■2000年12月■

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12/31
仕事にコミケ準備にバタバタしてて、なんか年の瀬、20世紀末といった気が全然しませんよう。
でも、街に出たら松飾り売ってるしね。美しい風景だと思います。

寒いなか、コミケでボストーク通信社に来てくれた皆さま、速水の本を買ってくださった皆さま、
オーチンスパシーバ、ボリショイありがとうございます(礼)。
なんか差し入れも沢山頂いてしまいました。ワー(喝采)。
いろんな人にお会いできたし、創作意欲も充填させてもらいましたよ。
バタバタしてて西地区結局行けなかったけど。うぎー(悔)。
本の感想など頂けましたらとても嬉しいです。っても、ラクガキ本じゃあ感想もなにも、ねえ(苦笑)。

ええっと、これを書いてるのが午前6時で、ふたつみっつ絵を描いて、こっち出るのは
1時か2時頃かしら。そしたら6時か7時には京都につきますな(ぶつぶつ)。

明日からみんな銀色の服着てエアカーに乗ってチューブのなか走って、
都市をドームで覆ってどまんなかにはマザーコンピュータ(反乱予定)がある世界ですぜ。
うわぁ、スッゲー楽しみ(うきうき)。

それではみなさま、今世紀は大変お世話になりました。
来世紀はすべての人にとって幸せな100年でありますように。

「Attention your attention please
A news flash has this moment arrived
From the Malabar front
Our forces in South India
Are one of glorious entries
I am authorized to say
The action we are now reporting
May well bring the war
Within measurable distance of its end
Here is the news flash

Plusgood doubleplusgood....

Doubleplusgood
Times 17' 3' 84' BB speech
Man reported Africa rectified
Times 19' 12' 83'
Forecasts 3 YP for the border
83 misprints verified
Comment issue
Times 14' 12' 84' mini plenty
Man quoted chocolate rectified
Times 3' 12' 83'
Reporting BB day order
Doubleplusungood

Plusgood doubleplusgood....

doubleplusgood
Doubleplusungood....

Plusgood doubleplusgood....
Doubleplusungood....」
「DOUBLEPLUSGOOD」ユーリズミックス

今世紀最後の引用がこれかい。
12/27

ちょいと所用で池袋にゴー。
21世紀も間近だってのに紙を折って折って。
おっかしぃなあ、こういう作業はそろそろロボットがする筈なのに。
速水は攻殻2を持っていってみせびらかしたりしてました。

んで、用事を済ませると海法さんと二人して本屋に繰り出すマニューバ。
年の瀬の都会なんだから、他にも行くところがあるだろうに。
てなわけで、海法さんにとらの穴で攻殻ソリッドボックスを買わせました。
かさばってて持ち歩きには不便よね。

その後、改装工事中のジュンク堂にゴー。
ひさびさに都会に出たら散財してしまう、と以前に書きましたが、間違ってました。自己批判します。
でかい本屋に行ったら散財してしまうようです。
あかんがな。

■『ギャシュリークラムのちびっ子たち』 エドワード・ゴーリー
『うろんな客』で気に入ったゴーリーの絵本。陰鬱でブラックで毒があって面白いです。
こういう同人誌もいいな(思案中)。
■『罠の女』エンキ・ビラル
ニコポル三部作の二作目。それにしても、相変わらずひどい話だなぁ。
この人の描くキッタネェ部屋が大好きなのです。こういう部屋に住みたいな。
って、案外近い状況で生きてるよなぁ。
■『ソウルオブブラックムービー』
70年代のブラックスプロイテーション映画のポスターやらなんやらを集めた本。
パム・グリアがなんかもう、いろいろたまりませんし(はぁはぁ)。
こういう映画に限らず、昔の映画のポスターは楽しいですね。観てて。
どんなつまらない映画でも絵を観てると楽しくなるというか。
最近のポスターはみんな写真で、つまらないことおびただしいですよ。
少なくともいまのポスターはエンターテイメントではありますまい(憤然)。
■『新 魔女図鑑』角野栄子
ジュンク堂の児童書コーナーは危険であります。ぐわぁ、欲しい本がいっぱい。
ま、まぁ絵本はなかなか絶版にならないので、じっくり買っていってもそうそう困るまい。
ドリトル先生とか、実家にあるんですが速水に所有権がないので、また揃えたかったりするのですよ。
ドリトル先生ぐらいなら古本屋に行った方がいいかもね。
『魔女の宅急便』の3巻もちょろりと見てきたり。
キキも16歳なんですね。絵も16歳らしくなってきまして。うう、かわいい(濁)。
でも、探していた「さむがりやのサンタ」シリーズはなかったり。

エドモンド本間さんから差し入れを頂いたり。
『大食い入門』TVチャンピオンのやつね
『ヤンの短編集より 善良なネコ』町田純
前者は、やっぱ監獄舎杯チャンピオンの座を奪還せよとの叱咤なんだろうなあ(笑)。
巻末に大食い店リストが載ってて実用的ですぞ。じゅるじゅる。
ありがとうございますー。

「Sugar,spice,and everything nice
These were the ingrediens chosen
To create the perfect little girls
But Professor Utonium accidentally
Added an extra ingredient to the concoction−
Chemical X
Thus, the Powerpuff Girls were born
Using their ultra-super powers
Blossom, Bubbles, and Buttercup
Have dedcated their lives to fighting crime
And the forces of evil」
『THE POWERPUFF GIRLS』

12/25

そういや、昨日は京都で全国高校駅伝やってまして。
印刷屋さんに行く前にTVつけたらやってまして。
京都の風景が懐かしかったのでしばし見入っていたというお話。
北大路界隈、よく行った行った。
その辺に集まってソードワールドとかのキャンペーンやってたりねえ。
リプレイなんかも売ったっけ(回想モード)。

今日は今日でニュース観てると、ニュージーランドからの話題。
オゾンホール云々で紫外線の問題がでてきたらしく、
TVの天気予報で「連続して直射日光を浴びて良い時間は11分です」とか言ってたり。
小学校ではつばが広い帽子を推奨してたり。
なんつーか、すげえSFっぽくなってきてるんですけど。
フリーゾーンもそろそろアメリカに出来るかしら(期待)。

攻殻2をにやにやしながら眺めてたり、パワパフのサントラをリピートしまくってたりすると
多分健康には悪いだろうな。びががががー。

続・そういや。
魚蹴さんが昨日デートだったそうで。
美形がデートですよ? クリスマスイブにですよ?
ワー、ワー(小学生的喝采)。
魚蹴さんが日記にレポート書くそうなので、刮目して待とうっと。

「スパイがもつ危険な香りに誘われたナオンが、
お互いもう大人なんだからいろんな事をして任務完了。
仲間が殺されるがまたいろんなことをして任務完了。」
『神聖モテモテ王国』ながいけん

12/24

めりーい、くりーすます、みすたろーれんす!

同人誌の方が入稿。はふぅ。
お願いしている印刷屋が豊洲なので、とことこ行ってきたり。
あの辺歩くのはちょっと楽しかったですね。
運河、工場、巨大マンション。

よしいくんに『13デイズ』観に行こうよと誘われてたんだけど、さすがにそんな体力はなく。
んでも、池袋に用はあるのです。
なぜって、まんがの森から「予約してた攻殻機動隊ソリッドボックス入ってますよー」って電話があったから。
士郎正宗の狂信的ファンとしては、12月発売という情報は信じてなかったんだけど(笑)。
そりゃもう、なにがなんでもももう。

池袋はなにやら小市民的幸せに包まれた雰囲気で。
ああ、日曜でイブだもんなあ。
宗教の方々もいつもにも増して気合いが入っているようだし(笑)。
で、模様替えしたとらの穴など経由しつつまんがの森へ。

ソリッドボックス、本当に出てるぅ!
第一印象「でけえ」
いちまんさんぜんさんびゃくえんという結構なお値段なのですが、
速水が予約したのは去年なのでなんだかタダで手に入った気分(騙され)。
かなり自分へのクリスマスプレゼントっぽいですな。タダだし(騙され)。
でも、森を出てきたときにはパワパフのサントラとまだ持ってないビデオを手にしていたのは内緒。

他にもきがついたらイロイロ散財。クリスマスだしね!
■PANZER臨時増刊『ロシア軍車輌写真集』
PANZERに載ったタス通信の写真をまとめた本。
公式写真ならではのかっこいいクリアな写真満載で、大満足。
しっかし、ロシア軍にたいする愛や知識と比べて、西側の知識は皆無に等しい速水。
アンバランスだよなあ。
■メンアットアームズ『サラディンとサラセン軍』『ガリアとブリテンのケルト戦士』
そろそろ速水が持っている原書と被りはじめてきました(でも買う)。
『サラディンとサラセン軍』は訳がひどいという話を聞いたので、その確認にも(笑)。
■『The Scud』
スカッドをはじめ、フロッグやSS-12やらSS-20やらのおっかねえミサイルのランチャー写真集。
ロシア軍の大型車両、大好きなのです。

帰宅して、眠いのを我慢してソリッドボックスを開ける! 開ける!
攻殻2巻を読む! 読む!
どえらいまんがです。こら遅れても仕方ありません。むふー!
ファンやっててよかった。ああよかった。

「瞬間、瞬間を完全燃焼すること。その点の連続が未来につながる。」
稲森和夫

12/20

NHKの朝の連ドラ『オードリー』がいよいよ面白いですぞ。
しかし、佐々木蔵之介と長嶋一茂じゃあ、役者が違いすぎるなぁ(苦笑)。
ナチュラルな関西弁は心地良いね。やっぱ。うん。

打ち合わせでお茶の水へ。
さらりと済んだので、予定通り『BLOOD』観に行こうかと思ったけど、
なにかと課題が山積していることに思い至り、自制判定成功。まっすぐ帰ってきました。
『メタルヘッド・マキシマム』ぐらい買ってきても良かったかもね。

そうそう、ついに仕事椅子が壊れてしまいました。
まぁ、10年以上我が体重を支えてたんだもの。そろそろ壊れるよね。
致命的に壊れた訳じゃなくて、まだ何とか使えるけど微妙に座り心地も悪くなったし。
暇が出来たら買いに行こうっと。そっけないビジネス椅子が良いな。

買うといえば、トースターが欲しいです。
いや、オーブントースターは一応あるんだけど、ポップアップ式のアレ。
それも2枚同時に焼ける奴。
まだ売ってるのかな?
速水、実家が朝食パンだったので、ときどきトーストが食べたくなるですよ。

京福の事故、ブレーキのロッドが破断していたのが原因という話ですが、
なんでも1920年代の導入以来交換していないという報道も。
単純な機械だから交換なんかしなくても保ってきたんだろうけど、それでもすごいなあ。

少しずつ『サンティアゴ』読んでます。
『鞭打たれる星』と『ドサディ実験星』も早く読みたいな。
『サンティアゴ』ですが、こういうスペオペ大好きです。
登場人物がどいつもこいつも折り紙付きで魅力的です。
RPGでこういう話やりたいって人多いでしょうなあ。話の中身はマルチゲームなんだけど(笑)。
酒場娘のムーンリプルは藤浪さんが好きそうなキャラだなぁ、とか思って読んでみたり。

「幸福であるだけでは十分でない、他人が不幸でなければならない。」
『世界毒舌大辞典』 ジェローム・デュアメル編

12/18

また一週間開いてしまいました。
まー、世の中クリスマスムードでにぎやかですが、家から出ない生活を送っていると、
本当にクリスマスなんかどーでも良くなりますなぁ。
イカン、イカンですよ。

なんのドラマも華もない日常を送ってますが、映画には行きたいな。
『パリの確率』が面白そうだし、ヲタクとしては『式日』も外せないだろうし、
『13デイズ』が予告編良かったし、『BLOOD』まだ行ってないし、
『ピッチブラック』が魚蹴さんによれば必見だそうだし。
打ち合わせついでに行こうっと。

最近のお買いものは『歴史群像 太平洋戦史シリーズ 扶桑型戦艦』。
扶桑、山城と速水の非常に好きな戦艦でして。やはりあの異様なパゴダマストが。
金剛級、長門級も好きなんだけどね。
大和は、実はあんまり好きじゃない。面白い形してないし。

旧帝国海軍といえば、最近こんなサイトを読みふけってしまったり。仕事中だったのに。
面白いですよ。特に「魚雷は大人になってから」。
伊号潜水艦のトイレは水洗だったのね。つーか、Uボートのトイレが水洗じゃなかったことに驚くべきか。
とかく居住性では文句を言われる日本艦艇だけど、潜水艦はましな方だったのね。
いやもちろん、他国の潜水艦と比べての話よ。

新作RPG『メタルヘッド・マキシマム』の評判がいいですね。
最近は出るRPGどれもこれもまずネットで悪口を言われていたので、なんか新鮮な反応だわ(笑)。

「『とうとう神様にご対面というわけだが、
きみのために彼が寛大な人物であることを祈るよ』とカイン。
『心配するな、セバスチャン』ソクラテスはかすれた笑い声をあげた。
『彼はもう買収してある』」
マイク・レズニック『サンティアゴ』

12/11

ディターリッジからコンテストの商品が届きました。
『DITERLIZZI CLASSIC FANTASY』
トニーのスケッチ画集ですよ! つーか、同人誌?
モンスターマニュアルより貴重かも(興奮)。
あと、『Nodwick』というコミックと。

お仕事から帰ってみると、コンテスト入賞者の作品がアップされてますよう。
うあー、さすがはこんなコンテストに投稿してくるツワモノども。上手いですよ。
白黒部門優勝絵とか、ビホルダー優勝絵とか、こりゃあ負けるのも当然かなぁとか弱気になってみたり。
しかしホブゴブリンにはちょっと不満がありますぞ(笑)?
自分の絵への評を見てみると……ぐわっ、トニーからもったいないお言葉が(欣喜雀躍)。
わーい。
わーい。
いやもう、ものすごい励みになりました。がんばりますですハイ。

……とはいえ、トニー、あなたひょっとしてタダのヲタクですか(笑)?
しかたないなあ、西海岸の人みたいだからなあ(偏見)と思って、商品が入ってた封筒を見てみると
ブルックリン住まいだったのね。思い込みはいけません。ハイ。

ヒット数がドカドカ増えてるんでアクセス解析見てみると、やっぱアメリカから続々と。
文字化けしまくりでしょうに、すいませんね(でも、これも読めないよね)。

「獲物の数を自慢すると獲物が取れなくなる」
シベリア、エベンキ族の諺

12/10

昼から打ち合わせでお出かけ。
帰ってきて、同居人かわしまとゲームの話などだべりんぐ。
楽しいし、ネタも浮かんでいろいろ重宝してるんだけど、
年末の忙しいときは1時間でも貴重だというのをこのあと思い知ったり。あうあう。

RPG知らない人にはなんのこっちゃ分からない話題を。
最近、速水のGMやる際のスタンスは「GMの仕事はPCを殺すことである」なのです。
もちろん、それだけということはありません。
シナリオのギミックやガジェットで盛り上げることも好きだし、
特定の状況にPCを放り込んでその模様を眺めるのも楽しいものです。
あと、学園ものとかでPC殺しシナリオとかはさすがにまずいしね(笑)。

んでまあ、なぜPC殺しなのか。
自分がプレイヤーだったとき、やっぱ殺しに来るGMのシナリオの方が面白かったりするからなのですよ。
死線をくぐり抜けて生き残ったキャラの方が愛着もわきます。
「死ねや」「なんで当たらへんねん」と目が真剣なGMの方が愉快です。
セッションも緊張するし、シナリオ自体はつまらなくてもとりあえず盛り上がるし(笑)。
いやぁ、主観的な理由だ。
まぁいいじゃないですか。

憎むべきは、ダイスの結果PCが死にそうになったら焦り出すGMでありましょう。
ファッキン。

んでも、基本的にみんなPCが死ぬのはイヤですよね。
それを埋め合わせる義務がGMにはあります。
かといって、「物語的に殺す」というのは面白くない。そんな予定調和は緊張感の対極にありますな。
まったくもって日々是修行なのです。

実際、PCを殺すことは思った以上に大変で。
こっちは一人なのに対して、プレイヤーは大抵数人というだけでも不利だし。
オーバーキルな状況作ってもつまんないし。
まあ、全員殺すつもりで一人死ぬか死なないか、というのが経験則ですね。
歳食って億劫になったから、重いシステムで殺すのは面倒です。死ににくいシステムもややツライですな。
いきおい、ブーツヒルみたいなRPGを好むことになるわけで。

「GMの仕事はPCを殺すことである。ただし、プレイヤーを楽しませつつ。かつお約束な展開に頼らない」
難しいなあ。
楽しいけど。

「存在するものは合理的である」
ヘーゲル

12/9

わぁい。

池袋に出ました。
えっらくひさしぶり。
つーか、11/18の監獄舎祭以来。21日ぶり。3週間。
で、3週間都会に出てないとどうなるか。
どうなるんでしょう。

んで、お昼頃池袋に出てよしいくん&魚蹴さんに合流。
お二方は『ダイナソー』など観てきたということで、よこっ飛びするキツネザルに萌えている様子。
しかるのちサンシャインで開催中のミネラルフェアに行くですよ。
国内外の業者がブースを出す、まあ化石と鉱物(工芸品含)のコミケだと思えばよろしいです。
たたみ一畳サイズのウミユリや窓置きエアコンぐらいある水晶などがぼかんぼかん展示などもされてたりして愉快愉快。
なんか買おうかとも思ったんだけど、どうせ部屋の肥やしになるだけだしと自制成功。
実は京都で化石屋をしているお友だちがブースを出していて、会いたかったんだけど間が悪くて遭遇失敗。残念残念。

ミネラルフェアから出たあとは、アニメイトのでっかいビルに侵入してうろうろしたり、
まんがの森に行ってPOWERPUFFGIRLSのまだ持ってないビデオを探したり(捜索失敗)。
ドトールでだらりとだべったあと、速水の強硬な主張が通り『チャーリーズ・エンジェル』にゴー。
よしいくんは不満そうだったけど、いやあ面白かったですよ。
『ハムナプトラ』並みの抱腹絶倒万歳映画じゃなかったけど、1800円の価値アリアリ。
キャメロン・ディアスかわいいし、適役の「やせ男」かっこいいし。
ルーシー・リューも結構好きですよ。速水。

そののちジュンク堂にゴー。
そしたらまぁ、買うわ買うわ、大散財。
■『Design of Doujunkai』
同潤会アパートの写真集。全体のデザインもかっこいいんだけど、風呂やトイレといった細部に
興奮する速水。んでも、現代では住み難いんだろうなあ。

■『東京欲望』
ベン・シモンズという異人さんの撮った東京写真集。
視点がエキゾチック・ジャパンというか、イヤー・オブ・ザ・ロータスというか、ステキ。

■エドワード・ゴーリー『うろんな客』
イヤかわいい絵本。よしいくんが狂喜乱舞していたので見てみたら、わぁ、こりゃ面白いわ。
男三人が次々と同じ絵本をレジに持っていく光景。うろんな客。

■メンアットアームズシリーズ『ルイ14世の軍隊』『サクソン/ヴァイキング/ノルマン』
マイク・レズニック『サンティアゴ』、フランク・ハーバート『鞭打たれる星』『ドサディ実験星』

ぞろぞろぞろぞろ
あと、コミケカタログとかパワパフのコミックとか買ってるんで、そりゃあもう。
都会には、少なくともでかい本屋には小刻みに出た方がいいですなあ。はぁはぁ。
コミケカタログ見てたら、菊地さんのところと背中合わせであることが判明。ヨロシクー。

んで、カーサで夕食など。
魚蹴さんがスパゲティに七味唐辛子などをかけるのをやさしく見守る我々。
「目の前にあったから」というナチュラルな思考が好きよ。
食後、会話など交わすうちにどうもイマイチ物足りない事に気づく速水。
でも、大散財の結果オケラになっており。
悲嘆にくれていると、よしいくんがスウィートポテトアップルパイをおごってくれました。
しかも、かれはひとくちも食べなかったんですぞ!
わぁい、ありがとー。つーか、珍しいイベントに遭遇したのね我々って。

そういえば、パワパフが1/10からテレ東で放映だそうで。
声優気になるなあ。

「気に入りし 物をひそかに 運び去り
池に投げ入れ 保護に尽力」
『うろんな客』エドワード・ゴーリー

12/8

極東の島国が大失敗の総仕上げをおっぱじめた日であり、
とある偉大なバカが撃たれた日。

でもやっぱ、『トラ!トラ!トラ!』は好きだしジョンはかっこいいよなあ。2

打ち合わせで上井草まで。
地図を見たら思いのほか近かったので、自転車でゴー。
あらら、ホントに近いですよ。
上井草はなんだかアニメ城下町みたいな街で、喫茶店にはいると「エスカフロート」なるフロートがあったり。
スゲエ。
帰り道、上石神井で安くてそこそこな味の定食屋を発見。
大泉で他の街と比べて威張れるのは、変に揃いのいいビデオ屋があることぐらいかしら(タメイキ)。

帰ってくると、イケダさんが来ていて同居人かわしまとだべっていたり。
なんとなくだべっているうちにウォーゲームの話になり、
ウォーゲーム未経験者のイケダさんのために突如SSシリーズ『モスクワ電撃戦』を引っぱり出してくる速水。
突発的にプレーイ。
イケダさんがドイツ軍で、速水がロシア軍。
スモレンスクでドイツ装甲軍団が包囲されたところで時間切れ。
いきなり遊べるこのお手軽感はいいですのう。やっぱ。いや、中断しちゃったけど。

そうそう、前後しますがオークションで『RED ARMY 白ロシア大作戦』落としたですよ。
未プレイですが、なんつーか、やっぱドイツ軍はしんどいんだろうなあ(笑)。
44年のバグラチオン作戦を扱ったゲームなんですよ。

『ウィーンの血』(エイドリアン・マシューズ ハヤカワNV)読了。
2026年のウィーンを舞台に、バイオネタを扱ったお話で。
雰囲気は良かったんだけど、うーんカタルシスとか驚きが無いなあ。
『禁断のクローン人間』みたいなのを期待したんだけど。うーん。

「『そうです。日本はわれらの国ソ連にとっても大敵です。日本はコミンテルンの敵です。
一昨年から、コミンテルンの大会において、日本をぶっつぶすことを決議し、そのためにシナをまず
赤化してかかろうとしたのです。日本は建国以来二千六百年となり、
万世一系の天皇をいただいているので、なかなか亡ぼすのに骨が折れます。
それでも数年前までは、われわれの計画がうまくいって、国内には議論がわかれたり、
国民がへんな歌をうたったり、妙な服や化粧に夢中になったりして、ぐにゃぐにゃになっていたんだが、
近ごろになってシナ事変がおこったり、ドイツやイタリヤなどと防共協定を結ぶようになってからは、
生まれかわったような強い国民になった。だから、わたしは日本という国は、実に恐ろしい国だと思う。
日本をやっつけるために、われわれはもっと空軍を強くし、戦車や潜水艦をうんと造り、
また日本国民の心がぐにゃぐにゃになるような宣伝や、それからだらしのない遊びなどを
日本にはやらせなければならん。──とまあ、そんなふうに考えているのです』」
『浮かぶ飛行島』海野十三

12/5

最近あまり都会に出てませんね。
あーうー。

おかげで、読書が進みます。いえ、仕事もしてますけど。
■『ハイペリオン』ダン・シモンズ ハヤカワ文庫
文庫落ちを機にようやっと読んだです。
あちこちで面白い面白いと絶賛されていたので、なんぼのモンじゃと思いつつ、うわぁ面白い。
しょっぱなは詩人のマーティン・サイリーナスがお気に入りだったんだけど、
それぞれの語りが進むにつれ、畜生、みんないいキャラじゃねえか。
特にAIのジョニイはかなり速水のツボに入り。ううう。
最後の、みんなでオズの魔法使いを歌いながら歩いていくくだりでは、滂沱寸前。
これぁいかん。『ハイペリオンの没落』以下も全部読まねば(焦)。

■『闇に横たわれ』ダン・フェスパーマン ハヤカワ文庫
ボスニア内戦下のサラエボが舞台という設定のミステリ。
主人公はサラエボ警察殺人課の刑事。
内戦中で、ばたばた人が死んでいるのに殺人事件を捜査する役どころというのも皮肉な話で。
作者はジャーナリストとして内戦中のユーゴ取材経験があり、そのせいかなんともいえない凄みが漂います。
サラエボ五輪を速水もよく覚えているもんで、あの砲撃される高層ビルの映像は衝撃でしたね。
内容は面白かったけど、最後1/4あたりでもうひとつ展開が欲しかったかしら。

■『不死者のカーニバル』エンキ・ビラル 河出書房新社
ニコポル三部作が日本語訳されようとは! ハラショー!
ビラル大好きなんだけど、なんせフランス語なのでさっぱり分からず。
あまり期待せずに読み始めたら(失礼)、いやぁ、やっぱ話が分かると絵の魅力もひとしおですわ。
この覆い被さってくるような圧倒的なイマジネーションには感服します。負けないぞぅ(無茶)。
それにしても救いのない話ですのう。続刊も出たら買おう、買おう。

あと、実家から一冊送られてきた週間世界遺産が結構よさげだったので、他にも買うことにしました。
とりあえず「フィレンツェの歴史地区」と「ウェストミンスター宮殿」を。
サンタ・マリア・デル・フィオーレの壁面って、あんなにカラフルで軽やかなデザインだったのね。
フィレンツェの街並みにのっしりそびえるドームばっかり有名だったし。ほら。
イタリアはやっぱり行かないとなあ。うう。

今日は本の話ばっかりね。
しまった! 『オードリー』見逃したぁ!

「『当然だとも!! 私はもともと文字どおりの非人間だ…命つきる者の理解力を越えた、
宇宙法則に支配される、至高の全能的存在だ…ニコポルよ、おまえは、
私の反感ではなく同情を得ることに感謝しなければならん』
『不死者のカーニバル』エンキ・ビラル

12/2

朝起きるとなにやら横文字のメールが。
ディターリッジ主催のD&D絵コンテスト、受賞のお知らせ(12/1)でした。ワー。
モノクロ絵ベスト賞には届かなかったものの、キャットロード部門賞というお話。
気分は堂々の銅メダルでしょうか。ぐぎぎぎぎ、嬉しい、悔しい、嬉しい(笑)。

エエイッ、こうなるとモノクロ絵ベストを取ったMatteo Lolliなる男の絵が観たいですぞ。
しかし、名前からするとイタリア系なんでしょうか。
イタリア人に絵で負けるのは仕方がないような気も(偏見)。

絵は7日にウェブ上で公開とのこと(日本時間なら8日かな)。
それまでにコメントを送らなきゃイカンのですよ。
英作文なんて、何年ぶりですか(汗)。うひー。
リメンバー パールハーバー!

それはそうと、猫卿で受賞だもんなあ。
日本人としてあるべき姿を評価されたのか、どうなのか、ううん複雑(笑)。
まあなにはともあれおめでとう、おめでとう俺。

お昼はシシャモごはん。
夕方から打ち合わせでちゃかちゃか自転車で移動。
まぁ、あれこれと。
むー。

「いずれまたこのような店の許される時代がきたら、と店長は言った。
わたしはまた同じ名で店をはじめることでしょう。それがいつのことになるのか、どこで再開できるか、
皆目見当もつかないが、しかしそんな時代はきっと戻ってくる。戻らないはずがない。
そのときがきたら、またお会いしましょう。」
『ベルリン飛行指令』佐々木譲

12/1

朝っぱらからチゲ鍋など喰らう師走。
しかもビールなどかっくらいつつ。
おまけにデザートにチーズケーキなど貪りつつ。
朝にしっかり食べるのは健康的なんですよ(ダメ人間的言い訳)?
ぶっはー。

BSデジタル放送の放送開始。
それ自体はまあ、ああそうかそうかという感じなんだけど、NHKのはしゃぎっぷりはどうよ。
宣伝しなきゃいけないのはわかるけど、なんか浮かれすぎだという印象を持ったり。
ニュースの端々でいちいち言及するこたぁねえだろう。

アワーズ、篠房六郎が面白いなあ。うひひ。
やはりネームかなあ。うん。面白いネームを書けなきゃイカンなあ。
精進します。

中坊公平のコラムが面白かったり。
京都人として親近感があったりして。
あとやっぱり、かっこいいおっさんやなあとも思うし。

「ああ、もうケンランゴーカ、ヤムヤムヤムだった。スケルツォの部分に来ると、
おれには、はっきりと、すごく軽くてふしぎなノガで走って走って、おれののど切りブリトバで
悲鳴あげてる地球の顔全体を切り裂いているところが、はっきり見えるんだ。
そして、ゆるやかな楽章になり、そして美しい最終楽章の合唱が、これから来る。
おれは、まるっきりなおったんだ。」
『時計じかけのオレンジ』アントニイ・バージェス