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| リースダートトラックの体験記です。[ ]内は実際の所要時間で、休憩時間も含まれています。 →コース地図(別ウィンドウで開きます)はこちら |
| 1日目 Muddy Creek Car ParkからShelter Rock Hutへ[5時間15分] |
| 昨日の夕方、空が真っ赤になっていたのでイヤな予感がしていたけど、やっぱり朝起きると今にも雨が降りそうな気配。昨日からグレノーキーに泊まっていたのでやや時間に余裕はあるかと思いきや、なぜかいつもと変わらぬバタバタぶりで準備完了。トラック入口までのシャトルバスはホリデーパーク前を9時30分に出発する予定だったので、急いで車を預けてギリギリセーフ!でした。はぁ(-o-;) 今日のメンバーは日本人のお兄さんと私たちの3人だけ。お兄さんはYさんというトランピング好きな人で、「日本人と一緒に歩くのは初めてっす(^-^)」と喜んでおられました。車内でホッと一息ついたところでな〜んか忘れ物をしたような気が…。 ……あ゛〜っ!宿の鍵返すの忘れたっ(TOT) うお〜っと1人で騒いでいると、ドライバーのお兄さんが何やら無線の相手と言い合ってます。するといきなりUターン。どうやら積み忘れ(他のお客さん)があった模様。やったぁ、これで鍵返せるやん!天気はともかくとしてラッキーな出だしです。(←そもそも返し忘れたのがあかんのんちゃうの?)無事、新たに3人組を乗せて再出発です。 30分ほどでスタート地点に到着。着いた時にはすでに小雨が降り出していました。Yさんに「じゃ、また後ほど。」と挨拶をし、念のため雨具をきてパックカバーをして、いざ出発です。最初は4WD用の歩きやすい道を川を渡りながら進んでいきます。もちろん橋はなく、雨のせいか普段からこうなのか、結構どばどばと水が流れています。 一番始めの川を渡るときにちょっと深そうだったので、靴を脱いで裸足で渡ることにしました。(Akiwiはいとも簡単にひょいひょいっと渡って行きましたが…) ところが一歩川に入ると、ひょ、ひょえ〜っ、つめてぇ〜!!「そんなことをしても(どうせ濡れるから)無駄だよ。」と3人組の中のおじさんが笑いながら追い越していきました。おじさんの言うことは確かに正しく、何度も川渡りがあるし、草原といってもまるで湿地帯のようにぬかるんでいるし…。いさぎよく諦めて、靴のままば〜しゃば〜しゃと気にせず行くことにしました。 雨は期待に反してしとしと降り続けます。平坦な草原地帯の道なき道を進んでいきます。雨のせいでカメラが出せず、写真がほとんど撮れずじまい。2時間ほど歩いたところに看板があり、「山小屋まで2-3時間」と書いてありました。そこからしばらく行くとつり橋があって、それを渡ったところにはMt. Aspiring National Parkの看板がありました。 ようやくここからはがらりと雰囲気が変わり、一面緑の苔に覆われた神秘的な世界が続きます。雨が降っているからか、その緑がいっそう引き立って生き生きと見えます。すごくきれいな景色だったのにカメラが使えずとても残念でした。 すると途中で雨宿りできるほどの大岩を発見!先に歩いていたYさんがお昼ご飯を食べていました。私たちもそこで雨音を聞きながらしばしの休憩。黙っているとただ雨の落ちる音だけが耳に入ってきます。雨をよけつつ、森の写真を1枚撮りました。やったぁ(^-^)雨は止まないし、雨具を着ているにも関わらず全身ずぶ濡れだし、気は滅入る一方ですが最後の気力をふりしぼって歩き始めます。 あぁもう限界だぁと思っているときにやっと山小屋を発見!つり橋を渡るとようやくシェルターロックハットに到着です。とにかく濡れていて寒いので、上着を着替えようとベッドルームに入ったら、これがまた広くてきれいです。ベッド数は全部で20ですが今日はまだ余裕があるようなので、(そんなことしたらあんまり良くないんちゃう?というAkiwiの制止を振り切って)隣のベッドもかりて濡れた服を乾かしました。だって〜(-_-) さすが人気トラックだけあって、今日もかなりの人数が泊まっていました。ワーデンは気さくな感じのチャーミングなおばさん。ところでワーデンの部屋って、覗いたことあります?ちょっと失礼してちらっと見た感じでは、山小屋とは思えないほど快適そうな部屋でした。Akiwiいわく、ずっと1人で山にこもっているので、テレビやシャワーまで完備されている快適な所もあるそうです。ホ、ホンマに?? |
| 2日目 Shelter Rock HutからDart Hutへ[4時間20分] |
| 昨日は結局ず〜っと雨が止まず、夜中も降っていたみたいでした。でも、朝起きてみるとうって変わってすごくいい天気!昨日はちゃんと見てなかったけど、ハットから見る景色はとてもいい感じです。 今日はダートハットまでの予定ですが、もしこのまま天気が良ければカスケードサドルルートの方へも足を伸ばしてみたいというAkiwiの希望をかなえるべく、ちょっと急ぎ気味で歩くことになりました。Akiwiは晴れると「一刻も早くお山の上に行きたい病」が出るので困ったものです。こんな時にトロトロ歩くと後でえらい目にあうので、気合を入れて歩き始めます。サドル越えもあるのでドキドキ。 ハットからはまず昨日と同じような草原地帯を歩きます。道は徐々にサドルに向けて登っていて、何度か川(沢?)を越えました。この区間はDOCパンフレットによると「ルート」に区分されていますが、ケルンやスノーポールがあるので見落とさなければ迷うことはありません。しかし見晴らしがいい割にはわかりにくいところもあり、正しい道だと思って歩いて何気なく進んで行くととんでもないところに誘導されていることがあります。 そこで、迷わないためのポイントを少しご紹介しましょう。始めは進行方向に向かって左手に川が流れていますので、それをさかのぼる形で進んでいきます。そして途中で1回川を渡るのですが、ここを見落とすと間違った道を進むことになってしまいます。ここが一番の重要ポイントなんですが、実にわかりにくいです。確か渡ったところにケルンがあったと思いますので注意して歩いてみてください。そこからリースサドルの登り口まではリース川を渡ることはありません。 AKiwiの的確な誘導により、迷うことなくサドルのふもとに到着しました。さてここからが体力勝負のサドル越えです。見た感じかなり急ですが、トラックがしっかりついているので登りやすいです。といっても両手を使って崖にへばりつく感じで一歩一歩慎重に登りました。だってここで落ちたらしゃれになりません。 時間にして20-30分ほどで、あっという間に頂上に到着!「え?もう終わり?」気合を入れてのぞんだのにちょっと拍子抜け。リースサドルと書かれた看板があったのでまずは記念撮影です。ハットからここまで1時間50分となかなかいい調子です。心配していた天気も崩れることなく、サドルから見る景色はとてもきれいでした。先に登っていたAkiwiは私が休憩している間にどこかへ遊びに行ってしまいました。一体どこへ…? 20分ほど休憩し、先を急ぎます。ここからは川沿いにひたすら下って行きます。今日は天気がいいので普通に歩いていましたが、雨が降っていたり雪が残っていたりすると急な斜面なのできっと滑ります。気をつけましょう。こんなところで落ちたら…(きゃあコワイ!)。道の途中ではSnowy Creekを渡るつり橋や、岩がたくさんある場所などがあるので変化のある景色を楽しむことができます。しばらく行くと遠くに2つめのつり橋と山小屋が見えてきました。おぉ〜もう少し!つり橋の手前にはキャンプサイトがあります。橋を渡ったところでとうとう今日のお宿、ダートハットに到着です。サドルからここまでは2時間ほどの道のりでした。 山小屋に着いてみるとまだ誰もいませんでした(前泊者の荷物はありましたが)。一番のり〜!とまずは好きな寝どこをゲット。ここはベッドルームがキッチンと別部屋になっているので使いやすいし、何とトイレが水洗なのです!スバラシイ!! 「あれ?」そういえばYさんは?途中まで私たちの前を歩いてたのに、どこに寄り道してるんやろ〜?そうこうしているうちに次は3人組が到着しました。「ん?もしかしてYさん、迷ってる??」私たちが心配していると、しばら〜くしてからようやくYさんが到着しました。「サドルの手前で2回くらい迷いました」とYさん。やっぱり…(T_T)。でも無事に到着できて何よりでした。実はYさん、昨日も迷ったらしいのです。「だんだん草が深くなって、一回腰まで埋まっちゃいましたよぉ…」よ、よくぞここまでご無事で(-_-;) さてAkiwiがいち早く行きたかったカスケードサドル方面への道ですが、山小屋に着いた頃から天気が下り坂になったので今日は素直に諦めたようです。それどころか雨や雪が降り始める始末。Akiwiの予想では明日は快晴らしいのですが、いまの感じでは天気は下り坂のようです。Yさんも明日はカスケードサドル方面へ行く予定なので、3人で晴れることを祈りつつ、9時には寝ぶくろに入りました。今日の山小屋にはたくさんの人が泊まっていて、まだまだキッチンでは盛り上がっている様子。でも私たちは明日のために体力回復&増強しなくてはなりません。神様お願いっ!どうか晴れますように…Zzz |
| 3日目 Dart HutからCascade Saddle Route方面へのデイウォーク[往復9時間] |
| 朝起きると、心配していた天気はなんと快晴!Akiwiの念力(執念?)か!?とにかく今日は申し分ない天気でカスケードサドル方面へのデイウォークが楽しめることになり、水とお昼ご飯だけを持って急いで出発することになりました。今日は長丁場なので体力的不安もややありますが、いざっ、カスケードサドルルートへ!!(この続きは別ページで紹介しています) *カスケードサドルルートのページはこちら |
| 4日目 Dart HutからDaleys Flat Hutへ[6時間20分] |
| 昨日に引き続き今日も快晴(^o^)。今日はさほど難しいコースではないようだし、みんなの話によると次の山小屋に行くのは私たちとYさんの3人のみなので、気分的にはのんびり歩くことができました。今日のコースはブッシュとタソック(草原)と川が交互に現れる感じ。途中でいくつか沢も渡ります。この区間の沢は大雨のときにかなり増水して渡れないほど危険なんだそうです。 ハットを出発してから20分ほどでWhitebourn Glacierが見えてきます。ダートハットから往復2-3時間でこの氷河に近づけるようなのですが、DOCパンフレットによると「ルート」に区分されています(実際に歩いていないので道の様子はよくわかりません)。カスケードサドルルートはちょっとキツイかな…?という人は、こちらを歩いてみてはどうでしょう?私たちは昨日ダートグレイシャーを心ゆくまで堪能したので、今日は遠くから写真を撮るだけにしました。 森の中はきれいな緑の世界で、時折聞こえてくる鳥のさえずりに癒されます。このあたりには絶滅の危機に瀕しているMohua(Yellowhead)がいるかもしれないということで、Akiwiはかなり「動くもの」に敏感になっている様子でしたが、結局モフアは現れてくれませんでした。 森を抜けるとタソック(草原)地帯が広がります。高低差のない平らな道を順調に進んでいきます。この区間はあまり景色が変わり映えしないので、ちょっと退屈になってくるかもしれません。とは言っても遠くに雪山が見える景色の美しさは素晴らしいの一言ですよ。一面に広がる金色の草原はどことなく「風の谷のナウシカ」を思い出させる雰囲気があって、ついついあの歌を口ずさんでしまいました。(そうそう。あの歌です)しばらく行くと「Cattle Flat」と書かれた看板がありました。ハットからここまで3時間15分、だいたい予想通りのタイムです。しばらくすると「Rock Bivvy」という小さな看板を発見しました。「おっ!ちょっと楽しそう(^o^)」Bivvyという言葉が私の冒険心をくすぐりました。Akiwiはそれほど興味を示さなかったのですが、「せっかくだから…」とバックパックを置いてさっそく見学へ。 行ってみると、ものすごく大きな岩の下がちょうど雨をしのげる空間になっていて、切り株のイスやら焚き火の跡やらベッド?まであって妙に感動してしまいました。冒険物語に出てくる野宿って、こういうとこでやるんかなぁ?…なんて想像の世界に入りそうになっている私を置いて、さっさと引き返そうとするAkiwi。ちょっと待ってよ〜!無情にも現実の世界に引き戻され、再びバックパックを担いで先へと進みます。ちょうどお昼の時間になったので、草原の途中で30分ほどランチタイム。いい天気なのでそよそよ吹く風が心地よいです。だいぶ手前で休憩をしていたYさんに、また追い越されました。 しばらく行くとやがてまた森の中へ入っていき、石の上、木の上を渡りながら進みます。ここでもモフアには出会えず。Akiwiはかなり残念そうでした。森を抜けてふたたび草原へ出ると、また同じような道が続きます。単調な歩きに疲れと飽きが顔を覗かせてきた頃、ようやく山小屋を発見。休憩してから2時間40分ほどしか歩いてないのに、ものすごく遠く感じる区間でした。 山小屋に着くとここにはワーデンがいませんでした。広いキッチンと広いベッドルーム。なかなか快適です。しかも今日は予想通り私たちとYさんだけみたい…と思っていたら、おじさんが一人やってきました。しかし彼はご飯だけ小屋で食べると、外に出て行ってしまいました。どうやらテントを張っている様子です。ここはサンドフライがとてつもなく大量に飛んでるのに!ちょっとした黒い雲みたいに見えるほどです。それなのにテントを張るなんて…すごい。すごすぎる!かなりの強者です。ともあれ明日は最終日。3人だけの静かな山小屋で早々と眠りに就いたのでした。 |
| 5日目 Daleys Flat HutからChinamans Bluff Car Parkへ[5時間20分] |
またまた今日もいい天気。昨日テントに泊まっていたおじさんは、朝早くにさっさと出かけてしまいました。今日は最終日、シャトルバスの時間があるのであまりのんびりはできません。しかしDOCパンフレットによると4-5時間という予定なので、8時に出ればちょうどいい時間に到着できるはずです。 山小屋を出てすぐに、小さなかわいい鳥が足元に寄ってきました。彼(彼女?)は全く警戒することなく、どんどん近づいてきます。この人を恐れない小鳥はニュージーランドのブッシュでよく見かけるロビンという鳥です。お腹は白、それ以外は灰色の毛で覆われていて、くちばしと足は真っ黒です。足を片方ずつ動かしてダンスを踊っているみたい。つぶらな瞳でじ〜っと私たちを見つめる姿は…「か、かわいいっ!!」思わずアップで激写するAkiwi。そのまま一緒に連れて帰りたい気分でしたが、そういう訳にもいかないので彼を置いて歩き始めました。今日もダートリバーに沿って草原地帯と森の中を交互に歩く感じのコースです。昨日と同じような景色が続きます。ちょっと単調かな?でもお天気はいいし、ロビンちゃんにも会えたし、気分は上々です。これでモフアに会えたら最高なのに…。 本日の1番の見どころは、サンディブラフ越えです。越えるといってもそれほどのものではありませんが、登りが急なので手すりと階段が設置されていました。新しい設備だったので最近になってつけられたのでしょう。昔はもっとワイルドな登り方をしていたと聞いていたのでちょっとドキドキ(ひそかに期待?)していたのですが、まるで観光地のようなきれいな階段があったので少し拍子抜けでした。問題なくあっという間にブラフを越え、あとはひたすら河原と森と草原の繰り返しです。コースとしては単調ですが、景色はとても美しいものばかりでした。緑色の苔、砂浜のような白い河原、ダートリバーと雪をかぶった山々の風景、どれをとってもここまで来た価値があるといえる景色ばかりでした。 そして何よりこのトラックの森にはたくさんの鳥たちが住んでいました。今日会っただけでもロビン、トムティト、イエロークラウンドパラキート、ライフルマン…と、ここは野鳥の宝庫。なかでもイエロークラウンドパラキートは全く警戒心がないというか、私たちが近づいても一心不乱に何かを食べていました。おいおい、そんなことしてたら捕まるよ(-。-;) 今日はたいして高低差のない道のりにも関わらず、なかなかチャイナマンズブラフに着く気配がありません。おかしいなぁ?時間をみるともう結構いい時間です。シャトルバスに間に合わなかったらしゃれになりません。なんせ駐車場からグレノーキーまではかなりの距離です。 私としては普通に歩いているつもりだったんですが、バスの時間が近づくにつれAKiwiの機嫌がだんだん悪くなってきました。そして...「もぉ!とろいねんっ!とろすぎっ!!」…ついに怒りが大爆発(T_T)。ご、ごめんってば。後半かなりの急ぎ足で進み、ようやく前方に駐車場らしきものが現れました。何の団体さんかはわかりませんが、たくさんの人がいるのが見えます。「はぁ。間に合った…」駐車場に到着したときはすでに出発時間ギリギリ。私はくたくたよれよれの状態でした。それでもラッキーなことに、今日はお迎えのバスが遅れているようです。「な〜んや、余裕やん(^-^)」(と言えるのも、無事間に合ったからですけどね。) しかもここにも大量のサンドフライが…。あまり早く着くのも考えものです。Dの攻撃に会いつつ待っている間に、先に着いていたテントのおじさんがみんなにお菓子を配ってくれました。そういえばこのおじさん、ダートハットでもお菓子を配ってたように思うんですが、なんとバックパックの中にはまだまだお菓子が入ってるみたいでした。私はひそかに彼を「お菓子のおじさん」と名づけました。 やっとシャトルバスが到着し、ガタガタの道をグレノーキーまで揺られながら爆睡する2人(-o-)Zzz…。あっという間にグレノーキーに到着です。そのままクィーンズタウンに戻るYさんとは後ほど一緒にスーパーに行く約束をして別れ、まずは久々のアイスクリームをじっくり味わったのでした。 あ〜おいしっ(^-^) |
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