■2000年6月■

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Flying Circus →


6/30
ミルクアイスXLを食べた。
どうも近所のサンクスは冷凍庫の温度が低いらしく。
もなかが堅いのなんの。
噛みちぎりながら食べてます。ううん。

なんとかまんがの入稿終わったり。
さてさて、次の仕事仕事。
まあ、その前に一日遊ばせてくださいな。

ところで、編集さんに原稿を渡したその足で水道料金を払いに行ったり。
雨も降らないかわりに、妙に蒸し暑くなってきた今日、
(でも、セミが鳴かないので夏本番といった雰囲気はナッシング)
ぽてぽて歩いていると、冷やし中華がむやみに食べたくなってきました。
ドストエフスキーの言葉を借りるならば
「一杯の冷やし中華のためには、世界など滅びてもいい」といった感じの。

で、水道局のそばでひなびたラーメン屋発見。
がらりと入ると、これが当たり。
昔の大友克洋が描きそうな狭くて昭和っぽいの(曖昧)。
冷やし中華が来るまでなんとなく店内をスケッチしたりしてましたよ。ワーイ。
冷やし中華は美味しゅうございました。今年の初冷やし。
全冷中ってまだあるのかしら(ふと)。

で、次に新宿にゴー。寝不足ですが。元気だな速水。
『プランケット&マクレーン』を観てみたり。
18世紀イギリス、「紳士強盗」のお話。ハイウェイマンですよ。カッチョイイ。
面白かったです。テンポの良い一級の娯楽作です。何も考えずに観てました。
『グラディエーター』の100倍面白かったですよ(笑)。
ただまあ、イギリスの「ジェントルマン」がなにか知っておいた方がより楽しめるかも。
18世紀の風俗(フリルひらひら)やフリントロック銃の大好きな速水は嬉しさ爆発。
あと、ロチェスター卿というバイセクシャルの貴族が実にイカス。美形でないのがイイ(笑)。
でも、最終日だったのでパンフレットが売り切れていたのが残念至極。
ビデオが出たら観よう。うん。
監督のジェイク・スコットも憶えておいていいかもね。

そのあと、ちょろりとお酒を飲みに行ったり。
食べ物やでバイトしていた人と一緒にこういう店に行くと、
ちょっとした身近なウンチクが聴けて楽しいです(笑)。
また行きましょー。

「青年に勧めたい事はただ三語に尽きる。すなわち働け。もっと働け。あくまで働け。」
ビスマルク

6/27

ミルクアイスXLを食べた。
ちょっと溶けかけが美味しいね。
これもレアっていうのかしら。

三原山で噴火の兆しが。
小さい地震も多いような気がするし。
田所博士に日本海溝へ潜ってもらわなきゃ(汗)。
もしくは、森政権への天意と解釈することも可能かと。

速水は味噌ラーメン派です。
しかし、ときどき突如としてとんこつラーメンが食べたくなります。
そりゃあもう。
ドストエフスキーの言葉を借りれば
「一杯のとんこつラーメンのためには、世界など滅びてもいい」といった感じの。

で、仕事を投げ出して自転車に乗って手近なとんこつラーメン屋へ突撃一番。
大盛りをもがもがたいらげていると、やにわにカウンターむかいのおっさんが!

ああ、食事中の方には申し訳ありません。しかし、真実はなににもまして重要なのです。
速水だって、玉子丼食べた直後にこれ書いてます。玉子丼ですよあなた。

突如。
げろりと。いや、たぱたぱたぱ、という感じで。
鼻と口から。
そしてそのまま、椅子から崩れ落ちるように、どさり。
店内騒然。そのおっさんの相棒らしい男も呆然。
しかし、そのおっさん、ほどなく何事もなかったように立ち上がります。
照れ笑いを浮かべながら顔を拭き拭き、「いや、急になにがなんだかわからなくなって」。
……やばいんちゃうの、それって(汗)。
おっさんと相棒は救急車を呼ぼうかという店の提案も断り、そそくさと退場。

こちとら食べているのがとんこつラーメンですよあなた。
速水が高校生の頃、地元のラーメン屋で食べている最中にもアル中らしいのが
店に入ってくるなり吐いたことがあったっけ。あの店はもう二度と行く気が失せたなあ。
とか回想しつつ、速水は元気に替え玉を注文したのです。
感受性、鈍ってますかね(笑)。

プロジェクトXは念願の黒四ダム。
眠い目をこすりつつ観たせいか、どうもイマイチ。薄っぺらい印象が。
どこか一部分をピックアップして見せてくれればいいのに……。
まあ、あとは吉村昭の『高熱隧道』の印象が強いせいか、
それに比べれば簡単な工事に思えてしまうのですよ。勿論そんなことはないんだけど。

「緑の葉よ、草原の花よ
あそこティミショアラで
学生たちは何をしている?
兄弟よ、彼らは通りに下り
旗を翻らせてこう叫ぶのだ
『暴君はもうおしまいだ!』と。
テロリストたちは何をしている?
彼らは銃を取り出して
兄弟よ、人々に向けて撃つのだ。」
タラフ・ドゥ・ハイドゥークス『独裁者のバラード』

6/26

クリスピーナを食べた。

選挙結果、自民後退。民主躍進。公明と共産はずるずる。
なんともしまらない、ピリっとしない結果でつまらないですね。
パンツのゴムがゆるんだような。
負けたとはいえ、連立与党は安定過半数だし。
大体、自民はお得意の切り崩し工作で単独過半数取るんじゃないかしら(笑)。

しかし、反対に言えば、これからパンツを脱ぐか履いたままにするのか決めなきゃイカンわけで。
先の展開が面白そうな結果といえば結果かな。
自由党が案外伸びなかったのも意外かしら。
「自民に入れないが、さりとて民主もいや」という層を吸収するという案は悪くないと思ったのに。
きっちり党の方針を打ち出しているところもスッキリしてたのに。それもわかりやすいの。
大体、民主党は、ありゃ頼りになりそうにもない(笑)。

やはり、小沢さんのイメージって悪いのかね(苦笑)。
共産党が落ちたのも淋しいなあ。
比例区が減らされたせいだとは思うんだけど、今回はホント怪文書攻撃もひどかったらしいし。

100円ショップにバインダーを買いに行ったり。
やあ、欲しいモノがいっぱいありますよ。
って、使わないんだから我慢しろ速水。
中国製のチープな雑貨が魅力的だなあ。ブリキの缶切りとか。うううう。

風呂の中で蓬莱学園など読み返してたら士気が高揚しますよ。
くわー。

「『見たまえ、きみ!』そのイギリス人が吼えたてた。
『ぼくは、黒い皮膚の男とおなじ車室で、旅行したくはない。
この苦力を二等車に放りこんでくれたまえ!』
車掌は、車室のすみにすわっている小男に気のない一瞥を投げてから言った。
『かしこまりました。おい、サンミ! つぎの車に移れ!』
『絶対にいやだ!』ガンジーは、自分がむかいあっているふたりの男に、憤りに燃えた目をすえた。
『ぼくは一等の切符を買った。ここに乗る権利がある。』
『そんなことは、問題じゃない。』車掌がどなった。
『こい! おまえがこの車から出ていかなければ、鉄道警察を呼ぶぞ!』」
J・イートン『ガンジー伝』

6/25

クリスピーナを食べた。

ここを読んでいる有権者の皆さま、投票には行きましたね?
速水も近所の中学校にてくてくとゴー。
学校に堂々と入れる数少ないチャンスなので、それだけでも好きです。
雨上がりの校庭。渡り廊下。体育館。でっかい桜の木。
しみじみいい雰囲気だなあ。
どこに投票したかは秘密です。ハイ。

それにしても、投票率がふるわないようで。
不在者投票が多いらしいのでなんとも言えませんが。
自公保支持不支持とかそのへんはともかく、
そんなに森総理を続投させたいんでしょうか日本人は(苦笑)。
まあ、今晩の仕事は選挙速報を聞きながら淡々と進める所存でありますよ。

関係ないですが、珍妙な夢を見まして。ふたつほど。
なーんか、えらくベテランの漫画家の元に住み込みでアシスタントに入ってみたり。
デニムの布を原稿用紙に貼り付ける作業をさせられたり。
専用の食堂があったりして、ごはんはおいしいんですが作業は遅々として進まず、
えらく居心地の悪い夢でした。

もうひとつは、なんだか校舎の中のような場所で。
校内を徘徊しているらしいダチョウを捕らえて殺せという任務が。
「ダチョウに蹴られるとまず助からないから注意しろ」というもっともな忠告を受けたりして。
で、走ってくるところを待ち伏せようと、細びきのヒモを教室にわたし、机の影に隠れる速水。
不安にさいなまれてドキドキするウチに目が覚めました。
アンチクライマックス。

先日、嫉妬度が低いとぼやいた某マンガ、あらためて読み返すとむしろ怒りが。
これは単に速水の期待が大きいだけなんですが、うおー、もっと嫉妬パワーを俺にくれー。
ぶつぶつ。

「『人はかつて金色の種を持っていた
みずから収穫し みずから種を播き
みずからを生かしたものだったが
いまは種は神人しか持っていない
人は人間を神人に売り
死んだ実をもらうようになった』
『神人は人が近づくのを喜ばぬ
その地におもむき
もどった者はいない』
『行くか
行かぬか
それは そなたが
決めることだ』」
宮崎駿『シュナの旅』

6/24

クリスピーナを食べた。

午前中はがりがりとネームの直し。
通るといいな。

で、午後は久しぶりのRPGのセッションでありますよ(わーい)。
モノはアジアンパンクRPG、サタスペ
GMは同居人かわしま、キャラは凶暴なマダガスカル娘ジュジュ(dczさん)、
我が身可愛さでチームのとりまとめに奔走するスンダ人娘ガラパゴス魔女(魚蹴さん)、
奪ったトランク一杯の金を「オレのものだ」などと死にフラグセリフを吐いた明日葉大路(吉井くん)、
んで、大阪の解放を叫ぶ爆弾魔にして職業革命家、桂革マル(速水)。

サタスペ、いまちょっとルールをいじっている最中でして、そのテストプレイも兼ねたセッションでした。
ルール自体は結構うまく回りまして、実にスラップスティックで楽しい展開に。
しかし、なにかというと家にこもって爆弾を作る姿は犯罪者というよりはテロリストだなあ、革マル(笑)。
犯罪者とテロリストはイコールなんじゃないかという指摘はまあ、さておき。
戦闘で死にかけましたが、なんとかギリギリのギリでかわすことに成功。
ああ、デッドリィなゲームっていいわあ。

その後、古本屋に行っていろいろ買い込んでしまう。嗚呼ン。
バリー・ユアグロー『一人の男が飛行機から飛び降りる』
デイヴィッド・トーマス『彼が彼女になったわけ』
歯の手術をしに入院したら、患者取り違えで性転換手術を、というあらすじを見せつけられては(笑)。
金山宣夫『旧ソ連ウォッチング』
佐々木譲『ネプチューンの迷宮』『ベルリン飛行指令』無くしちゃったようだったので。
新城十馬『蓬莱学園の初恋!』『蓬莱学園の犯罪!』『蓬莱学園の魔獣!』実は持ってはいませんでした(苦笑)。
斎藤英俊『桂離宮 日本建築の美しさの秘密』このいい本が400円とは!

そういえば、昨日新宿で朝日新聞の取材を受けたり。選挙関連で。
なんか、与し易そうに見えたんですかね。
「無党派ですか?」と訊いてくるのも楽しかったけど。
「○○党支持者です」と答えると、意外そうな表情をして楽しかったですよ(笑)。
そのうえで宇宙開発の必要性をぶち上げたり。なにやってんだ速水。
結局、新聞には載ってたんですかね?
一緒にいた友人はきっぱりと取材拒否。
こういうかっこいいことは速水には無理だなあ。

「政治を軽蔑するものは、軽蔑すべき政治しか持つことが出来ない」
トーマス・マン

6/23

ミルクアイスXLを食べた。

打ち合わせ二件。
ネームのリテーイク。リテーイク。
いや、確かに直す度にいいものになっている(と思う)ので、素晴らしいことです。

その後、新宿へ赴き『人狼』と『グラディエーター』を観る。
『人狼』は面白いです。たまりません。
地味で華のない展開ですが、非常にしっかりしたドラマでした。
大人のファンタジーだなあ。
監督の沖浦さんと、脚本の押井さんの間でもいろいろ葛藤があったそうで、その辺も興味深いし。
今年観た映画ランキングで1位に上昇。90点。
みんなも映画館で観れ観れ。つーか、ああいう良品が単館上映というのはもったいない。
また行こうっと。
『BLOOD』の予告も観たけど、期待大だなあ。

一方、『グラディエーター』は……30点。
『13ウォーリアーズ』に匹敵する、いや、それを上回る駄作でありました。
くそー。金返せー(じたばた)。
だらだらと冗長な脚本。単調で芸のない演出。中途半端なキャラ配置。
ダメのダメダメと申してよろしいでしょう。
リドリー・スコット、雰囲気を撮ることはうまいと思ってたのに、それすらダメではあかんやん。
『ハムナプトラ』で刑務所長やってた役者が奴隷商人役で登場して、そこは面白かったです(笑)。

その後寄った本屋で、長谷川哲也の『アラビアンナイト』が出ててあわてて購入したり。
うわー、やっぱり面白いよう。

「ユルゲン・シュトロープは、絶対に自制心を失わない男であった。落ち着いた口調でいった。
『わたしにそういう物のいい方はできないはずだぞ。中佐。
君が充分承知しているように、わたしは少将だ』
『わたしの父もそうだ』シュタイナがいった。
『だから、さして驚きはしない。しかし、ことのついでに伺うが、
あなたがここの虐殺を指揮しているシュトロープ少将であろうか?』
『そうだ、わたしが指揮官だ』
シュタイナが鼻筋にしわをよせた。『そうではないか、と思っていた。
あなたを見てわたしがなにを思い出したか、おわかりか?』
『いや、中佐。聞かせてもらいたい』
『どぶの中で時折、靴にくっつくものだ』シュタイナがいった。
『暑い日にはとくに不快なものだ』」
ジャック・ヒギンズ『鷲は舞い降りた』

6/22

クリスピーナを食べた。
アイスは一年中美味しいけれど、暑いときに食べるアイスは旬の味がいたしますな。
筍の味はしないよ。念のため。
誰も間違えないか。しゅん。

レーザープリンタでいろいろ出力して遊ぶ。
いえーい。パワートーンの具合が一発でわかるってステキ。
って、仕事しろよ。
はい。

新宿でオムレツをごちそうになったり(仕事の話も)。
やはり戦車ですか。
戦車が活躍するゲーム作りたいですねえ。
すぐ故障して、せまくて、おたおたして、弱いの。
楽しいのか(笑)?
ごちそうさまでした(礼)。

わりと素朴な疑問なんですが、戦車の中って明かりはどのくらいなんでしょう?
特に第二次大戦前後の戦車。
日本軍の戦車など暗そうなイメージがあるなあ(偏見)。

今月もとある人に嫉妬します。
といっても、なぜかいままでよりは嫉妬レベルが低かったり。
うーん。
まあ、露出があるだけでも嫉妬しますわ(しどいしとだ)。
それに、自分の持ちネタをこまごまと見せてくれるのは楽しくはあるね。
でも。
いや。
がんばろう、うん(一人納得)。

ときに、扇風機をつけっぱなしで寝るのは健康に悪いと思うぞ>同居人かわしま

「キューバの勝利は、叙事詩の勝利だった」
エルネスト・チェ・ゲバラ

6/21

クリスピーナを食べた。
なんか、ぱりぱりしたコーンが美味しかったのに、
この季節になるとやはり湿気ちゃうんですかね。
ちょっと残念。

速水の机は窓際にあるんですが。
アパート横の、路地みたいなところに面してるんですね。
そこに雀がひょろりと降りてきました。
距離にして1mあるかないか。
腐りかけた自転車が立てかけてあるのですが、そのフレームに止まったのです。

おや、と思って観察していたら、どうも巣立ち直前で、飛ぶ練習をしているヒナの様子。
飛ぶのが下手なもので、壁と自転車の隙間で立ちすくんだままびくびく。
親鳥らしいのがやってきて、心配したのかカツを入れているのか
塀の上に止まったりそばを飛び回ったりしてぢぢぢぢと鳴きます。
そのうち家族(?)らしいのも数羽様子を見に来てちゅんちゅんとやかましく。

それでもヒナは飛び上がろうとせずに、そのくせ恐そうにうろうろ。ぴーぴー。
興味深くバードウォッチングを楽しんでいたんですが、
だんだんそのままにしておくのも可哀想な気がして。
外に出て自転車をどけると、あわてて隣家の庭に走って逃げていきました。
飛べよ。コラ。

とあるところから頂いたレーザープリンタ、ようやく試運転してみたり。
おお、快調快調。
ホントにありがとうございますMさん!
うわあい。

二度寝生活は体にいいのか悪いのか。
不規則きわまりない生活になりつつあります。
よくねえよなあ。

「おい、おまえさん、なんとかいったらどうだ。こんな町に住んでみたいとは思わないかね?
なにからなにまで腐り果て死に絶え、怪物どもが上陸してきては、
真暗な地下室や屋根裏から、おまえさんが歩くどの道のあたりにも這いずり回り、
吼えたり鳴いたりするこの町に住みたくはないかね? ええ?
毎晩教会や『ダゴン教団会館』から響いてくるうなり声を聞きたくはないかね?
五月祭の前夜祭とか万聖節の宵祭に、あの恐ろしい暗礁から聞こえてくるものに
耳を澄ましたくはないのかね? ええ?
このおいぼれを気違いだとお思いかな、ええ? どうだね、だんな、
変わりばえもしないお話だが、もう少ししゃべってもよかろうな!」
H・P・ラヴクラフト『インスマウスの影』

6/20

クリスピーナを食べた。

睡眠パターンを変えてみたら、それなりに快適。
短い睡眠を2回取る方法にしてみたのです。
ナポレオン方式と言いましょうか。
ただ、欠点としては仕事のスケジュール管理が難しい(苦笑)。
いまが何日なのか何曜日なのかきっちり把握しないといけないし。

忙しいので美しいスケジュールを立てて仕事していたら、ひとつがキャンセルに。
先方さんが気を遣ってくれたらしいんだけど、美しいスケジュール的にもちょっと残念なような(笑)。
いや、この方がいいんだぞ。実際。
美しいスケジュールとか「理論上できる」というのはやはり幻想なのであって(笑)。

とある仕事のためにXメン観返したりもしてるわけですよ(吉井くん、ありがとー)。
最近全然観てなかったので、懐かしいや。やっぱ面白いですね。
Xメン側ならガンビットが素直に好きだといったら同居人かわしまに意外がられたよ。オノレ。
つーか、Xメンでは速水はごくごくフツーに人気のあるキャラが好きなんじゃがのう(苦笑)。
そんなにディープなマニアでもないし。
マグナス様かっこいいし。
あ、でも、マツオ・ツラヤバ師匠とザ・ハンドは大好きです。愛してます。

ヤフーオークションにタイムマシンが出てた。すげー。
美しいストーリー的には、これは本物であるべきなんだけど。

「彼は依然としてなにひとつ武器を身につけていなかった。
しかし、彼は軍楽隊将校の正式の行進用制服を身につけていた。
腕と肩の上にガイダ・ガレガをのせ、歌口を両唇にあて、長い管を肩にのせていた。
彼は丘の斜面に出て、斜面を降りナハール軍に向かって前進しはじめた。」
ゴードン・R・ディクスン『戦士』

6/19

クリスピーナを食べた。
今度はミルクアイスXLがセブンイレブンからなくなっちゃいましたよ!
モナ王で代用せぇというのか。
あ、速水がよく食べているのはモナカの方なんですよ。
カップの方もまろやかで好きなんですが。

京都にいた頃の友達が来たり。
奴も奴なりに野望を持ってるんだってねえ。
男ならばがんばってその野望を現実にするのだよ。
しかし、宇都宮出身なのにもうバリバリの大阪弁なのねえ(笑)。
で、ちょろっとご飯食べに行ったり。

数日前、アメリカの退役大佐がスパイ容疑で逮捕されましたが。
西ドイツにいたころ、GRUに情報を提供し続けていたそうで。
それはいいんだけど、退役後はスーパーで袋詰めの仕事をしていたとかで。
大佐様ですよ?
なんだかもの悲しい光景だなあ、とか。

竹下さんがなくなられました。
やはり、小渕さんの死去はショックだったんですかねえ。
なにはともあれ、日本政治史上一時代を築いた人物なわけで。
ご冥福をお祈りいたします。

エルスウェアの新ネットゲーム、『狗狼伝承〜放課後の旅人たち〜』の
エントリーがギリギリ間にあったり。ヒヤヒヤ。

イラストのラフをがりがり描いていて、突如寸法を間違えていたことに気づいたり。
ぎゃあ、やり直しですよ。
ああん。もっとウィズダム上げなきゃいけませんね。
とほほ。

「その昆虫は、彼の掌の中にに握りつぶされ、モーガンの見ている前で、
束の間の最後の生命を終えていった──そして、その瞬間、これまで慣れ親しんできた宇宙が、
自分のまわりで揺れ動き崩れさってゆくかのように思えた。
彼の信じがたい敗北は、それ以上に不可解な勝利へと変わったのだが、彼には勝利の満足感はなかった
──あるのはただ、混乱と驚愕だけだった。
なぜなら、彼はいま思いだしたのだ──金色の蝶の伝説を。
暴風に吹きとばされた何百何千という蝶たちは、山の斜面を吹き上げられ、山頂に達して死んだのだ。
カーリダーサの軍団は、ついに目標に到達した──そして恨みを晴らしたのである。」
アーサー・C・クラーク『楽園の泉』

6/16

ミルクアイスXLを食べた。

皇太后陛下、崩御。
明治の人だったんだよねえ。

朝っぱらからスキャナを借りにお邪魔したり。ありがとうございました。
ああ、A3スキャナ欲しいよう。
でも、A3になったとたんべらぼうに高くなるんだよう。
うぬぬぬ。

夕方から飯田橋で打ち合わせ。
大遅刻。ごめんなさい(汗)。
しかし、この夏は勝負の夏になりそうだなあ。
飯田橋は美味しそうな店がいっぱいあるのに、なんでわざわざCOCO壱に行くかなあ。速水。
チキン煮込みカレーのほうれん草、コーン、チーズトッピング。辛さ普通で400gでした。

『ドラゴンフライ』をちょぼちょぼ読み進めてます。
ミールは実におんぼろで、がたがたで、薄汚いところです。
火事は起こるわ、冷却剤は漏れるわ、停電するわ。
住んでいる人にとっては文字どおり洒落にならない場所なんだろうけど、
なんともいえない魅力を感じてしまうのですが。
行きたいなー。

「『ルテティアの兵営にゆくんだ』
井戸の縁石に一人の男がとびのって叫んだ。白眼が闇の中でもくっきりと冴えてみえるほど白かった。
『みんなで鋤や鉄棒を持つんだ。兵営の兵士たちと一緒になるんだ。
兵隊たちをアルプスのむこうにやってはならないんだ。
そんなことをすれば、ローマ人はガリア人のお人好しを笑うだけだ。
皇帝の無法を黙って見すごしてはならぬ。皇帝を引きずりおろすのだ。
そしてユリアヌス陛下を皇帝にするのだ。ユリアヌス陛下は、ガリア人が東方に行くのを、
涙を流して悲しんでおられるのだ。いまこそガリアを、ガリア人の国にするのだ。
諸君、ルテティアの丘にのぼるんだ。兵隊たちと一つになるんだ。武器をとるんだ。
そうだ。急ぐのだ。ガリア万歳。東方派遣は拒絶するのだ』」
辻邦生『背教者ユリアヌス』

6/15

クリスピーナを食べなかった。

偉大なる将軍様は終始にこにこ。
結構魅力的な笑顔であることは認めなければなるまいのう。
プーチンあたりでは絶対に無理な種類の笑顔ですよ(笑)。
しかし、北朝鮮国内が何も変わってないのに、首脳会談だけでこれだけイメージを変えてしまうとは、
金正日という男はやはりタダモノではないのでしょうなあ。

魚蹴さんと同居人かわしまが『呪怨』というホラー映画のビデオを観てたそうで。
本気で恐かったらしく、なにか口直しになるビデオはないかとやって来たり。
子供か(笑)。
それで、ジョジョのOVAなどついつい観てしまいました。
いつ観ても出来のいいアニメだよねえ。
つーか、ディオの小者ぶりがたまりませぬ。
新しいシリーズの出来はどうなのかしら。

NHKでやってる政見放送が面白いです。
それぞれの党が製作して提出したものなので、個性が出てて。
民主党はなんだか曖昧で頼りないし。
自民党に地域利益誘導型の公約が多いのは与党の強みだとか。
しかし、自民党の映像は地味でつまらんぞう。

党としての方針をきちんと見せてくれたのは共産党と自由党。
すぐに社会主義を目指すわけじゃない、とアピールする共産党。
その一方、明確に天皇制の見直しを公言するあたりは媚びてなくて好感が持てるですよ。
しかし、なにを差し置いても自由党が一番面白いんじゃないかしら。
なにより小沢一郎というキャラクターはやっぱりイカスわけで(笑)。

特に全国民にインターネットモバイルを無償配布という主張はポイント高いですぞ。
役所での手続などをネットでできるようにするらしいんだけど、
全国民が通信端末を持つという光景は、実にディストピア的で良いのです(笑)。
「安全保障は究極の福祉です」と言った候補者もいるし。
自由党にはがんばってもらいたいです。ホント。

魚蹴さんは、『呪怨』の恐さが忘れられず、明かりをつけたまま寝たそうな。

「一国の王であるってことは全く愚劣そのものさ。
しかし一つの王国をこさえるってこと、こいつは別物だ。」
マンドレ・マルロー

6/14

ミルクアイスXLを食べた。

池袋で打ち合わせ。
そのついでにCD買ったり本買ったり。
プロコフィエフ『アレクサンドル・ネフスキー』
エイゼンシュテインの映画の、アレです。
チュートン騎士団の音楽が! 燃える! たぎる!
ああ脳裏に甦る騎士団の突撃シーン。
タラフ・デ・ハイドゥクス
これはルーマニアのジプシー楽団。
あとは『世紀を越えて』のサントラとか。

本の方はブライアン・バロウ『ドラゴンフライ ミール宇宙ステーション・悪夢の真実』。
ミールでの米ロ共同ミッションを扱ったノンフィクション。
まだ途中ですが、非常に面白いです。
まあ速水なので、かなりロシアに肩入れしながら読んでますが(笑)。
しかしミールは雑然としていて、実に生活感ただよう空間ですね。
行ってみたいなあ。

カンボジアで大規模な軍の削減が始まっているというニュース。
最近まで、政府は兵士の数を把握していなかったそうな(笑)。
投降したポル・ポト派の兵士をそのまま編入してきたせいなんだけども。
で、数えたところ14万人いたのでリストラを始めたそうなんですが。
高齢者や障害者の兵士から除隊だそうで。
素直に考えて、なぜそんな連中が兵士やってるのだ。

取材されていた兵士は、軍に勤めるかたわら畑をたがやしているそうだし。
およそ近代的な軍隊とは思えないです(苦笑)。
アフガニスタンなんかよりはずっとマシかな。

仕事しながらBGMをチェンジ! チェンジ!
ジンギスカン→平沢進→ビゼー→渡辺美里→ソ連15共和国国歌集
ここまで節操がないといっそ気持ちがええワイ(笑)。

「親愛なるお偉方へ
警察がおれを捕まえたとぬかしているが、おれの正体なんざ皆目見当ついちゃいないさ。
やつらが得意げに目星はついたなんてのを耳にして、おれは腹を抱えているよ。
レザー・エプロンが犯人だなんてのは悪い冗談だ。
おれはな、売春婦に恨みがあるんだ。お縄を頂戴するまでやめる気はないぜ。
この前の殺しは大仕事だったな。女には金切声をあげるひまも与えなかったよ。
おれを捕まえられるものならやってみな? おれはこの仕事に打ちこんでいるんだ。
もういちどやりてえよ。おれの面白い遊びを耳にするのももうじきのことさ。
この前の仕事ぶりを書くのにぴったりの赤い血を、ジンジャー・エールのビンに溜めこんどいたんだが、
ニカワみたいにねばねばして使いものにならなかったよ。赤インクも乙なもんだろう。ハッハッハ!
お次は女の耳を切り取って、警察の旦那衆のお楽しみに送るからな。
この手紙をしまっておいて、おれが次の仕事をしたら、世間に知らせてくれ。
おれのナイフはよく切れるよ。チャンスがあればすぐにでも仕事に取りかかるぜ。あばよ。
                           あんたの親愛なる切り裂きジャック

追伸。仇名を使わしてもらったぜ。赤インクのついた手で手紙をポストに投げ込んで悪かったな。
このおれが医者だなんて、笑わすぜ。ハッハッハ!」
1888年9月25日消印の手紙

6/13

クリスピーナを食べなかった。
でも、シシャモが安かったからたくさん食べましたよ。
最近カルシウムが不足しているような気もしてたし。
野菜が決定的に足りないんだなあ。うーん。

金大中大統領、北朝鮮を訪問。
空港には偉大なる首領様みずからお出迎え。
こういう晴れの舞台でも、いつものジャージもどきなのね。
「こちらへ向かう道すじは市民に知らせておきました」
と迎賓館で大統領に言ってたけど、60万人動員しておいて、あれは一種の冗談なのかなあ(笑)?
なにはともあれ会談が成功すると良いですが。

一方、日本ではいよいよ選挙が告示。
党首の第一声は小沢一郎が一番格好良かったかも。
速水は小沢支持ではないんだけど、結構あのおっちゃん好きだったりもします。

プロジェクトXは肝臓移植の話。
前回に続いて人命に関わる物語で。
それはそうと、再来週27日は世紀の大工事、黒四ダムじゃありませんか!
必見ですよ。これはもう、必見。楽しみですなあ。
『黒部の太陽』を観て予習しておこうかしら。

新庄4試合連続ホームラン。
最下位脱出もできて、これからやでぇ、うひひひ。

「ボンドは何気なくいった。
『なぜあの男は、いつも山高帽をかぶってるんです?』
『オッドジョブ!』呼ばれたときは、朝鮮人は使用人用のドアにいた。
『帽子だ』ゴールドフィンガーが暖炉のそばの羽目板を指さしていった。
猫を左わきにかかえたまま、オッドジョブはふりかえり、のそのそとボンドたちのほうへ戻ってきた。
途中までくると、足も止めなければ狙いもつけずに、帽子に手をあげてへりをもち、
力一杯よこ向きに投げた。大きなカーンという音がした。
一瞬、帽子のへりがゴールドフィンガーの指さした羽目板に一インチも刺さっていたが、
やがて床に落ちて、カランカランと音を立てた。」
イアン・フレミング 『007/ゴールドフィンガー』

6/12

ミルクアイスXLを食べた。
あと、マグロのお刺身をたくさんごちそうさまでした(礼)。

しばしサボっているウチに世の中が動く動く。
「ハーイ、ジャック」でハイジャック。
いや、そんなことはどうでもいいんであって。
シリアのアサド大統領が死去したり。

中東では欠かせないパワープレイヤーとしてその存在感は大きい人物でした。
なんつーか、非常に有能なゲーマーという印象があったりするので(笑)。
なんか、速水の中ではとても興味のある国だったりするんですよね。シリア。
世襲に持ち込もうとするあたりは感心できませんが。
ご冥福をお祈りいたします。

最近交わしたバカ話。
思いきり成功すれば、ディズニーランドみたいな遊園地が作れるはず。
速水螺旋人ランドとかね。
万博のソ連館になりそうな気はしますが。

楳図かずおパークとかコミックマーケットランドとかいうネタが出たんですが。
あ、コミケランドは着ぐるみのヲタクが出迎えてくれたり、
「ウロボロスの列」とかいうアトラクションに並んだりするヤクタイもないものなんだけど(笑)。

で、イヤ度が高そうなのは「白土三平ランド」ではないかと。
なんだか荒れてて陰鬱で暗い遊園地。
猿が走りまわってたり、レストランでヤタラ漬けが食べられたり。
行きてえ(笑)。

松屋でピュアガール広げて盛り上がっている高校生と遭遇。
会話の端々から推測するに、TRPGゲーマーではないかと。
だから貴様らはッ(激昂ロールプレイ)。

「月はどっちだ
宇宙で迷子になったのさ
月はどっちだ
何日もさまよっているのさ
太陽のまわりを旅しているんだ
ウォッカとトラクター
そしてロックンロールを道連れに」
レニングラード・カウボーイズ 『WHERE'S THE MOON』

そうそう、コミケ受かりました。日曜日こ-18aです(ぺこり)。

6/9

クリスピーナを食べた。
そう!
「空とぶ速水螺旋人」に結集した労働者、学生、農民諸君の闘争の結果、
セブンイレブンがふたたびクリスピーナを入荷するようになったのです。
いや、単に速水の誤認だったという説も(自己批判)。

なーんか、6月はえらく忙しそうですよ。
予定を組んでみたら楽しくなってきましたよ。
がんばろう。うん。
でも、梅雨入りしちゃって、雨も降って。
原稿が湿気る季節の到来でもあります。

とはいえ観たい映画は多いのですよ。
『人狼』は言うまでもないとして、
『グラディエーター』がもうすぐだし
『プランケット&マクレーン』も魅力的だし
『ミラクル・ペティント』なんぞはムチャクチャそうだし
『フルスタリョフ、車を!』あたりを外すわけにもいきません。

その下準備というわけではないですが、部屋の片づけもぼちぼち進行中。
秩序が回復されていく光景って、すがすがしいなあ(笑)。

「フルシチョフ首相はつづけて、共産主義に近づくにつれ、
ソ連では徐々に国家が死滅していきつつあると語った。
ソ連では軍隊が削減され、民馨が縮小され、保安機関要員の数がへらされ、
秩序維持や国家管理の機能がどんどん社会団体の手に移されている。」
A・アジュベイ『フルシチョフ じかに見たアメリカ コミュニスト、資本主義国へ行く』

6/6

D-DAY。
『プライベート・ライアン』より、やはり『史上最大の作戦』の方が面白いよね。

梶山静六死去。
2000年は政治家がどんどん表舞台から姿を消す年なんですかね。
ふりかえって、新世代は出てきてるのかな?

今日は八重洲で打ち合わせ。
有楽町線の銀座一丁目から降りて歩いて行くんですが、銀座ってやっぱりイイなあ。
将来は文化人として銀座のバーでブイブイ言わせるのが夢ですか(バカ)。
がんばらねば。

それはそうと、その打ち合わせに持っていく資料を部屋の中で大捜索。
資料というのが自分でも大切にしていた同人誌で、見つからないんですよこれが。
あれれ?あれれ?
部屋中ひっくり返して一部は見つかったので、それを持って打ち合わせに。
これはいけません。掃除せねば。
てなわけで、帰宅後掃除を開始しました。エントロピーなにするものぞ。
はやく終わらせないと、寝る場所がないよう。

同人誌の方は「大切な資料」に分類してある山の中にちゃんとありました。
うぐぐ。

「ロシアでもっとも新しい乗用車の量産工場は、「ジグリ」を生産する
ソ連邦成立五〇周年記念ヴォルジンスキー自動車公団(VAZ)で、一九七二年に創設された。
イタリアのフィアット社から設備を導入し、自動車に対する国民の期待に応えるという
ソ連指導部の意気込みを反映した工場だった。
この工場の生産ラインは、その後も改修されながら今日まで使用されているものの、
基本的には二五年前の設備であり、しかも、それが乗用車に限っていえば、
いまでもロシアの最新生産ラインなのである。」
森本忠夫 杉本康二 江南和幸 『MADE IN RUSSIA ロシアは何をつくったか』

6/5

クリスピーナを食べなかった。
それより大変ですよ!
行きつけのセブンイレブンからクリスピーナもミルクアイスXLも消えている!
やはり季節商品なのかなあ。

クリスピーナの闘いは勝利だった。
全国の学生・市民・労働者の皆さん、われわれの闘いは決して終わったのではなく
われわれにかわって食べる同志の諸君が、再び真理省からクリスピーナ放送を真に再開する日まで、
一時、この放送を中止します。

入院していたボブ・ホープの経過が良好というニュースを聞いたり。
いや、そんなことより、まだ生きてたのね(笑)。
押井守がポーランドで新作『アバロン』を撮影中だというニュースを知ったり。
年内には公開したいそうで。
それより、ポーランドで撮影ですよ。
いやがうえにも映画脳を刺激されるじゃないですか。
ズビクニェフ・チブルスキー出演するといいなあ(しません)。

打ち合わせで高田馬場に行ったり。
いいところですね、高田馬場って。
映画館はあるし、本屋は多いし、うまそうな店も多いし。
あと、高田馬場はかがみ♪あきらが住んでいた街として思い入れが強いのです。
打ち合わせでは、こちらの痛いところをずばりと付かれ。
しばし喫茶店にこもって作戦会議などしてみたり。

妙なサイクルで生活してて、やたらに眠かったので帰宅後はばたんきゅーと寝てしまいました。
ばたんきゅー。

「何人も、ドイツ軍占領下を生きていた頃ほどには、自由を感じたことはない。」
ジャン・ポール・サルトル

6/3

クリスピーナを食べなかった。

今日は、坂東真紅郎さん主催のマルチの集いの日であります。
もちろん某ロボットとは違い、マルチゲームのことでありますよ(予防線)。
同居人かわしまも一緒です。

お題は『マキャベリ』。
15世紀、ルネサンスまっただ中のイタリアを舞台に群小国が骨肉の争いをするゲームです。
塩野七生ファンにとってはたまらないテーマというわけで。
ランダムに国を分け、速水はフランス。
1453年からゲームスタートなので、勝利王シャルル7世であります。
つーか、あんたジャンヌ・ダルクに助けてもらって百年戦争に勝ったばかりなのでは。
戦乱に疲れた国民を叱咤してキリスト教の守護者を自認し、ローマを目指すシャルル。気違い沙汰です。

アルプス向こうの蛮族フランスの前に立ちはだかるのは姦雄スフォルツァ家治めるミラノ公国。
しかし、両国の間には中立国が散らばっており、ミラノの司史生さんとは自然に同盟関係が成立します。
イタリアに点在する中立国は次第に消えてゆき、各国の交渉がにわかに慌ただしくなり。
このゲーム、絶妙のバランスで組まれており、誰もが信用できません。
ぎくしゃくした平和が続くなか、我がフランスは350年はやいマレンゴの戦いを叫んで
ハプスブルク・オーストリア領チロルへ侵攻。
神聖ローマ皇帝カール5世をウィーンで吊すのだ!
しかしほぼ時を同じくしてこのゲーム最強国家たる坂東ヴェネチア共和国がミラノに侵入します。

情勢は一変し、ミラノの窮地を救うふりをしながら火事場泥棒的にフランスがジェノヴァを奪取。
一気に大国の地位を築き上げました。
しかし、フランスのちょっとした、しかし致命的なミスが後々まで尾を引くことになります。
フランスは暖かいところに攻めたいばかりに、海軍を作らなかったのでした。
そのおかげでフランス南岸はことあるごとに中部イタリアの雄フィレンツェ海軍の襲来に悩まされることに。

飢饉が各地を襲い、疫病で軍隊はばたばた斃れ、
傭兵達は金のためにいとも簡単に主人を裏切る。
嗚呼、イタリアに神はいるのか。
神はいないが、神の代理人はいたのです。

常にヴェネチアにいじめられ続けてきた様に見えた桂令夫さんのローマ教皇領が意外な経済力を持っていることが判明。
常に慎重な外交政策を採り、穏健に見え、金も使わなかった教皇が終盤に買収攻勢をかけて勝利しました。
常に目立たず、常に自分の利益がなければ動かず、ああ利口だよ(笑)。
こうしてイタリアは教皇を中心とした神の国であることが確立されたのです。

8時で終わらせることに決めていたから、最後にゲーム的勝利をめざす
教皇領、フィレンツェ、ナポリにムチャクチャにされたのですよフランスは。
なんだか釈然としないが、ええい負けは負けだ! 認めてやるさ!

ひさしぶりに本格マルチ脳をフル回転させた一日でした。
あー面白かった。堪能堪能。

晩御飯は吉祥寺でトンカツ。
フツーのトンカツでしたが、久しぶりに熱々のトンカツを食べて幸せなのです。

「法王は、今なお、十字軍遠征の夢想に酔うシャルルにあきれはてた。
しかし、この馬鹿者は、力をもっている。力を持たない時、それに対抗する手段は
技としての政治しかない。そして技としての政治とは、こういう場合に、すなわち、
力をもたない者が別の意味の力を得るために使うものである。」
塩野七生『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』

6/2

クリスピーナを食べなかった。

衆議院解散。
選挙には行きましょうね、皆さん。
100歳まで現役やりたかった桜内さんも引退らしく。
外相時代、アメリカで「あいあむちぇりー」と言ってみたり、
宝塚のファンクラブだか後援会だかの会長をやってたり、
なかなか面白いプロフィールの持ち主なんだけどねえ。

引退組の中では、村山さんが一番元気そうだったね。
いかにも年寄りくさい風貌のくせに、声に張りがあるし。
関係ないけど、社民党の渕上委員長は柄本明によく似てるなあと思ってみたり。

減肥茶なるものをはじめて飲みました。
いや、前から普通にある製品なんだけどさ。
なんだかのどあめの味がしますねえ(笑)。
多分、よく似た成分なんでしょうけど。

グレッグ・ベアの『斜線都市』が出てたり。
ちょっと金欠なので買えません(涙)。
ミールの露米共同プロジェクトを扱った『ドラゴンフライ』も買えてないしなあ。
うむむ。む。

「子曰く、其の鬼に非ずして之れを祭るは、諂い也。
義を見て為さざるは、勇無き也。」
『論語』

6/1

クリスピーナを食べなかった。

今年で27歳になる友人が、メンマとシナチクが同じものであるという事を知らなかったり。
ええっ。じ、常識じゃないんですか。
いや、たしかにやや常識に欠けるところがなきにしもあらずな奴ではあるが!

「どこが違うの?」と真顔で訊かれると、こっちがうろたえてしまいます。
ひょっとしたら、違うモノなのかもしれない(弱気)。
あわてて調べましたよ。
幸い、同じモノであるという事が確認されて、彼をバカにするだけで済みましたが。

自分が常識であると思っていることは、ときどき疑ってかかれという寓話でありました。

とある動物園で、白クマの人工飼育をしているとか。
親が子育てをしないので、飼育係が家で親代わりになって育てるですよ。
いやもうこれが貴方。
子供の白クマのなんとカワイイことよ。白いんですよ。むくむくですよ。歩き回りますよ。
反則ですよ。反則。
きゃー、きゃー。

でも、ホントは北極海にいるのがいいんだよね。

海の緊急通報「118番」で、海難事故や密漁といった本来の用途でかかってきたのは1%だけだとか。
イタズラ電話が半数を占め、なかには無言電話も多いそうで。
なんつーか、ヒマなんですかね、日本人。

「『いてえッ!』ドーヴァー警部はどなった。
車のフロント・グラスにいやというほどぶっつけた額にソッと手をあてた。
それから背中をさわってみる。二百ポンドをゆうに越える巨体を小型車の中で
したたかぶっつけたのだから、場合によっては一命にかかわる重傷を負うこともあろうというものだ。
どうやらどこにも異常がないとわかってほっとすると、おそろしい剣幕で妻の方へ向いた.
『この間抜けめ!』とどなりつける。」
ジョイス・ポーター『切断』