■2000年3月■

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Flying Circus →


4/30
クリスピーナを食べなかった。

朝食はさつま揚げです。
ご飯がおかわり自由なのがポイント高いですね。
ぱくぱく。

イベントは朝でおしまいです。
よみうりランドの無料入場券を配ってもらったので、
マスターさんや参加者の人たちとレッツゴー。
東京でも有数の淋しい遊園地だそうですが(笑)。

それにしてもものごっつ久しぶりですよ遊園地なんて。
女の子と来たかったなあ。嗚呼ン。
木製コースを走る「ホワイトキャニオン」に乗ってみたり。
ラピュタな気分が味わえるかと思ったんだよう(笑)。

あと、水族館が面白かったです。
水族館自体もひさしぶりですよね。
思わずじっくり観賞してしまいましたが。
海の生物はやっぱりかっこいいなあ。
電気ウナギはやる気がなかったけど。
やはり目玉はマナティーにピラルク、ラッコでしょうか。
特にラッコは子供が産まれたばかりだそうで。
ふわふわの赤ん坊をおなかの上に乗せて浮かんでいるラッコはそらもう可愛かったです。
ああいうプチブル的可愛さは敵だった筈なのだが。ガッデム。

午後から、スタッフとゲストの慰労会です。
ビールをばかばか呑みながらバカカードとワンスアポナタイムに興じてたり。
ぐぬぬ。勝てん。
中村哲也さんから同人誌を頂いたり。
ありがとうございました。うわーい。

解散後、イエサブによって安売りのゲームあさってみたり。
本屋で創元のホラーアンソロジー『999 −妖女たち−』をゲットしたり。
キム・ニューマンの短編が載っているそうなんですもの。
しかも、ソ連ゾンビもの!
いやあ、なんでこう、キムとは趣味が合うんだろう(笑)。
それにしても『Back in the USSA』は熱烈に訳してほしいなあ。

家に帰ったら、なにやら若人がより集ってゲームしてましたが
速水はばたんきゅーでしたよ。

「黒い板のならぶ線路に目を落とすと、かつては軍服だったものが
ぺしゃんこになってはりついていた。手首と足首を針金でくくられ、
首をきらめくレールに載せて、頭部は鋭い車輪に轢かれてとっくの昔になくなっている。
“枕木づくり”と呼ばれるこの方法は、鉄道線路沿いで好んで使われるものだ。
駅から離れた場所でなら、二十や三十を一度に処理することもできる。
頭部を失えば、アメリクァ人も悪さを働くことはできない。」
キム・ニューマン『モスクワのモルグにおける死せるアメリクァ人』

4/29

クリスピーナを食べなかった。

エルスウェアのネットゲーム『海賊王女の凱旋』のファイナルイベントに
お呼ばれして行って参りました。
場所はよみうりランド。
もちろん今まで行く機会もなかった場所なので、それだけでも楽しみだったり(赤ゲットモード)。

しかし、よみうりランドってジャイアンツの拠点でもあったんですね。
敵地だ。ペッ。

で、イベント会場ですが、よみうりランド会館というところ。
研修や合宿用に作られた施設のようで。
合宿施設の方はなにやら兵舎か雑居房みたいな作りだし(笑)。
秘かに便所マニアの速水は早速トイレを検分します。
こういう、高度経済成長期に建てられたような施設のトイレは味わい深いモノが多いのです。

夕食は食堂で。
これまた学食のような、社員食堂のような。
もう少し薄汚くてもう少し職員さんが無愛想なら社会主義的なのに、と残念。
なかなか美味しゅうございました(安そうだったけど)。
コーンのコロッケなんて普段食べないよ。

とか思いながら食べていると。アタリでした。おつゆが。
ワカメのおすましなんですが。
おお! これは塩汁かコショウ汁か。
それに強烈な味の素のハーモニーが!
これはもうあなた、大脳食認定ですよ。
思わずおかわりしてしまいました。水筒いっぱい持って帰りたかったなあ。

イベントではライブゲームの大将をさせて頂いたり。
参加者の皆さんを船に見立てての陣取りゲームです。
ウォーゲーマー脳が起動してしまい、事細かに戦略を立てたら大差で勝っちゃいましたが。
あかんがな(苦笑)。
2回戦では負けたから、良しとしましょう。

その後、部屋でプロジェクトXの再放送など眺めているうちに夜はふけていきます。

「びびるな。相手の心にとどめを刺せ。自分を捨てろ。
これだけを実行していければ、ヤクザとして生きられる。
いや、これはおよそ自立して生きていこうとする人間に共通する行動規範ではないのか。
にもかかわらず、私は、切所でびびり、相手に妥協し、
自分を捨てきれない人間たちを、どの世界においても見すぎてきた。
だからこそ、内田の社長のような生き方に強く共感するのである。
いささか烏滸がましいが、市民社会に生きる人たちにもいいたい。
イモを引くな。
クンロクを入れろ。
往生せい。
そうやって、お互い、自前で生きていこうやないか。」
宮崎学『突破者』

4/28

いやあ。
ロリコンかもしれません。
速水。
本屋で見かけたんですよ。その女の子を。12歳ぐらい。
思わず観とれましたから。ぼーぜん。
ヒーローポイントつぎ込んで、かろうじて理性判定成功。
声かけるのをとどまりました。
あぶねえあぶねえ。

栗色の髪で、足が細くて、色白で、メガネの下の目が知的で(妄想)。
口元がきゅっとしてて、歩くと「とことこ」って感じで(偏執狂的)。
むはあ。
カメラぐらい持っておれば!

なんつーか、以前梅田の地下のカレー屋で見かけたお姉さんに匹敵するステキな娘さんでした。
病んでるのかな。

宇宙が平らだということが判明したそうですね。
宇宙船で宇宙の果てまでいくと、そこは滝になっていて落っこちるわけですな(黙れ)。

あと、阪神が負けたり。
そろそろ負けるだろうという覚悟はあったからわりと冷静。
でも、ダメな負け方だったなあ。ううう。

あ、クリスピーナは食べませんでした。

「この本は、マルチノベルと名づけられた、いっぷう変わったスタイルの小説です。
小説を読んでいるときに『自分だったらこうするのに』と思ったり、
『この小説は納得できない』と思ったことはありませんか?
そんなあなたなら、この本はきっと気にいってもらえると思います。
この小説において、主人公は『あなた』なのです。」
藤浪智之『だんじょん商店会 〜魔女のお店はじめました〜』

4/27

クリスピーナを食べた。

ナニゴトですか阪神。
9連勝。
ついに首位浮上。
そら嬉しいけど、いつまで保つやろか(ドキドキ)。
これで巨人がもっと弱いと楽しいんだけどなあ。

そういや、数日前に杉浦茂がお亡くなりになっていたのですね。
あのセンスはなんともポップでした。
合掌。

アイアンジャイアントを観に行ったとき、
ヲタクメディアで評判だったので客もそんなんばっかりやろ、とタカをくくって行ったら
子連れ客でいっぱい。こりゃまたびっくり。
ファミリー向け映画なんですかねやっぱり。
吹き替えのせいだったのかな。

「汝が船の誉れは
永遠にしかと伝へられん。
大海の深みを渡りしかの船
行く手にひろがる
碧き海、キワの大海を渡りし
かの船の誉れは。」
マオリ族の輓歌

4/26

クリスピーナを食べなかった。

てなわけで、おひさしぶりでございます。
京都府長岡京市に帰省しておりました。

実家の犬が、人間年齢だと70歳越えてるそうで。
ヤケに性格もおとなしくなってるわ、腰痛らしいわで。

アイアンジャイアント観に行ったり。
上品にまとめたいい映画でした。
速水としては、もっと毒のあるワーッでガーッとダーッてな映画が好きなんですが(笑)。
キャラのくるくるした表情は日本アニメの及ぶところではないし、
ぐりぐり動くアイアンジャイアントは観てて楽しいし。
でも、いまのところ、2000年のべストムービーはまだワールドイズノットイナフです(笑)。

ひさしぶりに地元のゲームサークルちょっとだけ顔出したり。
プレイに参加してはいませんが、プレイスタイルもだいぶ変わっている予感。
面白いね。

おともだちの家にお邪魔して、酒呑んだりなぜかAGE OF EMPIREをごりごり遊んだり(汗)。
お子さんのお顔観れなかったのがちょっと残念だったり。
将来、人志くんの前に立ちはだかって
「フフフ、大きくなったな……」とか言ってみたいのう(死にフラグ)。

墓参で妙心寺に行ったり。
京都のお寺はイイですね。やっぱり。
でっかいクスノキが青空に映えて、大変元気が出ましたです。

大日本絵画から出てた『バラトン湖の戦い』を買ったり。
1945年1月から3月にかけての、ハンガリーにおいてのドイツ軍反攻作戦をソ連側から観た資料。
ボコボコにされたドイツ軍の戦車や装甲車輌写真がこれでもかと載っていて、実に楽しいです。
いやあ、側面を穴だらけにされたケーニヒスティーガーの写真は、なんとも心を癒しますなあ!

『パックスブリタニカ』で地球上にイタリア国旗は一本たりとも許すべからずと再認識したり。
イギリスが狡猾で、戦争させてくれなかったのが実に悔しい。ぎぎぎ。
速水はロシアですよ。当然。
夢はロシア領インド! インド!
ロシア兵は紅海でブーツを洗わねばならんのです。

なじみの床屋に行ったら、店員が入れ替わっていて意味なかったり(ちょほほ)。

そうそう、GUMコミックスから藤浪智之さん原作、佐々木亮さん絵で
『マンションズ&ドラゴンズ』の1巻が出ております。
描き下ろしおまけページも盛りだくさんで、楽しい単行本になってます。
速水もゲストでちょろっと描かせていただいてたり。
よろしくお願いしますね。ぜひぜひ。

「『ありがとうございます』
光前は財布を取り出し、小銭だけを残して、札を全部その代読の老人にわたした。
二千ドルほどあった。老人は光前を見つめ、かすかに憐れむような表情を見せた。
老人は言った。
『観音様は、ときに非情な仕打ちをするな。
こいつは、お若い方、あんたには与えてはならない言葉だった』
光前は頭を下げて、その場から離れた。」
佐々木譲『昭南島に蘭ありや』

や、佐々木譲が続くなあ。

4/20

クリスピーナを食べなかった。
でも、ステーキ8枚食べたよ。
1600gですな。

いや、またステーキ食い放題の店に行って来たんですけど。
しかし、今回も自己タイ記録かあ。
9枚は遠い。実に遠い!(ぎりぎり)
その店は食べ放題でも、焼き方が上手で美味しいのです。
カレーや焼き肉と比べても食後感はずっとあっさりしてるし。
しかし……8枚!(複雑な表情)
アルゼンチン人にはまだまだ及びませんなあ(悔)。

今日は藤浪智之さんの『だんじょん商店会 〜魔女のお店はじめました〜』の発売日です。
これがあなた、ゲームブックですよ!
ゲームデザイナーが書いた本格的ゲームブックとしては、実にひさびさです。
もとがPSのゲームで、そっちも大好きなので早速遊んだですよ。
ほんわかした中にもきっちり読ませる、藤浪節が炸裂です。
オススメですよ。
さりげにゲームマニアへのサービスもあるし(笑)。

阪神6連勝!
巨人3タテ!
世の中捨てたモンじゃないですぜ。
マーベラス。おお、マーベラス!

そうそう、16日のワーウルフのセッションレポート、魚蹴さんが書いてくれました。

「『藤堂、顔をじっくり見せろ。ほんとうに、あの藤堂なのか』
『まだ何を疑う?』
そう言いながらも、藤堂陣悟は大股に近づいてきた。
『どうだ。おれだろう』
距離が急速に縮まった。十二間。十間。八間。
石川弥熊は、そろそろと右手を上げながら言った。
『死にぞこないめが。もう一度、地獄に行け』
その刹那、藤堂陣悟の銃が火を噴いた。石川弥熊の拳銃は、あらぬ方向を向いて暴発した。
石川弥熊のコサック帽が吹き飛んだ。その下から現れた額に、穴が穿たれている。
石川弥熊は目を剥き、喉から憤怒の声を上げた。
藤堂陣悟が銃のレバーを操作して、次の弾を新たに薬室に送りこんだ。」
佐々木譲『雪よ 荒野よ』

4/19

クリスピーナを食べた。

勝ちましたよ阪神(欣喜雀躍)。
しかしまあ、心臓に悪い試合をしてくれますね。
相手が巨人なら、なおさら。
ふうう。

近所の空き地に誰かが花壇を作ってまして。
チューリップとか咲いてるですよ。
雑草が緑に生い茂る空き地とチューリップ。
そこで犬なんかが走り回ったりしてるですよ。嬉しそうに。
春まっさかりといった光景。
おーいえー。

今日出たAICコミックLOVEを買いに早速本屋に走ったり。
ちょっと新しいことを試したりしてるので、こちらもドキドキでしたわよ。
ふむふむ。なるほど。

「義を見てせざるは勇無きなり」という言葉は実にカッチョエエなあと思う今日この頃。
そんな生き方をしたいですね。うん。

そんなこんなで、とりとめもなく(春だし)。

「君見ずや 黄河の水 天上より来り
奔流して海に到りて 復た回らず
君見ずや 高堂の明鏡 白髪を悲しみ
朝には青糸の如きも 暮には雪と成る
人生 得意 須く歓を尽すべし
金樽をして空しく月に対せ使むる莫れ
天 我が材を生ず 必ず用有り
千金は散じ尽すも 還た復た来らん
羊を烹 牛を宰して 且く楽しみを為さん
会ず須く 一飲三百杯なるべし」
李白「将進酒」

4/18

クリスピーナを食べた。

NHKの「プロジェクトX」をはじめて観る(ようやっと!)。
今日は昭和25年、胃カメラ開発の話。
いやあ、ズルイ。ズルイです。
面白いに決まってるじゃないですか。
「メタルカラーの時代」もそうですが、職人や技術者の物語というものに弱いので、速水。
評判の良かったVHSの話も再放送するらしいし。楽しみだな。

小学校で円周率を3とか教えるような時代に、
こういうカッコイイ技術者や職人が出てきますかねえ。不安。
それにしても、一体誰がなんのために推進してるんでしょうかね。ああいう教育方針は。
本気で教育のために好ましいと思ってるのかしらん。

阪神4連勝ですよ!
巨人を完封ですよ!
パンツァーイ!

「ウィルヒョウに対し議論をし、論文を書き、演説をする代りに、
彼は、その微生物狩りのうちでも、もっとも華々しい崇高なものへひたむきに突き進んでいった……
彼は、微生物のうちでも、もっとも猛悪な、毎年ヨーロッパにおいて、アメリカにおいて、
老若男女を問わず死者七人のうち一人はこのために命を奪われているという
ふしぎな劫掠者を追求し発見しようとかかったのである。
コッホは袖をたくし上げ、金縁眼鏡の玉を拭き、結核菌を追いつめにとりかかった。」
ポール・ド・クライフ『微生物の狩人』

4/17

クリスピーナを食べなかった。

ケストナーの『エミールと探偵たち』に登場する少年達は、みんな第二次大戦で
兵士として戦ったんだろうなあと気づいてちょっとブルーになったり。
小林少年も戦争に行ったんですかねえ。

(はた)そういう大活劇は作れないかしら。
小林青年たち、もと少年探偵団が中国戦線で大暴れ。
……と、思ったら戦前の日本の少年達はわりとイージーに世界中で冒険をしているのだな。
ぐっすん。

お友だちのお子さんがもう3歳だそうです。
3歳ですよ!
速水の一番古い記憶が3歳の頃だったりするわけで。
3歳の時分といえば、もりもりと成長している頃でしょう。
まあ、さすがにかないはしないでしょうが、成長してますか俺は?
おのれ、3歳ごときのガキに負けてなるものか(異様な対抗心)。

「通説では竜などというものは存在しないことになっている。ところが、
低俗な頭の持主ならともかく、そんな単純な論法が学者の知性を満たすはずはない。
高等非実在専門学校が存在するものを絶対に研究対象としないのは、そのためである。
要するに、実在はあまりにもながい時を安住のうちにすごしてきたため、いまさら
それについて一言も語るにはおよばないというのだ。
というわけで、天才的なケレブロン教授は精密科学の手法を用いてこの問題にとりくみ、
竜にはゼロ型、虚数型、マイナス型の三つの種類があることを発見した。」
スタニスワフ・レム『宇宙創世記ロボットの旅』

4/16

また日記が空いてしまいました(汗)。
で、その間なにをやっていたかというと……。
クリスピーナを3本食べたり。
いや、そんなことではなく。

■牧野修『王の眠る丘』読了
やっぱ『MOUSE』の方が面白いね(笑)。
なんつーか、イヤ世界なら椎名誠の『武装島田倉庫』とかの方がイイ(そういう話ではない)。

■ディリア・マーシャル・ターナー『半熟マルカ魔剣修行!』ゲット
なんつーか、面白いヤングアダルトファンタジーが読みたかったので。
訳が井辻朱美ということで期待大なのですよ。
フェンシング用語がぞろぞろ出てくるところも個人的に好みだし。
まださわりしか読んでません。ふむー。

■自動車アーカイヴ VOL.3 VOL.4 ゲット
60年代の自動車をずらずら紹介したこのシリーズ、
VOL.4にはあなた、念願のソ連車が載っているのですよ(滂沱)!
チャイカ、かっこいいなあ……って、デザインはほとんどアメ車のパクリなんだけど。
あと、チェコのタトラT603はホントに未来的デザインでかっこいいし、
ポーランドのワルシャワ201は30年代のアメ車みたいなソ連車ポビエダのライセンス生産(涙)。
こんなモノを71年まで作っていたとは(汗)。

■カラーイラスト世界の生活史
『古代と中世のヨーロッパ社会』『民族大移動から中世へ』ゲット
図書館で全部観てたんだけど、そろそろ自前で欲しくなって買ってみたり。
特に『民族大移動から中世へ』は、歴史解説の絵本なら一番好きな出来かも。
韮沢靖の画集『カメレオン』も買ったよ。
むむむ。いろいろ吸収。

ムチャクチャ面白そうなサタスペのセッションをやってるとなりの部屋でこせこせ仕事してたり(涙)。
まあ、ワーウルフのセッションで暴れられたからイイか。
やはり、RPGで一番楽しいのは戦士ですね、戦士。

さてさて、仕事するぞう。
えいえいおー。

「虎よ! 夜の森かげで
赫々と燃えている虎よ!
死を知らざる者のいかなる手が、眼が、
お前の畏るべき均整を造りえたのであるか?」
ウィリアム・ブレイク「虎」

4/12

クリスピーナを食べた。

南北朝鮮首脳会談が決まったり。
韓国の特殊部隊が潜入して、逆シュリを(妄想)。
リスの着ぐるみにはいって女の子とコトにおよんだマーベラスな奴がいたり。
かなりくたびれた着ぐるみがせつなかったです。
世の中は動いておりますね。ごとんごとん。

ちょっと時間ができたので、『守ってあげたい』と『NYPD15分署』を観に行きました。
『守ってあげたい』、なかなか面白かったじゃないですか。
菅野美穂がふにゃふにゃしてて、速水的にはツボだったかも。
『NYPD15分署』はなんといってもチョウ・ユンファがカッチョいいなあ。
あと、悪役のチャイニーズマフィアの幹部が良かったです。
終始幸せそうな表情で。つーか、速水が昔仕事でつきあっていたとある人にそっくりなんですけど。

しかし、新宿のピカデリー4はじめて行ったんですが、小さい劇場ですねー。
スクリーンのサイズも速水が知る最小サイズで。
天井も低いし、すごく教室ライクな雰囲気でした。
あ、リドリー・スコットの新作『グラディエーター』がメッチャ楽しみ。
ローマですよ! もと将軍の剣闘士ですよ!
でも、さすがリドリー。なんにでもウェザリング入れてやたら埃っぽいローマでした。

そのあと、お友だちーズと酒呑みに行ったり。
居酒屋に行ったのも久しぶりだし、いろんな話もできたし。
ポジティブなパゥワーをもりもり充填してきました。

ここ数日、なんだか寝苦しいのは暖かくなったせいかなあ?
布団を減らす方向で検討してみよう。

「一行が丘の上についたとき、彼等は言われた通りに振返って、先程の林間の草地を眺めた。
忽ち、一匹の虎が草の茂みから道の上に躍り出たのを彼等は見た。
虎は、既に白く光を失った月を仰いで、二声三声咆哮したかと思うと、
又、元の叢に躍り入って、再びその姿を見なかった。」
中島敦『山月記』

4/10

士郎正宗の『ORION』に出てくる魔道八仙と戦う夢を見る。
まあ、派手でよしとしよう。

おとついは花祭りでしたかそういえば。
お誕生日おめでとうシッダールタ!
いやあ、ありがとう!
イエスの誕生日があんなにお祭りになってるんだから、
釈迦の誕生日も景気良く祝えばいいのに。
新歓シーズンで、時期的にもよろしいですわよ。
チキンとシャンパン、クリスマスケーキ相手に甘茶ではやや分が悪いか……。

クリスマスにはサンタな格好した娘さんが表紙のエロ本がチマタにあふれるけど、
お釈迦様娘が表紙になるようになれば(妄想)。

なんか、さすがにイヤになってきたので、ちょっとずつ部屋を片づけてます。
誉めて誉めて。

「狂ったスコットランド人、ジョック・ハンフォーサムの部屋に入るとは、
君は相当な勇気の持ち主にちがいない。君が薄暗い部屋に入るや、
彼はすさまじい吼え声をあげて、こん棒を持って君に突進してくる。
君に後退のチャンスはない。ジョックは身の丈二メートル、彼のこん棒は、
よく知られているように重すぎて彼だけにしか使えない。三七人の勇士が彼に挑み、
命を落としている。君が三八人目だというわけだ(もし、以前に別の君のキャラクターが
ジョックに殺されていたら、もちろんこの数字は少々大きくなるが……)。
ジョックの能力は次のとおりだ。
攻撃力  六〇
防御力  八五
体力   六十
速さ   五五
武器:こん棒 殺傷力三〜三〇
その他の能力は戦闘には必要ない。もし君が負けたら一一七へ進め。
もし、何かの運命のいたずらで君がこの恐ろしい遭遇を行きのびたら、一息ついて一へ進め。」
A・スコット『ロールプレイング・ゲーム 混沌の渦』

4/9

ふと、「めざせモスクワ」が聴きたくなって中古で買ってきたり。
いやあ、しかしダメですジンギスカンは。
聴いてると愉快になってきて仕事にならない(笑)。
それでもかけまくってるんですけれども。
詞がドイツ語なんですよねえ。
どこかに訳がないかしらん。

いやもー、ザッツアジアンパンクだわ。

プーチンがKGB出身ということで話題によくなってるけど、
アンドロポフだってKGB出身ですよね。
つーか、わりと国際的に好感持たれてるグルジア大統領(もとソ連外相)の
シェワルナゼだって、グルジアKGBのボスだったわけだし。
グルジアのKGBですよ。
タチ悪そう。

牧野修の『王の眠る丘』を読み中。
そして阪神は負ける(悲)。

もーすこう♪ もーすこう♪

「ちょいと出ました 阿呆陀羅お経を
ないないづくしで申しませうなら
満州の鯰にゃひげがない
だから満洲にや地震がない ポクポク
日本島国ひろくない 満洲大陸せまくない
沃野千里もわるくない 開拓せずにはいられない
だから行かずにゃいられない チャカポコチャカポコ
寒かろなんぞはいくじがない ひっこみじあんはきりがない
元気ではたらきゃ寒くない みんな一しょでさびしくない
それがいやならしかたがないから
せまい内地で泣いてうらやめ 僕らの大陸スチャラカポクポク
匪賊なんぞはちかごろいないよ
王道楽土に苦労はないない
チャカポコチャカポコ スチャラカポクポク」
田河水泡『のらくろ探検隊』

のらくろ探検隊、昭和14年なんですねえ。
4/8

ネーム切ったり打ち合わせしたり。

ヤングキングアワーズ2001を買って、とあるまんがに悔しかったり(ぎぎぎ)。
うぬぬ、ネガチブパゥワーがもりもりと(嫉妬)。
おのれ、みておれ。負けるもんか。
筋小聴いて殺意充填。
ぐあっ。

それはそれとして、樹るうの四コマに出てきた犬がやたらかわいかったり(はーん)。

なんとなくつけてたNHKスペシャル「祇園 京舞の春」が面白いじゃないですか。
やはり雅ですねえ祇園は。
あと、祇園言葉に和んだり。はーん。
しかし、京舞井上流の家元さんの長生きなこと。
基礎体力が違うんでしょう。凄い。
稽古では怖いんだろうな。ぶるぶる。

「『先を急ぎやすんで、道をあけてやっておくんなはい』
渡世人はまったく動じなかった。
『そのほう、まことの木枯らし紋次郎か』
年配の浪人が、渡世人の顔に目を近づけた。
『へい。生まれは上州新田郡三日月村で、紋次郎と申しやす』
渡世人は無表情であった。
『それで上州無宿の紋次郎は、この商人を助けてやるつもりか』
年配の浪人は、友七の肩を蹴った。
『あっしには、かかわりのねえことでござんす』
木枯らし紋次郎は、目を動かすこともなかった。」
笹沢左保『帰って来た木枯らし紋次郎

阪神勝った。ワーイ。
4/7

フィリピンのエストラダ大統領が隠し子を公表したそうで。
映画スターなんだから、愛人の10人や20人もいるでしょう。
隠し子や愛人がスキャンダルにならない国って、とてもステキですよね。

ややや、『指輪物語』の映画が新作で撮られるのは知ってましたが、
サイトの方もできたようで(ワーイ)。
早速予告編を落としてみようと……アレレ?
なぜかうまく落ちてくれません。うぬぬ、サルーマンの陰謀かしら。
雰囲気はすごくいいです。楽しみ楽しみ。

ネタがイマイチまとまらないので、電波襲来を期待して
E・トーポリ F・ニェズナンスキイ
『ブレジネフ最後の賭け 赤の広場』を一気に風呂場で読了。
ブレジネフ時代末期を舞台にした政治スリラーになるのかな。
作者は二人ともソ連からの亡命者で、特にニェズナンスキイは捜査検事だっただけあって、
作中の雰囲気は相当正確っぽく(華はないけど)。
しかし、最後の方に登場する死にかけのブレジネフがやたら格好いいんですけど。
『鷲は舞い降りた』のヒムラー並み。

あと、書かれたのが1983年。アンドロポフ時代だったり。
作中にも、アンドロポフ派としてゴルバチョフがほんのちょっと登場するんだけど、
当時はどんな評価を受けてたんだろうね。ゴルビー。
この10年後には、もう存在しないんだもんなあ。ソ連。

電波は結局降ってこず。うぬぬぬぬ。
阪神が勝率5割にもど……らなかったり(悲)。

「暖房のよくきいた、だだ広い部屋はルビー色の暗闇の中に沈んでいた。
窓の外、五十メートルかそこらのすぐ近くに、スパス塔のルビーの星が
鮮やかに燃えており、その光がブレジネフの執務室をルビーの赤い照り返しでいろどり、
調度も、そしてルビーの色に色調を合わせて赤い傘をかけた小さなスタンドも
その照り返しの中に沈んでいた。唯一のこの光の輪の中にデスクを前にして、
スタンドの光で丸顔をばら色に染め、唇の濡れた男が座っていた−
政治局員コンスタンチン・チェルネンコだった。彼は無言のまま、丹念に急いで何か書いていた。
窓際の揺椅子で、格子縞の膝掛けにくるまり、肉の厚い顔を無気力にたるませて、
レオニード・ブレジネフが眠っていた。口を開けたまま呼吸し、老人くさい下顎が
ウールの膝掛けの上に垂れていた。膝の上に子猫がまどろんでおり、
ブレジネフのむっちりした小さな手を前足で押さえていた。」
E・トーポリ F・ニェズナンスキイ 『ブレジネフ最後の賭け 赤の広場』

4/5

桜に雨に。
落ち着く光景ですな。

森喜朗内閣総理大臣誕生。
はてさて。
野中さんが首相になったら面白かったのに。
総選挙の日程も早くなるかも。
同情票とか、現代でも集まるのかねえ? ううむ。

この冬以来、エスキモーの「クリスピーナ」というアイスを憑かれた様に食べてたり。
同居人かわしまは極寒のなかアイスを食べる速水を変態扱いするが、なにおうッ。
モスクヴィッチではマロースでもアイスを食べておるのだぞ!
今日も食べようクリスピーナ。
ばりぼり。

松屋から豚焼き肉定食が無くなったり(悲)、
その一方BOSSのCMがやっぱり面白かったり。
春は別れと出会いの季節なのね。

「禁酒禁煙せぬことを誓う
いやな奴には悪口雑言を浴びせ
きれいな女にはふり返ることを誓う
笑うべき時に大口あけて笑うことを誓う
夕焼けはぽかんと眺め
人だかりあればのぞきこみ
美談は泣きながら疑うことを誓う
天下国家を空論せぬこと
上手な詩を書くこと
アンケートには答えぬことを誓う
二台目のテレビを買わぬと誓う
宇宙船に乗りたがらぬと誓う
誓いを破って悔いぬことを誓う
よってくだんのごとし」
谷川俊太郎「年頭の誓い」

4/3

小渕首相、脳梗塞だそうで。
あららら。ありゃ。
一日も早いご回復を祈らせていただきますよ。

最近、よく行っているのが外務省のホームページだったり。
海外安全情報を眺めているのも楽しいですが、
外務報道官の記者会見記録などを隅々まで読むのもなかなか良かったり。
日本は大国なのね。やっぱり。

創作活動の原動力はなんなんでしょうね。
怒りとか嫉妬とか、そういうネガチブなダークサイド意欲というのも大きいよな、と思ったり。
巧い人の絵を観たりしていると、もう、粛清したくなりますね。怒り心頭。
現実では粛清できないから、仕方なくこっちも絵を描くのですよ。
速水が独裁者でなかったことに貴様らは感謝すべきなのだぞ。ん?

「好きな人や物が多過ぎて 見放されてしまいそうだ
去勢を張る気は無いのだけど取分け怖いこと等ない」
椎名林檎「月に負け犬」

4/2

しばらく日記サボっていたら、
有珠山は噴火するわプロ野球は開幕するわ(阪神が負けたー!)桜は咲くわ
「勝訴ストリップ」は出るわ(椎名林檎、メジャーになったのねえ)
あまつさえ小渕首相が緊急入院。

NHKは予定を変更して朝から荘重なクラシック音楽を流しますか?
パレードで手をふらなきゃ、勝てないのに。

ちょっと仕事に切れ目ができたので、ビデオを借りてみたり。
『グランド・ゼロ』というドイツ製のテレビ映画。
ソ連が崩壊せずに、冷戦が続いて核戦争が勃発……というお話。
期待してなかったんですが、これが面白い。

TVのドキュメンタリーみたいな構成にしてあって、東ドイツの将校やソ連の外相などが
インタビューに答えてたり、ニュース映像をうまく利用してたり。
戦争が始まるまでの、危機が盛り上がって行くところが非常に興味深かったです。
湾岸戦争の時の、各国首脳の会見や演説などがそのまま使われてたり(笑)。
これ編集するのは楽しかっただろうなあ。
ダビングして手元に置いておこうっと。
この手法はいけますぞ。予算もかからないし。

それにしても、エイプリルフールになにもできなかったのは残念無念。むきき。

「ジュヌヴィエーヴは首をのばし、杭の先端の哀れな塊を見た。
エイブラハム・ヴァン・ヘルシングはプリンス・コンソートの呪縛によって
まだ生きており、その目でドラキュラの支配するロンドンを見つめるべく
高所にかかげられているのだという者もある。だがそれは嘘だった。
そこに残されているのは蝿のたかる頭蓋骨にすぎなかった。

メイン・ゲイトが目の前にせまった。立ちはだかる格子には新しい有刺鉄線が巻きついている。
真紅の切れ込みのはいった漆黒の軍服に身を包んだカルパティア人たちが、
まるで絹のカーテンであるかのように軽々と巨大な鉄の門をひらき、馬車はその間をすり抜けていった。
ネトリーはインド軍将校の舞踏会にひきだされた豚のように、恐怖の汗をかいている。
かがり火と白熱灯に照らしだされた宮殿は、黒い煙を空に吹きあげ、人食いモレクを思わせた。」
キム・ニューマン『ドラキュラ紀元』