自由律句 2000年 top
1. | 保育園 最後となれば 涙流れる |
2. | 保母さんの 涙もうれしく 心和む |
3. | 花の舞 残るは友の 応援歌 |
4. | 遊ぶ声 目をつぶれば 走れそう |
5. | 安眠を妨げる子も また愛し |
6. | あるがまま 生きていければ なお楽し |
7. | 背伸びして 無理をするより あるがまま |
8. | 亡き父の 黒檀の蛇味 主(あるじ)なし |
9. | 焼鳥屋 ビールと焼き鳥 夢に消え |
10. | つづられた アメリカ事情に 目も笑う |
11. | まさよんの 不思議な世界 開花中 |
12. | 知らぬ間に 育つここどもに 一安心 |
13. | あどけない 子らのひげ面 あ〜溜息 |
14. | 久しぶり 生まれたその子に 語りかけ |
15. | ひとひねり 季寄せ楽しみ 一句かな |
16. | 子供らの 万年旬は カレーライス |
17. | 伝えたい 十七音に 心のせ |
18. | 押し花に 心を添えて 一筆箋 |
19. | 湯煙に カランコロンの 音響く |
20. | 旅立ちの カバンに詰めた 母の味 |
21. | ときめきを 探し求めて 旅枕 |
22. | 物言わず タントンタントン 苦笑い |
23. | 腕白な 孫に一言 「だれの子や」 |
24. | ひょうきんに ライダー気取りで 車椅子 |
25. | 車椅子 バックミラーが 必需品 |
26. | 風や雨 花にもなれる 句の世界 |
27. | パソコンも 駄々をこねれば ただの箱 |
28. | パソコンに 代わり繁盛 FAX君 |
29. | 井戸端や 根ほり葉ほりの さぐり合い |
30. | 景色見る 目玉近頃 トンボかな |
31. | 山嵐 髪の毛立てて 大慌て |
32. | カアカアと 朝を知らせる にくい奴 |
33. | 病より 大切な時間 おそわるる |
34. | 行かずとも そいや そいやの 寝言かな |
35. | 手を借りる 勇気も甘えも 紙一重 |
36. | 十七音 奏でる言葉 リズミカル |
37. | 淀川や にごりし川面に 映る花 |
38. | 重い雲 ほうきではわいて 掃除して |
39. | マッサージ 恋しい和み 今一度 |
40. | 色香には、とんと無縁の 三十路すぎ |
41. | 隠れ宿 言わぬが花の 色と恋 |
42. | 弁天と いわれて鏡と にらめっこ |
43. | 小雨なら やさしい音色 子守歌 |
44. | 無言でも 心が伝わる 友もいる |
45. | 鳥遊び 小枝揺らして 残り雨 |
46. | 枝揺らし 小鳥のんきに 滴雨 |
47. | 明日の為 自分のために 忘れ酒 |
48. | 迷い道 泣くも笑うも 夫婦道 |
49. | 大変も 過ぎてしまえば 全部自分の |
50. | 素敵な道、沢山悩んで 泣いて笑えば |
51. | とても良い人生なんだって思うの |
52. | かごの鳥 心届けと 手を合わす |
53. | 小雨なら 降られて濡れて みたいかも |
54. | 外に出て 音の風情 感じたい |
55. | ほろ酔いの 声も軽やか 二階堂 |
56. | すきっぱら 3分間の 長いこと |
57. | 待ちわびて ああ待ちわびて 肩すかし |