最終更新日:2005.7.01
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□裏砂漠トレッキング情報

お金をかければ展望台までなら、定期観光バスで、誰でもあっという間に登ることができる大島三原山。
 しかし実は、三原山は、自分の足で一日かけて満喫することもできる最高のアウトドアスポットなのだ。
 ここでは歩いて楽しむことのできるさまざまな三原山を紹介。
 なお三原山周辺には水場がまったくないので、複数のペットボトルなどに水分を詰め持ち歩く用意を。裏砂漠に入る場合には悪天候、強風などに備えレインコート、などある程度の装備もしておきたい。

三原山旧登山道(元町〜三原山登山口)
現在、バスで使われている三原山登山道路と呼ばれている道路は最近設けられたもので、それ以前は今の三原山スカイラインと呼ばれる急峻な道路が使われていた。地元の人には今もこの道路のほうが馴染みの道路だ。景色がよいのでレンタカー等で展望台に行くなら行きか帰りどちらかでこの道路を使うのがオススメだ。このスカイラインに沿って作られているのが、これから紹介する旧登山道ということになる


▲バスを使わず登山道を歩いて登る。元町港からホテル椿園へ行く道路を登ると登山道入口が見えてくる。元町の中心からでもほんの20分ほど


▲並行して車道(MAP@)があるので、ほとんど車道を歩くかと思いきや意外にもきちんと踏み跡のある登山道が。この道をほぼ90分かけ登ります


▲途中にはお地蔵様のある場所も。昭和初期に三原山火口に投身自殺する人が多かった時期、彼らを供養する意味で立てられたものです。


▲街の中心から2時間ほどでバスの終点である「三原山頂口」に到着(MAPA)。山頂口には水道がないので、さらに裏砂漠に行くならここでペットボトルなどを買おう

元町港→(30分)→登山道入口(90分)→山頂口

裏砂漠1(表砂漠〜裏砂漠〜大島大砂漠バス停)
裏砂漠の代表的ルート。最近のウォーキングブームによりツアーなどでも紹介されるなど一般的ルートになりつつあるただしツアーでもない限り、実際歩いている人に遭遇することはまず考えられないので、相応の準備は必要だ。特に道に迷った時用に予備の水の用意をお忘れなく


▲表砂漠〜裏砂漠へ。御神火茶屋を出たら山頂を目指すノーマルルートを右に折れ、もう一つのルートを外輪山に沿って歩く。こちらにも踏み跡はあるので迷う心配はない


▲中央火口を左手に見て進むこの付近は表砂漠と呼ばれている。ただ、表砂漠〜裏砂漠ルートでは噴火口が見られない。それがイヤなら途中にあるこの道を登りお鉢巡りをして、大島温泉ホテルへ向かう大砂漠方面口から裏砂漠へ下降すればよい(MAPC〜D〜E)。再び合流できるが、基本ルートでないので、道は少しわかりにくい。「裏砂漠2」参照


▲中央火口へ行ける分岐点を過ぎるといよいよ人気のない裏砂漠ルート。途中には鳥居跡も。このそばには、昭和初期に滑走台と呼ばれる滑り台があったため、そこから間伏方面へ降りる「滑走台ルート」と呼ばれる登山道がある(MAPJ)。詳細はこのページの滑走台ルート参照


▲裏砂漠から見ると三原山はけっこうかっこ悪い。りりしいお姿は山頂口から見るのが一番。このお姿では三原山はここまで人気がでなかったろう。世の中うまくできてるものです(笑)


▲ほぼ3分の2周したところにある分岐点。左へ行くと大砂漠方面口から中央火口、または大島温泉ホテルへいけるルートに合流する。天気がよければ外輪山に沿って歩くルートは道に迷うことはまずないが霧が発生すると道に迷う可能性はある


▲そのまま左へ行くと、外輪山を半周し、中央火口&大島温泉ホテルへいける道に合流。このコースは11月中旬開催の三原山砂漠一周マラソン&ウォーキングのマラソンコースになっている(コース図リンク)。体験記もあるのでルートは明解なようだ(MAPK)。今回はここを左に行かず直進し、正面に見える外輪山(櫛形山)を越え、裏砂漠を縦断するルートを目指します


▲外輪山を越えると、しばらく外輪山に沿って南下します。途中、白石山の頂上直下の斜面には「もく星号」慰霊碑が。昭和37年、死者37人をだした日本最初の大型航空機墜落事故現場だ


▲このままルートを南に進み正面に見える二子山の山頂まで歩けば、舗装道路を下り波浮や差木地へ行くこともできる。展望台からだと約20キロ。元町港からだと30キロ近い歩きになるだろう(MAPL)。なお06年春から二子山まで舗装された月と砂漠ラインが開通しており車で裏砂漠を楽しめることも可能になった。詳細は国土地理院HPの地図参照


▲いよいよメインの裏砂漠下降ルートへ。富士山の砂走りを思わせる広大な砂地。実際は車両進入禁止なのですが、4WDの格好の遊び場なので、車のわだちがあちこちにあります


▲裏砂漠から下ってきた外輪山方向を振り返る。この車両進入禁止の標識を見た後もひたすら下る。ここから「大島大砂漠」バス停(MAPG)まで約40分ほどだろう

山頂口→(90分)→白石山山頂付近→(90分)→大島大砂漠バス停(10キロ前後の歩き)

注意事項

※春、秋もかなり暑いので充分な水分補給を。500ミリのペットボトルを最低3つは用意したい

※天気の悪い日はもちろん、日没まで余裕を見ないと、真っ暗闇の中を歩くことになります

※表砂漠の鳥居付近から白石山までは風の強い日は相当な強風となり文字どおり砂嵐となる

※また、この付近は霧が発生することも。ただ看板はなくとも車の走行跡が見られるため道に迷うというような心配はあまりないと思われる

※大島大砂漠のバスは大島公園方面1本、波浮港行き1本の計2本のみ。また冬季や閑散期は運行がないことも。乗り遅れたらヒッチハイクにチャレンジもありだ(この付近でのヒッチハイクは相当成功確立が高い)。大島公園まで歩くと死にます←ホントは2時間もあればつきます(笑)
裏砂漠 テキサスロード(大島公園〜三原山)
裏砂漠でもマイナーなルートに属する「テキサスロード」。急な登りはないがここで紹介するルートの中ではもっとも景色がよくない。見所がとぼしいのでマニアックな人向けである。そのためか、他に登る人に出会うことはまずない。ルートもわかりにくい箇所があり要注意


▲大島公園の第2駐車場奥の未舗装路を注意しながら突き進む。すると5分もいかない間に右手に上り口があるので、これを登る。大島周回道路を横切る場所までひたすら登ろう


▲車道である周回道路が横切る場所には「テキサスロード入口」の看板が(MAPH)。このルートは昭和61年の噴火以来立入禁止だったが2004年から解禁になった。ここまで車できてここから登ることもできるが駐車スペースはない。自転車、バイクは路肩に駐車可能かも


▲樹林帯は踏み跡がしっかりしており道に迷うことは考えられない。文字通りの一本道を1時間ほど。なお徐々に下が溶岩になるのでシューズよりトレッキング用の靴底の厚い靴がベター


▲1時間ほどで、景色が開け、三原山が。しかしここからが問題。通常、登山道は登山者が道に迷わないように、急角度で曲がる道がないのが通例だが、この道はオフロード道に合流するので、最後に右に直角に進路を変え、その後もジグザグルートをとっている。山歩き感覚で道を探すと間違いなく迷う。車の走行跡をひたすら追うのがポイントだ。

※この道をそのまま直進するとテキサスロードは1986年の噴火当時の溶岩流跡に飲み込まれて途切れていたのだが、現在はこの溶岩流を乗り越えて合流するルートが整備されており、この直進ルートが正しいルートとされているようだ。上の地図とテキサスハイキングコースが微妙に異なっているのはこのためと思われます


▲無事、大島温泉ホテル〜三原山登山道ルートへ。ホテルと山とのちょうど中間点あたりに合流できる。なおこのルートは下りにも使えるが、合流地点の看板がややわかりにくいのでお勧めは登りルートだ。写真は山頂手前から大島温泉ホテル方面を振り返ったもの。テキサスルートは右のススキの中に埋もれて確認できない。ただ2004年解禁以降案内板等は充実してきているようだ



▲後は山頂を目指し登山ルートを登るだけ。なおこの大島温泉ホテル方面から裏砂漠に行くには、道の真ん中辺りにあるテーブル付きの休憩ポイントがあるのでそこを左に入っていく(MAPE)。看板はある。表砂漠を長時間歩くことなく裏砂漠へ入っていける。

テキサスハイキングコース三原山砂漠一周マラソン&ウォーキング大会についても参照してください。また大島自然公園内にある椿資料館(無料)にあるミニ大島模型にも詳細なルートが示されている。テキサスルートはここが基点になるので、これで確認した上で登るのもオススメ

※一応昭和57年発行の『各駅停車東京都(下)』(河出書房新社刊)には「裏砂漠から大島自然公園へ下る道は、アベ・プレヴォーの傑作『マノン・レスコー』を思わせる」ってなことが書いてあるが、この作品がどんなものか知識がないので詳細は不明です(^^;
その他 三原山 滑走台登山道
表砂漠には戦前に滑走台と呼ばれるレールの上をトロッコ上の乗り物で滑走する乗り物が存在した。この滑走台跡に沿って山を降りるルートが通称、滑走台ルートと呼ばれるもう一つの旧登山道だ。表砂漠と旧登山道をダブルで楽しめるオススメルート。なお砂走りを楽しむ意味でも上りより下りで使うのがオススメだ。


▲これがその滑走台。写真は戦前に売られていた絵葉書での紹介によるもの。絵葉書は4,5パターンあるが、基本はあんこ衣装姿の島の女性が滑走しながら笑顔で手を振るというものだ。この滑走台は戦中時の物資提供により政府に供出され消滅。現在は設置痕すら確認できない


▲三原山展望登山口より表砂漠を歩くと、鳥居の50メートルほど手前に下降ルートがある(MAPJ)。下降ルートは写真のように石にペンキでマークがされているので迷う心配はない


▲下降ルートを見下ろした様子。このルートは一言でいうと「富士山の砂走り」だ。溶岩でできた砂地を延々下るため、飛ぶように走ることも可能。上りなら1時間近くかかるところを5分足らずで降りることも可能なのが砂走りの魅力。楽しんでみてください


▲砂走りを終えた後は森林浴を楽しみながら山道を下る。ルートがしっかりしている上に緩やかな傾斜で非常に歩きやすい。ただし国土地理院HPには、このルートを直進せず右折すれば野増方面へ抜ける道が示されているが、かなり注意して下降したにも関わらずそのルートは見つけられなかった。普通に間伏林道方面に下る他ないのかもしれない。


▲ほどなく間伏林道に出る。林道を右に行くと千波バス停へ。林道をまたいでそのまま続く登山道をさらに下降すれば、砂の浜付近の登山道入口に出られる。どちらも30分前後は歩く。このルートを登るときに注意したいのが取り付き地点が非常にわかりにくいことだ。千波から間伏林道に入ると林道から登山道へ入る入口には看板がないので入口を見つけるのはかなり難しい。砂ノ浜と地層切断面の間の登山道入口には「滑走台 三原山山頂」と書かれた看板があるが、ここには車や自転車を停めるようなスペースはまったくない。注意が必要だ。
その他2 三原山 割れ目溶岩流上を遡上!
たぶんこんなマニアックなことをするバカは俺だけだろうとチャレンジした割れ目溶岩流の上を歩き頂上を目指すという無謀な試みにもチャレンジ。歩いてみると何と、同好の士らしき痕跡があるのには驚いた。伊豆大島よほど娯楽に乏しいのか?はたまた暇人が多いのか?


▲伊豆大島噴火で山腹の割れ目火口から流れ出した溶岩流はそのまま元町付近まで流れ出しあわや町を飲み込まんという場所で停止した。ということは、その溶岩流上を歩いていけば、山腹の割れ目火口までたどりつくことが可能では?と思い挑戦してみた(笑)。まずは元町から歩いていける溶岩流跡へ。元町共同墓地から歩くこと数分でたどりつける場所にある


▲溶岩流の終点からは砂防ダムまで溶岩流に沿って道があるのでしばらくはそれに沿って歩く。砂防ダムに着いたら最奥まで歩き溶岩流が道を塞いでいる場所へ。ここからは溶岩流上を歩くことになる。意外にも溶岩流上には靴がこすれた跡も。同好の士がいるようだ(笑)


▲歩きにくいと思った溶岩流上は意外にも登りやすく高度差100メートルを30分ほどで登りきることができた。前半の溶岩流登攀終了。写真はそこからの展望風景。ここからは右にやや踏み跡のある森林地帯を強引にやぶこぎしながら突き進むと数分で林道に合流できる。

▲登山道路とスカイラインを結んでいる林道。右に行けばスカイライン。左に行けば登山道路中腹へいける。だが、林道で溶岩流は一度とぎれており。ここから上へ続く溶岩流は見当たらない。よってここから上の割れ目火口跡へは、適当なところをやぶこぎして割れ目方面へと進む。残りは高度差約150メートル。1時間程度というところだろう。

▲無事、上部割れ目火口溶岩流を発見。ここからは溶岩流上を上り詰めていけば、割れ目火口にたどりつける。割れ目火口上には溶岩流上を歩ける見学ルートがあるのでこれをたどればほどなく観光ルートである割れ目火口見学ポイントにたどりつける

※この溶岩流上は町から丸見えなので、歩いているところを万が一見られていたりすると通報されたりする可能性もあるかもしれない。早朝の行動を心がけ上着は暗めのものを使用するにこしたことはないだろう

※下りルートは上部割れ目火口から林道まではともかく、途中の林道から溶岩流への下降ルートの発見が難しい。当然ながらすべての場所で案内板の類は存在しない

※時間的にはそれほどかからない。共同墓地〜上部割れ目火口まで2〜3時間程度もあれば何とかなるだろう
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