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スルーネットピンポンの歴史と意義 |
「スルーネットピンポン」は、山梨県において誕生したニュー・スポーツであり、甲府ライオンズクラブも誕生以来メインアクティビティーの一つとして、バックアップしている。
盲人卓球クラブが、山梨県ボランティアセンターで練習会を行う中、平成元年に高校生ボランティアサークル「SKY」と出会い、マイナーなイメージの盲人卓球は、対象者をオープン化し、年齢や障害の有無を問わず、誰もが参加でき、かつ同一ルールのもとにプレイできる「ニュースポーツ」として明るく一新された。
ネーミングは、ネットの下を球を通すという大きな特徴を意味付けた「スルーネットピンポン」が採用され、盲人卓球クラブとSKYは共同して、平成2年、「山梨県スルーネットピンポン協会」の設立を達成。平成7年に「全日本スルーネットピンポン協会」を設立した。
この卓球は、ボールを台上で転がし、ネットの下を通して打ち合い、ボールがあまり弾まぬよう、ピンポン球の中に小さな鉛球を入れ、ラケットはラバーを付けず、木部分を打球面とする。卓球台の両サイドにフレームを付け、落球を一定度制限し、ネットのサポートは、台上に出ないよう工夫され、テーブルは球がイレギュラーするのを防ぐため、継ぎ目のない、一枚状の板で作られている。
「スルーネットピンポン」の目的は、軽スポーツとしての競技性の向上に留まるのでなく、健常者、障害者、年少者、高齢者を問わず、同じ土俵で戦える意義ある規則を堅持し、このニュースポーツ同様、社会においてもさまざまなフェンスを除去し、いつ、どこでも、誰もが明るく生き甲斐の持てる社会の実現を目指すことにある。
なお、オーストラリアに「SWISH」と呼ばれるよく似た競技があるらしく、世界各地に形は異なっても、本質的に類似したものが行われているのではないかと思われる。
平成8年12月
AJSP会長 中嶋 司郎