妙法山 星谷寺 坂東第8番札所(星の谷観音)
星の谷観音(ほしのやかんのん)
真言宗大覚寺派
本尊:聖観世音菩薩
開基:行基菩薩
建立:奈良時代


 聖武天皇の御代、行基菩薩が諸国遊行のおり、絢爛たる金光星の如く山谷に輝くのを見て、自ら聖観音の像を彫刻し堂宇を営んだとされる。花山法皇が関東巡幸の際、この霊場に立ち寄られ以後世を挙げ名所旧跡と唄導し、坂東三十三ヶ所の第八番として巡拝者が日毎に多くなった。
鎌倉時代には源頼朝公の信仰篤かった。徳川家康公の帰依により、この座間郡に代々寺領としてご朱印を賜った。
星谷寺の梵鐘(ぼんしょう)

 星の谷観音は鎌倉幕府の将軍源実朝が制定したとされる坂東33観音第8番札所(ふだしょ)である。星谷寺には、昭和42年、国の重要文化財に指定された逸品の梵鐘がある。 「嘉禄三年丁亥歳次正月廿一日」(1227年)と刻まれており、全国でも50番目、関東以北では2番目に古いものとされている。近江源氏の総本家の佐々木信綱らが寄進したもので、 憧座(しゅざ)が1ヵ所しかなく、江戸時代から日本三大奇鐘の一つに数えられている。
昭和50年に立派なコンクリート造りの鐘楼が完成した。

交通:小田急線座間駅徒歩5分。
住所:座間市入谷3-3583


当寺には日中星の映る「星の井戸」をはじめ、「根下がり紅葉の老木」、嘉禄三年(1227)の「撞座一つの梵鐘」、「不断開花の桜」、「咲き分けの椿」など星谷寺七不思議として今に伝えられている。

鐘楼の横には北原白秋の門下生で、座間出身の歌人鈴木英夫の歌碑がある。
 秘仏のある厨子12年に一度の大開帳と稚児行列
本尊の聖観世音は秘仏で「厨子は午年の10月18日にしか開けてはならない」という伝承がある。開けると住僧に災いが起こると言われてきた。
前回の1990年から数えて12年目の2002年は午年、大開帳の年にあたる。寺では、10月18日に一番近い休日の10月20日(日)に稚児行列とおお護摩祈祷が行われた。当日は世界平和祈願法要のほか、地域の子どもたちの健やかな成長を祈願して稚児行列が行われる。正装し、化粧を施した子どもとその親、僧侶を含めて1000人もの行列が寺の正門から座間駅前を通る「大門通りを練り歩く。当日は鎌倉時代から長く続いた星谷寺の歴史が垣間見られる。
僧侶が勢揃いして観客に大法要が行われたことを報告した。 12年ごとの午年にご開帳された秘蔵の厨子。 両親に付き添われた可愛い稚児たちが境内に溢れた。
山伏が古式にのっとり数々の神事が執り行われ、厳粛に護摩祈祷が行われた。
星谷寺にまつわる昔話:観音さまと大蛇

参考文献:大沢巌著 神奈川の古寺社・座間市教育委員会発行市内文化財散歩