡してくれた。
「ツーさんのだけど、もういない人だからこれでいいだろう?」と坊主頭は言った。
『武装島田倉庫』
11/22
いちいちにいにい。
昨日のホコリのせいなのだけど、微妙に風邪ひいたような、そうでないような変な体調。
ちょっと前の話ですが、10日はカラシニコフさんの誕生日だったんですね。
85歳だけどお元気なようで、パーティーには軍服で来てました。
たいそう魅力的な人物だと思うのだけど、前から誰かに似てるような気がしてて。
あ、チェルネンコだ。
大祖国戦争の古傷がいまでもうずくそうですが、
「ウォトカを1杯飲むとしびれはおさまる。
あまりやると癖になるので一日1杯だけにしているが、それが健康の秘訣かもしれない」
だそうな。
ウクライナの大統領選挙も混迷してるのう。
そういえば、いまのウクライナではロシア革命直後に短期間成立した独立国、
ウクライナ人民共和国にどういう評価をしてるのかしら。
「カラーイラスト 世界の生活史」というシリーズがありまして。
大判で、ハードカバーの赤い本です。
もとがフランスの本なのだけど、これが実に良いシリーズで大好きなのですよ。
何冊か持ってますが、いま絶版で残りの入手が困難なのが悲しいところで。図書館にはよくあるのだけど。
特に23巻『民族大移動から中世へ』がお気に入りなのです。すっごく。
イマジネーションをがしがし刺激する絵がてんこ盛りで、机の横に常備してます。
プリメの1、服のデザインがこの本マンマだったのはおかしかったなぁ。
いやウチも影響受けまくりなのですがッ。
で、この本のイラストレーターがピエール・ジュベールという人。
この人の絵が大好きなので、シリーズでもジュベールの本だけ集中的に買っていたり。
フランスのアンガス・マクブライドと勝手に呼んでました。
どんな人かさっぱり知らないことに気がついたのでちょっと調べてみたら、
もう亡くなっていたのですね(ああん)。というかフランスの大物イラストレーターっぽく。
子供向けのイラストレーターの癖に、えらく色気のある絵が多くてですね。
これとか!
娘さんも当然ながら、少年まで色気があるのはさすがはフランス人と言うべきか。
画集もあるっぽいのだけど、フランスなんですよね……欲しいなぁ……。
最近の買い物は『ザ・リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』の2巻とか
『じゅぶないる』とか。あ、げんしけんの新刊出てるのか。買わないと。
■食欲の秋■
空軍将校は、ポットで煮た肉の塊りをフォークで突き刺しながら、うなずいた。
肉塊は砲弾が破裂したあとに残るニンニクと玉ネギを混ぜたような臭いよりもっと強烈な、
鼻にツンとくる臭いを発散した。
「いいか」クリシーニンが言った。
「航空支援が必要だ。生きていたかったら、地上攻撃機か“熊ん蜂”をこっちへまわしてくれ。
稜線の向うの谷は敵の戦車でいっぱいだ」
ベロフは噛んでいた肉塊を呑み込んだ。
「やってみよう。だが、こちらの要求どおりにあちらさんがやってくれなければ、
あまり助けにならんかもしれんがね」
『レッド・アーミー侵攻作戦』
11/21
地底文化フォーラムとかコミティアとか、行きたいイベントがいっぱいあったんだけど
日頃の行いが悪いので家でお絵かき。
天気もいいので、ついカッとなって部屋の掃除を敢行。
仕事の度に資料を引っぱり出しては放り出すので、区切り区切りに仕舞うようにはしてるのだけど。
ホコリのせいで、ちょっと鼻風邪っぽい感じです。ぐしゅん。
最近の主な娯楽は大相撲です。
野球と並んで、仕事しながら観るのに向いてます。サッカーだとこうはいきません。
贔屓の朝青龍が絶好調で嬉しい限り。
そして当然の如く応援している露鵬も7勝1敗といい感じ。よしよし。
しかし白鵬ってのは良い力士ですね。勢いがあるし、上手いし。末恐ろしいのう。
■食欲の秋■
僕たちのいたところは、戦線から九キロの後方だ。交代したのは昨日だ。
やっと今日になって牛肉と白隠元の煮たのを、うんと喰べたので、腹は一杯になり、おおいに満足した。
そのうえに夕飯分として、誰も飯盒にもう一杯貰って、
そのほか腸詰とパンを二人分ずつ貰えたのだから……とても素敵だった。
『西部戦線異状なし』
11/20
どもども、一週間ぶりです。
やー忙しい忙しい。
掲示板のレスも溜まってるけど、も少し待ってくださいね。
いま食べたいものー。
お寿司。回転寿司で結構。
ちゃんこ鍋。
昔、ココイチにあった牛モツカレー。
海峡(居酒屋です)の唐揚げ。
なんかグダグダだのう。
昨日のNHK「にんげんドキュメント」でダルビッシュの話。
父親がイラン人なのだけど、住んでいるのが大阪だけあってバリバリの関西弁で。
ダルビッシュ自身も、記者会見では改まってしまうけどちゃんと(?)関西弁なのだなぁ。
急に親近感がッ(わかりやすい)。
まぁそれは置くとしても、この先が楽しみです。
NHKといえば今日から3回、土曜のNHKスペシャルが「ローマ帝国」なのです。
第一回はアルジェリアのローマ都市のティムガッド遺跡。
予告を観ると、保存状態がえらく良くて楽しみです。
第三回は、イギリスのローマ軍団遺跡ウィンドランダですようッ。
観ねば観ねば。
コートジボワールで、駐留フランス軍を政府軍が空襲したというニュースが数日前にありましたが。
なんでもスホーイSu-25らしいですね。
コートジボワールがそんな、それなりに上等な飛行機持ってるんだ。意外意外。
11/12
忙しくなってきました。
講談社現代新書の装丁がリニュアルされて、どうも評判が悪いようです。
しかし、そんなに悪いデザインとは思わないんですが、どうでしょう。
まぁ特別優れているとも思わないけど、あのセンスはシンプルでモダンで嫌いじゃないですよ。
今までのデザインは愛着あるけど、変わるのを惜しむほどお気に入りでもないし。
ところで新書の装丁なら、中公新書が一番好きかな。
あ、文庫クセジュは昔の方が良かったと思います。うん。
一方、世の中の評判に同意するのが新5000円札。
見ました見ました! 樋口一葉!
あの、のっぺりした絵は恐いって! そのうち慣れちゃうんだろうけども。
アラファト氏が死去。
常に生き残り、負けることのなかったタフな抵抗運動のリーダー。
国家の指導者としては問題も多々あったようだけど、
それでもパレスチナの顔としてなくてはならない人物でした。
清濁あわせもった一代の英傑だったと思います。
死因は同性愛が原因のAIDSだという説があるそうで、もし本当だとしてやっぱ隠さないとイカンのかな。
歴史上見ても、そういう英雄はごまんといるだろうに。
一時帰国中で、明日モスクワに飛ぶ奥野さんを囲んで、馬頭さん、大関さんと食事会。
クワスの素を頂きました。これで家でもクワスが作れますぞ。
さて、3リットルのお湯を都合出来る容器を調達せねば……。
「偽ディミトリーのポーズ」で盛り上がれる面々というのはあまりいません。素晴らしい(笑)。
冬コミ受かりましたー。
2日目レ-43a「ボストーク通信社」です。
よろしくお願いしまーす。
11/9
日がだいぶ低くなって、いやがうえにも秋気分です。
アパートの前に立っている木も、さかんに葉を散らしてますよ。
作業中の机に日光が当たるのは感心しませんが。
今日は新宿や北青山や阿佐ヶ谷に取材や打ち合わせで行ったり来たり。
北青山ではえらいお土産を頂きまして、詳しくはアームズマガジンで描きますが、
吉井くんや鴻さんや北浜くんに分けてあげたいのう。
この季節、阿佐ヶ谷の並木道は気持ち良いですね。
最近読んだ本をゾロゾロ。
『世界史リブレット4 マニ教とゾロアスター教』(山本由美子 山川出版社)
リブレットなので流れぐらいしかわかりませんが、マニ教のことはほとんど知らなかったので。
で、よくわかりません(笑)。こう、茫漠たるものが。
様々な宗教からいいとこ取りをしたような教義で、
エジプトから中国まで広まった世界宗教なのですが、なんともつかみどころがなく。
強力な権力と結びつかなかったせいか、おとなしい印象はありますね。
関係ないですが、教祖自ら軍を率いて布教に乗り出した宗教というのはイスラーム以外に何がありますかね。
あんなアッパーな教祖を持つと、そりゃあ血沸き肉踊るんじゃないかと思うんですが。
『ヘルボーイ:妖蛆召喚』(マイク・ミニョーラ ジャイブ)
ヘルボーイもこれで一区切り。絵がだいぶ変わりましたね。
愛嬌あるじいさんだったフォン・クレンプトがいつになく真面目に大活躍。
映画には登場しなくて淋しかったなぁ。
あ、映画は文句のある方も多いようですが、ウチは期待しなかった分面白かったです。
意外にミニョーラ度高かったし(特に冒頭)、クロエネンはいい気になってるし。
『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン Vol.1』
(アラン・ムーア ケビン・オニール ジャイブ)
実は日本語版持ってなかったので、遅ればせながら購入。2巻もそろそろ出るし(次は火星人襲来だよ!)。
ケビン・オニールは変な絵描きで大好きなのだけど、もう50歳を越えてるんですね。
絵も話もネタの宝庫で、やっぱエエですねえ。こうでなくちゃ。
『スターバック・シリーズ1 反逆』(バーナード・コーンウェル 光人社)
速水大好きシャープ・シリーズの作者が南北戦争を舞台に描く冒険小説。
主人公はボストン出身ながら南軍に身を投じた青年士官で。
南北戦争序盤の素人軍隊の描写が素敵です。将軍は全期間通じてボンクラが多いんですが。
そしてコーンウェルは戦闘を書かせると素晴らしい迫力がありまして。
今回は第一次ブル・ランの戦いがクライマックスなのだけど
まさにページから黒色火薬の臭いが立ち昇り、ドラムの音とライフルの一斉射撃が鳴り響き、
硝煙がもうもうと視界を塞ぐ、そんな感じですよ。
しかし南北戦争物は日本では鬼門なのかまったく売れなかった様子で、続刊は絶望の模様(涙)。
『アッチラとフン族』(ルイ・アンビス 文庫クセジュ)
打ち合わせ先で『反逆』を読了してしまったため、急きょ書店に寄り道して活字を補給。
好きだ文庫クセジュ。
72年の本なので、やや内容に古い点もありましたが楽しめました。
フン族は野蛮だとか醜悪な面相だとかズケズケ書いてやがりまして、
昨今の本だとあまり見ない表現で愉快でしたよ。
『真夏の夜のユキオンナ 1』(大山玲 講談社)
やっとこさ買いました新装版ー。
あとがき漫画が士郎正宗への愛に満ちていてこれがなんとも。
自分の本のあとがきで、素子やセスカを描きまくるというのは反則な気もしますが(笑)、
ここまで堂々としているといっそすがすがしくて気持ち良いかも。
『Mounted Archers of the Steppe 600BC-AD1300』
(Antony Karasulas Angus McBride OSPREY PUBLISHING)
スキタイからパルティア、フン、アヴァール、トルコにモンゴル。
そういや、パルティアってローマの宿敵として欠かせない国だけど、
あまり詳しいことは知らないかも。なにか本を探してみよう……。
『Fortifications of the Western Front 1914-18』
(Paddy Griffith Peter Dennis OSPREY PUBLISHING)
西部戦線の塹壕や要塞を扱った本。
ドイツ軍の塹壕はイギリス軍に比べて非常に丁寧に作られていたんですが、
この本を見てもなんだか住み心地が良さそうです。
塹壕を住み心地良さそうと思うのは人間としてどーかと思いますが。
11/5
夢日記その1
フランス革命超能力大戦というか、革命の影でサイキッカー達の壮絶な戦いが! てな感じで。
古城とか、パリの上空で戦っていたような。
細かいディティールは覚えてないのだけど、面白そうな夢観てんじゃねえか。
夢日記その2
吉井くんがスペースハリアーやってて、しかもギャラリーがいっぱい。
前後の脈絡はまったく記憶になく。
日本式の行進って、イマイチあか抜けないですよね。自衛隊とか機動隊の。
手を大きく振る、あのスタイルは嫌いではないんですが。
しかし、やはり行進といえばグースステップがかっこいいでしょう。なんちゅーても。
ドイツ軍とかロシア軍とか、まぁ身近(?)なところでは北朝鮮軍がやってる、
膝を曲げずに行進する、あのスタイルです。
人民解放軍もパレードの時はグース踏んでて、その訓練を舞台にした『大閲兵』という映画があるんですが、
あれは『フルメタルジャケット』と並んで軍隊には行きたくない映画の傑作で。
いやそんな話ではなく。
で、自衛隊や機動隊も一度ぐらいグース踏んでみたらどうでしょう。
機動隊がグース踏むところを夢想すると、それはもうカッチョエエと思うんですが。
行進なんてほら、かっこよさ優先なわけで。
11/4
ブッシュさんに確定した模様。
田舎の保守層やキリスト教徒層が強かったとか、経済よりモラル問題が重視されたとか
いろいろ分析があるみたいですが、民主党が退潮傾向にあるのも確かなんでしょうね。
保守化が進むなか、共和党との差をアピールするのも大変だ。
あと、あれだけ海外からブッシュさんが嫌われていると、逆に投票したくなる気持ちも分かるし(笑)。
いや、中西部の有権者はそんなこと考えてもいないでしょうが。
ネーダー票はどうだったのかしら。足されていればケリーさん勝ってたのかな。
極論を言えば、福音派が世界を動かしているのかー、という陰謀論じみたことは置くとして。
ウォーターゲート事件のようなものが発覚して、ブッシュ退陣とかになれば面白いのだけど
なかなかそうもいきますまい。どっちも何かやってることは確実だけど、より狡猾になってるだろうし(笑)。
はてなの住所登録、嫌う人も多いようですね。
ウチはさっさと登録してしまいました。アンテナは使っているので。
住所の流出ぐらい、もう手遅れじゃよ?
新潟、雨のなか復興に向けて働いている方ご苦労様です。
で、ニュース観てたら笠を被ってる人がちらほらと。
トラディショナルな雨具が現役なのだなぁ。
アメリカンなおねいさんがハダカでどかーんぼかーんうふーん、
てな「actiongirls.com」(ネタ元「泡沫の日々」さん)。あ、18禁ですご注意を。
いやぁアタマワルイ! 素敵だ! たまらん!
直球で大好きです。ビバ肉食エロ。
「しかしよく考えると最近の士郎正宗のイラスト仕事とかと基本的なノリは一緒な気もする」
だそうですが、いやまったくその通りかと。わははは。
11/3
アメリカ大統領選開票中。
まだ決まってはいませんが、どうもブッシュさんになりそうな雲行き。
二期目では政策が変わるのではという分析もありますが、さてどうなりますか。
アメリカ経済がこけたら日本は巻き添えを食らうどころではないので、
多少保護主義的でもケリーさんの方がいいのではと思っていたんですが。
パウエルさんは辞めると明言してましたね。ラムズフェルドがますます元気にッ。
なにはともあれ、一時代を築いた大統領にはなるでしょうブッシュさん。
彼ほど外国から嫌われた大統領もいないだろうけど(笑)。
昔、新党さきがけという党がありましたが。
竹村さんが叙勲を受けましたね。
ひさしぶりに見ると、あのエネルギッシュな風貌が
随分おじいさんらしい顔になっていて歳とったんだなぁ、と。
11/2
打ち合わせ一件。
編集さんから、『ЗАРЯ 〜ザーリャ〜 夜明を待つ星』のデザインワークス小冊子を頂きましーたー!
やっほう! やっほう!
とはいえ、意外にソ連度低いのかしら?
メカデザインもなんだかソ連ぽくないし、政治将校のおねいさんもいませんよ?
むむむー?
お、背景デザインは結構ロシアしてます。素晴らしい。
近所の映画館では今日が最終日。
つーわけで行ってきましたよ『デビルマン』! 行かいでか! おう!
冒頭しばらくはなんだか普通につまらない映画で拍子抜けしたんですが、
シレーヌのあたりからエンジンがかかり始め、学芸会風ガン=カタのシーンで腰が砕けました。
あとは脳内麻薬がバレル単位で生産され、もうセリフや動作のいちいちが愉快でたまらず。
ほわーん。
や、なんというか楽しみましたよ速水。
「製作者の意図と別のところで楽しむ」というトンデモ式ではありましたが、面白かったですとも。
怒りは湧かなかったし、歴史的駄作とも思わないなぁ。いや相当の駄作なのは間違いないですが!
勿論、駄作映画と分かってて観たわけで、心構えができていたのも大きかったかしらん。
いや、昔『アディクション』という映画がありましてですね。
すごく期待して観に行き、破壊的につまらなかったのでそれこそ激怒した経験があるので
このぐらいじゃあ、なかなか。平気ですともさ。
そうそう、『アップルシード』あたりの方がはるかに苦痛だったなぁ(笑)。
もっと突き抜けてつまらなければ、逆に人気も出たんでしょうね『デビルマン』は。
あ、わたくし牧村邸襲撃シーンにエキストラで出たんですが、スクリーンでは確認できませんでした。
1カットはカメラの真ン前にいたのになあ。映画って難しい。
最終日のレイトショーのせいか、意外に客が多かったです。10人ぐらい。
そういや、この映画館は東映直営なんだよなぁ。すぐとなりが撮影所なのですよ。
『げんしけん』観そびれたー。
大野さん登場の回なのにー。
11/1
週末の日記とあわせてアップしましたよ。
今日は河嶋の誕生日。
ようこそ30歳クラブへ!
そして速水の誕生日は今月30日ということで、今年もやってきました監獄舎月間。なんかするんですかね。
最近、というかずっと前から観たい映画がありまして。
マカロニの巨匠、セルジオ・コルブッチの『進撃0号作戦』ちう作品なのだけど。
『ガンマン大連合』『夕陽のギャングたち』と並ぶ「メキシコ三部作」のひとつです。
前者二つがとても面白い映画で、なかでも『ガンマン大連合』はマカロニの中でも
トップクラスで好きな娯楽大作なのですが、『進撃0号作戦』だけが未見なのですよ。
まぁこのポスターを観てください。すんげえチープで愉快そうではないですか。
DVDも出とらんのですよね。ふむー。
しかし、昔の映画のポスターは観たくなるパワーが充満してて、実に好きです。
今月のコミティア、実は申し込み損ねてしまいました。アワー。
かわりにと言っては何ですが、とらのあなさんの通販で夏のKITTEHATTEは買えますので、
まだお持ちでない方はぜひぜひよろしくお願いします(礼)。
『グノーシス 古代キリスト教の〈異端思想〉』(筒井賢治 講談社選書メチエ)
非常に面白かったです。グノーシス思想についてごく大雑把には知っていたものの、
具体的な中身についてはまるで知らなかったので。
2世紀、パックスロマーナ時代に勃興したキリスト教グノーシス派について、
代表的な思想のいくつかを紹介してあります。
それらはキリスト教多数派へのカウンターカルチャーであり、インテリ哲学者による理論武装でした。
グノーシス派の活動がないと、それに対抗するカトリックに繋がる流れは成立しなかったわけで。
グノーシス思想は都市型インテリがこねくりまわしただけあって知的で難解でクールで、
メジャーになる筈はないのですが彼らの動機はすごく共感できるもので、
要するに自分探しなわけですね。あと「知る」ことへの欲求。
カウンターカルチャーだけあってなにかとオタク臭漂うんですが、
そういうものは往々にしてすごく魅力的ですよね。
無論、速水もグノーシス思想を理解しているわけではないです。まさかまさか。
作者の筒井賢治は真摯な姿勢でグノーシス思想を紹介しつつ、
ユーモアを忘れないのでとても読みやすいですね。入門書としてお薦めできると思います。
この勢いで、次はマニ教についてちゃんと読んでみるかな。興味はあったのです。