ユーザー登録や、メールアカウントやらを設定し、さぁ何をしようか?

 

とりあえずHPの更新作業という仕事があるのでビルダーをインストールした。

簡単な更新なら出来る。では次に何をするか?

ワードだ!まずはワードを使えるようにしよう。

それから本を横にワードの勉強を始めた。それこそ一心不乱に。

一通り本のレッスンに従って文章作成をした。次にビルダーの本を買った。

これまた本の通りにHPを作ってみた。コンテンツは自分の好みに合わせて変えた。

これが「ねこ・にゃん」の元となった。

そして、もう1つ本を変えてビルダーでHPを作った。

 

こんな頃は目をつむるとデスクトップの画面が見える。キーの配置もなんとなくわかる。

そんな風になったある日の事。突然にわかった。

PCのフォルダのことが。どこにどう入れてどう保存するのか。目からウロコが落ちた。

それまでなんとなく言われた事をやっていた事が、はっきりとわかった。

自分の確固たる意思をもってどこどこのフォルダにこれこれの目的を持って保存する。

それが出来る!!そうだったのかっ!!

 

それまで頭の中でぼやぼやっとしていたPCの事がまるで霧が晴れるようにわかった。

すると質問内容が変わってきて、ポイントを絞った質問が出来るようになった。

一問一答のようにビシッ、ビシッっと疑問が晴れて行く。

こんな頃は夫も毎日質問攻めで答えるのに閉口していたかも知れない。

 

それに付け加えて、NPO団体の中で「女性の為の講座」を立ち上げた。そのスタッフの中にワードの講師がいたので彼女にも色々と教わった。

 

自分がわかった、出来た!という喜びを他の人にも味わってもらいたいと心底思った。

家にPCがありながら興味はあるけど触る事が出来ない奥さんたちは意外にもたくさんいた。

旦那さんに聞いてもケンカになる、説明するのが面倒だからと言って文章なんかも打ってくれちゃう。

そういう理由でPCが出来ない。

 

夫との会話を思い出した。

 

「何が出来る?」

「何でも。」

 

今ならわかるその言葉の意味が。でも、あの時はわからなかった。

 

講座では女の人が喜びそうな、しかも役に立ちそうなレッスンを提供した。

何が出来るかわからない、何をして良いのかもわからない。でもPCを触ってみたい。

そんな人はいっぱいいるのだ。だから、こちらからこれこれしましょう、と言ってみた。

受けた。受けたけれど自分もレッスンの前に勉強したので私も色々な事ができるようになって行った。

 

その講座もワケがあって半年で惜しまれつつやめた。

 

そのあとNPO団体そのものをやめ、のんびりと自分のHPの更新や、キリプレ作り、お絵描き、と趣味に没頭していた。また、PCを必要としない生活に戻っていった。

ただ、HPが趣味になった。

 

そして1本の電話によってまたPCライフが変わった。

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


             

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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