エアブラシ導入ガイド

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    このページでは、エアブラシを購入する場合、考慮すべきポイントを紹介していきます。 高価なツールでもあるので、日頃の塗装頻度/使用条件/環境に合わせた選択が重要です。    

 

エアブラシとは

最近ではあたりまえのように使用していますが、塗装をはじめた当初は、エアブラシの存在についてあまり詳しく知りませんでした。 プロフィールでも少し触れましたが、具体的にエアブラシの購入を考え始めたのは、缶スプレーでは満足できなくなった頃です。

エアブラシとは、エアで吹き付け塗装するための道具の通称として使われているようですが、実際はハンドピースと言われる塗料の吐出量をコントロールするパーツと、圧縮空気を送り出すパーツに分けられます。 これら二つのパーツをビニールチューブで接続して使用します。

air brush
※カップは取り外し可能なタイプもあります。

圧縮空気を送り出すパーツは、エアコンプレッサまたは、ガスが充填された専用のボンベを使用します。 ハンドピースには吹き付ける塗料を入れておくカップがあります。 この図では上部についていますが、下部に取付けるタイプもあります。

ハンドピースには塗料の吐出量を調整するレバーがあり、ハンドピース内にあるニードルを制御します。 ニードルは塗料の噴出し口の径を調節する役目をはたしています。 エアコンプレッサから送り込まれた圧縮空気が塗料の噴出し口の外輪から吹き出しているので、このジェット流によってニードル周辺の空圧が下がり塗料が吸い出された後、吹き出し圧により、塗料粒が拡散していきます。

 

エアブラシのメリット/デメリット

ここでは、缶スプレーとエアブラシとの機能比較をしてみたいと思います。エアブラシを使用することにより、技術的にどのような効力があるのでしょうか? 一言でいうならば塗料粒がとても小さく、塗料吐出量が少ないので、薄い塗膜にすることが可能である。 と言ったところでしょうか。 このような事から多くの場面でエアブラシを使用することが可能となります。

エアブラシは使い方が難しいのではないか、と言う話をよく耳にしますが、実際は缶スプレーよりも簡単で、綺麗に塗装する事が出来るのです。缶は一発勝負であるがゆえに難しい! 缶である程度塗装に慣れて、その出来に不満を抱いている方は、是非導入を検討されては如何でしょう。

上記の様に仕上がりが、缶スプレーよりも綺麗である事は明白ですが、さらには、修正が利く、スポット(極小さい範囲)で塗れる事があげられます。 このことは非常に重要で、小さい範囲を面相筆で修正するよりも、エアブラシを使用した方が、綺麗に修正できる場合があります。 また、缶では当然のことながら指定色のみですが、エアブラシでは好みの色を調色して塗装する事ができます。

これまで、メリットを書きましたが、デメリットはどのような事があるでしょうか。

塗装時間が必要:
 前出の「塗料吐出量が少ない」というメリットの反面、10回程度の塗りはざらにあります。そのため、缶に比べて多くの時間が必要になります。

塵への配慮が必要:
 カップ内のゴミを含めて、吹き付け前の塗料に混入する塵に気をつけなければなりません。  また、コンプレッサを使用する場合、大気中に含まれる塵は、コンプレッサー内のフィルタで、除去されるようですが、別パーツでフィルタが販売されており、これを取り付けることも出来ます。

使用後の手入れが必要:
 使用後の手入れは必ず行い、ニードルの曲がりが無いか確認をしておく。 手入れは細心の注意を必要とします。
以上、メリット/デメリットですが、ポイントは仕上がりを重視するかしないかにつきるでしょう。

 

エアブラシの選択

ハンドピースだけでも、20〜30種類は存在すると思います。 それとコンプレッサは10種類以上はあるでしょう。 何を選択基準にするかは、その目的に応じてあると思いますが、ここでは、最低限これを満たしていれば十分使用できる内容に留めたいと思います。圧縮空気を送りだすパーツとしては、コンプレッサとガスボンベがあります。両者比較してみました。○×は優位性と言う意味として捕らえて下さい。
 

イニシャルコスト

ランニングコスト

圧縮空気のクリーン度

塗料速乾性

コンプレッサ

×

×

×

ガスボンベ

×

ガスボンベの場合、イニシャルコストはボンベそのもので、ランニングコストと同様です。それに対し、コンプレッサーはイニシャルコストは高額ですが、ランニングコストは、電気代のみです。圧縮空気のクリーン度は、コンプレッサの場合、エアフィルタを取り付ける事で改善できます。購入する際は、どうしてもイニシャルコストの方が気になりますが、塗装作業の頻度に応じて選択する必要があります。

 

コンプレッサーの選択基準

次に、コンプレッサーを購入する場合の、最低限必要な条件について挙げてみます。

静粛性:
 最も重要なファクターだと思います。 水槽用循環ポンプのような静かなコンプレッサーもあれば、掃除機のような壮絶なコンプレッサーもあります。 深夜でも使用可能な低騒音のコンプレッサーをお勧めします。 購入する際は、可能ならば作動音を聞かせてもらうのがベストでしょう。 また、騒音比較表を掲示されているショップもありますが、そうでない場合は、店員に確認するのがいちばんです。

連続定格:
 コンプレッサーによっては、連続使用時間が規定されているものがあります。 せっかく気分が乗ってきた時に作業を中止しなければならないのは、興ざめです。

エア吐出量(圧力):
 Nまたは、HO以上で塗装面積が異なる事や、塗装対象物がプラモールドまたは、真鍮等の金属によって常用圧力が異なります。幅広くモデリングされている方は、圧力調整が可能なタイプが良いでしょう。  

ハンドピースとのマッチング:
 セットで購入する場合は問題ないと思いますが、個別に購入する時は、ねじ径等を確認しておく必要があります。コンプレッサーとの相性もあるので、ショップの方に確認するくらいは必要でしょう。

価格:
 静粛性、連続定格に見合った価格であるかどうかを、確認しておきます。 中には数万円するコンプレッサーもありますが、ホビー用としては、1万円〜3万円程度でしょう。 静粛性に関しては、高価であれば良いとは思えません。

その他:
 サイズ、メンテナンスフリーかどうか、交換部品がある場合、簡単に入手できるか等についても確認しておきます。

 

ハンドピースの選択基準

ハンドピースについての選択基準ですが大きく分けて、次のような項目があると思います。

カップの位置:
 ハンドピースには、塗料を入れておくためのカップがあり、このカップはハンドピースの上または下に付く2つのタイプがあります。また、カップは取り外し可能なものがあり、簡単に色交換ができるメリットがあります。

カップ位置

メリット

デメリット

塗料が残り残らず使用できる 大量に塗料を入れて放置すると、沈殿層の塗料を塗布する可能性がある。

簡単にカップが交換可能 吸い上げ式のため、多少塗料は残り、全て使用できない。

コンプレッサーとのマッチング:
 コンプレッサーの選択基準と重複するところですが、ハンドピースによっては、コンプレッサーが指定されいる場合があるので、要注意です。

保守部品の入手性:
 コンプレッサーと違い、ハンドピースの部品は、メンテナンスのために頻繁に取り外しを行いますので紛失、破損した場合には、簡単に手に入る事が重要です。 特にニードルは先端が曲がる可能性があるので、事前にスペアを購入しておけば安心です。

 

 

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