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ミルフォードトラック(Milford Track)
【もっとも近い町】
Te Anau
テアナウ湖のほとりにあるDOCでは山小屋やトランスポートの予約、ハットパスの発券などを行っています。ここにはミルフォードトラックに関する書籍やグッズもあるので、見ているだけでも楽しいですし、出発前の情報収集にも役立ちます。またDOCの前からテアナウダウンズ行きのシャトルバスが発着しています(トラックまでのアクセスについては下記参照)。
町のスポーツ用品店にはトランピンググッズも揃っていますので、何か不足しているものがあればここで買うことができます。スーパーマーケットでは食料はもちろん、ちょっとした小物を揃えることもできるので便利です。テアナウは観光地ですが特に物価が値段が高いということはありませんでした。テイクアウェイの店やレストランがいくつかあるので、トランピング帰りでもすぐ食事にありつけます。

宿泊施設
下記ホリデーパークにはキャビン、テントサイトがたくさんあり、キッチンなどの施設も充実しています。
■Mountain View Holiday Park
■Te Anau Holiday Park
■Fiordland Holiday Park
*ホリデーパークの詳細はテアナウのページで紹介しています。
トランスポート
通常シャトルバスはDOCの前から出ていますが、町から少し離れたところにあるFiordland Holiday Parkに宿泊する場合は宿の前でピックアップしてもらうことも可能です。DOCでチケットを受け取るときにその旨を伝えておけばOK。帰りも同様で、ミルフォードサウンドから乗車する時に運転手さんに頼んでおくと、宿の前で降ろしてくれます。



4日目:幻想的

【トラックまでのアクセス】
ミルフォードトラックのスタート地点はグレイドワーフというところですが、そこまではテアナウダウンズから船に乗って行きます。ミルフォードトラックはスタート地点とフィニッシュ地点が離れているので、通常はテアナウを拠点としたトランスポートがすべてセットで申し込みできるようになっています。山小屋の予約をするときに一緒に申し込めるので、まとめて予約しておけば便利です。
このトランスポートをすべて利用した場合、トラックのスタート地点までの道のりは次のとおりです。
・テアナウ(バス)→テアナウダウンズ(船)→グレイドワーフ〈スタート地点〉
帰りは、
・サンドフライポイント〈フィニッシュ地点〉(船)→ミルフォードサウンド(バス)→テアナウ
となります。「実はグレイドワーフまで歩いて行くことができる」という噂を小耳にはさんだのですが…真実はいかに!?
交通費
左記のトランスポートをすべて申し込むと、大人1人あたりNZ$101.5(2001年3月現在)となりました。正直言ってかなり高いとは思ったのですが、ミルフォードトラックは世界的にも人気のあるトラックだし仕方ないんですかねぇ。



3日目:サザーランドフォールズ

【シーズン&天気】
一般的なトランピングシーズンは10月末から4月中旬で、この期間はグレートウォークトラックとして扱われています。グレートウォークの期間は山小屋の予約が必須です。トラック上にはトランパーがあふれているので静かに歩くというのは無理ですが、この期間は各ハットにワーデンが常駐しているので心強いです。
フィヨルドランドは雨の降る日が大変多く、あっという間に川が増水してトラックが水に覆われる(埋まる?)ことがあるそうです。別のトラックで出会った日本人女性が「水が胸まで来て泳いで進んだんですよ〜」と話していました。増水時のために川沿いのトラックにはポール(目印)が道の両サイドに立っていますので、くれぐれも川に落ちないように…。さすがにあまりにも危険な場合はDOCが救助ヘリで高い場所まで運んでくれるらしいですが、それはよっぽどのことでたいていは自力で進むことになるようです。

このあたりの天気は変わりやすく雨に降られる確率が高いので、雨具(カッパ)は必ず持って行きましょう。傘より両手の空くカッパやウォータープルーフの上着のほうがトランピング向きです。
また、夏でも突然雪が降ることがあるので防寒着は必ず持って行きましょう。思っている以上に夜中や早朝は冷えこみます。

グレートウォーク以外の期間はバックカントリーハット(予約がいらない一般トラック)の料金で山小屋に泊まることができますが、ガスもないし、ワーデンはいないと考えたほうがいいです。途中の橋は雪崩の被害を受けないように取り除かれていることもあります。マッキンノンパス周辺は雪が積もるとトラックがわからなくなるので、初めてミルフォードトラックへ行く人や経験のない人は大変危険です。冬になったらスノーポールが立つのかもしれませんが、グレートウォーク中にはありませんでした。そのあたりの情報は現地で確認を。もし冬に行くのであれば詳しい地図と雪山登山の経験が必要不可欠だと思われます。
いきなり大雪!
私が歩いたのは3月末。まだグレートウォーク期間でしたが2日目の夜に突然大雪が降り、翌朝は一面雪景色となりました。とてもきれいだったのですがかなりの寒さ!マッキンノンパス付近には雪が数十センチも積もりました。まずはワーデンがトラックコンディションの確認に行き、OKが出たのでワーデンの道案内に従って歩きました。新雪にはまりながら歩くのは結構楽しかったのですが、普段よりも体力と筋力を消耗しました。夏に歩くのもいいけど、こんな時期なら思わぬ景色が楽しめていいかもしれません。



3日目:大雪のトラック

【予約】
このミルフォードトラックは大変人気が高いのですが、自然保護のため1日に入山できる人数が制限されています。そこでDOCは、このトラックに予約制度を導入しています。個人歩きが40人、ガイドウォークが40人の計80人が1日の最大人数なので、短期旅行など限られた日程で歩こうと思っている人はかなり早めの予約が欠かせません。予約なしで歩くことは絶対にできないようになっているそうです。
ミルフォードトラックを歩くには先に紹介したように2種類の方法があり、1つはトランピングに必要なすべての荷物(食料や寝袋など)をもって歩く「個人歩き(Independent Walk)」、もう1つは必要最低限の荷物(おやつや衣類など)だけ持って行けばガイドが世話をしてくれる「ガイドウォーク(Guided Walk)」です。

これらの大きな違いはまず費用。そして使用する山小屋、その他のサービスなどです。個人歩きは普段のトランピングと同じなので、日頃からトランピングをしている人なら全く問題ないでしょう。むしろこのトラック上のハットにはガスが設置してあるのでとてもありがたいくらいです。ガイドウォークは食事(昼食用のお弁当も含む)やベッド、シャワーなども完備しているそうなので、手軽に歩きたい人や体力に自信のない人におすすめ。バックパックなどのレンタルもあります。日本の旅行会社ではこのガイドウォークに参加するツアーもあるようですし、トラックの予約代行をしてくれる会社もあります。現地でもミルフォードトラックの一部を歩く日本人ガイドのツアーがあるようです。

トラックは全般的によく整備されていてシーズン中はワーデンも常駐しているので、多少のトランピング経験がある人は個人歩きでも十分安心して楽しめます。しかも個人歩き用の山小屋はガイドウォーク用のものと比べると質素かもしれませんが、他のトラックに比べるとかなり立派できれいです。
予約のタイミング
シーズン中でも特に混んでいるのが年末年始から2月にかけてでしょう。ベストシーズンな上にニュージーランド人もホリデーを取っているからです。1人で歩くつもりなら、超混雑期以外はキャンセル待ちをして数日待てば予約できると思います(これだけは運ですね)。実際にキャンセル状況を確認している人がいましたが、だいたい空いているのは1人か2人なので、3人以上なら早めに予約をしておいたほうがいいです。予約受付開始はかなり早い時期なので、DOCのホームページなどでチェックしてみるといいでしょう。海外(日本)からも申し込み可能です。



3日目:マッキンノンパス

【トラックについて】
4日目:いい天気トラックは全般的によく整備されていて歩きやすいので、日帰りハイキング程度の山歩きをしたことがある人なら体力的にはまず問題ないです。

ここで問題なのはむしろ天気のほうだと言えます。トランピング中、1日も雨にあわないほうがラッキーと言えるくらい雨がよく降る場所なので、普段よりも余計な体力と気力を使うことになります。川が増水するまでいかなくともあちこちに大きな水たまりができているので、靴を濡らさないで歩くのは無理だと思っておいた方が楽かもしれません。ここは気にせず、ジャバジャバ行きましょう。トラックは全体的に湿った感じの場所が多く、滑りやすいので要注意。

コース3日目のマッキンノン峠越えが一番のハイライトですが、最も体力を要するところでもあります。焦らずゆっくりと、景色を楽しみながら上ります。
'散歩道'だけど…
いくら整備されているからといって油断は禁物。トラック上では滑りやすい場所もあるし、平坦なトラックばかりではありません。実際にケガをした人を見ました。せっかくミルフォードまで来て、そんなことになっては台無しです。峠越えはそれほど長時間ではありませんが、普段歩いていない人には結構キツイかも。「誰やねん、散歩道とか言うたん…」と文句を言いたくなるところもあるかもしれません。ただし、サンドフライポイント付近はまさに'散歩道'なのでどうぞお楽しみに。

【実際に歩いた感想】
もともとトランピングにさほど興味のなかった私でも、ミルフォードトラックだけは歩いてみようと思っていました。トランピング王国ニュージーランドのまさに代表トラックと言われているのですから。それほど美しいトラックを歩かずには帰れません。

さて、ミルフォードは費用が高いことでも有名です。貧乏ワーホリちゃんには痛い出費を覚悟で、グレートウォークシーズンぎりぎりの3月に予約しました(個人歩きでもハット代+交通費で200ドルは必要です。う〜っ高い!)。幸いにもまだ空いていて3月28日出発に決定しました。かなり寒いんだろうとは思いましたが、行けるだけでも良かったとまずはひと安心。あとは当日の天気だけが心配です。

いやな予感的中で、出発の日が近づくにつれて天気は下り坂。毎日天気の神様(?)にお願いしてみたものの、やっぱり1日目、2日目はあいにくの雨模様でした。楽しみにしていた写真も撮れず、景色もあまり見れず、ただひたすらにもくもくと歩くだけ。せっかくのミルフォードなのに〜!悲しいのと腹立たしいのとで、期待していた苔もそれほど美しく感じませんでした。

ある山小屋で1冊のノートを見つけました。そこにはいろんな言葉でそれぞれの感想などを書き綴ってありました。日本語もちらほら見られます。中には私が感じたのと同じような不満が書かれてありました。みんなものすごく期待して来た様子がわかります。「料金が高すぎる」「期待したほどではなかった」という不満が多かったです。多分、この人たちも天気に恵まれなかったんだろうなぁと思いつつ、自分の不満と意見も少しぶつけてみました。今思えばちょっと期待しすぎていただけで、先入観なく素直に歩けば素晴らしいトラックだと感じたかもしれません。

3日目:即席の滝?3日目、天気の神様は私たちを見放していませんでした。空はウソのように晴れ、前日にはなかった雪景色が現れました。思ってもみなかった美しい冬景色を堪能することができたのです。昨日までイマイチだと思っていた苔も、よくよく見ればミルフォード独特の幻想的ないい感じ!天気でこれだけ印象が変わるなんて、やっぱりトランピングと天気の関係は一番重要なんだと改めて感じました。

結局、「ニュージーランドでひとつだけトラックを歩くとするなら、どこがいい?」と聞かれたら「やっぱりミルフォードかな。」と答えるだろうなぁ、という感じです(なんかわかりにくい表現ですが)。個人的には他にも好きなトラックがあるけど、一般的に誰でも楽しめるのはミルフォードだと思います。ただ、予約制の欠点として天気の様子をみて日程を決めることができないのが最大の難点でしょう。晴れてくれることをひたすら祈るのみです。
ワーデン
ワーデン(山小屋管理人)の仕事は多種多様です。寒い日には牧を割ってストーブをつけたり、夜になったらランタンをつけたり、チケットチェックをしたり、ハットトークをしたり…と大忙し。もちろんトラックのコンディションチェックにも余念がありません。今回のトランピングでは一晩にして雪が積もるという現象に遭遇したのですが、ワーデンは真っ先にトラックの状況チェックにでかけ、私たちが歩けるかどうかを判断してくれました。出発OKは出たものの、トラックが雪で埋まり全くコースがわからない状態だったので、彼は先頭を歩いて足跡をつけてくれました。さすがミルフォードトラックを任されているワーデンです。その日はあまりに雪があったので、峠の下りはエマージェンシートラックを歩くことに。こういうハプニングもちょっと楽しかったりします。
ニュージーランドのワーデンは本当に気さくで働き者。DOC職員はもちろん、ボランティアも多いようです。そして彼らは何よりトランピングの達人なので、トランパーとしてはちょっと憧れる存在なのです。つぎはぎのある使いふるされたバックパックがなんともかっこいい〜!(ちょっとマニア入ってます?)

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