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カスケードサドルルート(Cascade Saddle Route)
カスケードサドルルートの体験記です。[ ]内は実際の所要時間で、休憩時間も含まれています。
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Dart HutからCascade Saddle Route方面へのデイウォーク[往復9時間]
今日は待ちにまったカスケードサドルへ行く日。起きてみるとうれしいことに、ばっちり快晴(^-^)いいお天気です。実は昨日まですっきりしないお天気だったのでかなり心配だったのですが、Akiwiの「マウントアスパイアリングを見たいっ」という切実な願いがおてんと様に通じたようです。さっすが筋金入りの晴れ男!

この爽快な青空を見るとAkiwiの「一分一秒でも早くお山の上に行っていい景色が見たい病」がまたもやむくむくと顔を出してきました。今日はデイウォークなので必要最低限の荷物だけ。しかも長丁場になりそうだったので、体力温存のため私は身ひとつで歩いていいとのAKiwiの有り難いお言葉Y(^o^)Y。とにかく急いで準備をして、さっそく山小屋をあとにしました。

まずは昨日渡ってきたつり橋をもう一度渡り、キャンプサイトのほうへ向かいます。すると看板があるので、その指示に従ってカスケードサドル方面へ。始めは植物がたくさん茂っているところにスノーポールが立っているので、それを目印に歩いていきます。そこら中に「痛い草」が生えていてかなり攻撃を受ける私たち…。ぅぅぅイタイ(T▽T)

このあたりは山の斜面にある狭い道なので、木の根っこがやたらと張り出していてものすごく歩きにくいです。すぐ下は崖みたいになっているし…。ふとバランスを崩せば崖から落ちそうなので、斜面にへばりつく感じでやや慎重に進みます。

歩きにくい区間を苦労して突破すると、ようやくダート川の広い河原に降りました。あ〜やれやれ。もうこのあたりから本日最初の小さな氷河が近くに見えています。おぉ〜!こんな近くに氷河がぁ!

河原ではスノーポールにかわりケルンをたどって歩くことになりました。これがまたわかりにくいケルンで、ポツンポツンとしかない…(そういやところどころに石でかたどった大小さまざまな矢印がありました!)。とにかく川に沿って行けばいいのですが、途中で何度か川(沢?)を渡らなくてはいけませんでした。また濡れるのか〜…(-_-;)

Akiwiは渡れそうなところをひょいひょいと岩の上を飛んで行きました。私には到底無理なので、開き直って靴のままじゃばじゃばと…うぅ、つめた〜(T▽T)

またしばらく川に沿って行くと、先を歩いていたYさんの姿が見えました。どうやら川を渡るのかどうなのか、道がわからず困っている様子。「あの〜。また迷っちゃいそうなんで、ついて行ってもいいっすか?」実は彼は前日も迷っていたので、きっと不安だったのでしょう。こうして、道がわかりやすくなる所まで3人で歩くことになりました。

自然のロックガーデンしばらくすると道はだんだん上りになってきました。今日もAKiwiの的確な誘導により迷うことなく順調順調!途中には岩がたくさんあるロックガーデン風の場所があり、低木がちょうど白い花をつけていてキレイ(^-^)

道が歩きやすくなってきたあたりで前方に黒い土砂のようなものが見えてきました。だんだん近づくにつれ、それが氷河の末端だったことが判明!とうとう今日の見どころのひとつでもあるダートグレイシャーとご対面です。よく見ると末端にはぽっかり穴が開いていて、そこから水が流れだしているのが見えました。おぉ〜、これが氷河を形成する川ってやつやな。

実はこの後も川(沢?)渡りが2度ほど待っていました。これがまた「こ、これ、渡るの???」という感じの崖くだり&崖のぼり。またしてもAkiwiはいともカンタンに通り過ぎていきましたが、私は非常に苦労いたしました。「これってほんとに道あってる???」と疑いたくなるようなところでしたが、申し訳なさそうにポツポツとケルンがあったので間違いないようです。

ダート氷河ちょうど山小屋を出て2時間30分たっていたので、氷河を真正面に見ながらの休憩タイムにすることにしました。こんな贅沢な景色を見ながらの休憩なんて、う〜ん、しあわせ(^-^)。ここまで来ただけでも満足できるかも。でも今日のメインはあくまでもサドルから眺めるマウントアスパイアリング。元気を回復したら、また先を急ぎます。

しばらく行くととうとうサドルへ向かうタソック地帯が見えてきました。ここからひたすら上って上って上り続けます。見るからに急なのでAkiwiには先に行ってもらい、私はマイペースで登ることに。いくつもの踏み分け道がありますが、高いところへ向かっていけば間違いありません。もう一息だっ!ファイト、お〜!!(^O^)/

写真撮影やっとの思いで休憩するのによさそうなところへ到着!!あ〜っしんどかった(T。T)Akiwiはもうすっかり大喜びで、さっそく1人でどこかを探検してきた様子。カスケードサドルには、ここがサドルですよという看板はありません(と思います)。まあどこでも景色が良ければ全然OK!このあたりはちょうどキャンプサイトで、平らな広場みたいなのがあります。そこにはまだ雪が残っていました。どうりで寒いはずだ〜。ここでお昼ご飯を食べ、記念撮影なんかをしてすっかりご満悦(^-^)。しかしっ!このときAkiwiの視線はどこか遠いところへ…。一体なにを???

「ちょっと遊んできていい?」ほ〜ら、きたきたっ。するとYさんまでもが「どこ行くんっすか?もし良かったらおれも行きたいっす!」と言い出してしまったのです。すっかり盛り上がりムードの2人…。まあどこへでも行ってくださいませ。私は2人の荷物見張り役としてお留守番をすることにしました。

こうして、1人残され…うぅぅ、じっとしてたら風が吹いて寒い。せっかく雪があるし、雪だるまでも作るかっ!するとそこへ1人のおじさんトランパーがやって来ました。「やあ?何してるの??」

うっ…、雪遊びデス(^_^;)こんないい大人が1人で雪だるま作って喜んでるなんて、ちょっとコイツおかしいんじゃないの?と思われたかもしれない。でもおじさんは感じのいい人で、こんな私でも気味悪がることなく話しかけてくれました。

おじさんはスウェーデン人で英語がちょっと変。私もカタコトなのでちょうどいいや。「きみ、ひとりかい?」「ううん、友達と一緒なんだけど、ちょっといま遊びに行ってて。」しばらくたわいもない会話をして、おじさんも先を急ぐのか行ってしまいました。

そうこうしているうちにAkiwiとYさんが戻ってきました。「どうやった?」と聞くとものすご〜く楽しかったんだそう。そりゃあ良かった(^-^)。

これでもか、というほどマウントアスパイアリングを堪能できたので、みんな大満足で帰路につきました。ハットまではまた遠い道のりです。ふぅ、がんばろ。あんなにうろうろ(私より余計に)歩きまわっていたAkiwiなのに、まだ体力に余裕があるらしく私の先を歩いてはあっちこっちに寄り道。「先に行ってていいよ〜」と声をかけると、まさに糸の切れた凧状態、あっという間にどこかへ消えていきました。

氷河の末端しばらくしてひょっこり現れたかと思うと「氷河の穴、見てきたった。写真も撮ったでぇ。」とうれしそう。一体どこへ行ってきたんだ!?よく聞けば氷河のターミナル(末端)に行ってきたらしく、川が流れだしている穴の真下で写真を撮ったとか。まったくどこまで命知らずなんや…。氷河というから神秘の青い洞窟みたいのを想像してたら、ただの真っ黒い穴だったと残念がってました。確かに、後日写真を見たら暗いし水滴がいっぱい。

今日は単純往復だったので最後はちょっと疲れと飽きがあいまってダレダレだったけど、普段のトランピングとはまた違った濃い、いや楽しい山歩きでした。

あともう少しで山小屋というところで、まだ体力のあり余っているAkiwiが遊びながら歩いていると、何やらバリッ!とでっかい音が…。音の出た方を見るとAkiwiお気に入りのユ○クロのパーカーが10cm以上びり〜っと引き裂かれてるじゃないですか…。

「あ゛〜っっっっっ!!!!!やぶれた、やぶれた、やぶれたぁぁぁ…(T▽T)

最後の最後にこんな落とし穴が待っていようとは、誰が予想したでしょう?かわいそうなAkiwi。まあこのパーカーは捨てられることなく、この後も帰国するまで愛用される運命だったのですけどね(^_^;)

究極のサイドトリップ!?
マウントアスパイアリングAkiwiはマウントアスパイアリングに異様な執着を示していました。なんでもあの姿がものすご〜くお気に入りなんだとか。今回はそのアスパイアリングに近づけるとあって、ものすごく楽しみにしていたようです。

さて、やっとカスケードサドルに着いたあと、念願のアスパイアリングを眺めながらの休憩と記念撮影。しかし彼はさらに山へ近づこうとひそかに何かを企てていたのでした…。「ちょっと遊んできていい?」と視線はもうどこか遠いところへ。

どうやらAkiwiはアスパイアリングにちょっとでも近づける場所を見つけたようです。荷物を置いてカメラだけもっていそいそと出かけていきました。それから1時間半は過ぎたかと思うころ、ようやく満足気にご帰還。なんでも『マウントアスパイアリングの雄姿とダートグレイシャーが間近に迫る姿を堪能した』そうです。今回はYさんという同行者がいるのでAkiwiもちょっと自制心が芽生え、本人としては控えめに行ってきたそうですが…。

本来のルートからは外れているのでここでは詳しくお話しませんが、私でも気づいた踏み分け道があったので「あ〜あれかぁ!」と思う人もいるかも。ちなみにかなり急斜面を登ったりするらしいので危険な道には違いありません(-_-;)

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