monroe 熊野古道を歩く


 もう行った日付も忘れてしまったが、確かに3月に旅行に行った。
「熊野古道をあるいてみたい」という只それだけの動機で出発した。
その後の予定はほとんどダンナにまかせ、ひたすら古道を歩く事
だけに関心はあった。

 実際調べてみると古道は至る所に点在していることが分かった。
そんなのは常識の範疇だったらしい。しかし、旅行は古道だけに留まらず
結構なんだかんだの楽しいものとなった。

今回の旅は三重県から海岸線に沿って
和歌山県に入り、那智勝浦をとりあえず
目指す事になった。
一日目は移動のみである。
目的の「古道」は翌日である。
どこかの旅の本に載っているまさに
その場所だ。いかにもいかにもの「古道」。
この道のすぐ隣はりっぱな自動車道がある。
車で行けば10分もかからないほどの
所を歩いてめざす。「青岸渡寺」
しかし、だ、
この場所を歩いていると
不思議と外の雑音が聞こえない。
うっそうとした林などが音を
消してしまうのだろう。
歩きにくい石畳を用心深く歩く。
だんだんと無口になる。
古の人々は何を思い歩いたのだろう?
時折木々の隙間を縫うように吹く風が
汗ばんだ顔に心地よかった。
そうして着いた所には那智の滝が見えていた。
でも、滝よりもそこから見える山々の稜線に心を奪われた。
なんと壮大で美しいのだろうと。そして人間のたくましさも強く感じた。
これも絵葉書のショットね。
しかし、こんな山奥の高い所に
こんなに立派なそして鮮やかな塔を
建てるとは。。。

ここで思わぬ事が発覚した。
ほんの興味本位で購入した納経帳。そこに書かれていた「西国三十三ヶ所 一番札所」の文字。
「一番」の文字に心躍り、最後の三十三番札所の場所に心乱された。
最後の札所は家から程近い「谷汲山 華厳寺」!!
最初と最後のご朱印がゲットできる。究極のショートカット!!
なんだかおかしな話に笑いながら手にした納経帳であった。

話はここで終わらなかった。
その夜和歌山市内のホテルで次の行き先を決めようと、るるぶ片手に納経帳についていた
その他の寺の所在地の紙。

なんだって?!二番札所はここからそんなに遠くはないじゃないかっ!
おおっ!!三番も四番も近い!六・七だって・・・。

行くしかないぞっ!

こうして私達は帰りの大阪ルートを急きょ変更して奈良ルートをとった。
思わず「巡礼の旅」になってしまったのである。
二日目の夜は和歌山市内の居酒屋へ。
もうご存知の通りの飲んだくれのコースである。
この店はたくさんの日本酒が置いてあって
好みを言うと合ったお酒を選んでくれる。
料理もなかなかで、旅行者と知ると
この地方の肴を出してくれる。
丁寧なご主人の穏やかな話がとても印象的で
酔った私達には心地よいひと時となった。

やっぱり猫ははずせないよね。
日本全国のら猫は居るもので柄も良く似ています。
白い猫ちゃんは和歌山城の石垣にいました。この後この石垣の
隙間に隠れてしまいました。恥かしがりやさんなのね(笑)
右の猫はこまそっくりのサビちゃんです。まぁ、人懐こい事!
これもまたこまそっくり。サビと言うのはひとなつこいのでしょうか?
でも、可哀想な事にこの子は目が病気でした。

勝浦の名物と言われる「さんまずし」を食べ、紀州の梅をお土産に
また、全国区となった和歌山ラーメン「○出商店」のラーメンを
並んで食べ、納経帳を片手にまわったおかしな旅でした。

さて、時は夏。
今年はどこにいこうかな?
と思案するこの頃です。

monroe




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