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| ラキウラトラック体験記その1(1〜3日目)です。 [ ]内は実際の所要時間で、休憩時間も含まれています。 →コース地図(別ウィンドウで開きます)はこちら |
| 1日目 Oban(Halfmoon Bay)からPort William Hutへ[4時間] |
| 朝早く起きると真っ暗。しかもどんより…。今日からラキウラトラックを歩くために朝からスチュワートアイランドへ渡るのになぁ(-_-;) インバーカーギルの宿を出発する頃には、やっぱり雨が降ってきました。スチュワートアイランドには銀行がないので、まずインバーカーギルのATMで現金を100ドルおろし、準備が整ったところでブラフへ向かいました。 30分ほどでフェリー乗り場に到着、さっそくチェックインをします。ここで車も預けて、あとは船に乗るのを待つだけ。今日は天気が悪いから揺れそうやなぁ…と不安がよぎります。 いよいよ乗船準備が始まりました。バックパックなどの大きな荷物は客室の中に持ち込むなと言われたので、おばさんの指示通り、荷物用のでっかいカゴに入れました。ところがこのカゴ、中を覗くと島に運ぶ食品などもごっちゃに入っていて、焼きたてのようなきれいなパンが下に入っているのです。 「ここにこれ(重いバックパック)入れるん?」と躊躇するAkiwi。だけどおばさんはその上にがしがし荷物を入れています。 ひょえ〜(^_^;)あのパン、どうなったんやろな。そもそも食べ物と小汚いリュックが同じカゴってのもどうかと思うのですが…。 予想どおりフェリーはかなりの揺れ。酔い止めの効果はなく、だんだんと気持ち悪くなってきました。 ハ、ハヤクツイテクレェ(@_@;) ヨレヨレ状態でオーバンに到着したときには、なぜか島の空は晴れていました。不思議!ちょっと気分もましになり、まずDOCに向かいました。ここでラキウラトラック専用のハットパスを購入。インテンションカード(入山届)を提出し、バナナを食べて(←特に意味なし。)いざ出発です。 今回はDOCの地図と同じ反時計周りに歩くので、さっきフェリーが着いた桟橋のほうに戻り、ホースシューベイロードを進んでいきます。ここは海岸沿いの車道で、多少のアップダウンはあるものの歩きやすい(=つ、つまらない?)です。 「海はきれいやけど、おもんな〜い(~◇~)」と文句を言いながら歩いていると、1時間ほどでトラックの入口に着きました。 ここからやっと本来のトラックが始まります。入口にはDOCの緑の看板があるのでまずは記念撮影。さて、始めは平らで歩きやすい道を30分ほど進んで行くと橋があるので渡ります。そのあと海岸を歩くのですが、実はここでは潮の満ち引き加減が重要なポイントです。潮が干いていれば砂の上をスイスイ歩けるのですが、残念ながら今回は満潮に近かったのでハイタイドルート(満ち潮でも歩けるように作られた山側の道)を歩かなければなりませんでした。 こちらはぬかるんだアップダウンのある道で、しかも木道もなし。さっそくここで泥の洗礼を受ける私…(身軽なAkiwiは汚れることなく通過)。ちょうど同時にここを通っていたカップルは、なんと白いズボンをはいていました(←なぜ???)。当然あちこちに泥のしみが…。彼女のほうはものすごくイヤそうな顔をしながら泥と戦っていました。 やっと初泥地帯を過ぎ、次のマオリビーチに近づいてくると、今度はなにやら異様な臭いがしてきました。「く、くしゃ〜い(T◇T)」 何だろうと思っていると、「危険!近寄るな」の看板が。どうやらクジラの死体が砂浜にたくさん埋まって、まだ完全に骨にならない状態のようです。ここは海をじっくり見る間もなく、足早に駆け抜けました。 ここから1時間歩くとまたつり橋があり、そのあと丘を登ります。しばらく行くとノースアームハット方面へのトラックと分岐しているところがあるのですが、そこを通りすぎると次のビーチ、マグネティックビーチへ出ます。さっきと同じようにここも潮の満ち干きが重要なポイントなのですが、今度はようやく潮も引いていたので砂浜を歩くことができました。あ〜、やっぱりめっちゃ楽チン! 無事ビーチ歩きを満喫すると、やがて開けた原っぱみたいなキャンプ場があります。ここまで来たらもうポートウイリアムハットもすぐ近く!初日に歩くには適度な距離と時間で山小屋に到着です。ここは大きくて、しかもキッチンと寝室が離れています。周りにはテントサイトも十分ありますので、余裕があればテント持参でもいいかも…と思いました。 今日のコースは森の中を歩くブッシュウォークが多く、途中ではかわいいベルバードやトゥイ、ファンテイルなどに出会いました。ほんとにきれいな鳴き声なので、誰でもすぐわかると思います。肝心の泥体験といえば始めの部分と途中の少しだけで、ほとんどボードウォーク(木道)で覆われていたのでちょっとがっかり…(?)そういえば、白いズボンのカップルはハットに着くなりさっそくお着替え。そしてなんと、そのズボンの洗濯を始めたのです。必死に彼女のズボンを洗う彼。そもそも汚れたくない格好でトランピング(しかもこの島で)するなんて、理解に苦しみますけどねぇ(^_^;) |
| 2日目 Port William HutからChristmas Village Hutへ[9時間43分(自己最長記録達成!?)] |
今日は曇り。7時に起きたときは、まだ皆さんおやすみ中。本来なら今日はノースアームハットを目指すのですが、私たちはここからちょっと道を外れて寄り道をするため、少し早く出かける予定でした。でも結局(私が)まごまごしているうちに9時になって、いよいよ今日の目的地、クリスマスビレッジハットを目指すべく出発しました。 今日のコースは本当に泥で有名なノースウエストサーキットトラック。しばらくは平坦な道ですが、すぐにアップダウンのある泥地帯へと突入です。きたきた〜っ!これぞスチュワートアイランド!(^O^) 昨日歩いた道なんて、まだまだ全然甘いということを痛感します。始めはもの珍しくて楽しかったのですが、果てしなく続く(と思われる)泥とアップダウンにだんだんと無口になる私たち…。しかもあまりの泥の多さに思うように進めずじわじわとムカついてきた私たち…。 今思えば、この泥だまりを避けて通るということが、そもそも間違っていたんですね。でもこの時はまだ、「できれば汚れたくない」なんて甘い考えを持っていたのです。 ポートウィリアムハットを出発してなんとか4時間半ほどで、次の山小屋、バンガリーハットに到着しました。ここでお昼休憩です。中に入ると先客が1人、くつろいでおられました。私たちが連れて入ったサンドフライを1匹ずつ退治するお兄ちゃん。(ごめんってば) 話を聞くと、このバンガリーハットの前にあるビッグバンガリービーチがとてもお気に入りだそうで、ここでただリラックスした時間を過ごしているとのこと。でもこの日は天気がいまいちだったので、お兄ちゃんお気に入りのビーチはさほどきれいに見えませんでした。先を急ぐので休憩もそこそこにし、次のクリスマスビレッジハットを目指します。泥にも結構慣れてきたかな?と思っていたのですが… まだまだ甘かった!! ここから先はさらにすごいことになっていたのです(今までの道がマシだと思えるほど…)。避けようのない道幅いっぱいの泥地帯、迂回してもぬかるんでいる道、どうやって登ったらいいねんっ!と思わず突っ込みたくなる無茶なアップダウン…などなど、試練は続くのです(T_T) 実はここの区間はいくつもの丘越えがあって、上って下りて川を越える、また上って下りて川を越える、またまた上って下りて…の繰り返し。あんまりにもずっと繰り返されるので、最後には「キツネに騙されているんちゃうか!?(いや、おらんおらん。)」と思ってしまうほど。 川の音が聞こえてきたら、「ま、また川?ってことは…はぁ、また川越えして上り?」と憂鬱になりつつも、なぜかおかしくって笑うしかありませんでした(←コワレかけ?)。ちなみに川には橋などありません。浅いからジャバジャバ行っても平気なんです。 そんな泥どろトラックの途中にも、きれいなムレイビーチという砂浜を通るところがあります。平らな砂浜を歩けるなんて気分爽快!しかも足元にはパウア(アワビ)のキレイな貝殻がたくさん落ちているので、休憩がてらに拾ってみることにしました。 しか〜しここでも私を邪魔するものが登場。そう、それはビーチに出ると必ず寄ってきて、顔の周りをうるさく飛びまわる…大量のサンドフライ!泥を取るか、サンドフライを取るか、究極の選択です。 楽だったビーチ歩きが終わると、また橋を渡って森に入っていきます。ここでは少し寄り道をすればスチームエンジンの残骸を見ることができますが、どうしても見なきゃ損というものでもないのでパスしてもいいでしょう。 橋を渡った後は、なんとうれしいことに平坦なボードウォークがあり、とても幸せな気分が味わえます。しか〜しそれもつかの間、またしても果てしない丘越えが始まるのでした(T_T) 「ほんまに今日中に(次の山小屋に)たどり着けるんか〜?」という不安が大きくなってきた頃、やっと案内看板を発見!そこには「ここからハットまでほんまに30分やで〜」と書いてありました(注:太字部は手書き)。「ほんまに30分か〜?これでちゃうかったらしばく!!」と誰に対して怒ってるのかよくわからないけど一応文句を言い放ち、最後の元気をふり絞って歩いて行くと、本当に30分ほどでハットに無事到着しました。ほんまやった(^o^) ハットには誰もいませんでしたが、誰かの荷物がありました。しばらくするとおじさんがご帰還。彼はマウントアングレムに登ってきたそうです。おお〜!どんな感じやったか聞いてみよっと(^-^) そしてもう暗くなってきた頃、今度はお兄さんがやって来ました。こんな時間に?と思って聞いてみると、なんとオーバン(正しくはインバーカーギル)から11時間かけてやって来たというのです。さらに、この先ノースウエストサーキットトラックをたったの5泊でまわると言うんです(普通なら10泊程度かかります)。 そんな無茶な…。自分でも「クレイジーだよね、俺。」と言って笑っていましたが、おいおい、ほんまにクレイジーやで、と突っ込んであげたかった(-_-;) 今日は4人だけの静かな山小屋で、みんなそれぞれお疲れだったので9時すぎにはおやすみタイムとなりました。ちなみにかなり後になって判明したのですが、このお兄さんは予定より1日オーバーの6泊でノースウエストを踏破した模様です。やるな!?兄ちゃん! |
| 3日目 Chrismas Village HutからMt. Anglem登頂[往復8時間] |
| 朝、耳元でブンブン言ってる音で目が覚めました。くそ〜っ、ディめっ!(私たちはサンドフライのことをディと呼んでいました。ちょっとは親しみがわくかな?なんて…) ちょっとイヤな目覚めでしたが起きてみると空は快晴。今日はここにもう1泊してマウントアングレムに登るのです。昨日登ってきたというおじさんいわく、途中の道はかなりMuddy&Steep、つまりドロドロなのに急斜面。想像しただけでもツルツルしそうな感じです。でも高いところへ上るんだから、いくらなんでも泥は始めだけやろ〜、と軽い気持ちで出発しました。 まずは昨日歩いてきたメイントラックまで少し戻り、看板に従ってマウントアングレム方面へ進みます。このあたりの道はさほど急ではないのですが、木の根っこや枝が張り出していて少々歩きにくいです。森の中を抜けて行く途中にはベルバードやトムティトがたくさんいました。かわいい(^-^)森を過ぎると、なんと予想に反してだんだん泥地帯が増えてきました。 なんで上に行くにつれて泥が増えるん??? ナゾです。ここからは急なうえに大きな泥だまりがいくつもあって、どうやって通ればいいね〜ん!と思わず叫びたくなるところをひたすら登っていきます。 ようやく頂上に近づくにつれてタソック地帯、低木地帯と風景が変化してきました。頂上らしきものが見えてからがまたちょっと長いのですが、やっとの思いで山のリッジ(稜線)に立つと、下には湖、前方には山の頂上が目に入ります。そこからリッジに沿って登り、やっと頂上に到着しました。今日の登りタイムは3時間40分!もちろん、途中で泥と格闘してた時間も含んでいます。頂上からは素晴らしい360度の大パノラマが広がります。今日はほんとに天気がいいので、海も森もきれいな色です。自然豊かな島の海岸線の様子や森の中の湖など、トランピングでは立ち入れないような場所の風景が見れたり、遠くは南島のサザンアルプスまで見渡せたりと今日の努力がむくわれる景色を楽しむことができました! ひとしきりこの景色を堪能したら、また来た道を戻らなくてはなりません。はぁ〜、登るより降りるほうがイヤやなぁ…(-_-;)あの泥坂を降りるなんて、ちょっと考えてみただけでも「いったい何回滑るんやろう」と憂鬱な気分になります。でもなんとか怪我をせず無事ハットに戻ってきたら、なんとまだ誰も来ていない様子。 「お?もしかして、私らだけ?」 そうです!ラッキーなことにとうとう誰もやって来ることはなく、初の山小屋使いたい放題を体験することができたのです。と言っても、お疲れなので早々と寝ちゃったんですけど(^_^)やっぱりここまで来る人はそんなにいないのかな? |
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