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明日はもう帰帆の途につかなければならないという夕方に、
小笠原最後の夕景を見にウェザーステーションを訪れた。
沈み行く甘夏色の太陽から生成される豊饒の世界。
濃い橙色から檸檬色が生まれ、薄い紅色からは桜色が生まれ、そして世界を包み込む。
古来から幾度と無く繰り返されてきた景色に、これほどまでに感動するのはなぜだろう。
それはきっとこの光景が同じようでいて二度とない光景ゆえなのかもしれない。
僕の愛する今日という二度とない日が今、終わろうとしている。
さよなら。さよなら、小笠原。僕の愛しい楽園よ。いつかきっとまた会おう。
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